どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年1月28日(月)新発売のカップ麺、「セブンプレミアム 野菜たくさん 濃厚みそラーメン」の実食レビューです。
税込価格100円ジャストの格安カップ麺は別添の味噌だれで濃厚感を演出!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
セブンプレミアム 野菜たくさん濃厚みそラーメン
セブンプレミアムのタテ型レギュラーサイズのカップ麺は、コンビニ(セブンイレブン)限定だったり、またセブンイレブン以外の店舗限定だったりと販路(取扱店舗)が限られることもあるのですが、今回の「野菜たくさん濃厚みそラーメン」はセブン&アイグループのスーパーマーケット店舗のみで販売されているそうです。
そのためセブンイレブンの公式ウェブサイトに製品情報は掲載されていなかったのですが、セブン&アイグループのプライベートブランド・セブンプレミアム公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」の「商品・口コミ」一覧では、2019年1月28日の新商品として紹介されていました。しかし、そこには “2019年1月28日リニューアル!” と書いてあります。
セブンプレミアムの縦型PBカップ麺シリーズには「○○たくさん」というタイトルの商品も数多くリリースされているので、たしかに以前から通年商品として取り扱われていそうな雰囲気ではあるものの、リニューアル前と思われる商品は特定できませんでした。通年商品としてではなく、期間限定商品として以前にも販売されていたのでしょうか。
わりと最近では2018年11月5日に発売された「セブンプレミアム スープが決め手 濃厚味噌」(エースコック)をブログでレビューしたところですが、それとは同ブランド内でもシリーズが異なりますし、イトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」でも新着商品として取り扱われていました。
私の行動圏内にはイトーヨーカドーなどのセブン&アイグループが展開しているスーパーマーケットの店舗がないので、今回のような新商品は公式のネット通販サイト(オムニ7)を利用して購入しているのですが、ネットで購入しても本体価格は税込100円ジャスト(送料・手数料別)という格安ラインの庶民派カップラーメンです。
商品名やパッケージに「サッポロ一番」の文字はありませんが、今回のカップ麺はセブン&アイグループとサンヨー食品の共同開発商品になります。昔のPBカップ麺には販売者の記載しかなかったのに対し、業界でいち早く共同開発者の名前(メーカー名)を商品に明記し始めたのはセブンプレミアムで、消費者からは安全性が保障されていると信頼度が高まる要因の一つになりました。
2018年〜2019年の間にブログで取り上げてきた、同ブランドの「野菜たくさんタンメン」や「黒ごまたくさん担々麺」「わかめたくさん あさりだし塩ラーメン」「ほうれん草たくさん ミルク仕立て塩ラーメン」などもサンヨー食品との共同開発商品だったので、基本的にセブンプレミアムの「○○たくさん」系はサンヨー食品が担当しているのかもしれませんね。
開封
さて、カップ麺を開封すると「液体スープ」の小袋が出迎えてくれるのですが、事前に容器の中で粉まみれになっているエースコック式の別添方法が採用されています。これはエースコックの専売特許とも言える方式だったのですが、エースコックはサンヨー食品のグループ会社なので、納得できないわけではありません。それに‥‥
今回のカップ麺はセブン&アイグループとサンヨー食品の共同開発商品ですが、容器底面の賞味期限欄下段左端に記載されている製造所固有記号は「Z」となっているので、サンヨー食品の協力工場「株式会社カナヤ食品 千葉旭工場」(千葉県旭市鎌数9163-25)で製造されたカップ麺になります。と、ここまでチェックしなくても最近は容器側面に製造所名が親切に書いてあるんですけどねw
「カナヤ食品」とは、昭和37年(1962年)創業の老舗インスタントラーメン工場で、サンヨー食品の他にもエースコックの即席めん(袋麺)及びカップ麺の製造を担当しているのですが、インスタントラーメン業界でも屈指の多品種製造型(袋麺各種・カップ麺・コップ型・どんぶり型・ミニ型各種対応)を誇る最新鋭工場です。
製品情報・購入価格
製品名:セブンプレミアム 野菜たくさん 濃厚みそラーメン 販売者:サンヨー食品 製造所:カナヤ食品 千葉旭工場(Z) 内容量:77g(めん50g) 発売日:2019年01月28日(月) 実食日:2019年02月02日(土) JANコード:4901734036838 希望小売価格:93円(税別) 発売地域:一部の店舗を除くセブン&アイグループのスーパーマーケット限定 |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵〕、スープ(みそ、糖類、食塩、ポークエキス、香辛料、調味油脂、油脂加工品、豚脂、発酵調味料、酵母エキス)、かやく(キャベツ、コーン、人参)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、レシチン、かんすい、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉を含む) |
【本品に含まれているアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示) |
実食開始
エースコックのカップ麺も製造しているカナヤ食品の工場生まれということで、別添の液体スープが事前に容器の中に入っていても、なんら不思議なことではありません。ちなみに余談ですが、エースコックの商品でも製造所固有記号が「Z」だった場合、今回と同じくカナヤ食品の千葉旭工場で製造された製品ということになります。
