どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
いよいよ2025年も終わりを迎える師走の瀬、仕事納めが済んだ方も多いかと存じますが、んなもん関係ねーよ‥‥ってくらいお忙しい方も多いでしょう。そこで頼りになるのが和風タイプの即席カップめん!
仕事が忙しくて蕎麦を茹でる時間がない、今年のタスクは片付けたけど大晦日はネトフリでも観ながらダラダラゆっくり過ごしたい、そんなときに有効なカップ麺ですが、年に一度の年越し行事。せっかくなので “ちょっといいやつ„ 食べませんか?
プロが選ぶ年越しカップそば 2025
あらためまして、年間1,000食のカップ麺を食べ続ける生活を始めて11年と10ヶ月——。通算(推定)1万3,000食以上、レビュー歴12年目に突入したカップ麺研究科 taka :a(たか)です。
クリスマス商戦が終わった途端、とんでもないスピードで “お正月モード„ に切り替わり、新年の門出を祝う商品が所狭しと展開される年の瀬。それは即席カップめん市場も例外ではなく、なかでも年越しカップそばの二大巨頭「日清のどん兵衛 天ぷらそば」及び「マルちゃん 緑のたぬき天そば」に至っては “12月だけで年間平均2.5倍以上の売上金額を叩き出している„ ため、専用のコーナーを設けている販売店も多いでしょう。

自宅で過ごす大晦日、いつもの慣れ親しんだ味わいで年を越したいから “とりあえず「どん兵衛」か「緑のたぬき」でいいか„ などとカゴに放り込もうとしている、あるいはすでに年越し用のカップそばを購入済みの皆様、ちょっとお時間ください。
年末に冒険して失敗したくない、その気持ちは分かります。だからこそ、このページではカップ麺のプロ(筆者)が選ぶ「絶対間違いないカップそば」を集めました。いずれも年末に購入できる商品ばかりなので、ご参考いただけますと幸いです。
日清食品「日清の最強どん兵衛 鴨だしそば」(280円+税)

前述のように「日清のどん兵衛」における「天ぷらそば」は間違いなく、同ブランドの「鴨だしそば」も年越しそば需要に大きく貢献している商品ですが、そのワンランク上に位置しているのが本商品。2023年12月4日に “第3の最強どん兵衛„ として市場に導入されるや否や、2014年4月~2024年3月の間にリリースされた歴代バリエーション中 “堂々の売上No.1„ を弾き出した実力の持ち主。

直近だと2025年12月1日に「日清の最強どん兵衛 鴨だしそば」を発売しているため、いま各販売店に並んでいるのは “3代目„ に該当するのですが、結論からいうと内容は前回発売品(2代目)から変わっていません。通常の「鴨だしそば」よりも太めに切り出された熱湯5分の太そばに、炭火の香りが楽しめる大きな鶏つくね、そして最大のポイントは液体つゆの鴨だし&鴨オイルがエグいこと。
それが重いと感じる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、いつもの「鴨だしそば」とは比較にならないほどの高級感が楽しめる一杯。メーカー希望小売価格は280円(税別)に設定されているため、通常品(236円+税)よりも高くつきますが、その価値は充分に見出せる逸品です。
ヤマダイ「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」(278円+税)

即席カップめん業界における「鴨だしそば」といえば、ヤマダイ(ニュータッチ)の特許技術「凄麺ノンフライ製法」によって実現した “ノンフライそば„ を特徴とする「そばの逸品 鴨だしそば」も外せません。油で揚げたフライそばにも特有の魅力が詰まっているけれど、めんの本格さを重視されている方は迷わずノンフライそばを選んでください。

かつて在籍していた「手緒里庵(ておりあん)」から「凄麺(すごめん)」に移籍したタイミングで三割蕎麦(そば粉30%)に変わったので、それ以前の質感として小麦粉のグルテンに由来する粘りと弾力は強くなってしまったけれど、ノンフライならではの本格さは大きなステータス。
なぜか昨年のリニューアルから “具材の鶏肉団子が大豆たん白を混ぜ込んでいるような質感に変わってしまった„ ので、そこだけが残念なポイントになりますが、ノンフライそばのクオリティはもちろん「日清の最強どん兵衛 鴨だしそば」に匹敵する鴨の存在感も素晴らしい一杯。揚げ油に由来するカロリーや脂質の懸念も少ないので、健康や体調に気を使っている方にもオススメしたい選択肢の一つです。
ヤマダイ「名代富士そば紅生姜天そば」(278円+税)

