どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年7月26日(月)新発売、日清食品のカップメシ「AFURI 柚子辛紅阿夫利メシ 覚醒」の実食レビューです。
唐辛子と柚子の酸味がキュンです!? この夏、またまたアナタを覚醒させる——。おしゃれ淡麗系の激辛コンセプト店「AFURI 辛紅 -kara kurenai-」監修のレベチなカップメシ降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、即席カップライスとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
AFURI 柚子辛紅阿夫利メシ 覚醒
AFURI辛紅(あふり からくれない)とは、2001年(平成13年)9月3日・神奈川県厚木市の山間で開業した「ZUND-BAR(ズンド・バー)」を前身とする、人気ラーメン店「AFURI(阿夫利)」が “激辛” をコンセプトに立ち上げた新ブランドで、2019年(令和元年)6月26日に1号店「AFURI辛紅 kara kurenai 池袋」をオープン。
「辛紅」という名前の由来は、平城天皇の孫で六歌仙の一人・在原業平(ありわら の なりひら)が詠んだ句「千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)からくれなゐに 水くくるとは」の唐紅(からくれなゐ)にちなみ、鮮やかな紅色の紅葉が浮かぶ川面を想起させるような、五感を刺激する “旨辛すっぱい” ラーメンで新境地を開拓します。
今回の新商品「AFURI 柚子辛紅阿夫利(ゆず からくれない あふり)メシ 覚醒」は、ラーメン界にポップかつモダンな風を吹き込んだ「AFURI」の代表・中村比呂人(ひろと)氏と「AFURI辛紅」並びに日清食品株式会社の共同開発商品で、2015年(平成27年)3月9日発売の「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 限定鶏塩らーめん」から続いている「AFURIシリーズ」最新作。
これまで「AFURI」が誇る人気メニュー「柚子塩らーめん」や「柚子辣湯麺(らーたんめん)」に、激辛コンセプト店「AFURI辛紅」の「柚子辛紅らーめん(Yuzu Kara Kurenai Ramen)」など、それらを再現した “カップラーメン” を定期的に発売しているのですが、今度の新作は麺ではなくカップご飯。
「AFURI」シリーズ発売5周年記念商品として、2020年(令和2年)3月23日に「柚子塩らーめん」をアレンジした「AFURI ゆず塩阿夫利メシ オシャンティ」を、2021年(令和3年)2月22日に「柚子辣湯麺」をアレンジした「AFURI 柚子辣湯阿夫利メシ オシャンティ」を発売しているため、阿夫利メシとしては第3弾になるのですが、それを「AFURI辛紅」が監修するのは初の試み。
パッケージは「カレーメシ」の悪ノリを踏襲しているため「今回は(も)ちゃんと監修しています。by AFURI」とか「唐辛子と柚子の酸味がキュンです!」とか「お湯を注ぐだけ! レベチだねぇ(AFURIの激辛店 Kara Kurenai だよ。)」とか「鶏清湯のスープにたっぷり柚子と唐辛子でバッキバキ! 覚醒ほー!」とか‥‥もうね、好きww
そんな感じで “おふざけ” が過ぎるデザインのパッケージに身を包んでいるのですが、前回の「柚子辣湯阿夫利メシ」と前々回の「ゆず塩阿夫利メシ」はファンの間でも好評だったらしく、そもそも「カレーメシ」を筆頭に日清食品のカップメシは基礎クオリティが高いので、今回も期待せざるを得ない展開。
ちなみに2020年6月29日発売の「AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん」は “大辛” くらい、2021年6月28日発売の「AFURI 新・覚醒 激辛柚子辛紅らーめん」は “激辛” くらいだと感じたのですが、今回の「柚子辛紅阿夫利メシ」は「辛さレベル4」の “大辛” ということで、体感的な辛さレベルにも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップメシに別添されている小袋は、オシャカラ感(おしゃれ感と辛さ?)がアップする後入れの「覚醒香油(かくせいかおりあぶら)」が1袋。飛び跳ねている丼のイラストは、AFURI辛紅の店舗で実際に使用している専用らーめん丼(美濃焼・直径200mm 高さ92mm 容量約1061cc)をイメージしたデザインで、本物の丼はAFURIの公式通販サイトでも販売中(値段は3,800円)。
フタを開けると「カップメシ」シリーズで定番のパフライスを中心に、具材は炙りコロチャーシューや柚子皮などをトッピング。この時点で辛味の強さは予想できませんが、鰹(かつお)と柚子の香りが食欲を刺激してきます。ちなみにフタの裏面には “柚子塩らーめんでラーメン界にニューウェーブを巻き起こしたAFURI。” という文面に続き‥‥
“AFURI辛紅は、海外でも人気がある柚子塩らーめんを、たっぷりの柚子と唐辛子でバッキバキに! 唐辛子とか山椒とか、たくさんブレンドして創った辛味もレベチだし、自慢の鶏清湯と重ねあわせたことに、ジャパーン! を感じるぜ。すべての辛党の人に試してほしい、AFURIの激辛ブランドなんだ! 覚醒ほーーー☆” だそうです。好きw
製品詳細情報・購入価格等
製品名:AFURI 柚子辛紅阿夫利メシ 覚醒 製造者:日清食品株式会社 製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:90g(ライス69g) 商品コード:4902105947265(JAN) |
発売日:2021年07月26日(月) 実食日:2021年07月31日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7) 商品購入価格:267円(税込) 希望小売価格:263円(税別) |
