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日清のジェネリックブルダック「U.F.O.ポックンミョン」が手軽さを優先し失ったモノ

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月9日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛カルボクリーミー」(236円+税)の実食レビューです。

もっちり麺がチョア(いいね)韓国風焼きそば「ポックンミョン」シリーズに新たな縦型カップ登場!! 皿型との違いを比較してみた結果‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛カルボクリーミー

日清食品のポックンミョンとは、2023年3月20日発売の袋麺「日清焼そば ポックンミョン 韓国風甘辛カルボ 5食パック」及び皿型のカップ麺「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」に端を発するシリーズで、三養食品の「カルボブルダック炒め麺」にしか見えないパッケージのデザインと味のコンセプトから、SNSを中心に “どう考えてもパクリだろ„ などと話題沸騰。

上:ブルダック炒め麺 / 下:日清食品のポックンミョン

それは日本のSNSだけに留まらず、韓国のネット上でも “盗作だ„ との指摘が相次ぎ、三養食品の関係者も「様々な対応案を積極的に模索している」と声明していたのですが、大々的な国際問題に発展することはなく、現在も何食わぬ顔で販売を続けている日清食品。たしかに雰囲気は似ているけれど、訴えるために必要な材料が揃わない、そのギリギリを攻めた仕上がりで、このブログでは高評価を記録しました。

世間的な評判も上々で、若年層を中心に支持された結果、シリーズ発売から半年間の販売数量が目標の2倍に到達し、2024年2月19日には第2弾「日清焼そば ポックンミョン 韓国風甘辛チーズ 5食パック」を市場に投下。しかも、それぞれ絶賛販売中の状況から察するに、いわゆる定番商品のポジションに位置しているわけで、あれはスポット商品じゃなかったのかと驚いている今日この頃。

手軽な縦型カップになりました

そんな「ポックンミョン」シリーズより、縦型カップの新提案「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛カルボクリーミー」が登場ということで、最初は「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」のサイズを変更しただけの商品かと思っていたのですが、商品名に「濃い濃い」の文字がなく、さらに「クリーミー」を追記しているところも興味深いポイント。

この容器は「食べたい気分に、ペロッと満足」できる “女性に嬉しい焼きそば„ をコンセプトに開発された「日清焼そばU.F.O.ペロリ」シリーズを想起させるため、片手で持ちやすいカップの形状についてはもちろん、味のコンセプトも「ペロリ」と同じような方向性を意識しているのかなと。そのような背景を感じるため、シリーズ第1弾を飾った皿型カップとの違いを意識しながらレビューします。

関連ページ:日清食品が “ブルダック炒め麺” に宣戦布告!? 日清焼そばU.F.O.ポックンミョン「濃い濃い韓国風甘辛カルボ」の実力とは‥‥

開封

別添の小袋は1つ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「粉末スープ」1パックのみ。皿型U.F.O.ポックンミョンには「濃い濃い韓国風甘辛カルボソース」と「特製辛味オイル」を別添していたので、早くも大きな違い。ちなみにパッケージの辛さレベルは、5段階基準で真ん中の「3」となっているため、商品名にもクリーミーとあるように、辛味は皿型(辛さレベル4)よりも抑えている様子。

辛さレベル3の表示

ちなみに「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛カルボクリーミー」の発売と同日、フライパン調理の袋麺「韓国風甘辛チーズ」をカップ麺にアレンジした「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛チーズ」も展開されており、そちらの辛さレベルは「4」と若干ながら高め。

このページで取り上げている「クリーミー」は、袋麺や皿型カップよりも辛さレベルを下げているのに対し、同時発売品の「チーズ」は元ネタの袋麺(辛さレベル3)よりも辛味を強めるなど、興味深い変化が生じていました。なお2商品ともにメーカー希望小売価格は236円(税別)となっているため、通常サイズの「日清焼そばU.F.O.(ぶっ濃い濃厚ソース)」と同じ値段です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 韓国風甘辛カルボクリーミー
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:79g(めん74g)
商品コード:4902105282960(JAN)
発売日:2024年09月09日(月)
実食日:2024年09月14日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:236円(税別)
購入価格:254.88円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:370ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(粉末ソース)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、チキン調味料、香辛料、卵粉、糖類、大豆食物繊維)、ソース(糖類、食塩、乳等を主要原料とする食品、香辛料、チキン調味料、カレー粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カロチノイド色素、グァーガム酵素分解物、酸味料、香料、リン酸塩(Na)、かんすい、増粘剤(グァーガム)、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、ネオテーム)、乳化剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

