どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年6月24日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 赤いきつね焼うどん でか盛」の実食レビューです。
食べるほどにハマるおいしさ「赤いきつね焼うどん」から初の大盛りタイプ新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
赤いきつね焼うどん でか盛
「赤いきつね焼うどん」とは、マルちゃんこと東洋水産の和風どんぶり型カップ麺「赤いきつねうどん」を汁なしアレンジしたもので、初めて発売されたのは2016年5月。以来、毎年5〜6月に夏向けの季節限定商品として発売されるのですが、2019年はシリーズ初となる「でか盛」サイズが登場しました。
同じ日にレギュラーサイズの「赤いきつね焼うどん」と2009年6月1日から発売されている季節の定番商品「黒い豚カレー焼そば」も同時発売となっているのですが、レギュラーサイズの販売ルートはスーパーマーケットやドラッグストアなど、でか盛はコンビニ用と販売ルートの住み分けが図られています。
とはいえコンビニでしか売ってない販路限定のカップ麺というわけではなく、「でか盛」を取り扱っているスーパーもあるのですが、基本的に縦型でも大盛サイズの商品はCVS(コンビニエンスストア)を意識して開発。レギュラーサイズはGMS(総合スーパー)やSM(スーパーマーケット)、ドラッグストアなど、CVS以外での販売を想定しているのがメーカーの基本姿勢。
レギュラーサイズの「赤いきつね焼うどん」及び「黒い豚カレー焼そば」のカロリーが前回(2018年発売品)と違うので、 “まったくの再販ではない” ようですが、ほとんどパッケージデザインは同じですし、おそらくファンの期待を裏切るような変更はないでしょう。また、今回の「赤いきつね焼うどん でか盛」も——
レギュラーサイズと同じように左斜め半分はテーマカラーの赤、右斜め半分は箸で麺を持ち上げてシズル感を演出しているのですが、調理後のイメージ写真は使い回し。キャッチフレーズの「だしが旨いとソースも旨い」や「食べる程にはまるおいしさ!」も同じ台詞なんですけど、「でか盛」には “きざみ揚げたっぷり、七味唐辛子付き” と記載されています。
さりげなくレギュラーサイズよりも具材の量が多いかのようにアピールしているのですが、刻み揚げやスクランブルエッグ(たまご)、かまぼこの配置から麺の流れ方まで、まったく同じ写真を使用するのは如何なものかとw それだけに間違いなさそうなオーラはバッチリですが、麺量以外の違いも気になりますよね。
というわけで今回は、具材の量や味の違い、麺の仕様など、レギュラーサイズの「赤いきつね焼うどん」と「でか盛」の何が違うのか、実際に食べ比べて比較します。ちなみに2016年5月16日発売の初版は鳥山明さん原作・東映の人気テレビアニメーション「ドラゴンボール超(スーパー)」とのコラボ商品で、「赤いきつねうどん」と「昔ながらのソース焼そば」をフュージョン(合体)させたものでした。
その当初から「昔ながらのソース焼そば」感は皆無に等しかったんですけどw 2017年6月発売品から「ドラゴンボール超」と解約して独立するも中身は “まったく同じ状態” で再販。さらに前回の2018年発売品も初版から “いっさい変更なしの再販” だったので、2019年版レギュラーサイズの味に大幅な変更がないかも同時進行でチェックします。
開封
「でか盛」に別添されている小袋は、「ふりかけ付き粉末ソース」「特製油」「かやく」の合計3袋(3.5袋?)構成。パッケージに “七味唐辛子付き” と書いてあったので、おそらく粉末ソースと一体型の小袋(ふりかけ)に七味唐辛子が入っているのでしょう。ただ、ふりかけ付き粉末ソースのデザインは思いっきり「マルちゃん焼そば」ですw
対するレギュラーサイズの小袋も同じく3袋構成となっているのですが、「粉末ソース」「特製油」「かやく」となっていて、ふりかけの別添はなし。また、かやくの小袋にメイン具材の刻み揚げは入っていませんが、あらかじめ刻み揚げは容器の中に入っています。この構成については、2018年発売品以前の商品から一貫して変更ありません。
