「日本うまいもん 吉田のうどん」富士吉田の名物再現!!マルちゃん “ご当地カップ麺”

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年12月2日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 日本うまいもん 吉田のうどん」の実食レビューです。

マルちゃんご当地カップ麺「日本うまいもん」シリーズ山梨編・吉田のうどんが約4年8ヶ月ぶりにリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日本うまいもん 吉田のうどん 2019

「吉田のうどん」とは、山梨県富士吉田市及び山梨県郡内地方を中心に食べられている郷土料理で、ごつごつとした硬くてコシの強い自家製麺が最大の魅力。しっかり噛まなければ切れないほど無骨な饂飩(うどん)が人を選ぶ反面、噛めば噛むほど味が出ることから根強いファンが多く、それを手軽な縦型容器で再現したのが今回のカップ麺「日本うまいもん 吉田のうどん」。

現代では流行りの “B級グルメ” と間違われることもあるけれど、農林水産省が選定する農山漁村で脈々と受け継がれてきた「郷土料理百選」の一つで、吉田うどんではなく「吉田 “の” うどん」が正しい呼び方。東洋水産が初めて吉田のうどんの再現カップ麺を発売したのは2008年12月15日、現在から約11年前まで遡ります。



吉田のうどんの特徴は、同県の名物「ほうとう」とは似ても似つかぬ強靭な噛み応えの麺だけにあらず、つゆは各お店の自家製麺に合わせ、醤油と味噌をブレンドしたものを使用。付け合わせの具材は「キャベツ」を筆頭に、ニンジン、ネギ、油揚げ、肉などが定番で、中でも肉は「馬肉」を使い、ゴマや山椒、唐辛子などから作られる「すりだね」という薬味も特徴的なポイント。

付け合わせの具材でキャベツが定番なのは、近隣にキャベツ畑があるから——という理由だけでなく、おなじみ “キャベジン” という胃薬があるように、キャベツに含まれるビタミンU(MMSC:メチルメチオニンスルホニウムクロリド)が胃酸の分泌抑制と胃粘膜の新陳代謝を促進させ、硬い麺の消化を助けてくれる理に適ったもの。肉は馬肉が一般的なのは、富士吉田には古くから馬肉の食文化があり、その歴史が受け継がれてきた結果です。

「一般財団法人ふじよしだ観光振興サービス」及び「麺’ズ 冨士山」協力・富士吉田のゆるキャラ「吉田のうどんぶりちゃん」も応援

カップ麺の「吉田のうどん」は、2008年12月の発売当初より「麺’ズ 冨士山(めんず ふじやま)」という有名繁盛店の監修商品で、初代はノーブランドの「マルちゃん 縦型ビッグ 吉田のうどん」として発足。その後、2010年1月4日のリニュアールから正式に「日本うまいもん」シリーズに加わりました。

以降、2011年4月25日・2013年2月4日・2015年4月6日にリニュアールしているため、通算「マルちゃん 吉田のうどん」は今回の2019年12月発売品では6代目になります。ただし、東洋水産が正式に公開している販売エリアは「全国」となっているのですが、全国的に販売されているのは “最初だけ” なので、なかなか売ってないのが玉に瑕——



これは「激にぼ」や「青森味噌カレーミルク(牛乳)ラーメン」など、「日本うまいもん」シリーズ全般に該当することで、既存品のリニューアル及び新商品の発売から約1、2ヶ月の間は全国のコンビニやスーパーなどでも頻繁に見かけるのですが、一定の期間を過ぎると “売ってない騒動” 勃発。その理由を関係者に尋ねてみたところ、発売日から徐々に出荷エリアを各ご当地に絞っているらしく、最終的には一部の地域限定状態になるのだとか。

たとえば上記のスクリーンショット、これは東洋水産の公式ウェブサイトに掲載されている「日本うまいもん 吉田のうどん」の製品情報が新しものに切り替わる直前に切り抜いたもので、販売エリアは全国となっているのですが、筆者在住の関西では4年前のリニューアル時にチラッと見かけて以来。なので、来年2月以降は入手が難しくなってくるかもしれません。

開封

さて、別添の小袋はリニューアル前と同じく「液体スープ」が1袋。もちろんネット通販サイトを利用すれば、全国どこに住んでいても手に入れることは可能ですし、ホームグラウンドの山梨・静岡近辺のスーパーやコンビニ、または高速道路のサービスエリアなどでも購入可能かとは思いますが、それ以外の地域に住んでいる方は発売日から1、2ヶ月の間がチャンス。



東洋水産が公表している販売ルートはCVS(コンビニエンスストア)、量販店、一般小売店 他。実際に立ち寄った北近畿エリアのコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の中では、おもに「ローソン」での取り扱いが意欲的でした。他のコンビニでは売ってなかったんですけど、地域性があるかもしれません。

具材はキャベツ、味付豚肉、オニオン揚玉、にんじん、ねぎの5種類で、ラインナップ自体はリニューアル前から変更なし。さすがに肉は味付馬肉ではないけれど、定評のあるリアル系の味付豚肉で、他のカップ麺では類を見ない大きな人参が目を引きます。その原産国を調べてみたところ、リニューアル前と同じく “国産の人参” が採用されていました(※ちなみにマルちゃんの他商品ではフランス産の人参が基本)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 日本うまいもん 吉田のうどん
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901990333405(JANコード)
商品サイズ:縦108mm×横108mm×高さ122mm

発売日:2019年12月02日(月)
実食日:2019年12月05日(木)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白)、添付調味料(みそ、しょうゆ、食塩、発酵調味料、魚介エキス、でん粉、植物油、しいたけエキス、こんぶエキス、香辛料)、かやく(キャベツ、味付豚肉、オニオン揚玉、にんじん、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、香料、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(グァーガム)、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉を含む)

