どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年11月11日(月)新発売、エースコックのカップ麺「わかめラーメン 焼ふぐだし塩」(236円+税)の実食レビューです。
いつもの「わかめラーメン」とは違う贅沢素材を使った一杯 “焼ふぐの香ばしい風味が広がる„ こだわりの塩ラーメン初登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
わかめラーメン 焼ふぐだし塩
わかめラーメンとは、1983年(昭和58年)6月の発売以来、現在は「スーパーカップ」や「スープはるさめ」「飲み干す一杯」「ワンタンメン」らと共にエースコックを支えているブランドで、同社を代表する看板商品の一つ。その開発当初、即席カップめん業界では “わかめ入りのラーメンなんか売れない„ などと低く評価されていた時代に試行錯誤を重ね、唯一無二のポジションを築き上げました。
このページでレビューする「わかめラーメン 焼ふぐだし塩」は、高級食材として知られる河豚(ふぐ)をモチーフにした “贅沢なおいしさが手軽に楽しめる、ちょっと大人な„ わかめラーメンの新作で、製品中に「ふぐパウダー」を使用。さらに「わかめラーメン 焼がきだし味噌」も同時に展開し、ラインナップの強化を図っています。
ふぐパウダーを製品中に使用したエースコックのカップラーメンといえば、今年4月15日にリリースされたTL(タテロング)サイズの「こだわる大人の王様スープ 焼ふぐだしの淡麗塩そば」が記憶に新しいところ。そちらには “ふぐパウダーを製品中に0.09%使用„ していたのですが‥‥
「わかめラーメン 焼ふぐだし塩」は “ふぐパウダーを製品中に0.07%使用„ ということで、下がっとるやないかw なんですけれども、この使用率が業界的に高いのか低いのかについてはさておき、微量とはいえ本物のフグを使った商品であることは確実。また「こだわる大人の王様スープ」の仕上がりが個性的かつ当ブログでは高評価を叩き出しているため、これは当たりなのではないかと。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と「粉末スープ」に、後入れ調味油‥‥じゃなくて「液体スープ」の合計3パック。エースコック曰く “別添の液体スープを加えることで、ふぐを焼いたような風味が広がる一杯に仕上げました„ とのことなので、そこに焼ふぐの芳ばしさが仕込んである模様。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。通常の「わかめラーメン ごま・しょうゆ」とは原材料名の表示が違うため、まったく同じ麺ではないのですが、この時点でエースコックの揚げ油に由来するニオイが明確に漂ってくる、というのは良くも悪くも普遍的な共通点。
ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、ちょっと贅沢なコンセプトでも、レギュラーサイズの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は254円になりますが、そちらよりもスーパーマーケットやドラッグストアなどが主な販売店になるため、138円〜149円あたりが相場でしょうか。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:わかめラーメン 焼ふぐだし塩 製造者:エースコック株式会社 製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308) 内容量:72g(めん60g) 商品コード:4901071405915(JAN) |
発売日:2024年11月11日(月) 実食日:2024年11月14日(木) 発売地域:全国 小売価格:236円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(植物油脂、糖類、食塩、たん白加水分解物、魚介エキス、香味調味料、でん粉、野菜エキス、しょうゆ、野菜調味料、香辛料、ポークエキス、チキンパウダー、ふぐパウダー)、かやく(わかめ、ごま、卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、かんすい、香料、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・ごま・さけ・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れで、ふぐパウダーは粉末スープに入っているのか、それとも液体スープに使っているのかは定かでないけれど、この時点で焼ふぐ特有の芳ばしさは目立ちません。むしろ揚げ油に由来するニオイを引き続き強く感じるため、大丈夫かな‥‥
