どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年7月30日(月)新発売のカップ麺、セブンプレミアム「銘店紀行 龍上海本店」の実食レビューです。
これまでセブン-イレブンの顔としてノンフライ麺・どんぶり型で展開されていた「地域の名店シリーズ」ですが、悲しいかな何の前触れもなく突然の販売中止‥それぞれ定番となっていた有名ラーメン店の再現カップ麺は、徐々にタテ型ブランド「銘店紀行」へと移行されてきました。そして‥
あまりにもウマすぎた「龍上海」が復活!!
現段階では、それぞれタテ型で「新福菜館」(西日本限定)、「もちもちの木」(東日本限定)、「六角屋」(静岡以東)、「だるま」(中京以西)が地域限定で復活を果たし、「とみ田」だけは全国発売されています。今回のカップ麺も含め、製造は一貫して明星食品です。
私はセブン-イレブンで入手しましたが、イトーヨーカドーなどのセブン&アイグループ系列店でも取り扱われているので、コンビニ限定品というわけではありません。しかし、販路は限られていて、発売地域は北海道、東北、関東、甲信越、京都一部、兵庫一部、鳥取一部となっています。兵庫一部って‥どこですかねw(筆者:兵庫県在住 → 京都府福知山市にて捕獲)
なぜ間に位置する愛知県や同じ近畿圏内の大阪府、滋賀県などが含まれていないのかは謎ですが、もしかしたら今のタイミングだと流れで転がっているかもしれません。ちなみに「地域の名店シリーズ」の「龍上海」は、あまりの美味しさに引越し前の旧ブログで★8を付けました。もちろんスタイルが手軽に食べられるタテ型に変わったので、それなりに期待値は調整しなければいけませんが、かなりワクワクしています。
「龍上海(リュウシャンハイ)」は、ラーメン消費量全国1位を誇る山形県の赤湯にある昭和33年創業の老舗ラーメン店で、もともとは普通の「しょうゆラーメン」がメインだったそうです。自家製の縮れた太い麺が評判を呼び、たちまち「龍上海」の名は県内に広まったらしいのですが、開店当初はスープの大半が売れずに残ってしまい、毎日その余ったスープが家族の食卓に上っていたのだとか。
それからというもの、ご家族 vs. 余ったスープとの戦いが幕を開け、それぞれスープに好みの薬味や調味料を加えて味噌汁の代わりにする‥という涙ぐましい努力の結果、昭和35年に初代・佐藤一美氏が “まったく新しい味噌ラーメンが作れないだろうか” と閃き(息子が味噌汁に麺を入れたのがキッカケという説もあり)、現在の人気看板メニュー「赤湯からみそラーメン」に繋がるアイディアとなったそうです。
札幌の味噌ラーメンが全国に名を轟かせたのは昭和45年~46年頃と言われているので、その10年前から大ヒット味噌ラーメンの原型を作っていたわけですね。私は本店のラーメンを食べたことはないのですが、つい最近、仲のいいインスタント麺ブロガーが本店まで遠征に行き、まさかの「カップのほうが好みかな?」という私信を送ってきましたw
でも、たしかに廃盤となった「地域の名店シリーズ」の「龍上海」は、明らかに他のカップ麺とはベクトルが違ったのを強く覚えています。その満足感はタテ型になっても踏襲されているのかどうか、新たに復活した「龍上海」の実力を見せていただきましょう。
開封
製品情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 銘店紀行 龍上海 製造者:明星食品 内容量:101g(めん70g) 発売日:2018年7月30日(月) 発売地区:北海道 / 東北 / 関東 / 甲信越 / 京都一部 / 兵庫一部 / 鳥取一部 取得店舗:セブン-イレブン 取得価格:213円(税込) 希望小売価格:198円(税抜) JANコード:4902881480475 |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:紙 必要湯量:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製からみそ) |
原材料名・アレルゲン情報
原材料名:めん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉)、スープ(みそ、デキストリン、たん白加水分解物、香辛料、発酵調味料、香味調味料、鶏肉エキス、にぼしエキス、糖類、にぼし粉末、酵母エキス、食塩、豚脂、酵母粉末)、かやく(チャーシュー、メンマ、ナルト、ネギ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、かんすい、炭酸カルシウム、増粘多糖類、乳化剤、酒精、香料、微粒二酸化ケイ素、ピロリン酸ナトリウム、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
アレルゲン情報:卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン |
実食開始
1食(101g)当たり
エネルギー:377kcal |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
昭和三十三年に創業の、今もなお行列の絶えない山形・赤湯の銘店「龍上海」の味を再現!
