どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年6月29日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清 東京NOODLES AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん」の実食レビューです。
この夏、あなたを覚醒させる——おしゃれ淡麗系「AFURI」の新ブランド「AFURI辛紅 -kara kurenai-」を代表する激辛×柚子塩の新境地 “柚子辛紅らーめん(Yuzu Kara Kurenai Ramen)” をカップラーメンで再現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん
AFURI辛紅(からくれない)とは、2001年9月3日に神奈川県厚木市の山間で開業した「ZUND-BAR(ズンド・バー)」を前身とする人気ラーメン店「AFURI(あふり)」の新ブランドで、2019年6月26日に1号店「AFURI辛紅 kara kurenai 池袋」をオープン。世界中の様々な唐辛子や山椒など、幾つものスパイスをブレンドして創り出したオリジナルの辛味と和の融合を特徴としています。
今回の新商品「日清 東京NOODLES AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん」は、AFURI×NISSINコラボ通算 “第13弾” の新作で、AFURIの新ブランド「AFURI kara kurenai」の看板メニュー「柚子辛紅(ゆずからくれない)らーめん」を再現した最辛(さいしん)作の激辛カップ麺として展開。日清食品曰く “目が覚めるような辛さをお楽しみいただけます” とのこと——
2019年6月26日にオープンした「AFURI辛紅」の池袋店及び同年9月20日にオープンした新宿サブナード店で提供されている「柚子辛紅らーめん」は、AFURIが得意とする阿夫利山の天然水で仕込んだ鶏清湯(とりちんたん)に柚子の香りを効かせ、強烈な辛さを重ね合わせた “和” を感じさせるスープを特徴とし、選べる辛さが1丁目〜10丁目と10段階あるのもポイント(以下、実店舗のメニューより)
・ 1丁目 「登山開始地点」0円
・ 2丁目 「辛みへの第一歩」0円
・ 3丁目 「感じる、何かを」0円
・ 4丁目 「刺激という喜び」0円
・ 5丁目 「ほとばしる爽快感」50円
・ 6丁目 「鋭く、深く、感じる」60円
・ 7丁目 「徐々に熱を帯びる」80円
・ 8丁目 「妥協なき辛み」100円
・ 9丁目 「辛みへの追及」150円
・10丁目「より高みへ」200円
2020年6月現在、券売機にある1丁目から4丁目までは無料で調節可能となっていて、5丁目以降は追加料金が必要なシステム。さらに “裏メニュー” として激辛唐辛子のブート・ジョロキアを使用した “28丁目” もあるらしく、今回のカップ麺「AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん」に○丁目の表記はありませんが、パッケージに表示されている辛さレベルは5段階中MAXの5となっています。
ちなみにAFURI株式会社代表取締役・中村比呂人(なかむら ひろと)氏と日清食品株式会社の共同開発カップ麺が初めて発売されたのは、2020年6月現在から遡ること5年以上前の2015年3月9日。20代~30代の若い男女を意識して企画された新シリーズ「日清 THE NOODLE」の記念すべき第1弾として登場し、そのスタイリッシュな雰囲気から “女子モテするオシャレ系カップ麺” として話題を呼びました。
「日清 THE NOODLE」は、AFURIをはじめ洗練された独自の世界観を特徴とするラーメン店を中心に、東京・市ヶ谷の人気らぁ麺店「Due Italian(ドゥエ イタリアン)」や “ラーメン界のイチロー” こと森住康氏が総合プロデュースした「播磨坂(はりまざか)もりずみ」他、フレンチのエッセンスを取り入れた独自のラーメンを特徴とする「Ginza Noodles むぎとオリーブ」ともコラボ。
けれども「AFURI」を除いて商品化されたのは1回きりで、2017年6月12日発売の「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 限定柚子塩らーめん」以降は完全にAFURIの無双状態。2020年4月6日に発売された、AFURI監修シリーズ5周年記念商品「AFURI 春限定 柚子塩らーめん 淡麗」より、商品名(ブランド)を “日清 THE NOODLE” から「日清 東京NOODLES」に変更しています。
