どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年6月8日(火)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「辛口シーフード(SEAFOOD)」の実食レビューです。
カップヌードルの「レッドシーフードヌードル」に対抗した結果‥‥まさかの本家超え!? コクのある海鮮スープを辛口にアレンジした高コスパ商品「セブンイレブン」に新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
辛口シーフード
セブンプレミアム(SEVEN&i PREMIUM)とは、セブン&アイ・ホールディングスが展開するPB(プライベートブランド)で、初めて発売されたのは2021年6月現在から遡ること14年前の2007年(平成19年)5月23日。生活を「より豊かに・楽しく・便利に」することを目標とし、たった49のアイテム(加工食品32項目、デイリー商品17項目)からスタートします。
2007年当時のPB商品といえば、人気のNB(ナショナルブランド)商品に似せた内容で、それよりも販売価格が安く、それに伴って品質も低い‥‥と、内容に妥協が必要だったジャンル。しかし、セブンプレミアムは “おいしさ・安全・安心” などの面において、高コスパ=低価格を最優先項目としていた従来のコスト削減とは一線を画す独自の高いクオリティを打ち出し、既存のPBに抱かれていた印象を覆しました。
今回の新商品「セブンプレミアム 辛口SEAFOOD(シーフード – Spicy Seafood Noodles)」は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品とセブン&アイグループの共同開発商品で、セブン&アイグループの中でもコンビニの “セブンイレブンにしか売ってない” 期間限定の変わり種。
2021年6月現在、同じくサンヨー食品と共同開発した通年商品「セブンプレミアム たっぷり具材のシーフードヌードル(SEAFOOD – Seafood Noodles)」を常備しているセブンイレブンですが、辛くない「たっぷり具材のSEAFOOD」はレギュラーサイズの縦型カップを使用しているのに対し、新作の「辛口SEAFOOD」は縦型ビッグと製品スタイルが異なります。
縦型のカップ麺におけるシーフード(海鮮)系の商品といえば、天下の日清食品が製造するNB商品「カップヌードル シーフードヌードル」が最強の一角として知られ、毎年 “夏向けの辛口にアレンジされた” 夏季限定フレーバー「カップヌードル レッドシーフードヌードル」の発売を楽しみにされている方も多いハズ。
その「カップヌードル レッドシーフードヌードル」に対抗して開発した商品なのかどうか‥‥という開発経緯については非公開となっているのですが、まったく意識していないともいえません。というのも既存の「セブンプレミアム たっぷり具材のSEAFOOD」を “明らかにカップヌードルの「シーフードヌードル」に寄せている” から——。
前述のように「たっぷり具材のSEAFOOD」と「辛口SEAFOOD」の製品スタイル(容器のサイズ)は異なりますが、おそらくコンセプトとしては “既存の「たっぷり具材のSEAFOOD」をベースとし、スープを辛口にアレンジしました” という、日清食品の「レッドシーフードヌードル」と同じような流れ。
さすがに激辛クラスの辛さではないかと思いますが、パッケージにハッキリ「辛口」とあるので、通常商品(たっぷり具材のSEAFOOD)との違いや共通点、スープにおける辛味の強さなどに注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、液体スープや調味油などによる本格さの向上には期待できないのですが、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さとゴミの量が減るのは魅力。既存の「たっぷり具材のSEAFOOD」にも小袋は別添されていないので、作り方は変わりません。
具材は「キャベツ、味付卵、イカ、かに風味かまぼこ、ねぎ」の5種類ということで、これも既存の「たっぷり具材のSEAFOOD」と共通の項目になりますが、原材料の構成を見ると使用量のバランスは変わっている様子。しかし、あいかわらず具材たっぷりで、これについてはカップヌードルに匹敵するか、それ以上。
なおセブンイレブンでの販売価格は既存の「たっぷり具材のSEAFOOD」が税込138円なのに対し、今回の「辛口SEAFOOD」は税込192円ということで、販売価格は大幅に上がっているのですが、それでも安い。というのも2021年6月現在、縦型ビッグのNB商品をセブンイレブンで購入した場合の税込価格は232円が相場なので、税込40円ほど安く手に入るのはPB商品ならではの強み。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 辛口SEAFOOD 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:A・太平食品工業株式会社 本社工場 内容量:97g(めん75g) 商品コード:4901734043010(JAN) |
