どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年1月20日(火)新発売、セブン-イレブンのカップ麺「サッポロ一番 博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン」(298円+税)の実食レビューです。
「博多もつ鍋 蟻月」監修のカップラーメンが鶏だんご仕様から一転し、ついに “往年の姿„ である豚もつ復活。しかし、ファン感涙の神アプデが生んだ破壊力に伴う値上げは避けられなかった——。はたして値段相応の価値が見出だせる一杯なのかをカップ麺研究家が徹底解説!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン
蟻月(ありづき)とは、2003年(平成15年)12月にオープンした東京都渋谷区恵比寿2丁目の1号店(現「博多もつ鍋 蟻月 恵比寿店」)を皮切りに、東京6店舗、愛知1店舗、大阪1店舗、福岡1店舗、バンコク2店舗(2026年1月現在:計11店舗)を展開している博多もつ鍋・もつ焼き専門店で、都内における “第2次もつ鍋ブームの火付け役„ としても知られる人気店。

今回の新商品「博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン」は、コンビニの中でもセブン-イレブンにしか売ってない、販売店が限定されている留型(とめがた)の即席カップめんで、共同開発者はサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。昨年1月28日にも縦型ビッグのカップラーメンを発売していましたが、このページでレビューする2026年(令和8年)1月発売品には “ファン待望の大きな変化„ が生じています。
あらためまして「蟻月」監修の即席カップめんが初めて発売されたのは、現在を遡ること7年以上、2019年(平成31年)1月21日。コラボ第1弾の「蟻月 博多もつ鍋風ラーメン 濃厚にんにく白みそ仕立て」は、セブン-イレブン及びセブン&アイ・ホールディングス傘下のGMS(General Merchandise Store:総合スーパー)専用のオリジナル商品として開発され、このブログでは高評価(当時 ★6++)を叩き出しました。
そのコラボ第1弾も油揚げ麺を使用した縦型ビッグのカップラーメンで、同年11月25日に同じ製品スタイルのリニューアル版(コラボ第2弾)をリリースしているのですが、2020年(令和2年)11月30日発売のコラボ第3弾「博多もつ鍋 蟻月 白のもつ鍋風 〆のラーメン」にてノンフライ麺を搭載した大判どんぶり型のカップラーメンを初めて展開。目を見張るほどの本格さから、超高評価(★7)を即決したのも記憶に新しいところ。

しかし、2021年〜2022年に目立った動きを見せることはなく、2023年(令和5年)12月19日に3年ぶりとなるコラボ商品「博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン」を市場に投下。製品スタイルは油揚げ麺を使用した縦型ビッグのカップラーメンに戻りましたが、もともと縦型ビッグでも傑作と評価できる内容だったので、それについての原点回帰はネガティブに映りませんでした。ええ、それについては——。
というのもコラボ第1弾〜第3弾の具材には、即席カップめん業界でも珍しい本物の味付豚腸(ホルモン)を搭載していたんです。その珍しさも「蟻月」監修ならではの大きなステータスになっていたのですが、2023年12月発売のコラボ第4弾で非情にも省かれ、メイン具材の座を鶏だんごに奪われた味付豚腸。その仕様は2年後、2025年(令和7年)1月28日に復活を果たしたコラボ第5弾にも継承されていました。
かくして今年の「博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン」はコラボ第6弾に該当するため、これから毎年1月の恒例として定着する確率も高まっている現在。でも、引き続きメイン具材は鶏だんご‥‥かと思いきや、パッケージには「国産豚もつ具材使用」の訴求あり‥‥!!

