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ローソン、北東北のソウルフード Aji-Q(アジキュー)の南蛮ラーメンをカップ麺に!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月17日(火)新発売、ローソンのカップ麺「明星 AJIーQ監修 南蛮ラーメン ねぎ醤油豚骨味」(202円+税)の実食レビューです。

岩手・秋田に20店舗展開している人気ラーメンショップ「Aji-Q(アジキュー)」監修、元祖「南蛮ラーメン」をカップラーメンとして商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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Aji-Q監修 南蛮ラーメン ねぎ醤油豚骨味

Aji-Q(アジキュー)とは、1982年(昭和57年)6月、創業者である篠木清その人が仙台市に開業した1号店を皮切りに、現在は岩手・秋田に20店舗を展開しているラーメンショップで、運営母体は岩手県盛岡市のクックサービス株式会社。岩手県では業界に先駆けて豚骨白湯(ぱいたん)を提案した店とされ、たっぷりのネギを使用した「南蛮ラーメン」の元祖として知られます。

北東北のソウルフードをカップラーメンに

このページでレビューする「AJIーQ監修 南蛮ラーメン ねぎ醤油豚骨味」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるポジションのカップラーメンで、共同開発者は明星食品。ラーメンショップ「Aji-Q」を元祖とする北東北のソウルフード「南蛮ラーメン」の味わいを再現ということで、私が把握している限り同店監修の即席カップめんは前例がありません。

ときにラーメンショップといえば、東京都大田区羽田に本部を置き、家系総本山「吉村家」のルーツともいわれている “椿食堂管理„ の「GOOD MORNING ラーメンショップ」(吉村実氏の修行先は平和島にあったFC店舗)が有名ですが、調べてみたところクックサービスが店舗展開している「Aji-Q」との関連性を裏付ける証拠はヒットせず。

イメージキャラクターのパンダは前髪あり

また「Aji-Q」発祥の地である宮城県でパンダのマークを掲げ、南蛮ラーメンを提供している「ラーメンショップ 加瀬店」及び「同 中野栄店」(通称「パンダラーメン」)も存在するのですが、1987年(昭和67年)創業とのこと。マニアの間で “椿系„ と称される「ラーメンショップ」や「Aji-Q」との関係性も謎に包まれていたので、なんかもう家系より面倒なことになってるんですけど‥‥w

ローソンのカップラーメンを監修しているのは、間違いなくクックサービスの「Aji-Q」で、前述のように「南蛮ラーメン」の元祖を標榜している店。Aji-Qという名前は “味を追求、クオリティーを極める„ に由来し、店舗の「南蛮ラーメン」は “とんこつ特有の臭みのない、まろやかで甘みのある„ スープを特徴としているようなので、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

まずは小袋を引っ剥がす

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「調味油」1パックのみで、ローソンの公式サイトには “看板メニューであり北東北のソウルフード「南蛮ラーメン」を再現したクセになる味わい„ と書かれているのですが、それ以外の見どころは記載されていません。しかし、フタを開けてみると‥‥

けっこう具沢山

お蕎麦屋さんの南蛮そばよろしく、たっぷりのネギがお出迎え。チャーシューはチップ状ですが、レギュラーサイズの縦型カップであることを加味すると、こちらも少なくありません。そして香り、なんというか粉末スープど真ん中のベクトルではあるけれど、こういうのでいいんだよ‥‥いや、こういうのがいいんだよ‥‥みたいな、いい意味でカップラーメンらしいファーストインプレッション。

ちなみにローソン標準価格は202円(税込218円)ということで、直近にレビューした商品を例に挙げると、今年6月4日に発売されたエースコックとの共同開発商品「みよしの監修 カレーラーメン」と同じ値段。最近ちょいちょいレギュラーサイズの縦型カップを使用した新作を展開しているローソンですが、このラインは今のところ202円(税込218円)を基準にしているようです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 AJIーQ監修 南蛮ラーメン ねぎ醤油豚骨味
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:78g(めん60g)
商品コード:4902881486934(JAN)
発売日:2024年09月17日(火)
実食日:2024年09月26日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:202円(税別)
購入価格:218円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:280ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(ポークエキス、デキストリン、豚脂、たん白加水分解物、しょうゆ、香味調味料、香辛料(ガーリック、ペッパー)、糖類、粉末油脂、油脂加工品、香味油、酵母エキス)、かやく(チャーシュー、ねぎ、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、香料、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

再現度めっちゃ低そう

麺は油で揚げたフライ麺で、日清食品の「カップヌードル」よりも細いんじゃないか‥‥? ってくらい細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は3分と標準的。これはもう見るからにカップラーメンらしいというか、その中でも高級感のなさが際立つ系統になりますけど、前述の香りからスープとの相性は悪くなさそうな雰囲気。

カップラーメンとしてのイメージは悪くない

別添の「調味油」は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なかでもポークエキスの香りが明星食品らしいというか、裏を返すと「Aji-Q」らしさは弱いように感じた反面、たっぷりのネギは “南蛮„ らしいと思えた調理直後。