開封
さて、今回の新商品「日清 東京NOODLES AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん」に別添されている小袋は、後入れの「覚醒香油(かくせいかおりあぶら)」が1袋。覚醒は “お店の辛さレベルの表現です” と小袋に書いてあったので、前述の1丁目〜以外の辛さ表現があるのか調べてみたところ、それっぽい情報はヒットしませんでした。
トッピングは蒸し鶏、柚子皮、ネギ、赤唐辛子(輪切り)とシンプルな構成で、2018年3月19日発売のAFURI監修シリーズ第5弾「限定柚子塩らーめん(三代目)」以降の商品に導入されてきた “炙りコロチャーシュー” の姿は見当たりません。また量も思いのほか少なかったので、具材のボリュームに対する期待度は下げておいたほうが安全です。
2020年6月現在、メーカー希望小売価格は縦型ビッグ製品における標準の税別220円、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」での取り扱いを確認済みで、行く先々のコンビニで見かけました(一部の地域には売ってないかもしれません)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清 東京NOODLES AFURI 覚醒 激辛柚子塩らーめん 製造者:日清食品株式会社 静岡工場 製造所:静岡県焼津市相川17-2(F) 内容量:93g(めん80g) 商品コード:4902105263334(JAN) |
発売日:2020年06月29日(月) 実食日:2020年06月30日(火) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:232円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(覚醒香脂) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、小麦全粒粉、食塩、香辛料)、スープ(魚粉、香辛料、糖類、チキン調味料、植物油脂、香味調味料、香味油、豚脂、食塩、かつおぶし調味料、粉末しょうゆ、魚醤)、かやく(味付鶏肉、ねぎ、赤唐辛子、ゆず皮)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、酸味料、かんすい、カロチノイド色素、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は小麦全粒粉(こむぎぜんりゅうふん)を練り込んだ細めの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯4分とサイズのわりに長めの設定。初代AFURI監修カップ麺には熱湯3分の油揚げ麺が搭載され、小麦全粒粉は練り込まれていませんでしたが、2017年1月30日発売のAFURIシリーズ第3弾「柚子辣湯麺(ゆずらーたんめん)」以降、全粒粉練り込み麺が標準仕様になりました。
別添の「覚醒香油」は後入れなので、事前にフタの上から取り外し、熱湯を注いで4分後——とろみ成分などは含まれていないため、かるく掻き混ぜてから食べる直前に覚醒香油を入れて完成です。けっこう辛そうで凶暴な見た目をしていますが、同時に鰹を中心とした魚介と柚子の香りも強く、ここは歴代AFURI監修シリーズに共通するポイント。
商品のパッケージ曰く “自慢の鶏清湯に、柚子を効かせ、数種のスパイスをブレンドした、爽やかに覚醒する和の旨辛な一杯” とのこと。覚醒を謳う辛さレベル5の威力はもちろん、鶏・魚介の旨味や数種のスパイスにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(93g)あたり |
カロリー:423kcal たん白質:11.4g 脂 質:16.6g 炭水化物:56.9g 食塩相当量:5.6g (めん・かやく:2.2g) (スープ:3.4g) ビタミンB1:0.27mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:132mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:423kcal(めん・かやく:374kcal)(スープ:49kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
