どうも、taka :aです。
本日の一杯は、セブンイレブン限定の格安PBカップ麺、「セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン」の実食レビューです。
セブンイレブンの格安タテ型カップ麺コーナーに野菜たっぷりメニュー「野菜たくさんタンメン」が登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
セブンプレミアム 野菜たっぷりタンメン
今回の新商品はコンビニの〈セブン-イレブン店頭限定〉なので、通販サイトやイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなどのスーパーマーケットでは売ってないカップラーメンになるのですが、定価販売が基本のコンビニで購入しても税込127円というロープライス。
私は兵庫県に住んでいるのですが、あまり関西では「タンメン」という食べ物がメジャーではありません。漠然と「野菜がたくさん入ってる塩味のラーメン」みたいなイメージはあったんですけど、それを提供しているラーメン屋さんは関東ほど多くないのです。
しかも「蒙古タンメン中本」や「岐阜タンメン」「平塚タンメン」「エースコック ワンタンメン タンメン味」などw 調べれば調べるほどタンメンの定義が掴めなくなっているのですが、とりあえず今回はオーソドックスに野菜たくさん入った塩味スープの麺類、といった雰囲気ですね。
パッケージにはタイトル通り、たくさん野菜の入ったイメージ写真が掲載されているのですが、「レタス約1個分相当* の食物繊維入り」(*レタス可食部215gを約1個分として換算しています)と、食物繊維の量がアピールされています。でも、これ実は大した量ではありません。
ビタミンCのレモン換算やグレープフルーツ換算と同じ原理になるのですが、実はレタスって〈食物繊維の含有量が少ない食べ物の代表格〉なんです。レタス100gあたりの食物繊維含有量は約1.1g程度なので、ゴボウの約1/5くらい。とはいえ私なんぞはレタス=食物繊維の方程式が刷り込まれているので、レタスの文字があるだけで「おぉー」と思ってしまうんですけどね(笑)
セブンプレミアムには今回とよく似た「たっぷりコーン 野菜タンメン」「たっぷりキャベツ 野菜ちゃんぽん」というカップ麺もあるのですが、どうも「野菜たくさん」はコンビニのセブンイレブン限定で、「たっぷり○○野菜」はセブン&アイグループのスーパーマーケットがメインと棲み分けが図られているようです。
ちなみに「野菜たくさん」「たっぷり○○野菜」ともに販売者はサンヨー食品(サッポロ一番)で、セブン&アイグループとサンヨー食品株式会社の共同開発商品になります。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
おおー、さすが「野菜たくさん」というだけあって麺が見えないほどのボリュームはインパクトがありますね。主にキャベツ率が高いのですが、お湯で膨れる前の乾燥状態て麺が見えないとは、思わず期待が高まります。
ところで今回の容器は紙製になるのですが、実は二重構造になっていて、中に隙間が設けられているんです。そぉーっと指先でカップを握ってみるとわかるのですが(購入の前に店頭で商品を強く握ったりしたらダメですよw)、お湯を入れても持てないような熱さにはなりません。たまに熱くて食べにくいカップもあるので、こういった配慮は嬉しいですね。
麺は油揚げ麺で白っぽく、ちょっと頼りなさそうな雰囲気ではあるものの、本日の主役は野菜具材。ちなみに容器底面下段左側(賞味期限の下)にある〈製造所固有記号〉という製造所を特定するためのローマ字が「Z」となっているのですが‥
これは千葉県にある協力工場を意味していて、きちんと今回は容器の側面に製造所が別途明記されているのですが、千葉県旭市鎌数にある「株式会社カナヤ食品」という1960年創業の即席麺製造企業を意味しています。
あまり聞きなれないメーカーかもしれませんが、サンヨー食品の主要ブランド「サッポロ一番」シリーズやエースコックの「飲み干す一杯」「まる旨」などの製品も手がけている会社なんですよ。余談ですが、「エースコック」は1981年からサンヨー食品のグループ企業となっていて、棒ラーメンでおなじみ「味のマルタイ」も2010年3月からサンヨー食品と資本・業務提携しています。マルタイの件は最近になって知ったので驚きました(笑)
製品情報・購入価格
製品名:セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン 販売者:サンヨー食品 製造所:カナヤ食品(製造所固有記号「Z」) 内容量:76g(めん50g) 発売日:2018年11月13日(火) JANコード:4901734036142 希望小売価格:127円(税込) 発売地域:全国(セブン-イレブン限定) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:タテ型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:330ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵〕、かやく(キャベツ、コーン、人参、キクラゲ)、スープ(食塩、ポークエキス、糖類、香辛料、チキンエキス、野菜粉末、ごま、しょうゆ、野菜エキス、酵母エキス、たん白加水分解物、ホタテエキス、イカエキス、香味食用油)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】卵・乳成分・小麦・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 |
実食開始
お湯を注いでから3分後にフタを開けて直後、当たり前のように麺は見えません。あ、実は何本かチラッと麺の欠片が野菜の上にのっていたので、それだけ取り除いてから撮影しているのですが、もちろん野菜のボリュームは修正なしのデフォルトで大量です。別添の小袋は付属していないため、セブンイレブンで手軽に調理して食べられるのもポイントですよね。
