記事内に広告が含まれています

磯山商事「18禁カップメン」18歳未満は食べるの禁止!! 冗談抜きで危険なカップ麺

スポンサーリンク
磯山商事

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、「18禁カレー」で一世を風靡した磯山商事が送る “年齢制限あり” のカップ麺、「18禁カップメン」の実食レビューです。

ある日、とある読者の方からコメント欄に “匿名希望” で「18禁カレーで有名な企業が発売しているカップ麺タイプのカレーラーメンを記事にしてください」という依頼が入りました。

18禁カレー?磯山商事って?値段は?どのくらい辛い?そんなにヤバいの‥?かつて激辛系の特化型ブログも運営していた筆者が、これまでに培ってきた経験と今回のカップ麺を実際に食べてみた感想に基づいて評価し、その疑問を解決すると同時に危険度をお伝えします。徹底的に掘り下げますので、よろしければ最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

激痛‥!! 18禁カレーのカップ麺

販売者の「磯山商事」は、農産物の一次加工業、惣菜・漬物製造業、食品の冷凍冷蔵業、レトルト食品、缶詰・瓶詰め製品の製造業、生鮮・加工・冷凍食品の研究、開発を行なっている会社で、茨城県鉾田市安房を本拠地としています。

根菜などの水煮商品、ごく一般的なカット野菜、金平ごぼうや筑前煮、さつま芋の甘露煮、ごぼうサラダやマカロニサラダ、香料・着色料・砂糖を使用していない野菜・果物のピューレに自社オリジナルご当地カレーなど、調べてみると兵庫県の当地方では見たことがない製品ばかりでしたが、いたって一般的なスーパーに並びそうな商品が公式ホームページで紹介されていました。



しかし、その中でも圧倒的に異彩を放っているのが「18禁シリーズ」で、タイトルの「18禁」は2013年1月22日に商標登録済み。 “18歳未満は食べるの禁止!!” をキャッチフレーズとして、数年前にレトルトカレーの「18禁カレー」が激辛界に旋風を巻き起こし、一世を風靡しましたが、そのシリーズ最新作として今回の「18禁カップメン」が開発されたようです。

激辛党の端くれであり、ねっからの麺喰いである私taka :aは、過去に袋麺の「18禁カレーラーメン」を食べたことはあるんですけど、カップ麺の存在は知りませんでした。前々から出たらいいなぁ‥とは思っていたんですけど、これは願ったり叶ったり。

ちなみに2018年10月現在、シリーズのラインナップは以下の9種類となっています。

18禁カレー(元祖)
‥国産の鶏肉と野菜を使用し、化学調味料の「調味料(アミノ酸等)」や香辛料抽出物などは使用せず、素材の旨味と辛さを生かした元祖18禁レトルトカレー。なお、シリーズの中では甘口。

18禁カレー(超痛辛)
‥元祖を超えた辛さのレトルトカレーだが、同じく化学調味料の「調味料(アミノ酸等)」や香辛料抽出物などは使用せず、素材の旨味と辛さを生かした仕様。激辛唐辛子のブート・ジョロキアが丸ごと1本入っている、ぶっとんだ製品。パッケージは黒背景にドクロが描かれ、字は怪しい紫色。

18禁カレー(痛い)
‥「超痛辛」を超えた激辛レトルトカレーで、パッケージは白背景に黒字とシンプル。こちらにはジョロキアが丸ごと2本入っているのだが、それが何者なのかは後述する。

18禁カレー(危険)
‥シリーズの中でも “激辛” を謳うレトルトカレーで、ジョロキアが丸ごと4本も入っている。もう何がしたいのか分からない。

18禁カレーラーメン
‥鍋で調理するタイプの袋麺で、おそらく日本で市販されている袋ラーメンの中では最高峰の辛さ。以前、ブログでも紹介したことのある「りょう君のジョロキア」という激辛一味唐辛子とタイアップしているので、冗談抜きで辛い。というか痛い。

18禁カレーチップス
‥普通に美味しいポテトチップスに、「りょう君のジョロキア」を使用したカレーパウダーを入れてからシェイクして食べる激辛ポテトチップス。これも以前に食べたが、いい感じの辛さだった。しかし、一般人が笑顔で食べるものではない。

