今さらだけど、セブンイレブンの1分湯戻し「大盛ソース焼そば」がスープ付きで高コスパすぎた件。

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、セブンプレミアムのカップ麺「1分湯戻し大盛ソース焼そば 中華スープ(特製カップスープ)付き」の実食レビューです。

カップ焼きそばの真髄、ここに極まる!? マルちゃんの魅力を詰め込んだセブンイレブンの人気商品、さらなる進化で唯一無二の存在に!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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1分湯戻し大盛ソース焼そば 中華スープ付き

「1分湯戻し大盛ソース焼そば」とは、セブンプレミアムの中でも高い人気を誇るカップ焼きそばで、マルちゃんの東洋水産とセブン&アイグループの共同開発商品。2018年(平成30年)7月3日(一部では2018年3月)発売の初代「大盛ソース焼そば」を皮切りに、当初は熱湯3分の油揚げ麺を搭載していましたが、2019年(令和元年)6月11日発売品から “湯戻し1分(60秒)の細麺” にリニューアル。

撮影協力:セブン-イレブン店舗

現時点での最終リニューアル日は、2022年(令和4年)10月11日で、熱湯1分の細麺はそのままに、湯切り時の戻し湯で作る中華スープ(特製カップスープ)が付きました。というわけで、初代の発売から4年程度の歴史が浅い商品ではあるものの、実は “発売48年目となるロングセラーをモデルにしている” という話をご存知でしょうか。

2023年8月現在、セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトに記録は残っていませんが、正式に「大盛ソース焼そば」の情報が公開されたとき、チルド麺の「マルちゃん焼そば 3人前」を参考にしたと商品説明に記載されていたので、出所は確か。実際に添付されていた粉末ソースは「マルちゃん焼そば 3人前」に通じる味わいで、このブログでは高評価を叩き出しています。

その約1年後、2019年のリニューアル(2代目)で湯戻し1分の細麺に切り替わるのですが、湯戻し1分のカップ焼きそばといえばカップ塩焼きそばの草分けとなった「俺の塩」の専売特許。そして “3代目” に突入した現「1分湯戻し大盛ソース焼そば」には “中華スープ(特製カップスープ)付き” ということで、こちらはロングセラーの「やきそば弁当」や「焼そばバゴォーン」の魅力に通じるポイント。

「1分湯戻し大盛ソース焼そば」調理方法

つまり、ソースは1975年(昭和50年)11月発売のロングセラー「マルちゃん焼そば 3人前」をベースにした味付けで、麺はカップ塩焼きそばのパイオニア「俺の塩」の流れを汲み、彼の地で愛され続ける「やきそば弁当」や「焼そばバゴォーン」よろしくスープを別添している、まさに東洋水産だからこその魅力が一杯に詰め込まれているのですが、ちょっと調理方法に注目。

余談になりますけど、同じスープ付きのカップ焼きそばでも北海道のソウルフード「やきそば弁当」の調理方法には “約150mlのもどし湯を粉末スープの入ったカップに注ぎ、残ったお湯は捨てる。” と記載されているのに対し、東北・信越エリア限定の「焼そばバゴォーン」では “別のカップにわかめスープを入れ、熱湯を150ml注ぎ、軽くかきまぜて——” と、実は異なる作り方を推奨しています。

それについて以前、東洋水産に問い合わせてみた結果、担当者曰く「申し上げにくいのですが、あまり深い意味はなくて‥‥すいません。苦笑」との回答だったので、話のネタ程度に聞き流してもらって大丈夫なんですけどw ひとまず「1分湯戻し大盛ソース焼そば」では “戻し湯をリサイクルする方法を推奨しつつ、熱湯でもOK” みたいなので、この問題に関しての対策はバッチリ。

標準サイズの「ソース焼そば」はGMS限定

ちなみにレギュラーサイズ(めん90g)の「セブンプレミアム ソース焼そば」も東洋水産が製造しているのですが、そちらの湯戻し時間は3分で、販売店はセブン&アイグループの中でもスーパーマケット店舗のみ。片や大盛りサイズ(めん130g)の「1分湯戻し大盛ソース焼そば」は、セブンイレブン店舗限定と棲み分けを図っています。さて、そろそろ内容に触れていきましょう。