本格的なカップそばといえば、この時期に恒例となっている「名代富士そば」も有力候補。めんは「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」と同じノンフライそばなので、クオリティの高さは約束されたもの。しかし、大きな違いの一つが大口径カップに負けないほどデカい「紅生姜かき揚げ天ぷら」で、後入れ仕様のサクサク感が心地好いアイテム。

さらに “つゆによくひたしてください„ とメーカーがオススメしているように、紅生姜かき揚げ天ぷらから滲み出る酸味が時間の経過に伴い液体つゆの表情を広げ、なおかつ天ぷら特有の油脂感がノンフライそば唯一の欠点ともいえるコクを補ってくれている、ノンフライならではの本格さとカップ麺に必要なジャンクさを兼ね備えた一杯。
液体つゆの方向性は関東風ですが、店舗のそばつゆよりも甘めにチューニングしてあるため、関西風の味付けが好きな方でも大丈夫。せっかくだから本格的なカップそばを選びたいけど、鴨オイルの重たさが気になる‥‥であれば、こちらの商品をオススメします。
ヤマダイ「凄麺 茨城けんちんそば」(278円+税)

というわけで、上記の3品は “お蕎麦屋さんのお品書き„ でも見られる系統の比較的にオーソドックスな味付けになりますが、ここで紹介しておきたいのが「凄麺ご当地シリーズ」の中でも異彩を放つ「茨城けんちんそば」で、前述の「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」や「名代富士そば紅生姜天そば」とは違う “常陸秋そば粉(そば粉の内20%)を配合したノンフライそば„ が大きなステータス。

そのキャッチコピーに引っ張られて‥‥とかではなく、そば粉の風味は「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」や「名代富士そば紅生姜天そば」ぼノンフライそばよりも明らかに強く主張してくることに加え、比較的に細めのサイズからグルテンに由来する粘りも弱い、現在の即席カップめん業界において “最強のノンフライそば„ が楽しめる本商品。
そんなノンフライそばの魅力も然る事乍ら、茨城県の郷土料理「つけけんちん」をイメージした “そばつゆ×けんちん„ の調和を特徴とする液体つゆの設計も独特で、具材にも茨城県産のレンコンを使用するなど、群雄割拠の即席カップめん業界においても類似品が存在しない個性の持ち主。一度は販売を終了しましたが、2025年9月22日に “茨城県醸造の木桶仕込み醤油„ を使用した「2代目」が登場し、さらなる進化を遂げました。
ナガノファクトリー「池森そば 革命そば」(330円+税)

最後に紹介するのはロックバンド「DEEN(ディーン)」のヴォーカリストとして知られる日本そば愛好家・池森秀一(いけもり しゅういち)氏が監修した池森ブランドの一杯で、ニュータッチのヤマダイと共同開発した自信作。常陸秋そば粉を配合したノンフライそばのステータスは現存する「凄麺 茨城けんちんそば」と共通なので、それを革命と思えるかどうかは経験値に左右される項目になりますが‥‥

和風カップそばの中でも珍しい「黒胡椒」のアクセントを効かせた味わいで、その清涼感と対比を描く液体つゆの甘さが中毒性を加速。さらに後入れの「鰹節パック」を別添するなど、いずれも既存の「凄麺」で定番の資材をかき集めたような内容ですが、このありそうでなかった組み合わせは革命的。
それでいて希望小売価格が「凄麺」よりも明らかに高いこと、加えて販売店が限られているところも大きなネックになりますが、値段相応の価値は見出だせると思います。
※池森氏は “エゴマ油ちょい足しアレンジを推奨„ していますが、即席カップめんにエゴマ油・亜麻仁油・ココナッツオイル・MCTオイル(中鎖脂肪酸を100%%抽出した油)などを直接入れると “化学変化が起こり、容器が変質・破損する„ おそれがあるので、アレンジを検討されている方は “必ず別の容器に移してから„ お楽しみください。
まとめ
というわけで、トップバッターの「最強どん兵衛 鴨だしそば」以降、すべてヤマダイの商品を紹介する結果になりましたが、やっぱりね‥‥強すぎるんですよw それから上記では詳しく触れていませんが、個人的に「日清の最強どん兵衛 かき揚げそば」もオススメしたい一杯。
ちなみに毎年恒例だった日清食品の「神田まつや 鶏南ばんそば」は “イオングループの留型„ にスライドしたので、あれじゃないとダメなんだ! という方はイオン系列の店舗を捜索しましょう。2025年も残り僅か、お忙しい方も暇すぎて退屈な方もお身体ご自愛の上、よいお年をお迎えください。【author・taka :a(大石敬之)】


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