シリーズ定番の全粒粉入り麺
「AFURI辛紅」の実店舗では、母体の「AFURI」と同じく三河屋製麺の全粒粉入りストレート麺を採用しているらしく、無料で太麺の “真空手揉み麺” または “こんにゃく細麺” に変更できるのですが、今回のカップ麺が意識しているのは三河屋製麺の全粒粉入りストレート麺で、おそらく前述の「日清 東京NOODLES AFURI 春限定 柚子塩らーめん 淡麗」と同じもの。
鋭利な角刃で切り出された断面の四角い細ストレート麺で、加水率は低く、スパッとした歯切れの良さが魅力的。今回は歴代の「柚子塩らーめん」や「柚子辣湯麺」よりも辛味の強いスープに合わせていますが、サイズを太くするなど仕様の変更はなく、しかしながら輪郭のある口当たりと軽快な歯切れからスープに埋没することはありません。
麺に練り込まれた小麦全粒粉が全面に主張してくることはないものの、胚乳だけを磨り潰した白い小麦粉とは違う、それだけでは出せない芳ばしさがフワッと上がってくるところに恩恵を感じました。それに有名店監修の数量・期間限定商品は、縦型ビッグでも調理前の麺量70gが平均となっているのに対し、いつも80gきっちり入っているのが嬉しいですね。
スープ
しっかりAFURIらしさを踏襲
別添の “覚醒香油” を入れる前のスープは、何度もカップラーメンになっている「柚子塩らーめん」の流れを汲み、濁りのない鶏清湯をベースにカツオを中心とした魚粉を強めに効かせ、スッと通る柚子の酸味がAFURIのアイデンティティを演出。方向性は淡麗系にありながら、明白な魚粉のパンチと柚子の清涼感で物足りない印象を与えることはありません。
さらにパウダー状の粉末唐辛子も含まれるため、この時点で辛いスープに仕上がっているのですが、一般的にみて辛さレベルは中辛以上・大辛未満。辛さの感じ方には個人差があるため、辛い食べ物が苦手な方にはオススメできないレベルではあるものの、いたって覚醒レベルではないと思います。
真紅に染まった別添の “覚醒香油” を入れると辛味は強くなりますが、激辛カップ麺といえば同社の製造するセブンプレミアム「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」の足元にも及ばず(リンクは2019年発売品の実食レビュー)、2020年現在の辛味水準を思えば辛口〜激辛未満の “大辛” といったところ。しかし、ある意味これも計算を感じる絶妙な辛さ。
“覚醒” を謳うからには突き抜けた辛さを楽しみたかったところではあるものの、ただ辛いだけではない、辛味のほかに野菜の風味などを感じる味わい深いオイルはスープの表情を大きく変えてくれます。ただ、オイルを入れる前のほうが “AFURIらしかった” ので、まずは最初に地のスープを味わってみてください。
具材
ちょっと少ないけど気にならない
実店舗の「柚子辛紅らーめん」には、鶏チャーシューをはじめ唐辛子、岩のり、大根、ねぎ、万願寺とうがらし、柚子皮などがトッピングされているようなので、残念ながらカップ麺の限界を感じる内容かつ量も多いとはいえないものの、大きめの蒸し鶏に斜め切りのネギ、柚子皮、輪切り唐辛子それぞれが効果的。また麺やスープの出来がよく、正直そこまで気になりません。
「限定柚子塩らーめん」などに使われている炙りコロチャーシューのクオリティが高いので、それが入っていないのは寂しいところではあるものの、あえて蒸し鶏を選んでいるのは鶏チャーシューを意識しての采配。ややパサついた質感でしたが、再現度を高めることに寄与しており、サイズが大きめなのもよかったです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
目が覚めるような辛さをお楽しみいただけます——と、日清食品が豪語していたわりに辛味は弱かったので、それについては物足りなさを感じたものの、強い魚粉の旨味に柚子の清涼感が心地よく、結果的には程よい辛さ。全粒粉入り麺のクオリティも高く、最終的に具材の量も気にならなかったので、評価は上出来の星5としました(ただし辛い食べ物が苦手な方は注意)。
今回は「AFURI辛紅 kara kurenai」の看板メニュー「柚子辛紅らーめん」をカップ麺で再現していましたが、他にも “辛い” メニューの「辛紅担々麺(からくれないたんたんめん)」や “辛くない” メニュー「柚子白醤油らーめん」もあるので、そちらの再現にも期待したいですね。