開封

特製カップスープの追加で3パックから4パックに

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「特製油」と「ふりかけ付き粉末ソース」のほか、マグカップなどの別容器で作る「特製カップスープ(中華スープ)」入りということで、このシリーズでは最多となる計4種。なんとなくスープは戻し湯で作りたい気分なので、自らの欲求に従います。あっさりと仕上げたい方は、すこし多めに熱湯を用意してください。

調理前の見た目や原材料名も「俺の塩」と同じ

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間はタイトル通り1分のスピード調理が可能。ちなみに「小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白」という原材料名の構成は「俺の塩」とも共通する内容で、見た感じ的にも同じ麺という認識で問題なさそうな雰囲気。

ちなみに購入日(2023年7月20日)の販売価格は158円(税込170.64円)だったんですけど、実食日である2023年8月13日現在、セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトに掲載されている価格は178円(税込192.24円)に値上がりしています。直近だと2023年6月1日出荷分からの価格改定により、業界全体で希望小売価格が変わったので、それ以前の入荷分を手に取ったのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 1分湯戻し 大盛ソース焼そば 中華スープ付き
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
発売元:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
内容量:163g(めん130g)
商品コード:4901990372893(JAN)
発売日:2022年10月11日(火)
実食日:2023年08月13日(日)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:178円(税別)※8月13日時点
購入価格:170.64円(税込)※7月20日時点
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:660ml
調理時間:熱湯1分
小袋構成:4袋(ふりかけ付き粉末スープ・特製油・かやく・特製カップスープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、卵白)、ソース及びふりかけ(植物油、砂糖、食塩、ソース、香辛料、しょうゆ、デキストリン、あおさ、紅生姜)、かやく(キャベツ)、中華スープ(食塩、デキストリン、チキンエキス、砂糖、しょうゆ、ごま、ねぎ、香辛料、香味油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・ゼラチンを含む)※本商品で使用しているアオサは、えび・かにが混在する方法で採取しています。

実食開始

かやくはキャベツのみ(でもって少ないw)

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身はキャベツのみ。2018年の初代「大盛ソース焼そば」には「やきそば弁当」にも入っている “味付チキンダイス” を使っていましたが、2019年の2代目「大盛ソース焼そば」にリニューアル(1分湯戻しデビュー)したタイミングで取り除かれ、そのまま復活ならず。でも、3代目は嬉しいスープ付き。

どっちもインスタントなのにスープあると高級感が出る不思議

かやくと特製カップスープ以外の小袋は後入れなので、かやくをあけてから熱湯を注ぎ、フタの上で「特製油」を温めながら待つこと1分。スープを熱湯で作る場合は待っている間に、戻し湯を使う場合は1分後にスープを作りつつ、湯切りを終えたら「特製油」を麺に絡め、それから「粉末ソース」を馴染ませて「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。

3代目になっても引き続き「マルちゃん焼そば 3人前」に通じるスパイシーなソースの香りを漂わせているのですが、カップスープの別添に伴うトレードオフの有無にも注目しつつ「めん」「特製油・ソース」「かやく・ふりかけ」「特製カップスープ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(163g)あたり
カロリー:795kcal
たん白質:13.7g
脂  質:43.0g
炭水化物:90.5g
(糖  質:86.1g)
(食物繊維:4.4g)
食塩相当量:7.2g
(スープ1.6分を含む)
ビタミンB1:0.59mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:305mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

引き続き「俺の塩」と共通の細麺

熱湯1分で戻さなければいけない仕様上、数あるカップ焼きそばの中でも一二を争う細さに切り出されているのですが、けっこう歯応えが強く、加水率は低めの設定で、そこそこ密度感もあるカタめの仕上がり。それでいて “ただ戻っていないだけ” みたいな食感ではなく、きちんと適切にムラなく戻っているところも高く評価すべきポイント。

スピード調理でも安心と信頼の質感

ルーツになっているチルド麺(むし中華めん)の「マルちゃん焼そば 3人前」はソフトな食感なので、それとは異なるタイプですし、蒸した麺を高温の油に潜らせて水分を飛ばす工程から、風味についても別物ではあるものの、焼きそばにしては細いよね、というのは共通点。