ついに、ついに往年の味付豚腸が帰ってきたぞ! というのが冒頭で “ファン待望の大きな変化„ が生じていると触れた理由なんですけれども、そのトレードオフが麺のクオリティやスープの美味しさ、また具材の全体量や取り合わせに対して露骨に生じていたら本末転倒。はたして6年前の魅力が再び体感できる仕上がりなのか、ちょっとドキドキしながらの実食です。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「調味油」の計2パックで、最初から容器の中に入っている状態。これエースコックの縦型カップだと “あるある„ の光景ですが、ちょいちょいサンヨー食品もかましてくるんですよね。ちなみにエースコックはサンヨー食品のグループ企業、かつ今回のポリプロピレン(PP)容器はエースコックの新商品にも使われているため、そのあたりの理由が絡んでいるのやも。

かやくは待望の復活を果たした味付豚腸(国産豚もつ)に、キャベツ、ニラ、ごぼう、唐辛子の組み合わせで、コラボ第1弾・第2弾と完全に一致。ただ、それらの原材料名と比較してキャベツと味付豚腸の表示位置が逆転している(キャベツの手前に味付豚腸の記載がある)ため、キャベツよりも味付豚腸の量が多いところは従来品との大きな違いになります。これについては “キャベツの量が減っただけ„ と捉えられなくもないのですが‥‥
それと昨年1月発売品の販売価格は248円(税込267.84円)だったのですが、今年は298円(税込321.84円)と大幅な値上げに踏み切っているため、これについては “国産豚もつ具材使用„ の影響とみて間違いありません。2026年1月現在、NB(ナショナルブランド)における縦型ビッグの相場は271円(セブン-イレブンで購入した場合の税込価格は292.68円)なので、ここも評価する上で意識しなければいけないポイント。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:サッポロ一番 博多もつ鍋 蟻月監修 博多もつ鍋風ラーメン 販売者:サンヨー食品株式会社 製造者:+A・太平食品工業株式会社 本社工場 内容量:111g(めん70g) 商品コード:4901734061038(JAN) |
| 発売日:2026年1月20日(火) 実食日:2026年1月28日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:298円(税別) 購入価格:321.84円(税込) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、ポーク調味料)、スープ(みそ、糖類、食塩、植物油脂、香辛料、キャベツエキス、ポークエキス、牛脂、ガーリックペースト、ビーフエキス、豚脂、でん粉、乳等を主要原料とする食品、ごま、しょうゆ、かつお調味料、酵母エキス、こんぶ粉末、発酵調味料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚腸、キャベツ、味付ニラ、ごぼう、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、カラメル色素、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)※かつお調味料に魚醤を使用していますので、魚介類が含まれています。 |
実食開始

麺は油で揚げた太めのフライ麺で、湯戻し時間も長めの5分。原材料名の構成は昨年1月発売品と完全に一致するため、まったく同じフライ麺を使用しているのかもしれません。ちなみにコラボ第1弾の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ」だったんですけど、コラボ第2弾から「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、ポークエキス」に変わっているため、近いのは後者。

別添の小袋は2つとも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「調味油」を温めながら待つこと5分。その間にも漂ってくる、よくも悪くもクセのある味付豚腸の香りは人を選ぶ項目になるけれど、国産豚もつ具材使用のインパクトは伊達じゃありません。——で、案の定というかキャベツの量は頼りないといわざるを得ないけれど、これぞ博多もつ鍋「蟻月」らしい香りは健在。
ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、所在地(群馬県前橋市朝倉町555-4)は数年前まで “サンヨー食品の本社工場„ として記載されていた住所。太平食品工業はサンヨー食品の製造部なので、単純に「サッポロ一番の工場」という認識で問題ありません。それでは、引き続き販売価格との兼ね合いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(111g)あたり |
| カロリー:462kcal たん白質:10.3g 脂 質:17.0g 炭水化物:66.9g 食塩相当量:7.0g (めん・かやく:2.4g) (スープ:4.6g) ビタミンB1:0.41mg ビタミンB2:0.37mg カルシウム:192mg |
| 参考値(調理直後に分別した値) 熱量:462kcal(めん・かやく:322kcal)(スープ:140kcal) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


ちょっと長めに待つのがオススメ
熱湯5分きちんと守っても食べ始めはカタめの仕上がりで、それも故意的ではなく戻りきっていない不完全な状態。そのため序盤はスープとの一体感に難ありと感じたのですが、すこしケアしてやると質感は別物。約3分ほど追加で馴染ませる必要はあるけれど、もちっとした弾力が目立ち始めます。

