呼び戻し二郎「バリ男」監修、ローソン限定で6年ぶりに即席カップめん業界復帰!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年6月25日(火)新発売、明星食品のカップ麺「バリ男監修 豚骨醤油」(304円+税)の実食レビューです。

6年ぶりに即席カップめん監修!? 骨太な豚骨スープに特製しょうゆダレを合わせた至極の一杯「バリ男」のカップラーメンが装い新たに再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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バリ男監修 豚骨醤油

らーめん バリ男(BARIO、ばりお)とは、2010年(平成22年)7月7日の開業以来、現在は都内を中心に7店舗を展開している “二郎インスパイア系„ の人気店なのですが、三河屋製麺の特注麺を使用していたり、開店当初から継ぎ足し続けている、久留米の伝統技法「呼び戻し」を取り入れたスープを特徴としていたり、いわゆる “二郎インスパイア系„ の中でも異彩を放つ存在。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「バリ男監修 豚骨醤油」は、マニアからも高い評価を得ている「らーめんバリ男」監修のもと、同店が誇る至極の「らーめん」を再現した一杯で、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型と呼ばれる立ち位置のカップラーメン。お店の公式XとYouTubeチャンネル(つじ田BOX)が公開している動画のサムネイルには “夢だった„ と書いてありますが、これが初めての監修ではありません。

現在を遡ること約6年、2018年(平成30年)8月6日にサンヨー食品が「サッポロ一番 らーめんバリ男 旨辛濃厚豚骨醤油」という縦型ビッグのカップラーメンを発売していたので、このブログでもレビューしているのですが、当時からサンヨー食品の二郎インスパイア系は無骨さを履き違える傾向があり、なんというかパッとしない一杯だったなと。

あきらかにサンヨー食品の悪いクセが全面に出ていたので、パッとしない印象については「らーめんバリ男」だけの責任ではないけれど、けっきょくサンヨー食品とのコラボは1回限り。それ以降、同店監修の即席カップめんがリリースされた記録は残っていないため、6年ぶりの話になるのですが、今度の共同開発者は明星食品。容器も大判どんぶり型に変わっているので、より本格的な味わいに期待できるスタイルです。

パッケージはシンプルかつインパクト大

サッカー選手の三浦知良(みうら かずよし)氏に似ているから、という理由で現在も “カズさん„ の愛称で親しまれている「らーめんバリ男」店主・岩崎誠(いわさき まこと)氏はサラリーマン出身で、勤めていた会社をリストラされた後、二郎インスパイア系の源流となった「ラーメン二郎 三田本店」の味に惚れ込み、飲食業の経験が一切ない状態でラーメン業界に飛び込んだ人物。

その味作りには、厳選した豚骨を60時間じっくり煮込み続け、その濃厚な味わいで人気を博し、東洋水産(マルちゃん)のカップラーメンを幾度となく監修することにもなった、東京都足立区の人気店「博多長浜らーめん 田中商店」店主・田中 剛(たなか つよし)氏も深く携わっていたらしく、店名の “バリ„ も博多弁に由来するなど、豚骨に対する情熱は数ある二郎インスパイア店の中でもトップクラス。

開店当初は、お店の方が無料で気合を入れてくれる「気合い入らーめん(R-25)」(味、量は変わりません。気合いが入ります)や「バリ娘ちゃん」(麺少なめで味玉トッピング)、「バリ娘」(麺少なめで赤いやつトッピング)など、個性的な名称のメニューを展開していましたが、現在はシンプルな表記に変更している様子。

ガツンとくる衝撃に期待

個人的に「らーめんバリ男」といえば、卓上にある特製唐花(自家製唐辛子)の印象も強く、それはサンヨー食品との共同開発商品でも意識されていたのですが、今回の「バリ男監修 豚骨醤油」は基本の「らーめん」をシンプルに再現しているようなので、二郎インスパイア系らしい力強さや「呼び戻し」の演出に注目しながらレビューします。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」2パックに、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」を組み合わせた合計4パック構成で、ローソンは自社の公式ウェブサイトに “にんにくの香りを加えた骨感の強い豚骨スープが特長„ と記載。いいですねー、特に “骨感の強い„ という部分。

独特な見た目のノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は長めの5分。二郎インスパイア系のラーメンで定番の極太縮れ麺ではないけれど、実店舗で使われている三河屋製麺の特注麺も縮れは弱いので、あえて縮れを抑えた模様。ただ、調理前の麺重量は70gとなっているため、大判どんぶり型の平均を踏まえると特別に多いわけではありません。

ちなみにローソン標準価格は304円(税込328円)なので、昨今の基準から見ると極端に高いわけでも安いわけでもないけれど、コンビニで税込350円以上するカップラーメンも珍しくない現在、ノンフライ麺を使用した大判どんぶり型の商品にしては良心的に思える値段。取り扱っている店舗も多かったので、エンカウント率は低くないと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:バリ男監修 豚骨醤油
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:115g(めん70g)
商品コード:4902881486927(JAN)
発売日:2024年06月25日(火)
実食日:2024年07月03日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:304円(税別)
購入価格:328円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩)、スープ(ポークエキス、豚脂、香味調味料、しょうゆ、糖類、食塩、油脂加工品、香辛料(ガーリック、赤唐辛子)、香味油、酵母エキス、たん白加水分解物、植物油脂)、かやく(キャベツ、チャーシュー、もやし)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、炭酸カルシウム、乳化剤、香料、微粒二酸化ケイ素、酸味料、膨張剤、炭酸マグネシウム、カロチノイド色素、香辛料抽出物、カゼインナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造では、かに・くるみを含む製品を生産しています。

実食開始

チャーシューは小さいけどヤサイは多め

別添の「かやく」は2袋とも先入れで、片方には丸型のチャーシューを、もう片方にはヤサイ(キャベツ、もやし)を充填。ローソンの公式ウェブサイトには “大判のチャーシューが入った二郎系のインパクトがある一杯„ と記載してありますが、チャーシューのサイズは特筆するほど大判ではないです。

けっこうブタ臭い!