そして、上の写真「賞味期限 19.12.14 / B M8」は「でか盛」、「賞味期限 19.11.29 / B M8」は「レギュラーサイズ」の情報なんですけど、右端の「M8」は製造所固有記号といって、兵庫県神戸市にある東洋水産の自社工場「関西工場」(兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8番)を表しています。レギュラーサイズは半月ほど早めに生産が始まっていたようですが、どちらも製造所は同じ関西工場ですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん 赤いきつね焼うどん でか盛 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関西工場(M8) 内容量:138g(めん120g) 商品コード:4901990363471(JANコード) 商品サイズ:縦177mm×横177mm×高さ68mm 発売日:2019年06月25日(月) |
麺の種類:油揚げめん(かんすい不使用・うどん) スタイル:角型ビッグ・大盛焼そばタイプ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:740ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(ふりかけ付き粉末ソース・特製油・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、でん粉、乾燥酵母、植物性たん白、卵白)、添付調味料(植物油、しょうゆ、食塩、乳糖、魚介エキス、砂糖、粉末こんぶ、香辛料、たん白加水分解物、ねぎ)、かやく(味付油揚げ、卵、かまぼこ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・ゼラチンを含む) |
小麦・卵・乳成分・さば・大豆・ゼラチン【本品原材料に含まれているアレルギー物質】(特定原材料及びそれに準ずるもの) |
実食開始
さて、いきなり大きな違い発見です。レギュラーサイズの刻み揚げは最初から容器の中に入っていると書きましたが、「でか盛」も最初から容器の中に入っている分に加えて “かやくの小袋にも” 刻み揚げが入っていて、写真の右奥に固めてある刻み揚げが最初から容器の中に入っていた分、左下にあるのが他の具材と一緒に小袋の中に入っていた分のダブルパック仕様。
具材の構成自体は同じなんですけど、たしかにレギュラーサイズよりも刻み揚げの量が多く、先ほど “でか盛はコンビニ向けの商品” と書きましたが、珍しくコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業で意欲的に取り扱われていました。コンビニでの実売価格は一律税込232円、特別に安いわけでもなければ高いわけでもない標準的な値付けです。
そして、こちらはレギュラーサイズの「マルちゃん 赤いきつね焼うどん」調理後の写真。「でか盛」と比較して麺の量も具材の量も少なめではあるものの、あくまで比較したらの場合であって、刻み揚げのボリュームからレギュラーサイズの汁なしカップ麺にしては上出来のパフォーマンスです。ちなみにレギュラーサイズの購入価格は地元のローカルスーパーで税込116円、でか盛のピッタリ半額でした。
というわけでコストパフォーマンスにおいては「でか盛」が負けを認めざるを得ませんが、24時間いつでも手に入るコンビニで比較的に多く取り扱われているのが嬉しいポイントですね。それでは、2018年発売品及び大盛・レギュラーサイズの違いに注目しつつ、「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(138g)当たり
熱 量:640kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
東洋水産の製品説明(PDF)には “ソフトでモチモチ感のあるうどん” と麺の特徴が表現されているのですが、定番の「赤いきつねうどん」(汁あり)と比較してソフトな食感は控えめで、もちもち感の強化された弾力から食べ応えがあります。2018年発売品の麺は、その前年よりも粘り気が衰え、どちらかというと歯切れの良さが目立つマイナーチェンジがありました。