なめらかで口当たりのいい肌質に、縮れも穏やかな太めの油揚げ麺でありながら、調理後3分ほど経過すると途端にスープの馴染みがよく、粘りのある弾力が食べ応えアップに寄与。かといって耐久性が特筆して高いわけではなく、比較的に早めの段階から弾力よりも歯切れの良さが際立ってくるのですが、むしろスープとの相性を思うと後半がピーク。
時間の経過に伴って一体感が増していくメリットはもちろん、ぷりっとした歯切れが心地よく、揚げ油に由来するチープなニオイも気になりません。後半のイメージを例えると味噌ラーメンよりも「ちゃんぽん」を彷彿とさせるベクトルなので、もつ鍋の〆(しめ)に近い感覚が楽しめました。もちろん好みの問題もあると思いますけど、個人的には調理後に2、3分ほど放置してから食べ進めることをオススメします。
スープ


これ以上に博多もつ鍋っぽいスープある?
念のため「液体スープ」や「調味油」を入れる前に味を確認してみたところ、すりごまのパンチが強く、そこに粉末みそと人工的な旨み成分、さらにニンニクのアクセントも重なっていましたが、あくまでも事前の粉末スープは補足的なスキーム。

続けて「液体スープ」を加えると、比較的に淡めの色合いとは裏腹な重心の低い味噌のコクが加わって、いっきに重厚感のある味わいに。とはいえ赤みそ由来のエッジを主軸に据えているわけではなく、白みそ由来の優しいコクを凝縮しているようなイメージで、すりごまとの親和性が高い組み合わせ。
加えてガーリックペーストによる鋭いニンニク感も強めに主張してくるけれど、キャベツエキスに由来する野菜の甘みだったり、ほんのり漂う鰹の隠し味だったり、力強くも繊細な設計で、かやくの国産豚もつ具材やニラ、ごぼうから滲み出てくる風味が渾然一体となる様は、まさに鍋らしい世界観。

さらに「調味油」に含まれる牛脂の効果も覿面で、煮込んだモツから滲み出るそれに匹敵するほどのパワーを示してくるわけではないけれど、かやくの国産豚もつ具材だけでは補えない臨場感を表現することに寄与。ひとつ、従来品と比較してスープに影響する味付豚腸のクセが弱くなったと感じたのですが、その理由は次の項目で。
かやく


これからも使い続けてほしい
かやくにおける主役といっても過言ではない国産豚もつ具材は、文字通り牛ホルモンではなく豚ホルモンなので、モデルになっている「白のもつ鍋 みそ味」の国産牛小腸(白もつ)とは別物。また従来の味付けと比較して生姜の風味が強く、それが特有のクセを控えめに感じた理由なんですけど、ポジティブに捉えると洗練されて食べやすくなったように感じます。

個人的には “あのクセ„ が懐かしく思えてしまったので、人によっては同じような物足りなさを抱いてしまうかもしれないけれど、それでも他の具材にはない個性が光りまくっているアイテム。噛んだらグニッと押し返してくる歯切れの悪い食感と、控えめになったとはいえクセのある風味が人を選ぶ要素になりますが、これぞ「蟻月」らしいステータスの復活は素直に嬉しいポイント。
やはりキャベツの量は明らかに少なくなっていましたが、ごぼうから滲み出る根菜特有の風味だったり、全体のパンチを押し上げてくれるニラだったり、ふわっと抜ける唐辛子のアクセントだったり、きちんと往年の魅力が踏襲されたラインナップでした。
総評
昨年1月発売品と比較して販売価格が大幅に上がっている、しかも現在の相場をも上回る価格設定のため、すこし星の数は調整しましたが、6年ぶりの復活を果たした国産豚もつ具材(味付豚腸)の個性と存在感を思えば今回の値上げにも納得。さらに麺とスープのクオリティが極端に落ちるなどの弊害もなく、値段相応の価値は充分に見出だせる神アプデだと感じました。
この流れで毎年1月の恒例になるパターンも高まっているため、今回の「濃厚にんにく白みそ仕上げ」をベースにしつつ、実店舗で提供されている「赤のもつ鍋(しょうゆ味)」や「銀のもつ鍋(塩・黒こしょう味)」「金のもつ鍋(昆布だし)」の再現だったり、ノンフライ麺を使った本気モードの復活だったり、さらなるラインナップの強化にも期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】


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