どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年4月1日(月)新発売、日清食品のカップ麺「AFURI 柚子塩らーめん」(328円+税)の実食レビューです。
エイプリルフールじゃ‥‥ない!? AFURI監修のカップラーメンが満を持して “いつでも購入できる„ 通年販売の定番商品に栄転!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
AFURI 柚子塩らーめん 2024
AFURI(あふり)とは、2001年(平成13年)9月3日に神奈川県厚木市の山間で産声を上げた「ZUND-BAR(ズンド・バー)」を総本山とするラーメン店で、2003年(平成15年)6月16日に恵比寿で1号店をオープン。名前は丹沢山地の東端に位置する大山(別称:雨降山・阿夫利山)に由来し、その麓から湧き出る天然水で仕込んだ黄金色のスープは “正統派の淡麗系„ として高く評価されています。
昨年は「AFURI 恵比寿」の開店20周年を記念し、泣く子も黙る人気声優・大塚明夫(おおつか あきお)氏のダンディーな渋い声を “券売機ボイスに起用„ するなど、斬新すぎる店舗プロモーションでも話題になりましたが、9年以上前から日清食品のカップラーメンを定期的に監修しているため、そのコラボレーションから存在を知った方も多いでしょう。
「AFURI」監修のカップラーメンが初めて発売されたのは、前述のように現在を遡ること9年以上、2015年(平成27年)3月9日の話。記念すべき最初の監修商品「AFURI 限定鶏塩らーめん」は、新シリーズ「日清 THE NOODLE TOKYO」第1弾として開発され、製品スタイルはコンビニに採用されやすい、縦型ビッグの容器と油揚げ麺を使用したカップラーメンでした。
その後も定期的に縦型ビッグのカップラーメンを展開しつつ、カップメシ「AFURI ゆず塩阿夫利メシ オシャンティ」、冷凍食品「日清 麺屋の炒飯 AFURI監修 柚子塩炒飯」、チルド商品「AFURI 冷やし柚子塩らーめん 2人前」、汁なしメニュー「日清 東京RAMENS AFURI 夏限定 柚子塩和えそば」など、AFURI監修シリーズのバリエーションを着実に増やし——
直近だと昨年5月29日に “AFURIの人気No.1セットが手軽に楽しめる„ シリーズ初となる大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用した「AFURI 柚子塩らーめん」と小さめのカップメシ「AFURI 柚子七味香る炙りコロチャー飯」を展開し、新たな可能性を示してくれたところ。つまり、このページでレビューする「AFURI 柚子塩らーめん」は昨年からの続投になるのですが、まさかの通年販売品に栄転。
発売日の2024年4月1日といえば、SNS界隈において、各企業の公式アカウントがファンの期待に応えるべく、エイプリルフールのネタに走っていた頃。AFURIの公式X(Twitter)アカウントは、新商品「AFURI 柚子塩らーめん」の画像と共に “より旨みと香りをアップして、さらに美味しくなりました!そして…こちら春限定商品ではなく通年商品となっております„ とポストしていました。
そのためタイミング的にネタかと思いきや “こちらは本当です„ と補足し、2024年4月8日(月)23時59分までの期間中、フォロー&リポストで「AFURI 柚子塩らーめん」1ケースが当たるキャンペーン(5名枠)を実施。そのポストに使用された画像にも “祝!通年販売„ の記載があったので、満を持しての通年販売は嘘でもネタでもありません。
ちなみに “AFURI自慢の黄金色のスープに、天然の渦(うず)がぐるぐると現れては消える新感覚すぎる『渦塩らーめん』„ は完全にネタでしたけど、それはさておき大判どんぶり型の「AFURI 柚子塩らーめん」がリリースされるのは2回目。昨年よりも “サバなどの魚介の旨みと柚子の香りをアップ„ させているようなので、従来品からの進化に注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」2袋に、後入れ「液体スープ」の組み合わせで、内容に変更があった場合、小袋の色やデザインも基本的に変わるパターンが定番なんですけど、開封時のファーストインプレッションは昨年の「AFURI 柚子塩らーめん」と完全に一致。
麺は油で揚げずに乾燥させた “全粒粉入りノンフライ麺„ ということで、これについても昨年から大きく変わった様子は見られず。しかし、栄養成分表示の数値には変化が生じているのと、公式も昨年からの違いについて言及しているため、まったく調整なしの再販ではありません。
メーカー希望小売価格は328円(税別)なので、カップラーメンとしては高めの部類に入りますが、注目すべきは “昨年から値段が変わっていない„ こと。日清食品は、2023年6月1日出荷分から自社製品のメーカー希望小売価格を引き上げているため‥‥いや、事前に価格改定後の値段を設定していたとか? 詳細は知りませんけどw なんせ価格帯が変わっていないことは事実です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:AFURI 柚子塩らーめん 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:92g(めん65g) 商品コード:4902105283004(JAN) |