揚げ油に精製ラードを使用しているため、特有の芳ばしさを伴いますが、それについてもマルちゃんのカップ焼きそばらしいと思える項目。もともとは塩焼きそば用に開発された麺ではあるものの、後述するソースとの相性も悪くありません。リニューアルで何かが激変した、みたいなこともなかったので、これまで通りに楽しめますよ。

特製油・ソース

ルーツは変わっていないけれど‥‥

「マルちゃん焼そば 3人前」を再現したカップ焼きそばといえば、2023年8月7日に「マルちゃん焼そば」というNB(ナショナルブランド)商品を本家が展開していたので、ひとつ前のページでレビューしているのですが、特製油+粉末ソースの組み合わせは「1分湯戻し大盛ソース焼そば」と変わりません。しかし、特製油は別物。

NB商品の「マルちゃん焼そば」に別添されていた特製油は “潤滑油に徹していた” のに対し、セブンプレミアム用の特製油は芳ばしく、フライパンで炒めたような調理感を演出することに寄与。粉末ソースを絡めた後もオイリーな口当たりなので、そこが人を選ぶ要因にもなりますが、おかげでモタッとしやすい熱湯1分の細麺が最後までダマになりにくい効果にも繋がっています。

ちょっとスパイス感を抑えた?

でもって「粉末ソース」は、引き続きチルド麺の「マルちゃん焼そば 3人前」をモデルにしていることが伝わってくるフレームワークではあるものの、すこしスパイス感が弱くなった? 味の濃さでいうと前述した「マルちゃん焼そば」のほうがダイレクトで、こちらは「マルちゃん焼そば 3人前」と同等くらいに感じます。ただ、本家が社外秘としている伝統の味わいを清く正しく意識した味付けなのは確か。

加えて濃さの再現度も「マルちゃん焼そば 3人前」に近く、大盛りで味が濃すぎると後半に舌が疲れてしまうので、あえて程よく控えめに調整したのかもしれません。とはいえ舌の疲弊についてはカップスープが定期的にリセットしてくれますから、もうちょっとだけ濃くしていいような気もしますけど、あいかわらず雰囲気ありますね。

かやく・ふりかけ

キャベツは要改善か

具材らしい具材はキャベツだけなので、特に書くことは‥‥あ、ひとつありますね。硬いw さすがに歯をへし折ってくるような硬さではないですけど、部分的にバキッとくる小さな塊が飛び込んでくることもあるので、ここは要改善。片や「ふりかけ」は素晴らしく、中身はアオサと乾燥の紅生姜だけですけど、焼きそばの臨場感をグッと高めてくれる、文字通り引き立て役として効果的でした。

特製カップスープ

たぶん「昔ながらのソース焼そば」と同じスープ

東洋水産が自社のカップ焼きそばに別添しているスープといえば、先にも触れた「やきそば弁当」と「焼そばバゴォーン」が台頭で、前者には基本的に「中華スープ」あるいは「コンソメスープ」を、後者には「わかめスープ」を合わせています。今回はパッケージに “中華スープ(特製カップスープ)付き” との記載があり、わかめも入っていないことから「やきそば弁当」と同じ「中華スープ」かなと。

しかし、チキンエキスを使っているのは「やきそば弁当」の「コンソメスープ」サイド。それでいてコンソメ風味ではない‥‥などと少し考えちゃったんですけど、2022年2月7日のリニューアルでスープ付きに変わった「昔ながらのソース焼そば」の「中華スープ」ですねコレ。私は戻し湯で “うまコク” にしましたが、熱湯だと “あっさり” 口休めになるので、お好みの方法で調理してください。

総評

6.0

特製カップスープが別添される以前のバージョンと比較して、ちょっとソースのスパイス感が弱くなったように感じたのですが、総評を脅かすようなトレードオフはありません。セブンイレブン店舗での販売価格は178円(税込192.24円)に値上がりしていますけど、口の中に潤いを運んでくれるスープの別添と2年連続で実施された価格改定を思うと納得できる変化。

またペヤングやきそば(まるか食品)の販売価格は例外的に除きますけど、2023年8月現在、大盛りサイズのカップ焼きそば(めん130g)に設定されているメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、それをセブンイレブンで購入した場合、税込価格は292.68円になります。つまり “現在の相場と比較して100円も安い” ため、かなり「お得」ですよ【author・taka :a(大石敬之)】

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