皿型とは別物

かやくは‥‥入ってない。というのは皿型の「濃い濃い韓国風甘辛カルボ」と共通するポイントになるのですが、麺の形状は皿型よりも薄く、やや幅も狭め。また調理前の麺重量も85gから74gに減っていたんですけど、わざわざ狙ったのか偶然か、三養食品の「ブルダック炒め麺 BIGCUP(ビッグカップ)カルボ」と同じ麺重量なんですよね。

なにか入れ忘れたのかと心配になる

容器のサイズは日清食品のほうが圧倒的にコンパクトなんですけど、さておき後入れの「粉末ソース」を取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て「粉末ソース」を全体に絡めたら完成です。調理後の香りは漠然と韓国風で、なかなか雰囲気のあるファーストインプレッション。

ただ、麺のサイズや「特製辛味オイル」の不在など、皿型カップと比較して大きく異なる要素も目立っているため、引き続き既存品との違いや辛味の強さについてはもちろん、コストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(79g)あたり
カロリー:349kcal
たん白質:6.7g
脂  質:11.7g
炭水化物:54.3g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.47mg
カルシウム:119mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

それっぽい雰囲気は楽しめない

2.0

袋麺や皿型カップと同様に、パッケージには「もっちり麺がチョア(いいね)」とのキャッチフレーズを掲げ、日清食品のニュースリリースにも “もっちりとした食感の中太ウェーブ麺„ と記載されているのですが、皿型カップほどモチモチした弾力は楽しめません。

戻りも均一ではない

むしろ食べ始めは部分的にサクサクとしていたので、湯切り後に「粉末ソース」を手早く混ぜ合わせた後、そのまま予熱で1〜2分くらい休ませてからが本番。しかし、それでも粘りは皿型カップの油揚げ麺よりも控えめで、むしろ後半は歯切れの良さが目立ってくるほど。

保温性は皿型カップに勝りますが、それだけに底のほうが柔麺になってくるので、ややハイペースにテンポよく食べ進める、あるいは定期的に上下を入れ替えながら食べるなど、すこし工夫が必要かもしれません。ちなみに皿型カップの油揚げ麺とは原材料の構成からして大幅に違うため、まったくの別物と割り切ったほうがいいでしょう。

ソース

味の方向性は似てるけど軽い

2.0

「糖類、食塩、乳等を主要原料とする食品、香辛料、チキン調味料、カレー粉」は、いずれも皿型カップに使われている原材料で、そこから「植物油脂」「プロセスチーズ」「粉末みそ」を省いたフレームワーク。このカレー粉が重要で、まさに「カルボブルダック炒め麺」を意識しまくっていることの裏付けになっていたのですが、皿型カップと比較して随分と軽めのテイスト。

味の方向性は似ていますが、クリーミーってほど乳等を主要原料とする食品が強く主張してくるわけではないし、コチュジャンの風味も弱くなってるし、チーズのコクも省かれちゃったし、人工甘味料の野暮ったさと辛味の釣り合いが取れてないし、いろいろとパワーダウン。ちなみに辛味は “中辛以上〜ふつうに辛口„ くらいなので、クリーミーの表示に騙されないように注意してください。

総評

2.0

皿型カップと比較して、確実にメリットと評価できるのは “手軽さ„ ですが、それに伴うトレードオフも否めず、結果的にマイナスのほうが目立った仕上がり。まったく同じ値段で、これよりも味に深みがあり、なおかつ麺の量も多い既存品があることを考慮すると、わざわざ手に取る価値が見出せません。

もしもメーカー希望小売価格が「日清焼そばU.F.O.ペロリ」シリーズと同じ153円(税別)なら及第点か‥‥というコストパフォーマンスの悪さも気になったので、★ひとつマイナスしました。より手軽には食べられますけど、私はオススメしないです。【author・taka :a(大石敬之)】

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