どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年9月9日(月)新発売のカップ麺、エースコック「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」の実食レビューです。
カップラーメン業界を震撼させた衝撃の「わかめ7倍」がプラス「コーン11倍」に進化して復活!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
わかめラーメン わかめ7倍&コーン11倍
「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍」とは、まさに読んで字の如く “通常品比わかめ7倍” の「わかめラーメン」で、ちょうど1年前の2018年9月11日、セブン限定のカップラーメンとして初登場。昨年は同ブランド35周年記念商品「EDGE×わかめラーメン 35周年なのでわかめ3.5倍」が発売された2ヶ月後のタイミングで桁違いの7倍という、非常識な量で世間を騒がせました。
今回の新商品「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」は、その「わかめ7倍」の続編にあたるカップ麺で、今年はセブン(7)イレブン(11)の語呂合わせでコーンも11倍にパワーアップ。通常の「わかめラーメン」及び「ミニわかめラーメン」と比較して “わかめとコーンが多すぎるので大きい容器を使用しています” と、引き続き圧倒的な大容量カップでの再販です。
2018年6月11日に発売された「EDGE×わかめラーメン 35周年なのでわかめ3.5倍」は、「ごま・しょうゆ」「ごま・みそ」2種類の味で展開され、容器は同社のスーパーカップ1.5倍と同じ大盛バケツ型。フタ上には “わかめ足りてました?” という挑戦的なメッセージが添えられており、実際その中身はインパクト抜群の大量わかめ。
中には物足りず “追いわかめ” したユーザーも数人いましたが、追いわかめ無しでも体感的なボリュームは4倍、ないし5倍と言っても差し支えない食べ応えでした。けれども単なるインパクト任せの商品ではなく、きちんと納得できる味わいで人気を博し、2019年6月17日「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 帰ってきたわかめ3.5倍」という商品名で再販。
昨年、ちょっと「ごま・みそ」はパッとしなかったな‥‥と思っていたのですが、案の定「ごま・しょうゆ」のみ復活。同時に今年は “EDGE×ワンタンメン” 初のコラボ商品「EDGE×ワンタンメン タンメン味 こぶた誕生60thでこぶたなると6.0倍」という記念商品を発売しており、いろんな意味で両方とも記憶に残る一杯でした。
しかし、「わかめ7倍」の勢いは3.5倍の比ではありません。麺なんぞ完全に飾り、もはや “わかめ入りのカップラーメン” を買ったのか “わかめが主食の麺入りカップわかめ(?)” を買ったのか分からなくなるような——いや、完全に印象は後者で、おそらく即席カップめん史上最大のミネラル量を誇る一杯だったのは間違いないでしょう。
さて、わかめとコーンの量はコンビニのセブン-イレブン(7-11)を意識した倍率の2019年発売品ですが、今年もセブン&アイ専用商品です。けれどもIYグループ(セブン&アイ系列のスーパーマーケット:イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)の各店舗、及びイトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも取り扱われているので、今年はコンビニ限定商品ではありません。
あの「わかめ7倍」が「わかめ7倍&コーン11倍」になって再販された今回、わかめやコーンは倍率どおり爆盛りなのかどうか、コーンの量が増えたことによる味の劣化は見られないかどうか、今年も通常商品と比較しながらレビューしたいと思います(2018年9月11日発売品の詳細につきましては、「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍」の記事をご参考ください)。
開封
別添の小袋は、「液体スープ」「かやく2袋」「スパイス」の合計4袋。前回と同じく7倍わかめは1袋に収まらなかったようで、2つの小袋に分けられています。ちなみに “黒い小袋” には “わかめ、コーン、ごま” と3種類の具材が入っていて、 “赤い小袋” には “わかめ、コーン” の2種類。ごまが入っていない分、赤い小袋のほうがコーン多めですね。
容器のサイズは縦165mm×横165mm×高さ80mmの大口径寸胴型で、昨年の「わかめラーメン わかめ7倍」と同じ大きさ。イトーヨーカドーのネット通販サイトでは、2019年9月15日23:59まで “10%オフ” の値引きが適用されるので、期間中は本体価格232円(税込250円)ですが、基本的な本体価格は系列スーパーでもコンビニでも258円(税込278円)と地味に高値です。
調理前の麺は両方とも同じような色で同じようなサイズ、見た目も香りも特に変わった様子は見られませんが、「通常商品(右)」は麺量64g、「わかめ7倍&コーン11倍(左)」は麺量78gと14g多め。同社のスーパーカップ1.5倍(90g)より少なめではあるものの、わかめのボリュームを思えば‥‥ですし、麺の量は2018年9月発売の「わかめ7倍」から変わっていません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(W)兵庫県加東市河高1816-175 ※1食目 〃 :東京工場(K)埼玉県川越市大字今福461-1 ※2食目 内容量:121g(めん78g) 商品コード:4901071287948(JANコード) 商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ80mm 発売日:2019年09月09日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:680ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:4袋(液体スープ・かやく2袋・スパイス) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、かやく(わかめ、コーン、ごま)、スープ(しょうゆ、砂糖、植物油脂、たん白加水分解物、発酵調味料、食塩、香辛料、ニボシペースト、オイスターエキス、カツオ風味調味、酵母エキス)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
実食開始
さて、お湯を入れる前に具材は倍率どおり増えているのか数えてみたところ、コーンの量は「通常商品」が約5.5個だったのに対し、「わかめ7倍&コーン11倍」は黒い小袋に約29〜30個、赤い小袋には50個以上で合計80個以上。砕けたコーンは3個で1個‥‥みたいな感じで数えたのですが、およそコーンは “14.5倍” 入っていました。
わかめについてもパッと見ほんとに7倍? 10倍以上入ってんじゃないの? という恐ろしい差が生じているのですが、ゴマの量は本家よりも少なく、またメンマも入っていません。昨年の「わかめ7倍」にもメンマは入っていなかったので、いまのところ単純に前回からコーンが大量に増えている頼もしい状態。
あとは熱湯を注いで3分後、上記の画像は液体スープを入れる前 “いっさい箸をつけずに” 撮影したもの。わかめ7倍&コーン11倍に関しては文字どおりのインパクトで、なんともヘルシーに暴力的‥w 右の本家が子ども騙しに見えますね。それでは、通常商品「わかめラーメン ごま・しょうゆ」との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(121g)当たり
カロリー:452kcal |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:452kcal(めん・かやく:424kcal)(スープ:28kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
調理前の麺は同じような見た目でしたが、原材料が違っていて、通常の「ごま・しょうゆ」は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ” となっているのに対し、「わかめ7倍&コーン11倍」の麺は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖” と砂糖が練り込まれています。これって実は、「ミニわかめラーメン ごま・しょうゆ」の原材料と同じ構成。
もちろん「ミニわかめラーメン」とは麺のサイズが大幅に異なりますし、後述するスープとの違いも関係してくるのですが、麺が通り過ぎた後に残る余韻は「7倍&11倍」のほうが甘く、本家レギュラーサイズよりもジャンクな印象を受けます。麺だけ食べるとスナック的な風味も通常商品より強めに感じるのですが、わかめと一緒に食べれば気になりません。
最初は弾力のある質感ですが、いかんせんワカメが多いので、この麺が伸びる前に食べ切るには非猫舌かつ事前にフードファイター並みの早食い技能を取得しておく必要があります。食べ比べせずに単体で食べても後半ぐだぐだで、もはや海藻では得られない糖質を添加してくれるだけの存在に過ぎませんが、おかげで食後の腹持ちはバッチリですよ。
スープ
わかめ自体にも塩気が含まれているわけですし、それが7倍も入っているわけなので、さぞかし味が濃い(しょっぱい)のではないかと思われるかもしれませんが、そんなことありません。むしろ通常商品と比較して、液体スープは “量が少ない上にスープの食塩相当量* も低い” ので、きちんと熱湯の量を守れば優しいです(*わかめ7倍&コーン11倍:4.1g、レギュラーサイズ:4.2g)。
原材料名は前回と同じですし、本家よろしく醤油には丸大豆醤油を使用しているそうですが、まず大きな違いは醤油の濃さ。特有の酸味が弱く、実は本家よりもエッジは控えめです。それは食べやすさに寄与してくれている反面、多すぎる7倍わかめに穏やかなスープが後半ちょっと追い付けていないような印象で、輪郭がボヤけているようにも感じました。
最初の画像(スープの写真)は食べ比べに使用した商品ではなく、比較後に単体で食べた「わかめ7倍&コーン11倍」を撮影したもの。具材を一時的に退けているのですが、普通に調理すると上記のような状態です。わかめの吸水率が激しいため、どちらの商品も一般的なカップラーメンよりスープが少なめに仕上がるのですが、しっかり混ぜた後の「わかめ7倍&コーン11倍」は全体がスープの2/3も浸からない程度。
その穏やかなスープを絶妙に引き立ててくれるはずのスパイスは、コーンとのトレードオフか前回発売品と比較して半分くらいの量だったので、どうも中盤以降はピンボケしてきます。スパイスの配合は体感的に同じなんですけど、全体に及ぼす影響力でいえば圧倒的に通常商品よりも弱かったので、最初はスパイスなしで食べる、飽きてきたらスパイスを使う、というのが正攻法ですね。
具材
「わかめラーメン」と相性のいいメンマの風味がないのは寂しいところですが、他に類を見ない規格外のわかめは圧倒的で、やはり今年も実際に食べてみた感覚は7倍どころのボリュームではなく、余裕で10倍を超えてきます。減らない、思いのほか減らない。さらに今年はコーンも多めに入っていて、前回よりも優しい味だと感じたのは、わかめにはないコーンの甘さが強く影響しているように感じました。
それはそれで悪くありませんでしたが、もしコーンを増やした代償としてスパイスの量を減らしたのであれば考えもの。また「わかめラーメン」に必須のゴマも標準サイズと比較して少なめだったので、もちろん胡麻の芳ばしさは効果的でしたが、次は同社の “MEGAごま” よろしく「わかめ7倍&ごま11倍」みたいなゴマ増量バージョンも食べてみたいです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
とにもかくにも徹底的に具材(わかめ)を特化させたスタイルで、麺もスープも「わかめラーメン」の基盤があるからこそ成り立っているのですが、やはりスープ単体で比較すると本家に劣ってしまいます。けれども78g(タテ型カップだったら大盛)の麺さえも主食の座から引きずり落とすほどの7倍わかめは圧巻で、今年もエースコックにしか許されない唯一無二の個性派でした。
とりあえず、ぜったい生半可な気持ちで手を出してはいけません。そんじょそこらの海藻サラダなんて目じゃないですし、甲状腺(ヨウ素)に一抹の不安がある方もゼッタイにダメ。基準は健康面も含めて “わかめを丼いっぱい笑顔で食べきれる方” 限定ですが、記憶に残ること間違いなし。味に飽きてきたら、白胡椒・ごま油・ラー油・酢・キムチなどでアレンジするのがオススメです。