麺の種類:-(ライス) スタイル:レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:280ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(覚醒香油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、スープ(食塩、豚脂、チキン調味料、でん粉、植物油脂、ポーク調味料、砂糖、小麦粉、香辛料、麦芽糖、粉末しょうゆ、さばぶし粉末、かつおぶし調味料、酵母エキス、香味油)、味付豚肉、赤唐辛子、ねぎ、ゆず皮 / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、香料、酸味料、乳化剤、カラメル色素、リン酸塩(Na)、カロチノイド色素、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、炭酸Ca、チャ抽出物、シリコーン、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の「覚醒香油」は後入れなので、最初にフタの上から取り外し、熱湯を内側の線まで “ゆっくりと、満遍なく” 注ぐのですが、その直後に “かるく混ぜる” のもポイント。上の画像は熱湯5分ちゃんと待って直ぐの状態で、表面に小さな気泡が発生していますが、品質には問題ありません。で、別添の「覚醒香油」を加えた後‥‥
カレーメシほど高粘度に仕上がるわけではないのですが、とろみ成分が粉末スープに入っていたのと、まだパフライスがパキッとしているので、容器の底から “徹底的に混ぜる” のが美味しく食べるためのコツ。あまり放置すると逆に水っぽくなりますが、カップラーメンと違って米が伸びることはないので、とにかく念入りに混ぜてください。
ちなみに販売店は全国のコンビニやスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなど、特に販路を限定しているわけではないのですが、カップ麺のコーナーには売ってない(即席ごはんやスープの近くにある)ことが多いので、お探しの際は注意してください。それでは、柚子の効き目や辛味の強さにも注目しつつ「ライス」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップメシとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(90g)あたり |
カロリー:354kcal たん白質:6.9g 脂 質:7.6g 炭水化物:64.6g 食塩相当量:5.2g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
国産米を使用した安定のパフライス
日清食品が販売しているNB(ナショナルブランド)商品の「カレーメシ」や「ウマーメシ」「ぶっこみ飯(めし)」「謎肉丼(謎肉牛丼)」のほか、セブンイレブンなどで販売されているPB(プライベートブランド)商品の「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨飯(からうまめし)」など、それらに使われている汎用のパフライスと今回も共通とみて間違いありません。
ライスの量はブランド・シリーズによって変わりますが、今回の「柚子辛紅阿夫利メシ」では69gということで、カップヌードルぶっこみ飯(ライス75g)やウマーメシ(ライス75g)よりも少なく、カレーメシ(ライス69g)と同じ量。あいかわらず熱湯5分きっちり待っても中心部に芯が残る、ちょっとアルデンテな食感に仕上がりますが、それを軽減するためにも念入りに混ぜるのがポイント。
熱湯5分+かき混ぜ1分程度で食べ始めた場合、まだ部分的にパキッとしたムラが目立つので、かき混ぜる時間は最短でも2分以上、時間に余裕があれば3分くらい混ぜ続けるのがオススメ。それでも数年前に定番だった電子レンジ調理専用のライスには負けますけど、簡便性が向上したことにより、アウトドアシーンにも対応できるライスになったので、数年前よりも需要は大きく広がりました。
スープ
即席カップライスでも新境地を開拓
まずは「覚醒香油」を入れる前にスープの味を確認してみたところ、この時点でピリッとした辛さを感じるのですが、体感的な辛さレベルは1クラス。それよりもカップ麺の「覚醒 激辛柚子辛紅らーめん」にも通じるクリアな鶏の旨みを軸に、鯖(さば)と鰹(かつお)の膨よかな旨みも強めに効かせ、そこに上品かつ鮮烈な柚子の酸味がスッと通る「AFURI」らしいフレームワーク。
続けて真紅の「覚醒香油」を加えると、辛味が大幅に強化され、うっすら額に汗が滲み、すこし涙腺も緩むような “大辛” という表現にも納得の辛味。というわけで、たしかに身体はカプサイシンに反応していたのですが、不思議と口の中は痛みが弱く(もちろん辛味の感じ方には個人差が生じますけど)嫌な辛さではありません。
それに「覚醒香油」の中身は辛いだけのオイルではなく、明らかに “柚子の酸味も強くなった” のが印象的。オシャレ感がアップしたかどうかについてはさておき、なるほど「柚子辛紅らーめん」の魅力とアイデンティティをカップメシで再現していました。いいですね、この味けっこうクセになりますよ。
具材
シンプルだけど精鋭揃い
カップメシの例に漏れず、そこまで量が多いとはいえないのですが、メインの炙りコロチャーシューを筆頭に、フリーズドライの柚子皮、斜め切りのネギと品質は高め。スープの柚子は酸味で自己主張していたのに対し、柚子皮は独特の苦味と繊細な果実味で存在感をアピール。
メインの炙りコロチャーシューは、リニューアル前の「カップヌードル」に入っていた “コロ・チャー” を炙ったような代物で、2018年(平成30年)3月19日発売のAFURIシリーズ第5弾「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 限定柚子塩らーめん」から導入されたもの。炙られたことによる焼き目が付き、独特の芳ばしさがコロチャーの品質をワンランクもツーランクも上げてくれていました。
総評
きちんとライスが戻るように、湯戻し時間は厳守すること。加えて熱湯5分後に2、3分ほど混ぜ続けるのは必須の項目で、それを怠ると不完全燃焼に終わりますが、そこさえ守れば誰でも美味しく「AFURI辛紅」の “旨辛すっぱい” 新境地が楽しめる、他に類を見ない個性派のカップライスに仕上がっていました。
メーカー希望小売価格が263円(税別)と地味に高いので、コストパフォーマンス重視の方にはオススメできない商品になりますが、クセになる味わいの一杯です【author・taka :a(大石敬之)】