18禁チョコレート
‥筆者は未体験だが、ジョロキアを練りこんだチョコレートらしい。実はチョコレートと唐辛子の相性はよく、甘さの中でカプサイシンの刺激が心地好いスパイスになるのだが、おそらくジョロキアともなれば話は別だろう。販売期間は10月〜5月となっているけれど、通販のフルセット(※お値段10,300円也)であれば年中購入可能。

18禁一味唐辛子(ブットジョロキア)
‥ブート・ジョロキアを100%使用した激辛一味唐辛子で、これは以前に試したが、合同会社七海交易の「りょう君のジョロキア」(りょう君の本名は竹内僚)や世界一くさい缶詰 “シュールストレミング” も取り扱っている川口貿易の「KT ブートジョロキアパウダー」と中身は大差なかった。

18禁カップメン
‥おそらくシリーズ初のカップラーメンで、発売日は2018年10月の新作。他のシリーズ同様、バングラデシュ産のジョロキアを100%した一味唐辛子「りょう君のジョロキア」とのタイアップ製品なのだが、詳しくは本文にて解説する。

シリーズのタイトルにもなっている「18禁」というのは、あまりにも辛すぎるため “18歳未満の人は食べちゃダメ” という意味と、「ジュウハ(チキンカレー)」を捩って付けられたそうです。

パッケージの裏面を見ると、「完食とは、スープもすべて飲み干すこと」という挑戦的なメッセージとあわせて「WARNING(警告)」が記載されているのですが‥

*18禁:辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください。
*高血圧、胃腸の弱い方、体調不良、空腹時、高齢者の方は絶対に食べないでください。
*辛さに弱い方はもちろん、強い方も注意してお召し上がりください。
*体質に合わない場合には、ただちに食べるのをおやめください。
*万一、目に入った場合には大量の水で洗い流し、ただちに医師の手当を受けてください。
*このカップメンは、「辛いもの好きの方」のために開発した商品です。

通常、日本のメーカーが作る激辛系のカップ麺は、ほとんど「十分お気をつけください」程度の注意喚起に過ぎないのですが、こちらは自ら販売しておいて「食べないでください」などという無茶苦茶な警告文となっております。ええ、大好きですよ。



表に「CURRY TASTE」と書かれているのと、磯山商事のツイッター公式アカウントでも「18禁カレーラーメン(袋麺)がカップメンになりました!」と呟かれていたので、袋麺のカップラーメン版という立ち位置で間違いないようですね。そのツイートが呟かれた日が10月19日となっていたので、おそらく10月の中旬が発売日と思われます。

さらに今回は側面に「激辛+痺れ(シビレ)」と書かれているので、袋麺と味の違いも意識しているようですね。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

この箱けっこうデカいんですけど、容器の側面に開封口があって、そこにはドクロのシールで封がしてあります。まさに企画ものというか、イベント系の雰囲気ですよね。



ド派手な外箱とは裏腹に、中身は簡素なプラ容器。これ、たぶん徳島製粉の「金ちゃん飯店焼豚ラーメン」と同じ容器だと思います。外注先が一緒なのかも?

中身は「めん」「添付調味料(粉末スープ)」「かやく」の3袋構成で、麺はノンフライ麺。それぞれ個包装になっているのですが、特に後入れ指定の小袋はなく、すべて熱湯を注ぐ前に開封します。

公式ホームページ内にある特設ページでは「店頭にて販売中!」としか書かれていませんでしたが、おそらく今までの流れから有名どころでいうとドン・キホーテやヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)などが主な取り扱い店舗になるでしょう。定価は税込1,080円ですが、私はAmazonで取り寄せたので、送料・手数料込みで2,004円でした。

販売者は「磯山商事」となっているのですが、麺と添付調味料は委託しているようですね。めん製造者の「神室のめぐみ」は、秋田県の最南端に位置する湯沢市に会社の本籍があり、平成25年創業。東日本大震災を機に地域応援型のコンセプトを掲げた “日本きらり” という物販サイトを立ち上げ、お湯を注ぐだけで食べられる手延べそうめんなどの即席麺を開発・販売しています。

添付調味料製造者の「東昇」は、埼玉県児玉郡にあるインスタント食品などのパック加工を行なっている会社なので、おそらく最終的なパッキングやアッセンブル(組み立て作業)を委託しているのでしょう。ちなみに匿名様より実食依頼のコメントを頂いてから即日に注文したので、手元に届いたのは2018年10月23日だったのですが、賞味期限は10ヶ月ほど先の2019年8月20日となっていました。唐辛子パワー‥?