発売日:2024年04月01日(月) 実食日:2024年04月05日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:328円(税別) 購入価格:354円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(液体スープ・かやく2袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物性たん白、植物油脂、卵粉、チキン調味料、しょうゆ、大豆食物繊維)、スープ(植物油脂、チキン調味料、食塩、鶏脂、魚介調味油、魚介エキス、糖類、ゆず果汁、香辛料、チキンエキス、魚粉、こんぶエキス、にぼし調味料、オニオンエキス)、かやく(味付豚肉、ねぎ、味付メンマ、ゆず皮)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、酒精、かんすい、リン酸Ca、酸味料、カラメル色素、増粘多糖類、焼成Ca、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、乳化剤、カロチノイド色素、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の「かやく」は2袋とも先入れで、中身が見えるほうの小袋には味付豚肉(炙りコロチャーシュー)とメンマを、もう片方の小袋には白髪ネギ、青ネギ、柚子皮を充填。後者については食べる直前に加えても大丈夫そうな内容ですが、調理方法では先入れとなっているので、今回は手順に沿って調理します。
後入れの「液体スープ」は “フタの上で温めてください„ とのことなので、かやくを投入してから熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと4分。時間になったら軽く麺をほぐし、温めておいた「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。
昨年の「柚子塩らーめん」と比較して、調理後の雰囲気は大きく変わっていませんが、さらに香りの重厚感が増しているようなイメージ。はたして味覚的にも違いが分かるほどの差が生じているのかどうか、引き続き前回発売品からの進化に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(92g)あたり |
カロリー:317kcal たん白質:9.4g 脂 質:7.6g 炭水化物:52.7g 食塩相当量:6.7g (めん・かやく:2.6g) (スープ:4.1g) ビタミンB1:0.20mg ビタミンB2:0.27mg カルシウム:143mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:317kcal(めん・かやく:271kcal)(スープ:46kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
プリッとした食感と全粒粉の芳ばしさが魅力
緩やかな縮れが施されているため、ピンと真っ直ぐなストレート麺ではないけれど、啜り心地は繊細で、わずかな縮れが唇に対する躍動感の演出に寄与。加水率は低めに設定されていますが、スパッと切れる低加水麺とは違う、プリプリと弾むような質感が特徴的。
もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますけど、原材料名の「小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物性たん白、植物油脂、卵粉、チキン調味料、しょうゆ、大豆食物繊維」という表示は昨年と完全に一致する内容で、体感的にも特筆すべき差は見当たりません。
縦型カップ用の油揚げ麺にも全粒粉を練り込んでいましたが、大判どんぶり型のノンフライ麺は文字通り、揚げ油に由来する芳ばしさが皆無に等しいため、噛むほどに増す全粒粉の芳ばしさが伝わりやすく、実際に噛めば噛むほど上がってくる芳ばしさが印象的。後述するスープのニュアンスもマスキングされにくいので、全体の本格さを高めることにも大きく貢献していました。
スープ
さらに濃密でリッチな味わいに
味の基本軸は大きく変わっていなかったので、昨年に続きジャンルとしては “淡麗系„ に分類されますが、従来のスープよりも比較的に魚粉の密度が高く、それに伴って鶏ガラの厚みも増しているような、さらに濃密でリッチな味わいにグレードアップ。
柚子の酸味に関しては、あいかわらず縦型ビッグ時代に劣る主張だったので、もうちょい強くても‥‥などと、そのように思った節もありますが、人を選ぶ酸味は適度に抑えつつ、うま味の強化に合わせて果汁感を上品に、そっと強めているような変化を感じました。真横に並べて比較したわけじゃないですけど、あきらかに総合力あがってますよね。
かやく
あらためて炙りコロチャーうめぇ
メインの炙りコロチャーシューは、4年前のリニューアルを境に “幻の具材„ となってしまった「カップヌードル」の “コロ・チャー„ を炙った代物で、2018年(平成30年)3月19日発売のコラボ第5弾「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 限定柚子塩らーめん」から使われているのですが、炙り特有の芳ばしさだったり、噛むとジューシーな食感だったり、けっこう本格的な現役選手。
白髪ネギと柚子皮はFD(凍結乾燥)なのに対し、青ネギはAD(熱風乾燥)なので、すべてFDに統一すれば後入れ仕様も可能なのでは——などと。それはさておき昨年、どうも蛇足的に思えた青ネギは、不思議とネガティブに映ることはなく、繊細な白髪ネギの風味と柚子皮のホロ苦いアクセントも健在で、他の通年商品にはない個性的なラインナップという点も高く評価できる部分です。
総評
可能であれば白髪ネギと柚子皮を後入れ仕様に、あるいは海苔を別添してもらえたらサイコーだったんですけど、わずかな不満はさておき昨年の「AFURI 柚子塩らーめん」で打ち出した魅力は据え置いたまま、その “いいところ„ だけをブラッシュアップした感じの仕上がりで、ひとくち含んだ瞬間に‥‥いや、香りを嗅いだ瞬間に「AFURI」と分かる、オシャレなのに重鎮のオーラ。
ちょっと値段は高めですけど、それを補って余りある充足感が得られました。ちなみに実店舗では鶏油(ちーゆ)の量を選択できるシステムを導入しており、今回はオイルの量的に「淡麗(たんれい)」がモデルだと思うのですが、ちょっと多めの「まろ味(まろあじ)」も存在するため、この流れで大判どんぶり型の冬限定「まろ味」が登場する可能性も‥‥っていうか、お願いします。
——で、これは超絶余談なのですが、セブン-イレブンのレジで「AFURI 柚子塩らーめん」を2つ会計してもらい、レジ袋を1枚お願いすると、合計金額が税込で711円(セブンイレブン)になります。まったくレビューに関係ない話ですけど、なんかすごいなって思いました(語彙力)【author・taka :a(大石敬之)】