どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年3月25日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O. 油そば ラー油マヨ」(236円+税)の実食レビューです。
UFOブランド史上最大量マヨ実現!? たっぷりのラー油マヨと濃厚醤油だれが極太麺に絡む、これまで以上に “ぶっ濃い濃厚„ 油そば新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清焼そばU.F.O. 油そば ラー油マヨ
日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、1976年(昭和51年)5月21日の発売以来、他の追随を許さないマーケティングセンスと「濃い濃い濃厚ソース」で確固たるポジションを築き上げたブランドで、当初は関西を中心に圧倒的なシェア率を誇っていましたが、今ではカップ焼そば・油そばカテゴリーにおいて売上No.1に君臨している絶対王者。
今回の新商品「日清焼そばU.F.O. 油そば ラー油マヨ」は、汁なしラーメンの代表的なメニューとして確固たる市民権を獲得している「油そば」の濃厚な味わいを「日清焼そばU.F.O.」流にアレンジした一杯で、日清焼そばなのに油そば‥‥などという素朴なツッコミはさておき、このブランドにおける油そばのリリースは初めてのことではありません。
日清焼そばU.F.O.の歴史を振り返ってみると、正式に「油そば」を冠した最初の商品は、現在を遡ること6年ちょっと、2017年(平成29年)7月24日に発売された「日清焼そばU.F.O.ビッグ極太 油そばマシ×2キムチマヨ」だったので、比較的に最近の話。
そこで強い手応えを感じたのか、2018年(平成30年)7月9日に「日清焼そばU.F.O.大盛 炙りチャーシュー油そば」を、2019年(平成31年)1月14日に「日清焼そばU.F.O.大盛 追いトッピング油そば」を市場に投下。ここまでは大盛りサイズの変わり種に力を入れていましたが、同年2月18日に標準サイズの「日清焼そばU.F.O. 油そば」を発売し、満を持して王道を地で行くスタイルを見せ付けました。
以降は「油そば」と「まぜそば」を使い分けながら、そのカテゴリーを意識した「日清焼そばU.F.O.」の変わり種をコンスタントに展開している日清食品。なかでもマヨ×ラー油の「ラー油マヨ」は、2019年(令和5年)5月20日発売の「日清焼そばU.F.O. 辛口ラー油マヨ油そば」を皮切りに、油そばU.F.O.&まぜそばU.F.O.には何度も採用されているマストアイテム。
その発端となった「日清焼そばU.F.O. 辛口ラー油マヨ油そば」には、通常比350%*1 のマシ×2「辛口ラー油マヨ」を別添していたので、試しに「辛口ラー油マヨ」の内容量を確認してみたところ、単体で0.35oz(9.9g)*2 でした(*1 当時の「日清焼そばU.F.O. 明太子マヨ焼そば」に別添されていた「明太子マヨ」の重量対比。*2 自宅のデジタルスケールで計測)。
——で、このページのタイトルにも組み込んだ “U.F.O.史上最大量のラー油マヨ„ の件。パッケージにも「史上最大量」と激しく記載されているように、これは日清食品が公式にアピールしているセールスポイントで、同社曰く “「日清焼そばU.F.O.」のレギュラーサイズにおいて„ 史上最大量とのこと。
過去にU.F.O.史上最大量となる25.9g(じごくグラム)の「わさびマヨネーズ」を別添した「日清焼そばU.F.O.ビッグ わさマヨ地獄」(2017年5月29日発売品、こいつはヤバかった‥‥w)をリリースしているため、それを思い出すと今回の “ラー油マヨ10.5g!„ が可愛らしく見えてしまいますけど、はたして油そばU.F.O.史上最大のインパクトが楽しめるのかどうか、お手並み拝見と参りましょう。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「油そばのタレ」と「ラー油マヨ」の合計2パックで、ラー油マヨの小袋は油そばのタレに匹敵するサイズ。ちなみにタレは “メンマのうまみとお酢の酸味をきかせた„ とのことなので、絶賛販売中の「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」(2023年2月27日リニューアル)と共通点が多そうなイメージ。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は長めの5分。通常の「日清焼そばU.F.O.」には丸刃の中太ストレート麺を合わせているのに対し、こちらには “食べ応えのある極太ウェーブ麺„ を搭載しています。こちらもパッと見は「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」と同じなので、ぶっちゃけ新鮮味はないけれど、その流れを汲んでいるのであれば、ひとまずノウハウはバッチリ。
ちなみに1食あたりの内容量は112g(めん85g)となっているため、汁なしカップ麺の基準(レギュラーサイズ:めん90g、大盛りサイズ:130g)で見ると若干ながら少なめですが、調理前の麺重量は「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」と同等の‥‥っていうか、それと内容量まったく同じですね。タレの量を減らしてラー油マヨを増量した感じか?