添付調味料は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「粉末スープ」と「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。にんにくの香りは想像していたよりも大人しく思えたんですけど、たぶん昨今の二郎インスパイア商品ブームで感覚が麻痺してますねコレw

片や豚臭い香りは想像していた以上に強く、なかなか個性的なファーストインプレッション。特製唐花(自家製唐辛子)は別添されていませんが、スープにチラホラと粗挽き唐辛子が浮いているため、引き続き「らーめんバリ男」監修ならではの個性に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:446kcal
たん白質:11.0g
脂  質:14.9g
炭水化物:66.9g
食塩相当量:7.8g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:5.0g)
ビタミンB1:0.23mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:403mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:446kcal(めん・かやく:336kcal)(スープ:110kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ノンフライ麺なのに油揚げ麺っぽい!?

4.5

二郎インスパイア系のラーメンを提供している専門店では、オーションと呼ばれる日清製粉の強力粉(灰分0.52±0.04%の2等粉)を愛用している店舗が多く、形状は極太。それでいて加水率は低めの設定から、ワシワシとした独特の食べ応えを打ち出し、多くのファンを魅了しています。

縦型カップ用のスチームノンフライ製法を応用か‥‥

対して今回のノンフライ麺も加水率は低めの設定ですが、二郎インスパイア系といえばの強付きは控えめで、やや内部は油揚げ麺に近い組織というか、ノンフライ麺とは思えないほど気泡が粗く、ふかふかとした食感。蒸した中華麺を熱風で乾燥させているため、揚げ油に由来する風味を感じることはないけれど、ノンフライ麺に見紛う油揚げ麺の逆パターン的な。ナニコレおもしろw

食べ始めの段階から比較的に柔らかめの食感だったので、もしかして熱湯3分だった!? などと、焦ってパッケージを見直したのですが、あえてフカフカとした質感を狙って設計した様子。おかげで生麺らしいベクトルからは離れていますけど、スープとの一体感は高く、ノンフライ麺なのにジャンクなイメージで、こういうパターンもあるんだなと、明星食品の引き出しに驚きました。

スープ

まったりと、それでいて力強い

5.0

まずは「粉末スープ」単体の味を確認してみたところ、目立っていたのは粉末しょうゆ、うま味調味料、とろみ成分、粗挽き唐辛子で、あくまでも下支えに徹したフレームワークを取っていましたが、ほんのり骨っぽい風味が印象的。それは呼び戻し製法のイメージから連想されるほど強烈ではなかったけれど、続けて「液体スープ」を加えた途端、豚臭いニオイが部屋に充満する、なかなかのインパクト。

「大砲ラーメン」監修商品のオイルを混ぜた感じ

我々のニンニク耐性はコロナ禍で鍛えられているため、もうちょいニンニクに振ってもよかったのでは‥‥などと、そのように感じた節もありますが、冷静に見ると残り香は充分。そんなニンニクのアクセントと豚臭いニオイも然る事乍ら、まったりと舌を包み込んでくる、乳化感の強い豚骨の旨みも印象的なポイントで、よくある二郎インスパイア商品との差別化は申し分ありません。

またチラホラと浮いている赤唐辛子は、見た目だけの “なんちゃって唐辛子„ ではなく、ちょいちょい特製唐花(自家製唐辛子)を彷彿とさせる刺激と芳ばしさを感じたので、ここにも「らーめんバリ男」監修ならではの恩恵が見えました。

かやく

シンプル

4.5

ローソンは “大判のチャーシュー„ とアピールしていましたが、なんのこれしき実際のチャーシューは小振りだったので、ここから二郎系のインパクトを見出すのは至難の業。しかし、けっこう濃いめの味付けと、なかなかにジューシーな食感から、サイズのわりに食べ応えあり。

キャベツでボリュームを稼いでいるところは “ご愛嬌„ になりますけど、税込328円の販売価格にも納得できるくらいの量は入っていたし、もやしも省かれていなかったので、印象は悪くありませんでした。

総評

4.5

ソツなく仕上げた感が無きにしも非ずでしたけど、おかげで二郎インスパイア系の商品としては食べやすく、比較的に親しみやすい味わい。それでいて強めの乳化感だったり、野趣に富んだニオイだったり、粗挽き唐辛子のピリッと芳ばしいアクセントだったり、そういった要素で「らーめんバリ男」監修ならではの魅力を打ち出している、きちんと個性的な一杯でした。

もうちょい振り切ってほしいと感じた節もありますが、ひとまずコラボ第1弾は大人しめに、からの攻めた姿勢で第2弾にバトンを渡す戦法かもしれないので、続編の登場にも期待しています。——あ、けっこう部屋にブタとニンニクのニオイが残るので、喫食のタイミングには気を付けてください(めっちゃ部屋干し中だった‥‥)【author・taka :a(大石敬之)】

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