さて、しっかり混ぜたら完成です。特に具材を残そうとか、そういった意識をせずに混ぜても具材が残るボリューム感。河本準一さんの「おまえに食わせるタンメンはねぇ!」というギャグを初めて聞いた時に「なんだ、タンメンって‥」などと思った私ですが、今では立派に成長し、タンメンの雰囲気は漠然と掴んでおりますので、ご安心ください。
それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、コストパフォーマンスの高さにも注目しながらカップ麺としての総合力を判定します。
1食(76g)当たり
カロリー:301kcal |
めん
しっかりとしたコシのある中細ちぢれ麺
(出典:セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
コシもヘッタクレもないわw みたいな頼りない麺を想像していたので、期待値の低さからのギャップになるかもしれませんが、平打ちの中細麺でも食べ始めのモチッとした弾力には嬉しい意外性を感じました。でも、どうせ最初だけなんでしょ‥などと思いながら食べ進めていたのですが、お湯を注いでからカウントアップ10分前後まで中心部に弾力が残ります。
試しに最後の一口を熱湯15分くらい経過した時点まで放置してみたところ、さすがに頼りない食感になっていましたが、それでもプリッとした歯切れの良さが残っていました。タイプとしてはインスタント感が強めではあるものの、野菜に感けて麺が怠けてしまったような印象ではありません。
結果的に硬麺か柔麺かと言われたら柔らかいタイプですし、「和ラー」のように値段以上の驚きもないのですが、食感や食べ応えについては大量の野菜具材がフォロー。またスープや具材に寄り添うスタンスだったので、とても一体感が高かったです。油揚げ麺特有の風味も並行しますが、ラード練り込み麺ほどジャンクではありませんし、〈カップラーメン食べてるなぁ〉という独特の満足感が適度に得られるでしょう。
スープ
ポーク、チキンのうま味と、野菜や魚介のうま味を合わせ、こしょうをほんのりきかせたコクのある塩味スープ
(出典:セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
おお、これはまさしくタンメン味のカップ麺で雛形と言える塩味のスープかもしれません。ただ、「野菜たっぷり」のイメージで柔らかい味を想像されている方は、ちょっと注意してください。結果的に大量の野菜で味の均衡は保たれていましたが、レギュラーサイズのカップ麺なのにスープの食塩相当量が3.6gという高めの数値に比例して、けっこうスープ単体で飲むと塩味も旨味も強いです。
やみくもに尖ってキレたようなスープではありませんが、野菜たくさんでも健康志向の機能系カップ麺とは違う、と食べながら実感したので、おそらくカップ麺を食べなれている男性ユーザーさんでも一定の満足感が得られると思いますし、逆に薄味派の方や濃い味が苦手な女性の方は野菜が持って行く水分量を加味して熱湯の量に注意する必要があるかもしれません。
ポーク・チキンの旨味はタテ型レギュラーサイズのカップ麺らしい粉末エキス系なので、特筆すべき個性はありませんが、きちんと土台の旨味を支え、また野菜から滲み出る旨味・甘味がスープの味を構築する、これタンメンらしいですよね。さらにホタテエキス、イカエキスなどの旨味が重なって、すりごまのアクセント(これポイント!)と胡椒のパンチで飽きません。ちょっと塩気は強めですが、野菜具材の甘味を引き立てます。
かやく
キャベツ、にんじん、コーン、キクラゲ
(出典:セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
主に具材のボリュームはキャベツによるものですが、そのキャベツがウマい! 先ほども書いたようにスープ単体だと私には塩気が強すぎたんですけど、そのキリッと効いたキレが野菜の甘味を引き立てていたので、なるほど素直に納得できました。もし塩気を抑えていたら、それこそ野菜が効きすぎて全体がボンヤリしていたかもしれません。
キャベツは蒸し焼きにしたような食感でしたが、それもタンメンらしさに通じるポイントになると思いますし、キャベツとは違うニンジンの甘味にコリコリとした食感、さらにベクトルが違うコーンの甘味、そして盛り上げ上手なキクラゲの歯ごたえなど、フタを開けた時の彩りもよく、いっさいの不満は感じませんでした。
今回は麺の量が50gと少なめになるのですが、大量の野菜具材に食べ応えがあるので、他のタテ型レギュラーサイズ商品と比較しても量的な物足りなさを感じることはないでしょう。税込127円というセブンイレブンのタテ型カップ麺の中でも安いほうですし、このボリュームはインパクトありますね。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
【野菜たくさんコスパも高い!】
いつも思うことなんですけど、セブンイレブンの専属カップ麺ってホントに外しませんよね。「セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン」という商品名やパッケージのイメージ写真に嘘偽りなく、ほんとに野菜たくさん入っていたし、これでコンビニ税込127円ならコスパ的にもバッチリ高く評価できます。
個人的には優しく食べたい気分だったので、思いのほかスープの塩気が強くて驚いたんですけど、特にキャベツを食べている時には程よい塩梅(あんばい)でした。適度に背徳感を楽しませてくれた油揚げ麺に健康的な野菜具材と強め塩気という、一見すると相反した組み合わせにも思えるのですが、違和感まったくありません。むしろ、これぞカップ麺ならではのバランスですよね。
手軽にカップ麺を食べたい気分だけど、ちょっと野菜も気にしたい。でも味気ない機能系はちょっと物足りないし‥という方にオススメしたい、とてもコストパフォーマンスの高いカップラーメンでした。普段から食べ物で塩気の強さが気になっている方は、少し熱湯を多めに用意しておくと安心です。ちゃんと野菜たくさんだけど、頼りない味じゃないですよ。