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清焼そばU.F.O. 油そば ラー油マヨ 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:112g(めん85g) 商品コード:4902105282953(JAN) |
発売日:2024年03月25日(月) 実食日:2024年03月28日(木) 発売地域:全国 取得店舗:マックスバリュ 小売価格:236円(税別) 購入価格:170円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:皿型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:460ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(油そばのタレ・ラー油マヨ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、大豆食物繊維)、たれ(半固体状ドレッシング、植物油脂、しょうゆ、糖類、醸造酢、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味油、メンマパウダー)、かやく(キャベツ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、酸味料、香辛料抽出物、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、乳化剤、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・りんごを含む) |
実食開始
かやくは最初から容器の中に入っている状態で、日清焼そばU.F.O.お得意のキャベツのみ。それを補うだけのインパクトが極太ウェーブ麺と「油そばのタレ」「ラー油マヨ」に備わっていれば問題ないけれど、油そばのイメージ的にメンマが入っていたら——あ、なるほど、だから “メンマのうまみとお酢の酸味をきかせた„ タレを合わせているのか。
などと膝を打ちながら熱湯を注ぎ、フタの上で「油そばのタレ」を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切り口から麺の戻し湯を捨て「油そばのタレ」を絡めた後、仕上げに「ラー油マヨ」をトッピングしたら出来上がり。小袋にも記載されているように「ラー油マヨ」は “フタの上で温めないでください„ とのことなので、こちらは温めないように注意してください。
なにかと共通点が多そうに思えた「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」と比較して、あきらかに違うのはラー油マヨの色。はたして「まぜそば」と「油そば」の違いを明確に打ち出せているのかどうかなど、そういった部分にも注目しつつ「めん」「油そばのたれ・ラー油マヨ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(112g)あたり |
カロリー:524kcal たん白質:8.2g 脂 質:27.2g 炭水化物:61.5g 食塩相当量:4.1g ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.48mg カルシウム:138mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
適度な強付きが魅力的なウェーブ麺
いつもの「日清焼そばU.F.O.」に搭載されている中太ストレート麺は、もっちりとした弾力と歯切れのよさを両立しているのに対し、こちらの極太ウェーブ麺は文字通り縮れが強く、ちょっとゴワゴワゴした感じの仕上がりで、それと中心部にかけての硬さが印象的。
食べ始めは粘りのある弾力が目立っているのですが、すこし熱が落ち着いてくると強付きが出てくるので、例えるなら二郎インスパイア系の極太麺に近い雰囲気に少しずつシフト。それに匹敵するワシワシ麺ではないけれど、強付きのベクトルだったり、洗練さに欠ける印象だったり、いい意味で「日清焼そばU.F.O.」らしからぬワイルドさ。
原材料名の構成は「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」と完全に一致する内容で、体感的にも然り。油そば専用の配合なども訴求していないことから、おそらく同じ極太ウェーブ麺を使用しているのだと思いますけど、後述する「油そばのタレ」や「ラー油マヨ」との相性は申し分ありませんでした。
油そばのたれ・ラー油マヨ
ちゃんと油そば用にチューニング
「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」に別添されている「まぜそばのタレ」と比較して、ほとんど使用している原材料は同じなんですけど、大きく異なるのはアブラの比率。もともと「濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」のタレもアブラの量は多めで、こってりとした味わいを特徴としていますが、それよりも植物油脂の使用量を増やしているところが「油そば」たる所以。
ただ、ほとんど使用している原材料は同じと前述したように、しょうゆベースの硬派なタレを引き締めながら個性を与えてくれる、醸造酢の酸味やメンマパウダーの効かせ方は「濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」と同じワザ。なかでもメンマパウダーは、原材料名(たれ)の末端にありながらも主張が強く、ノスタルジックな雰囲気の演出に一役も二役も買っている存在。
その硬派なタレを “ぶっ濃い濃厚„ な味わいに引き上げてくれる「ラー油マヨ」は、既存の「辛口濃い濃いラー油マヨ」と比較して色が薄く、唐辛子の刺激についても控えめ。その分、ごま油の風味とマヨのコクが増しているような味わいから、土台は硬派な「油そば」なのに、それとは異なる「まぜそば」らしいジャンクさも楽しめます。
2024年3月現在「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」のパッケージには “ヤミツキ度MAX!„ とか “旨さ反則級!ピリ辛×こってり„ などと書いてありますけど、ぶっちゃけ味のバランスは「油そば ラー油マヨ」のほうが上なんじゃないですかね。これを機に選手交代?
かやく
キャベツです
かやくはキャベツのみで、可も無く不可も無しの量感。ちなみに日清食品のニュースリリースには “大切りキャベツ„ などと記載されていたので、ちょっと期待してたんですけど、別に‥‥っていうか、むしろ細切れの端材感。
しかし、極太ウェーブ麺×油そばのタレ×ラー油マヨのインパクトが強かったのと、なまじキャベツが多かった場合 “ぶっ濃い濃厚„ が淡くなりそうなので、これくらいが適量だったのかも。
総評
というわけで、ベースは間違いなく「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」だと思うのですが、それよりも植物油脂の量を増やし、こってり感をブースト。加えて「ラー油マヨ」の刺激は抑え、ごま油の風味とマヨのコクを前面に主張させながら、ジャンクさの底上げを図っている、伝統的な「油そば」の魅力と「まぜそば」の賑やかさが調和した良品でした。
まだ公式はアナウンスしていませんが、これって既存の「濃い濃いラー油マヨ付き醤油まぜそば」を「油そば ラー油マヨ」にシレッと置き換えるパターンなんじゃね? いやむしろコッチを定番にしてくれw などと思ったくらい、エグいレベルの安定感。史上最大量のラー油マヨは意外と常識的なので、そこに物足りなさを感じてしまうかもしれないけれど、それだけに優れたトータルバランスに価値が見出せる一杯です【author・taka :a(大石敬之)】