発売日:2021年06月08日(月) 実食日:2021年06月11日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:192円(税込) 希望小売価格:178円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、チキンエキス、しょうゆ、たん白加水分解物〕、かやく(キャベツ、味付卵、イカ、かに風味かまぼこ、ねぎ)、スープ〔食塩、糖類、ポークエキス、乳等を主要原料とする食品、でん粉、香辛料、たん白加水分解物、魚介エキス、デキストリン、しょうゆ、魚醤(魚介類)、クリーミングパウダー、豆板醤、チキンエキス、酵母エキス、植物油脂、発酵調味料〕/ 調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、パプリカ色素、かんすい、カラメル色素、カロチン色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・かに・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・魚醤(魚介類)を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。見た目は既存の「たっぷり具材のSEAFOOD」と似た形状で、原材料名を見比べてみても完全に一致するのですが、量はレギュラーサイズが65gなのに対し、縦型ビッグは75gと大盛り仕様。でもって香り、めちゃくちゃいいですよ。
前述のように小袋は別添されていないため、内側の線まで熱湯を注いだら3分後、よくかき混ぜて出来上がり。かなり具材の量が多く、なるほど「シーフードヌードル」系統の香りが漂ってくるのですが、ちょっとエスニックっぽいイメージが並行するところに個性を感じる調理直後。雰囲気としては、すでに勝ち確。
なお製造所は太平食品工業株式会社の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き辛味の強さやシーフード感との兼ね合いにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(97g)あたり |
カロリー:444kcal たん白質:12.0g 脂 質:19.8g 炭水化物:55.9g (糖 質:53.1g) (食物繊維:2.8g) 食塩相当量:6.1g (めん・かやく:2.5g) (スープ:3.6g) ビタミンB1:0.49mg ビタミンB2:0.76mg カルシウム:144mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく通常の「SEAFOOD」と同じか
レギュラーサイズの「SEAFOOD」と比較して若干ながら幅が広く、ちぢれも緩やかに感じたのですが、ラーメンよりも “ヌードル” と表現したくなる仕上がりは共通点。醤油を練り込んでいるのは日清食品の「カップヌードル シーフードヌードル」とも同じポイントになりますが、チキンエキスも配合することで、スープとの一体感を高めると同時に全体の旨みを底上げします。
たとえばレギュラーサイズの「セブンプレミアム たっぷり具材の醤油(Soy Sauce Noodles)」もサンヨー食品が担当しているのですが、それに使われている麺よりも芳ばしい風味が控えめで、スープを立てることに専念しているような、あえて押しの弱い仕上がりが魅力。麺の量は大盛り(75g)ですが、いい意味で軽い食感なので、これなら女性の方でも食べやすいのではないでしょうか。
ときにサンヨー食品(サッポロ一番)の縦型カップ麺といえば、1975年(昭和50年)1月18日より同社が販売を続けている「カップスター」が代表的で、それにもスナック的な油揚げ麺を使用していますが、どちらかといえば「カップヌードル」に近い雰囲気。厳密にいうと特徴は異なりますけど、カップヌードルの麺が好きなら今回の麺も間違いなく好みに合うでしょう。
スープ
中毒性注意
通常の「SEAFOOD」に入っている “紅生姜パウダー” は未使用で、新たに “魚醤” や “豆板醤” を加えるなど、明確な違いが生じているのですが、それ以外の基本的なフレームワークは忠実に再現しています。で、これがメチャクチャうまい! 辛さレベルは(一般的に見ても)ピリ辛の枠を出ませんが、本家のシーフード感はそのままに、唐辛子のアクセントとキムチっぽい風味をプラス。
やはりカップヌードル(日清食品)の「レッドシーフードヌードル」を意識した味になっているのですが、後述するコストパフォーマンスの高さはもちろん、原材料の兼ね合いかレギュラーサイズの「SEAFOOD」よりもシーフード感が強いのも魅力的。初っ端からウマいのは当たり前で、すこし時間を置いたときの余韻まで味わい深い、税込192円の大盛りカップ麺とは思えないスープです。
具材
具材のコストパフォーマンスも高い
使用量のバランスは変わっている様子と前述しましたが、ほぼほぼ既存の「たっぷり具材」と同じ内容で、どのトッピングもピリッと辛いシーフードスープにベストマッチ。天下の「カップヌードル シーフードヌードル」は、2020年10月19日のリニューアル以降 “ほぼイカ” という魚肉練り製品(かまぼこ)を併用しいるのに対し、こちらは “フルで本物のイカを使用している” のが嬉しいポイント。
ええ、写真のように “めちゃくちゃ小さいサイズに縮んでしまう” のですがw それでも魚肉練り製品では出せない独特の弾力に、魚介の旨みがスープにも寄与してくれる、商品のシーフード感を強調するうえで欠かせない存在。かなり歯応えが強いので、縮んでしまっても存在感は申し分ありませんでした。
総評
もうすぐ日清食品が2021年の夏に向けて「カップヌードル レッドシーフードヌードル」をリリースしてくるハズですが、それに匹敵する脅威といっても過言ではない一杯で、とにかく高コスパ。2021年6月現在、レギュラーサイズの「カップヌードル」をコンビニで購入した場合、特殊な商品を除いて税込198円が相場になるのですが、それよりも安価で大盛りサイズっていう‥‥ちょっとコストパフォーマンスおかしくないですかね?
このページを公開している段階、まだ日清食品から「レッドシーフードヌードル」に関するアナウンスは出ていませんが、その前に “とんでもない刺客” が現れたといっても過言ではありません。とにかく値段以上の美味しさなのは間違いないので、最寄りのセブンイレブンをチェックしてみてください。正直、評価を★7に改めようか迷っています【author・taka :a(大石敬之)】