ただ、あきらかにカップラーメンらしさに振り切っていることは明白なので、引き続き「Aji-Q」監修ならではの個性やコストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(78g)あたり
カロリー:367kcal
たん白質:8.9g
脂  質:16.8g
炭水化物:45.1g
食塩相当量:4.2g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:2.3g)
ビタミンB1:0.22mg
ビタミンB2:0.24mg
カルシウム:184mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:367kcal(めん・かやく:334kcal)(スープ:33kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

もはや清々しいわ

実店舗の「南蛮ラーメン」に使われている麺は、クックサービスの盛岡工場で製造されているらしく、厳選した “丸特„ と呼ばれる特級品の小麦粉を使用し、2段階熟成製法で小麦の香りを引き出しているようですが、それを再現したとは思えない油揚げ麺の清々しさたるやw イメージとしては「カップヌードル」っぽいタイプになりますが、それよりも自己主張が弱く、スナック感は強め。

割り切る必要あり

「南蛮ラーメン」の写真や感想を調べる限り、そこそこ縮れは強いようですが、ここまで平打ちではなく、加水率に関しても本物より圧倒的に低そうなので、お店の麺を忠実に再現しました! とは思えないどころかカップラーメンとしての魅力に振り切ったスペック。

私は「Aji-Q」に特別な思い入れがないのと、レギュラーサイズの縦型カップ麺ですから、これはこれと割り切れたら悪くないんじゃないかなと感じたんですけど、期待度によっては賛否両論あるかもしれません。ただ、後述するスープとの相性は悪くないどころかバッチリでしたよ。

スープ

スナック的だけど丁寧な豚骨感

まずは「調味油」を入れずに味を確認してみたところ、しっかりポークエキスが主体の味付けで、一般的にネガティブとされる豚骨臭や血生臭さは抑えながら、ちゃんと骨っぽい魅力は備わっている、想像していたよりも硬派な骨組み。あくまでカップラーメンのベクトルではあるけれど、容器が縦型ビッグでも成立しそうなくらい、ネガティブな意味での安っぽさは感じません。

また糖類で甘さをサポートしているのですが、原材料名の3番目以内に入ることはなく、むしろ香辛料よりも少ない配合で、あくまでも豚骨の甘みにリンクさせるような効かせ方。さらにガーリックパウダーとブラックペッパーのアクセントも明確で、豚骨の魅力を掻き消すほどではないけれど、ブラックペッパーの清涼感は個性の底上げに効果的と思えるレベルの効果。

少量でも香りは強め

続けて加えた「特製油」の中身は、ほぼほぼ動物油脂で構成され、ちょっとクセのある豚脂が全体のワイルドさとコクを深めることに大きく貢献。商品名は「ねぎ醤油豚骨味」となっていますが、見た目の通り醤油感は控えめで、カテゴリーとしては完全に豚骨スープ。

まったく派手さはないけれど、ポークエキスには密度感があり、豚脂の芳ばしさも心地よく、そこにガーリックパウダーのパンチとブラックペッパーの清涼感も効果的で、なるほど “とんこつ特有の臭みのない、まろやかで甘みのある„ でも浅いわけではない、カップラーメンとしての美味しさを追求した姿勢を見せつつ、とても丁寧に作り込まれていました。

かやく

けっこう唐辛子も効果的だった

実際の「南蛮ラーメン」にトッピングされているのは白髪ネギなのに対し、カップラーメンでは青ネギで、FD(フリーズドライ、凍結乾燥)とAD(エアドライ、熱風乾燥)の混合タイプ。これについても再現度が高いとはいえないけれど、しっかり多めに入っているのは好印象。

チャーシューチップもハムみたいなソレですが、こちらも量が多く、ときどき感じる唐辛子の芳ばしさも効果的。引き続き再現度が高いとは思えないラインナップですけど、販売価格と容器の形状を加味すると悪くないんじゃないでしょうか。

総評

4.0

私は「Aji-Q」の店舗で「南蛮ラーメン」を食べた経験がないので、再現度の高さについては比較できませんけど、たぶん‥‥というか、麺をはじめ再現度は低いと思います。しかし、ひとつのカップラーメンとして見るとエモいテイストで、しかしながら安っぽいわけではない、そのホッとする感覚が「Aji-Q」監修の恩恵なのかなと。ある種、逆らえない魅力が備わっているというか。

たとえばセブン-イレブンの「名店ジャンク」じゃないですけど、いわゆるカップラーメンでしか満たせないモノを満たしてくれる、そんな一杯に思えたので、及第点に星ひとつプラスしました。まろやかで深みのある甘めの豚骨スープはもちろん、唐辛子やブラックペッパーの効かせ方にも個性を感じたので、ふつうに美味しいでは終わらない一杯ですよ。【author・taka :a(大石敬之)】

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