液体スープの小袋を取り出すと、「野菜たくさん」のタイトル通り野菜具材がたっぷりと入っているのですが、主にキャベツでボリュームを打ち出し、あとは彩りに人参、コーンとシンプルな構成。品数豊富とは言えませんが、税込100円ジャストかつ別添の液体スープ付きなので、その立ち位置も考慮しなければいけません。
で、なぜか熱湯3分後に人参は見事なまでに隠れちゃったんですけどw さすが乾燥状態から麺を覆い隠していただけのことはあって、大量の野菜具材により麺が完全に見えない状態。特に指示はありませんが、小袋やフタの上にも粘着剤は使用されていないので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で液体スープの小袋を温めておくとスマートです。
あと、スープにトロミ成分が仕込んであったので、液体スープ投入前と投入後は溶け残りがないように容器の底から念入りにかき混ぜてください。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(77g)当たり
カロリー:310kcal |
めん
食べ応えのあるしっかりとした食感の麺
(出典:セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
ラーメン(中華麺)というよりもヌードルライクな見た目というか、軽く縮れた厚みのない平打ち油揚げ麺(フライ麺)だったので、けっこう頼りない食感をイメージしていたんですけど、意外や意外。もちっとした弾力があり、奥歯で噛むと歯で加えた圧力を適度にムチッ、ムチッと跳ね返してきます。
油揚げ麺特有の風味も穏やかで、それは確かに存在しているのですが、野暮ったく不躾なタイプではありません。むしろ油揚げ麺特有のコクがスープに対してプラスに作用しており、同時に麺の奥から上がってくる甘みが心地よく、今回の濃厚な味噌スープと油揚げ麺の甘みが想像以上にベストマッチ。
けっして新進気鋭の油揚げ麺というわけではありませんし、2019年2月現在、タテ型レギュラーサイズの格安型カップ麺において珍しくもなんともない及第点のクオリティなんですけど、異様にスープとの相性が良くて、実際の品質以上に満足できました。麺の重量は50gと少なめですが、もちっとした弾力によって特に物足りなさを感じることもなかったです。
スープ
ポークエキスのコクに、赤みそ、白みそをバランスよく組み合わせ、香味野菜で味を調えた濃厚なみそスープ
(出典:セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
サンヨー食品の味噌ラーメンといえば赤みそ仕立ての「サッポロ一番 みそラーメン」ですし、別添の液体スープも濃い色の味噌ダレっぽい成分で構成されていたので、「濃厚」の指標は赤味噌のキレに向いているのかと思いきや、けっこう白味噌の含有量も多く、しっかり濃厚なのに鋭利な印象を受けません。
粉末スープだけでは出せない液体味噌ならではのコクを軸に、しっかりと味噌が濃厚なスープに仕上がっているのですが、味噌の香りと旨味のポジティブな部分だけを抽出しているような、まさにいいとこ取りのスープですね。甘みは糖類によるものですが、きちんと味噌が濃厚なので、麹(こうじ)の甘みに共鳴するかのように不思議な印象を与えません。
そんな甘みがスープの奥行きを深め、土台の豚骨も癖を抑えながら抜かりなく、油脂加工品というギミック的な原材料も使用されているのですが、それが目立って鼻に付くこともありませんでした。どちらかといえば “こってり” としたスープなんですけど、比較的に甘口で食べやすく、でも甘ったるくない、とろみも自然に思える “きちんと濃厚な” スープです。
かやく
キャベツ、コーン、人参を彩りよく合わせました
(出典:セブン-イレブン・ジャパン「ニュースリリース」セブンプレミアム向上委員会「商品・口コミ」)
圧倒的にキャベツ率が高めの構成ではあるものの、「野菜たくさん」のタイトル通り、野菜のボリュームについては申し分ありません。キャベツは例によって例の如し茹でキャベツ系の食感ではあるものの、濃厚みそスープとの相性はバッチリで、スープの甘みとキャベツの甘みは開発陣の計算が垣間見えるフィット感。
最初は隠れていた人参ですが、そこそこの量が入っていて、四角くてコリコリと歯応えがあり、食感と彩りのアクセントに寄与しています。同じくコーンも彩りに貢献すると同時に甘みが箸休めのインターバルとしても機能していて、なにか特別な製法を駆使した新開発の野菜具材とかではないんですけど、税込100円のカップ麺であることを思えば上等でしょう。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
スープのルーツ(味噌)には「サッポロ一番 みそラーメン」を感じるのですが、それを軸に香味野菜の主張と赤味噌のキレを抑え、甘みを加えてマイルドな路線にアレンジしたような、それでいて味噌がボヤけることのない、キレと優しさを両立している濃厚な味噌ラーメンに仕上がっていました。
具材の品数こそ3種類ですが、たっぷりのキャベツを筆頭に「野菜たくさん」を分かりやすく打ち出していて、スープも確かに「濃厚みそ」だけど人を選ばない絶妙な塩梅から、とても印象が良かったです。麺重量50gでも弾力のある食感とキャベツのボリュームがあるので、それなりに食べ応えもありますよ。
甘みを帯びた味噌ラーメンが苦手な方は一味唐辛子などがあると安心ですが、こってり濃い味でもクドさや鋭利な印象は与えない、軒並みハイクオリティなセブンプレミアムらしく今回の「野菜たくさん味噌ラーメン」もコストパフォーマンスに優れていたので、総評は「上出来」の★5即決でした。セブンイレブンでは売ってないようなので、セブン&アイ系列のスーパーマーケット、またはオムニ7(バラ売りで購入可能)にてお買い求めください。