しかしながら今回の2019年版は2年前の粘り気を取り戻し、もっちり感がアップ。レギュラーサイズ・でか盛ともに麺の食感や風味に大きな違いは感じなかったので、おそらく麺量以外の違いはありません。標準量と大盛では食べ終わるまでの時間が違うため、ちょっと最後の印象にニュアンスは生じるかもしれませんが、最後までモチモチした食感が楽しめます。
ただ、レギュラーサイズは定量の麺90gなのに対し、でか盛は麺120gと大盛り汁なしカップ麺の定量130gよりも少なめなのが気になりました。しっかりとした弾力のある食感から、体感的に “大盛なのに少ないなぁ‥‥” みたいなことにはらないと思うんですけど、刻み揚げのボリュームを出しつつ希望小売価格を税別220円に抑えるためには減量せざるを得なかったのかもしれません。
特製油と粉末ソース
まず最初に特製油を軽く麺に馴染ませてから粉末ソースを入れるように——と、そのようなことが調理方法にも記載されているのですが、この特製油は “ちゃんと特製” で、単なるサラダ油やパーム油などの潤滑油ではありません。ほんのりと甘みがあり、繊細ですが魚介エキス系の下味が施されていて、レギュラーサイズの特製油にも同じような工夫が凝らされていました。
そして、小袋は思いっきりマルちゃん焼そばのデザインだった粉末ソースですが、ソースはソースでもウスターソースなどのソースは不使用で、イメージは「赤いきつねうどん」の粉末スープ。「赤いきつねうどん」の和風つゆは北海道・東日本・関西・西日本と4つの地域ごとに味を変えているのですが、「赤いきつね焼うどん」の粉末ソースは東西関係なく全国共通です。
そのイメージで行くとタイプは「東日本向け」の味付けで、利尻昆布を効かせた北海道ほど丸みを帯びたテイストではなく、関西や西日本で特徴的な潤目鰯(ウルメイワシ)も目立っていません。けれども鰹の旨みがガツンと効いた、しっかりめの味付けが東日本の「赤いきつね」を想起させます(でも途中から塩っぱかったので、粉末ソースの量は様子を見ながら入れると安心かも)。
別添の七味唐辛子の中身は大幅に一味唐辛子で、よく見るとアオサっぽい緑色の粉末も見えますが、ほとんど主張してきません。この唐辛子はカプサイシン(辛味成分)よりも唐辛子特有の芳ばしい香りがポイントで、東日本向けのキリッとした味わいに唐辛子の風味が映えています。スーパー向けのレギュラーサイズも同じく東日本向けの味ですが、「でか盛」のほうが塩気が強く、レギュラーサイズは比較的に甘くて穏やかでした(※あくまでも「でか盛」版と比較して)。
具材
マルちゃんの「赤いきつねうどん」には2種類の油揚げが存在するのですが、いつもの「赤いきつねうどん」に入っている大きな油揚げは “ふっくら” しているのに対し、コンビニ限定の「赤いきつねうどん ふっくらお揚げ2枚入り」に入っている正方形の刻み揚げは “しっかりめ” で、今回の刻み揚げは前者。けっこう粉末ソースの塩気が強かったので、甘い味付けの刻み揚げにホッとしました。
他の具材は定番の半月かまぼこと妙にフカフカした食感の着色たまごで、定番の汁ありタイプと同じラインナップ。粉末ソース(スープ)同梱型の小さいネギの存在感はイマイチですが、2016年の発売から2019年現在までの標準サイズ及び「でか盛」も具材それぞれの質感は変わっていません。
基本的に具材は数ではなく “重量” で振り分けられているので、やたら半月かまぼこが多かったりタマゴが多かったりするかもしれませんが、別添されていない分の刻み揚げは一定量入っていると思います。それに、ちゃんとレギュラーサイズの刻み揚げが多いのも嬉しいですね。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
2016年5月の発売から「赤いきつね焼うどん」第4弾となる今回でしたが、まずレギュラーサイズについて大きな変更点はありません。味付けは例年通り鰹の旨味が効いた関東風で、麺は2018年発売品よりもコシと粘り気がアップしたように感じたのですが、基本軸はブレることのない安定の味わいです。
そして初の「でか盛」ですが、コンビニ向けを意識して甘みを抑え、より力強さを増しているような印象を受けました。それと七味唐辛子が別添されていたのも大きな違いなんですけど、ちょっと後半は単調な印象もあったので、自前の七味唐辛子を用意しておくと安心ですね(※レギュラーサイズの2019年版「赤いきつね焼うどん」及び「でか盛」どちらも総評は★4とします)。