などと、不安に感じながら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。時間になったら「液体スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。いやー、わかめの量あいかわらずエグいっすねw いろいろなカップラーメンをレビューしているから尚の事、久々に見てビビる「わかめラーメン」の風格たるや。
また液体スープを加えた途端、例の王様スープに通じる焼ふぐ特有の芳ばしさが強めに主張してくる、なかなか雰囲気のあるファーストインプレッション。ただ、わかめの風味と主役の座を奪い合っていないかどうかなど、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(72g)あたり |
カロリー:300kcal たん白質:6.3g 脂 質:11.5g 炭水化物:44.1g (糖 質:41.6g) (食物繊維:2.5g) 食塩相当量:4.1g (めん・かやく:1.3g) (スープ:2.8g) ビタミンB1:0.27mg ビタミンB2:0.42mg カルシウム:267mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:300kcal(めん・かやく:259kcal)(スープ:41kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
食べ始めはコリッとした歯応え
いつもの「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に使われている油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ」なのに対し、こちらは「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」とシンプルな内容で、食べ始めはコリッとした歯応えが楽しめるのですが‥‥
わりと早い段階から柔らかめの食感に変わるため、あまり耐久力のあるタイプではありません。しかし、歯応えについては “わかめのコリコリ„ が常に楽しめますから、あまりコシが強すぎる麺だと合わないのかなと思ったり思わなかったり。なんかこう、やさしい感じがイイなって。
またエースコックの油揚げ麺を評価する際、このブログでは必ず揚げ油に由来するニオイ(油揚げめん臭)について言及するのですが、それについては液体スープに含まれる焼ふぐの芳ばしさで気になりません。そんな自己主張の弱さが功を奏し、ほどよく納まっていると感じました。
スープ
けっこう強いぞ焼ふぐ
まずは「粉末スープ」単体の味を確認しようと試みたのですが、わかめの風味が主役級に強く、ふぐの影響は目立って感じられないテイスト。それこそ「リケンのわかめスープ」とか、そっち系のアッサリとした塩味のスープで、けっこうイケるw とはいえ今回は「焼ふぐだし塩」がコンセプト。
続けて「液体スープ」を加えた途端、ふぐのヒレを炙ったような芳ばしさが明確に、それも先ほどまでスープを掌握していた磯の風味を上回るレベルで主張を始め、しかしながら相性が悪いわけではなく、冷静に考えたら新しい組み合わせなのに違和感ゼロ。
ふぐパウダーの恩恵は、正直そこまで目立って感じられるわけではないけれど、淡白な魚の風味が奥に存在。実食前は “わかめ >>>(超えられない壁)>>> ふぐ„ みたいなパターンも覚悟していましたが、なんのこれしき最後まで焼ふぐの芳ばしさがフロントに立ち続け、そのインパクトが薄れることはありませんでした。
かやく
いいチョイス
「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に入っているメンマやコーンだったり、別添のスパイスだったり、そういったアイテムはカットされていますが、わかめの品質は安心と信頼の「わかめラーメン」水準で、他ブランドの商品と比較して肉厚。
かきたまはオリジナル要素の強い具材になりますが、ときおり感じる優しい風味と口当たりがオアシスで、ごまのアクセントが「わかめラーメン」のアイデンティティを表現。ふぐを模した新具材や練り物などは入っていませんけど、大量わかめのインパクトで物足りなさを感じることはなく、焼ふぐの風味にも合っていました。
総評
わかめラーメン+ふぐの組み合わせから、わかめvs.ふぐの仁義なき戦いも覚悟していたんですけど、これが初めての出会いとは思えない相性の良さ。ふぐはヒレを炙ったような芳ばしさに特化しているため、ちょっと力業ではありますが、おかげでインパクトは申し分ありません。
麺はスナック的でジャンク、スープは本格さ寄りのギャップからノンフライ麺でも食べてみたくなりましたけど、油揚げ麺がスープを壊すような素振りを見せることもなく、いつもの「ごま・しょうゆ」とは別物なのに “ちゃんと「わかめラーメン」してる„ これぞ正統派の変わり種でした。【author・taka :a(大石敬之)】