記事内に広告が含まれています

「セブンプレミアム 天ぷらそば 102g」格安95円の天ぷらそば、その実力とは‥

スポンサーリンク
セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、セブン&アイグループ限定のカップ麺、セブンプレミアム「天ぷらそば」(102g)の実食レビューです。

本体価格88円の格安プライス! セブン&アイのプライベートブランド(PB)セブンプレミアム「風味豊かな天ぷらそば」は、おいしい? まずい? 値段以上のコスパを見せてくれるのでしょうか‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

セブンプレミアム 天ぷらそば

前回更新の記事でレビューした「きつねうどん 100g」と同じく、販売者(製造メーカー)は “マルちゃん” こと「東洋水産」で、セブン&アイグループとの共同開発品になります。販売ルートは一部を除くセブン&アイの “スーパーマーケット限定” なので、基本的にコンビニのセブンイレブンでは取り扱いがありません。

私は行動圏内にイトーヨーカドーなどの取り扱い販売店がないので、イトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」で取り寄せたのですが、配送料・手数料等を除き、ちゃんと本体価格88円(税込価格95円)で手元に届きました。(※送料は一律で税込324円、合計金額が税込3,240円以上の場合は無料になります)

2018年現在の標準である「栄養成分表示」が標準栄養成分表(ナトリウム表記)のまま変わっていませんし、セブンプレミアムの公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」に掲載されている発売年月日も2017年10月30日となっているので、「きつねうどん」と同じく1年以上はリニューアルされていないようですね。

オムニ7でのランキングは、「めん類・パスタ」カテゴリーで1週間売上順8位、4週間売上順9位と上々。ただ、オムニ7に投稿されているコメントをサラッと読んでみたところ、 “カップ麺の蕎麦では文句なしで一番おいしい!” と絶賛されている声もあったのですが、5段階評価中★3で “まぁふつうかなぁ‥” という意見も多かったです。

このように販路が限られているPBカップ麺を評価する場合、けっきょく何と比較して優れているか、または劣っているかの指標を定め、コスパの良し悪しを判断しなければいけないのですが、やはり比較対象は東洋水産の雄「マルちゃん 緑のたぬき天そば」が定石ですかね。ちなみに緑のたぬきの値段ですが、いつもローカルスーパーでは税込127円が定価になっています。

ただ、緑のたぬきは “北海道・東日本・関西・西日本” で味が分けられているので、蕎麦つゆに関しては単純に関東寄りか関西風かを判定し、あとは全国共通の天ぷら(サイズ)や麺のクオリティ、つゆとの相性などに注目しながらレビューします。

あ、ちなみに2018年11月20日からタテ型の「天ぷらそば 74g」も発売されているのですが、タテ型は “セブン-イレブン店舗のみ” での取り扱いとなっていて、販売エリアは首都圏、関西地区以外だそうです。どうりで見ない‥(※筆者は兵庫県在住)それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は「粉末スープ」1袋なのですが、具材の天ぷらが先入れの状態で個包装になっていないので、かなり小袋がヌルッとしてます。エースコックのタテ型カップ麺で多発している粉末スープまみれの小袋よりもタチが悪いかもしれない‥w 緑のたぬきも天ぷら剥き出しですが、それ以上に油っぽかったです。

さて、その元凶である天ぷらなんですけど、そこそこ厚みがありますね。他に見えるのはオニオン揚玉で、かまぼこもパッケージに写っているのですが、どうやら麺の下に入り込んでいるようです。蕎麦は雰囲気的に緑のたぬきと同じに見えますし、原材料名も同じなのですが、とりあえず並べて比較してみましょう。

製造所固有記号は「きつねうどん」と同じく「M74」(千葉県長生郡)となっているので、おそらく東洋水産のグループ会社「酒悦 房総工場」(千葉県長生郡長南町美原台)を意味しているものと思われます。あまり聞きなれない社名かもしれませんが、けっこう東洋水産製のカップ麺では頻繁に見かける名前ですよ。

製品情報・購入価格

製品名:セブンプレミアム 天ぷらそば 102g
販売者:東洋水産
製造所:千葉県(製造所固有記号 M74)酒悦?
内容量:102g(めん72g)
JANコード:4901990339346
本体価格:88円(税抜)

発売地域:セブン&アイグループ(スーパー限定)
購入価格:95円(税込)
取得店舗:ネット通販(オムニ7)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:どんぶり型(「緑のたぬき天そば」と同じくらい)
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、かやく(小えび天ぷら、オニオン揚玉、かまぼこ)、添付調味料(食塩、砂糖、醤油、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、香辛料、香味油脂)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、リン酸塩(Na)、カラメル色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、香辛料抽出物、(原材料の一部に乳成分、豚肉、ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
卵・乳成分・小麦・そば・えび・大豆・豚肉・やまいも・ゼラチン

実食開始

さて、左が「セブンプレミアム 天ぷらそば 102g」で、右が「緑のたぬき天そば」の天ぷらになるのですが、もう一目瞭然ですよね。原材料を見る限り、ちゃんと両者ともに本物の小エビが入っているのですが、緑のたぬきと比較してセブンプレミアムは赤の比率が少なく、またアオサ揚玉も入っていません。で、ちょっと驚いたのが麺‥

こちらも左が「セブンプレミアム 天ぷらそば 102g」、右が「緑のたぬき天そば」になるんですけど、明らかに “セブンプレミアムのほうが濃い色” をしていたんです。ちょっと写真では色のニュアンスが分かりにくいかもしれませんが、ほぼほぼサイズは同じながら蕎麦粉っぽい色はセブンプレミアムのほうが濃いめで驚きました。