(セブンプレミアム向上委員会より引用)
めん
弾力のあるノンフライ太ちぢれ麺
(セブンプレミアム向上委員会より引用)
ギュッと中身が詰まったような歯応えのある中太ノンフライ麺で、麺の表面は摩擦抵抗が少なく、つるみのある口当たりと喉ごしもポイント。しかしながら適度な縮れと平打ち状の面積が相俟って、スープの掴みは悪くありません。ただ、最初のうちは少し麺がスープを弾くので、やや浮いているようなバランスでした。少し置いてケアしてやると麺の歯応えは弱まる反面、だんだんと粘り気が生じて結果的に弾力は増し、麺の表面もスープに馴染んでくるので、気持ち1,2分ほど長めに待つのが得策かと思います。
容器にも製品説明にも「スチームノンフライ製法」の文字は見られませんが、明星食品が製造するタテ型カップのノンフライ麺なので、おそらく「スチームノンフライ製法」でしょう。経時劣化耐性にも優れており、麺の重量は70gと控えめですが、少ないとは感じませんでした。ところどころ “手打ちか!?” みたいな雰囲気のペラッペラに薄い箇所があったんですけど、麺の中間地点ではなく端っこだったので、おそらくカットの工程で生地がビミョ〜ンと伸びちゃった偶然に過ぎないかもしれません。
スチームノンフライ製法とは
どんぶり型に使用されている「スーパーノンフライ製法」から派生し、麺を高水分状態で高温蒸煮する工程を組み込むことで 「油揚げめん」と「スーパーノンフライめん」の中間的な麺線組織を作ることが可能となった麺製法です。文字通り「スチーム」を活用して「高水分状態で高温蒸煮」するのですが、博多系のバリカタ麺から多加水麺まで幅広い麺種があります。
スープ
煮干しだしを利かせた濃厚な味噌スープに、唐辛子の辛みとにんにくの旨みたっぷりの「特製からみそ」を合わせました。
(セブンプレミアム向上委員会より引用)
辛味噌を溶かす前のスープは、それこそ “味噌汁” です。ベースは白味噌寄りの合わせ味噌で、軽く煮干しで出汁を取ったような、ちょっと太めの縮れ麺に合わせるには頼りないスープなんですけど、かなりホッとする優しいテイスト。なるほど原型は味噌汁なんだなぁ‥って、醤油ラーメンのスープらしさは皆無に等しかったんですけどw 涙ぐましい過去の一端を垣間見たような気がしました。
ベースは粉末スープのみですが、数秒ほど眺めているとベナール対流(お味噌汁の中が雲みたいに動く現象)が確認でき、粉末味噌でも浅はかな嫌いを見せず、穏やかながらも味噌はコク深い味わい。なんですけれども、別添の辛味噌を加えることで、その表情は別人のように変貌します。
まるで家庭的な優しさを感じさせてくれた味噌汁テイストのスープから、ガーリックのパンチがガツンと効いた押しの強いガテン系の辛味噌スープに激変。唐辛子はピリ辛かピリ辛ちょい上程度の刺激になりますが、その表情はアッという間に “ラーメン” へと変わります。どんぶり型の時ほど煮干しの主張は強くなかったし、何と言っても印象的だったアオサのカットは大きな痛手に思えましたが、優しい味噌スープからガーリックの効いた辛味噌スープに移り変わる様には共通点が見られました。
味噌のコクに辛味噌のアクセントとガーリックが折り重なって、じわじわとクセになるような味わいを演出。これ、白ご飯を片手にカップ麺を食べちゃう方は要注意案件です。めちゃくちゃ合いますよ。私は普段、可能な限りスープの摂取量を節制しているのですが、ちょっと途中から理性が飛んでしまいました。言ってしまえば白味噌仕立てのスープに軽く煮干しを泳がせてガーリックの効いた辛味噌で味変、というシンプルな作りではあったんですけれども、なんですかね‥ちょっと逆らえなかったです。
かやく
チャーシュー、メンマ、ナルト、ねぎの具材がスープに絡んだ伝統の味を手軽にお楽しみいただけます。
(セブンプレミアム向上委員会より引用)
ちょっと具材のボリュームおかしいことになってますね‥これ、実はメンマだけで麺を覆い隠せそうなほど入っておりまして、チャーシューも広げたらスープの表面積およそ2/3を覆い隠せるほどの量だったし、メンマはフレーム内に収めるために写真では右下に3段以上重ねています。とんでもない個体差を引き当ててしまったのか標準仕様なのかは分かりませんが、凄まじいインパクトでした。