実食開始

さて、吉田のうどんで最大の特徴となる麺(うどん)は、油で揚げた熱湯4分のフライ麺を採用。いま手元にリニューアル前の商品がないので、真横に並べて比較することはできませんが、湯戻し時間はリニューアル前も熱湯4分でした。調理前の香りは味付豚肉の甘辛い香りとオニオン揚玉の甘い香りが混ざり合い、なんとも食欲をそそられます。



こと最近の東洋水産が販売(株式会社酒悦の房総工場で製造)している縦型ビッグのカップ麺は、軒並み製麺レベルが高くなり、無骨な印象は皆無に等しいのが当たり前になってきました。しかし、かつて東洋水産の縦型ビッグといえば、約2年ほど前の「本気盛」を筆頭に、スープを蹴散らすことで有名だったのは記憶に新しいところ——

特製スープは後入れなので、お湯を注いでから4分待機、事前の粉末スープを溶かしてから特製スープを馴染ませましょう。いやはや、なかなかに具沢山ですね。それでは、吉田のうどんらしい剛の饂飩が再現できているかどうかに注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)当たり

カロリー:405kcal
たん白質:10.2g
脂  質:15.0g
炭水化物:57.2g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:162mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:405kcal(めん・かやく:321kcal)(スープ:84kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっとしたコツでイカツさアップ
5.0

見た目はゴツゴツとしているのですが、形状は幅のある平打ち麺で、あまり厚みはありません。カップ麺としては無骨で品位に欠ける豪快な油揚げうどんではあるものの、リアル吉田のうどんと比較した場合、どうしても遠からず近からずの印象は否めないでしょう。しかし、縦型のカップ麺は手軽さが最大のメリット。

熱湯4分でフタを剥がし、麺をほぐしてから特製スープを入れて混ぜ合わせ、だいたい食べ始める時間は合計4分30秒〜45秒くらいでしょうか。そのタイミングで食べ始めた場合、どうしても麺の上側に面していた部分が完全に戻っていないので、逆にサクッと軽めの食感になってしまいます。そのうち馴染んできますけど、せっかくなので混ぜ終わってから1分ちょっと休ませるのがオススメ。



いったん熱湯4分でフタを開けることでスープ(つゆ)の温度が低下、さらに混ぜることで温度が低下するので、うっかり伸びすぎてしまう心配もなく、なんだったら2分ほど待ってもいいくらい。そうすることで乾いた部分に水分が浸透するため、結果的に麺の弾力が増すことになります。カタ麺派の方こそ “あえて混ぜた後に待ったほうがいい場合もある” ので、お試しください。

つゆ

醤油ベースに味噌を混ぜた吉田のうどん式
5.0

原材料名の並びを見ると醤油よりも味噌の使用量が多く、赤味噌か白味噌かでいえば輪郭のある赤味噌が主体。粉末味噌を軸にしているため、特製スープを入れる前は味噌が強く、パウダー状に粉砕された鰹(かつお)や鯖(さば)による節系の旨味も歴然で、ちょっと舌触りに粉っぽさを感じるくらい魚粉が入っています。

特製スープの中身を端的に例えると、濃縮タイプの “めんつゆ” っぽいイメージで、なかなか濃い目のテイスト。けっこう粉末スープだけでも美味しかったので、ふつうに特製スープなしでも最後まで違和感なく食べられそうでしたが、液体しょうゆ特有のフレッシュなコクを加えることで「吉田のうどん」らしいハイブリッドな旨味を表現。

東洋水産のニュースリリースには “かつおだしをよく利かせた味噌感の強い醤油ベースのつゆ。” と紹介されているのですが、特製スープ投入後は醤油の味が優勢で、椎茸と昆布が旨味の相乗効果を図る和食ならではの出汁使い。吉田のうどんで特徴的なスリダネは目立っていなかったので(七味唐辛子も存在感はイマイチ)、そこが寂しいところではあるものの、独特の味付けには雰囲気がありました。

具材

味付豚肉に匹敵する人参とキャベツ
5.5

味付豚肉は東洋水産が得意とする甘辛いリアル系の肉具材で、しっかりと肉の旨味を伝えてくれます。いまさら感動こそしないものの、さすがクオリティの高さは一級品。そして、そのリアルな豚肉に負けないのが人参の存在感。普段はフランス産のクタクタな人参を使用しているのですが、今回の国産人参はコリコリで、風味も中国産やフランス産の人参とは違う落ち着く味。

ネギは少量なので、ほとんど飾りみたいなものでしたが、キャベツは地味に分厚い部分が多く、茹でキャベツとは思えないザクザク食感。オニオン揚玉は混ぜると散り散りになってしまうけれど、つゆ全体にフライドオニオン特有の芳ばしい甘味が広がってコクを底上げ。たっぷりの豚肉を筆頭に、歯応えのある国産人参とザクザクキャベツで満足いく内容でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

「吉田のうどん」のイメージ的に、いっそのことラーメン二郎よろしくワシワシひたすら貪りたくなるような極太ごわごわ饂飩(うどん)でもいいんじゃないだろうか——などと思ったりもしたのですが、それはさておき醤油ベースに味噌を混ぜたハイブリッド和風つゆは吉田のうどんを象徴する特徴ですし、うどんにキャベツ!? という驚きもアイデンティティ。

そのキャベツが異様にザクシャキで、さらに人参もマルちゃん御用達のフランス産ではなく国産野菜を使用するなど、ある意味もっとも印象に残るポイントは野菜かもしれません。リニューアル直後や物産展などあれば出会えるかもしれませんが、結果的に「山梨」「静岡」以外では入手困難なカップ麺になるので、気になっている方は見かけた時に確保してください。

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