製品情報・購入価格

製品名:18禁カップメン
販売者:磯山商事
内容量:85g(めん60g)
発売日:2018年10月
JANコード:4937211002751
希望小売価格:1,080円(税込)

発売地域:店頭
購入価格:2,003円(税込)
取得店舗:Amazon

麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(めん・添付調味料・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、食塩)(国内製造)、添付調味料(唐辛子粉末、カレー粉、でんぷん、砂糖、ポークエキスパウダー、ガーリックパウダー、たんぱく加水分解物、野菜エキスパウダー、動物油脂(豚脂、鶏脂)、香辛料)、かやく(花椒、唐辛子)/ 調味料(アミノ酸等)、かんすい、酸化防止剤(V.E)、着色料(カラメル色素、クチナシ色素)、香料、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉・鶏肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】そば・卵・落花生・えびを含む製品を生産

実食開始

小袋のデザイン自体は簡素ですが、添付調味料の右上には「18歳以上開封可」と書かれています。かなりユーモラスだけどネタや冗談のつもりだけで書いているわけではないので、くれぐれも取り扱いには注意してください。



添付調味料からは実に美味しそうなカレーの香りが漂ってくるのですが、かやくには粗く挽いた大量の花椒が忍ばせてあって、同時に鮮烈な香りが切れ込みます。で、写真の右下にゴロッとある謎の物体が激辛唐辛子の「ジョロキア」ですね。基本、こんなことをしてはいけません。

そもそも食べ物として許容してはいけないレベルの辛さになるのですが、たぶん市販(一応)のカップ麺に1本まるごと放り込んだのは磯山商事が初めてだと思います。ちなみに普通のカップ麺にジョロキア100%の一味唐辛子を入れた場合、レギュラーサイズの製品なら “耳かき2杯” ほどで一般的な激辛にもっていけるレベルなんですよね‥

主な原産国であるバングラデシュでは “赤いダイヤ” などと呼ばれているジョロキアですが、その辛さは標準的なタバスコの約200倍。収穫にはゴム手袋必須、調理の際にはマスクとゴーグルが必要なほどの “危険物” なので、少なくとも市販のカップ麺に丸ごと放り込んでいいような代物ではないんです。とはいえ激辛フリークにとってはマストアイテムなので、ある意味ここからが真の登竜門と言えるかもしれません。

さて、完成です。すべての小袋を開封したら熱湯を注ぎ、フタを閉めて4分待つだけなんですけど‥なんかもう雰囲気がヤバいw えっと、湯気が目に当たらないように気をつけてください。けっこうキます。香りは家庭的なタイプではなく、スパイスカレー系の複雑なニオイで、そこに花椒の爽やかなフレグランスが‥などと嗅いでいたら湯気に眼球をヤられました。

それでは、実際に食べてみます。それにしてもジョロキアいい感じの色に戻ってるなぁ‥(苦笑)

1食(85g)当たり

カロリー:285kcal
たん白質:10.5g
炭水化物:57.9g
食塩相当量:4.5g

めん

コシは強いけどゴムっぽい

渡辺製麺(とかち麺工房)のフリーズドライ製法・氷結乾燥ノンフライ麺と似ていたので、けっこうゴリゴリした旧世代系の食感を想像していたんですけど、そこまで強引ではありません。ただ、最初に粉末スープを投入しているせいか、やや解れにくさが気になりました。

熱湯4分だとノンフライ麺特有の癖が強く、熱湯5分で程よく馴染みます。強烈なスープのおかげで最初の数口しか小麦の風味は分からなかったんですけど、ちょっとゴムっぽい食感。しかし、コシの強さから存在感が埋没することはなく、それでいて戦略的な悪意を感じる(※褒めています)細い形状からスープの掴みはバッチリ。



縮れの少ないストレート状の細麺ですが、角刃でカットされていることから口当たりには輪郭があり、最後までコシの強さを維持していました。麺量は60gと多くはないものの、強烈なスープのおかげで箸が進まないため、量の多さ少なさについては気にならなかったです。

スープ

これはねぇ‥ダメですw

ええ、ほんとに覚悟してください。パッケージの裏面には何度も「食べないでください」と警告されていましたが、本気で辛い食べ物が好き‥というか、ジョロキアに普段から馴染みがあって内臓にも自信のあるコアなユーザーしか手に取ってはいけません。そこそこ辛い食べ物が好きな私taka :aなんですけれども、久々に食べながら頭痛が‥w