チャーシューはチップ状の肉具材ですが、ハムっぽいタイプほど頼りないスカスカ食感ではなく、適度な繊維質を残しています。でもって大量のメンマは分厚くサイズも大きめで、歯応えが尋常じゃないんですよね。なんかこう、コリコリを通り越しでゴリゴリ?シャキシャキ?とにかく凄絶です。
ネギも大きめにカットされた優しい風味のネギで好印象だったのですが、メンマの存在感が度を超えていてナルトは目立っていませんでしたw とはいえナルトは拾って食べると魚肉練り製品らしい風味が漂っており、気分転換によかったです。なによりアオサのカットが残念でなりませんが、大量のメンマには度肝を抜かれたし、かなり食べ応えのある大満足の内容でした。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)
どんぶり型で感動した煮干しの強さやアオサによる多重層で繊細なアクセントが鳴りを潜めてしまっていたことに寂しさを覚えた反面、どんぶり型は258円(税込279円)、こちらタテ型は198円(税込213円)なので、まったく同じクオリティを望むこと自体がナンセンスな話ですし、手軽に楽しめるタテ型カップ麺としては大サービスの逸品だと思います。
あいかわらずノンフライ麺はクオリティが高く、異常とも思えるボリューム感を誇っていた大量の具材には絶大なインパクトが感じられ、穏やかな白味噌仕立てのスープから辛味噌によってインパクトが付与される変化には「地域の名店シリーズ」で感じた個性と共通していたし、かなりスープの中毒性も高く、白ご飯とも絶妙にマッチするであろうスープだったので、カップラーメンにライス必須派の方も注目してください。
セブン-イレブンのホームページでは2018年8月1日(水)以降順次発売となっているのですが、すでに発売地域内のセブン-イレブンでは店頭に並んでいたので、その地域内であれば捕獲可能でしょう。辛味噌を麺にチビチビつけながら食べるのもいいですが、そこまで量が多いわけではないので、ちょこっと味を確認したらスープに全量溶かしてしまったほうが全体のバランスはいいかもしれません。もし余裕があれば、アオサの追加トッピングを強くオススメします。
住所 / 〒999-2231 山形県南陽市二色根6-18
電話 / 0238-43-2952
営業時間 / 11:30〜19:00 | 定休日 毎週水曜日
アクセス / JR奥羽本線(山形新幹線)赤湯駅から徒歩約20分(1,291m)
駐車場 /(有)24台・無料
takaさんも召し上がりましたか!
龍上海はイチ押しですよ!カップ麺では食べたことありませんが…
Re:プニプニさん
逆に自分は実際のメニューは未体験で(;´ω`)
だけど、カップ麺の龍上海も秀逸ですよ!どんぶり型には及ばないタテ型でしたが、タテ型の中では頭ふたつ抜きん出ていました!
taka :aさんがかつて★8をつけた麺というところに興味が集中してしまう(゚д゚)!
あ、1つ注意しておくよ。
煮干しは泳がないから!
Re:母ちゃん
ふっ‥長く日本を離れていて知らないな?最近の煮干しって、泳ぐんだぜ。←言い切ったもん勝ちw
どんぶり型の龍上海は驚異だったよ‥辛味噌系では最強だったかもしれない(;-`ω-)
廃盤だなんて‥(涙)
きのうこれ買いに行ったのですが、
IYもセブンも売ってなかった・・・。
なんで??!
評価高いだけに食べておきたいのに~。
トム・ヤム・クンにパイナップル?!や、やめてぐでぃww酢豚のパイナップル?オゥェ!
ポテトサラダ・マカロニサラダのりんごもみかんも許せん!と、前の記事はいいとしてこの
龍上海はなんとしても食べたい!
味噌汁なんだぁ(*´﹀`*) 辛味噌を入れると別人になる過程を見て見たいけど、大阪では手に入りそうもないなぁ・・なんかの拍子に兵庫の一部から流れてきていたら買ったみる(゚∇゚ ; )
ひどいですよ!
龍上海好きな人は納得しないし、
はじめての方も、特に驚かないよ!ね。。
別物です!
龍上海さん、、、何にくらんて。。( ; ; )
あれをオッケー出したの??
本当は
もっと美味しい、別物ですよ!!