さて、完成です。こちらも「きつねうどん 100g」と同じく粉末スープにネギが仕込まれていなかったので、緑色のアクセントは得られませんが、ネギが嫌いな方にとっては朗報。かまぼこは予想通り麺の下に入ってたのですが、片方はサルベージ不可能なくらい粉々で‥w 1枚しか写っていませんが、たぶんパッケージと同じように平均枚数は2枚ですかね。

それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「つゆ」「かやく」の順に解説し、「緑のたぬき天そば」との違いやコスパを意識しながらカップ麺としての総合力を判定します。

1食(102g)当たり

カロリー:500kcal
たん白質:11.7g
脂  質:27.7g
炭水化物:50.9g
ナトリウム:2.4g
(めん・かやく:0.9g)
(スープ:1.5g)
ビタミンB1:0.47mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:160mg

(食塩相当量:6.1g)

めん

「緑のたぬき」の系譜にあるが‥

なまじ色を比較したばっかりに‥w というわけではなく、やっぱり色は「緑のたぬき」よりも濃いめに見えますし、蕎麦つゆの方向性も相俟って蕎麦粉の香りを強めに感じました。それに、麺の縮れも比較的に控えめで、「日清のどん兵衛」ほどじゃないけれど、緑のたぬきよりも喉越しが良かったです。

ただ、系統としては “マルちゃん” なので、いまさら驚きのある先進的な麺でもなければガッカリすることもない、きわめて安定感のある油揚げ蕎麦ですね。あ、でも歯切れの良さは緑のたぬきが少し上かも‥最初は適度なコシが好印象だったんですけど、後半ちょっと歯切れが悪さが気になりました。

ベースは「緑のたぬき」だけど、蕎麦つゆの方向性に合わせて少し存在感を強化しているのかもしれません。やや耐久性に劣る印象が無きにしも非ずではあったものの、東洋水産の蕎麦は「本気盛」(たまに本気盛からも和蕎麦が出ます)を除いて軽めの食感なので、大幅なギャップを感じたり大きく事前のイメージを裏切られることはないでしょう。

つゆ

ごりごりの関東風w

原材料が食塩、砂糖、醤油、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、香辛料、香味油脂とシンプルな構成なんですけど、まさに並び通り主張してきますね。まず醤油とは違う食塩のキレ(舌を刺してくるタイプ)、かと思えば意外と砂糖の甘味も強く、しっかり醤油は見た目通り濃口。

魚介も膨よかな出汁(だし)というよりも単に魚粉を添加しているようなタイプで、さば節や昆布などを用いた合わせ出汁ではないことと、味醂などの調味料が使われているわけでもないため、複合的な旨味は得られません。それなりに粉末鰹節の存在感は強く、甘さで味に奥行きもあるのですが、値段相応といえば値段相応です。

西日本や関西に住んでいる方にとっては手頃な価格で関東風の味わいが試せるチャンス! なんですけど、それが無条件で好みに合うかどうかは別問題。かなり醤油の押しが強く、それでいて出汁は簡素で荒いため、廉価版よりは上だけど、税込95円以上の価値を見出だすのは難しいかもしれません。

かやく

天ぷらの攻撃力が高いw

天ぷらの赤すべてが小海老天というわけではなく、カロチン色素やベニコウジ色素で色付けされた “ただの揚げ玉” の比率も多かったりするのですが、小海老天に当たった時はガツンと主張してくるので、けっこう存在感ありますよ。はっきりと芳ばしく、きっちりエビってきます。ただ、いかんせん吸水率が高いw

つゆをぐんぐん吸い上げて、たちまちフヤフヤになっちゃうんですけど、ふやけた天ぷらもおいしいんですよねー、などという余裕を我々関西人に与えてくれないのが関東風の蕎麦つゆw かなり天ぷらの味も濃くなるので、ちょっと逃げ場がなくなります。しっかりふやかしてから全体に馴染ませると天ぷらのコクが醤油の角を包み込んでくれるかなぁ‥と思って試してみたのですが‥‥なんのこれしき濃かった(笑)

前回記事の「きつねうどん」では赤いきつねに匹敵する大きな油揚げにコスパの高さを感じたのですが、こちらの天ぷらは緑のたぬきと比較して簡素な内容ですし、オニオン揚げ玉は意識して先に食べないと後半は同化。かまぼこは味もサイズも緑のたぬきと同じだったんですけど、全体的に可も無く不可も無しですね。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)

本体価格88円、税込価格95円という値段を思えば、けっして悪いカップ麺ではありません。しかし、よくも悪くも値段相応というか‥先ほど「緑のたぬき」は税込127円で販売されていると書きましたが、およそ値段の差は32円。カップ麺での32円差は、かなり大きな桁なんです。

もしセブンイレブンでも税込95円で販売されていたら隣の緑も真っ青だったかもしれませんが(「緑のたぬき」はコンビニだと税込184円なので)、たとえばイトーヨーカドーで緑のたぬきが130円前後以内だったら私は迷わず緑のたぬきを選びます。140円以上だったら別の店に行くw 10円でも食費を抑えたい! という場合になってくると話は別ですが、残念ながら定番品を押し退けてまで買いたくなるほどの魅力は得られませんでした。

もちろん、それは値段以上の感動が得られなかったというだけの話で、値段相応のいい商品だと思います。もし西日本在住で和風カップ麺の蕎麦つゆが頼りないと感じている方は、思いのほか好印象な天ぷらそばになるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました