どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年6月10日(月)新発売、エースコックのカップ麺「わかめだらけの海藻フェス わかめラーメン しょうゆ」(348円+税)の実食レビューです。
この食べ応え‥‥わけわかめ!? 会場は「わかめラーメン」粉わかめ×葉わかめ×茎わかめを使用した “わかめだらけの海藻祭„ 開催!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
わかめだらけの海藻フェス わかめラーメン しょうゆ
わかめラーメンとは、1983年(昭和58年)6月の発売以来、大阪府吹田市のエースコックが製造・販売を続けている即席めんのブランドで、同社の「ワンタンメン」や「スーパーカップ」らと肩を並べるロングセラー。現在はカップめんの「ごま・しょうゆ」を中心に、期間限定の変わり種はもちろん、具材入り袋めん(3食パック)や「わかめごはんスープ」など、新たなアプローチにも力を入れているのですが‥‥
今回の新商品「わかめだらけの海藻フェス わかめラーメン しょうゆ」は、このブランドにおいて最大の特徴となっている “わかめ素材„ を追求し、いつもの「葉わかめ」だけでなく「茎わかめ」と「粉わかめ」も使用した、わかめ好きには堪らない‥‥てか「粉わかめ」ってなにwww
葉わかめ(いわゆる「わかめ」)についての詳しい解説は不要かと思いますし、その茎(葉が付いていない部分)に位置する「茎わかめ」も壮関(Sokan)、なとり等のメーカーが商品化しているため、スーパーやドラッグストアでも頻繁に見かける身近な存在ですが、粉わかめは即席カップめん業界でもレアなアイテム。
調べてみると複数のメーカーが粉わかめ(わかめパウダー)を製造・販売していたり、サイトによっては “粉わかめの作り方„ なるレシピも公開されていたり、なるほど既存してはいたものの、それを別添の「ふりかけ」として採用したカップラーメンは、これまでに見たことも聞いたこともありません。
今年1月8日にエースコックがリリースした「くせになる!わかめラーメン ごま・しょうゆ」にも「茎わかめ」を使用していたので、これについてはブランド初の試みではないけれど、粉わかめ‥‥どんなものかと不安を覚えながらw 百聞は一見に如かず。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「ふりかけ」の合計3パック。以前に「わかめ3.5倍」や「わかめ4.0倍」「わかめ7倍」など、わかめ倍増の奇行を繰り返してきたエースコックですが、そういった訴求はありません。にしても、かなり多く見えますが‥‥。
麺は油で揚げたフライ麺で、エースコックといえばの揚げ油に由来するニオイが強めに漂ってくるのですが、それについては通常の「わかめラーメン ごま・しょうゆ」にも共通するポイント。ただ、よく見ると原材料の構成が違うため、まったく同じ麺を使用しているわけではない様子。
ちなみにメーカー希望小売価格は348円(税別)ということで、スーパーやドラッグストアでも購入できるNB(ナショナルブランド)商品ではあるものの、コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり375.84円と安くありません。はたして其れ相応の満足感が得られるのか、コストパフォーマンスも無視できないポイント。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:わかめだらけの海藻フェス わかめラーメン しょうゆ 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175) 内容量:153g(めん120g) 商品コード:4901071404581(JAN) |
発売日:2024年06月10日(月) 実食日:2024年06月14日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:348円(税別) 購入価格:375.84円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:650ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(しょうゆ、砂糖、植物油脂、食塩、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、発酵調味料、わかめパウダー、魚介エキス、香辛料、メンマパウダー、酵母エキス)、かやく(わかめ、ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、いつもの葉わかめとは明らかに違う茎わかめが少量ながらに個性を放っているのですが、乾燥状態でコレ‥‥テンションあがるw ちなみに葉わかめ×茎わかめ×粉わかめのインパクトで見落としかけていたんですけど、調理前の麺重量は120gとなっているため、スーパーカップ1.5倍(めん90g)を軽々と凌駕する超大盛り仕様の海藻フェス。
液体スープ・ふりかけは後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。時間になったら(わかめと格闘しながら)「液体スープ」を馴染ませ、仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。わかめエグいwww
前述のように値段が値段なので、手放しに評価できないところはありますけど、それを超えるほどの味わいなのかどうか、粉わかめの効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(153g)あたり |
カロリー:601kcal たん白質:13.6g 脂 質:22.5g 炭水化物:89.8g (糖 質:82.4g) (食物繊維:7.4g) 食塩相当量:9.7g (めん・かやく:3.8g) (スープ:5.9g) ビタミンB1:0.47mg ビタミンB2:0.67mg カルシウム:589mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:601kcal(めん・かやく:560kcal)(スープ:41kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いかにもエースコックっぽい仕上がり
いつもの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に使われている油揚げ麺の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ„ なのに対し、海藻フェスでは “たん白加水分解物を抜いている„ ため、まったく同じ麺ではないけれど、エースコックの揚げ油に由来するニオイは全開。ただ、どっちかというとニオイは「スーパーカップ」寄りかも?(※筆者のイメージです)。
加水率は中位で、やや粘りは弱く、食べ始めのコリッとした歯応えが印象的。かといって特別に耐久性が高いわけではないため、ひたすら麺を優先的に食べたとしても、折り返し地点からハイスピードで柔らかくなってしまいます。しかし、それをカバーしてくれるのが葉わかめ&茎わかめの食感。
逆に “わかめは最初、量が多すぎて部分的に戻っていなかった„ ので、わかめをスープに沈めながら麺を半分ほど食べ進めた後、麺の食感がクタり始めた頃合いを見計らって “わかめの食感に助けてもらう作戦„ が正攻法。超大盛り麺+わかめの食べ応えは凄まじいので、そもそも人を選ぶ商品になりますけど、意外と最後まで飽きなかったのは味付けの妙。
スープ
メンマパウダーよき
雰囲気的には本家「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に忠実ですが、パッケージに “有機丸大豆醤油使用„ の訴求がなかったり、難消化性デキストリンは使用していなかったり、まったく同じ構成ではありません。ただ、かやくにメンマを使用していない穴埋めに “メンマパウダーを追加する„ など、けっしてマイナスばかりではなく、その調整が本家「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に忠実と感じたポイント。
正直、そんなにインパクトのある味わいではないというか、むしろ安心感あふれるテイストなんですけど、葉わかめから滲み出てくる磯の風味は本家よりも力強く、それを飛躍的に高めていたのが粉わかめ(ふりかけ)の効果。
かやく・ふりかけ
わかめのボリュームも然る事乍ら‥‥
葉わかめの質は体感的に通常品と共通で、茎わかめほどの個性は備わっていませんが、ボリュームこれ何倍よw 片や茎わかめは量が少ないため、意識しないと知らん間に飲み込んじゃっているかと思いますが、ときどき強めにコリッと感で個性をアピール。メンマとコーンは入っていませんが、前者についてはメンマパウダーがカバーしてくれていますし、なんといっても注目すべきは粉わかめ(ふりかけ)の効果。
小袋に入っている粉末は、粉わかめ100%ではなく、いつもの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に通じるスパイスと食塩もブレンド。
単体で舐めると香辛料や食塩の主張を強く感じるのですが、葉わかめや茎わかめとは違う、乾燥わかめ特有の風味が個性的で、全量をスープに溶かし込んだ途端、食塩のキレと香辛料のアクセント、さらに “わかめの風味も大幅にブースト„ する、これぞ「わかめラーメン」なテイストに。なんかもう、すごいですよ。わかめ味www
総評
値段が値段だったので、その分ちょっと総評から差し引きましたけど、値段を度外視できるなら「★6」でも差し支えないレベル。なかでも粉わかめ入りスパイスが個性的で、これまでの「わかめ○○倍」とは異なるアプローチに強い魅力を感じました。
わかめのボリューム+超大盛り麺(エースコックの基準で例えると差し詰め「スーパーカップ2.0倍」)の組み合わせにより、量的な部分も人を選ぶ要素になりますが、わかめ大好き、エースコックの大盛りも余裕であれば、購入する価値のある良品です。この勢いだと次は麺にも練り込んできそうですよね、わかめ。【author・taka :a(大石敬之)】