まずカレーのタイプですが、袋麺の「18禁カレーラーメン」を踏襲しています。しかし、比較して甘味を帯びているように感じました。ジョロキアを使用とのことで(っていうかリアルに丸ごと1本入ってんだけど‥)かなり鮮烈なファーストアタックに身構えていたのですが、最初に感じたのはシナモンやクローブ系のスパイスと砂糖の甘さだったんです。

しかし、そう思ったのも束の間‥おそらく最初は痛覚が麻痺していたのでしょう。すぐさま味覚を追い抜いて痛覚が作動し、ヒリヒリを通り越してジリジリと灼けつくような “痛み” が走ります。しかもそれは長く残り、加えて花椒の痺れが並行するため、口の中は終始カオスな激辛カーニバル状態w

食べ進めれば食べ進めるほどジョロキアの辣味と花椒の麻味が蓄積され、嬉しくも悲しくもないのに自然と零れ落ちる涙‥からの頭痛。しかしながらスパイスの複雑味は印象的で、きちんとコクも感じたのですが、とにもかくにも今回のMVPは「痛い」です。

かやく

飾りでも冗談でもない

ええ、これが悪の根源「ジョロキア」です。ホンモノ。唐辛子の刺激成分であるカプサイシンを示す単位として、スコヴィル値(Scoville heat units, SHU)という目安があるんですけど、これは被験者が唐辛子の辛味を感じなくなるまで砂糖水に溶かし、その倍率を表した数値になります。

ピンとこないかもしれませんが、一般的なタバスコで2,500~5,000SHUと言われているので、この場合およそ5,000倍の砂糖水で薄めたら辛さを感じなくなるよ、という意味ですね。日本の家庭でも一般的な鷹の爪は4万~5万SHU、一般的な激辛唐辛子として有名なハバネロは約10万~35万SHUとされているのですが、ナガ・ジョロキア(ブート・ジョロキア)のスコヴィル値は、85万~100万1,304SHUと桁外れ。

こいつは触らないほうがいい、マジで。

さらに上を行くトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー(146万3,700SHU)や2018年10月現在のギネス・ワールド・レコーズに「世界一辛いトウガラシ」として認定(2013年)されているキャロライナ・リーパー(156万9,300~220万SHU)などもあるのですが、ジョロキアは “質” が違います。

スコーピオンやキャロライナはハバネロと同じく遅効性の蓄積型で、最初は痛覚が麻痺して甘さを先に感じるのですが、後から逃げ場のない刺激に襲われ、しかも長く停滞します。しかし、ジョロキアは口に入れた瞬間に大量の針で舌を突き刺されているような鋭い刺激が真っ先に飛び込んでくるんですよね。そして、柑橘系の爽やかな香りも大きな特徴と言えるでしょう。

もちろん辛さは非常識なレベルなので、のっけから最後まで辛いを通り越して “痛い” んですけど、前述したジョロキア以上の激辛唐辛子やハバネロのように独特のコクは見られず、柑橘系の爽やかな香りが鼻を抜けます。ただし今回は度が過ぎるので、なかなか刺激の波は引きません。さらに花椒も非常識な量だったので、いわゆる麻婆豆腐や担担麺に欠かせない “麻辣” 系のテイストになり、袋麺との差別化にも一役買っていました。

総評

Unmeasurable(測定不能)

税込1,080円もするカップ麺なんてコスパ度外視もいいところなんですけど、少なからず私が食べてきたカップラーメン(自分で激辛アレンジした場合を除く)の中では最も辛い製品でした。激辛カップ麺といえば「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」や「ペヤング 激辛やきそばEND」が盛り上がっているところですが、明らかに格が違うので、もはや比べ物になりません。

色こそ真っ赤なスープではありませんが、これぞ激辛の名に相応しい非常識な刺激の強さでした。本物のジョロキアから滲み出てくるカプサイシンと花椒の痺れが相俟って、少なくとも通常の「元祖18禁カレー(ピンク)」や「18禁カレーラーメン(袋麺)」よりも辛さレベルは上です。

一般の方にはオススメできませんが、レトルトカレーの「超痛辛(黒箱)」以上が完食可能なら試してみる価値はあるかもしれません(くれぐれも自己責任で‥‥)。とりあえず怖いもの見たさや冗談半分で食べる(食べさせる)のはヤメましょう、ゼッタイ。

タイトルとURLをコピーしました