どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月20日(月)新発売のカップ麺、イオン50周年記念「トップバリュベストプライス 唐辛子の辛さ5倍 激辛ヌードル」の実食レビューです。
辛すぎ!? イオンの高コスパ格安カップ麺「旨辛ヌードル」に数量限定の激辛バージョンが登場!!
どのくらい辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
トップバリュベストプライス 激辛カップ麺
トップバリュ(TOPVALU)とは、言わずと知れたイオングループのプライベートブランドで、1974年に発売されたPB商品のパイオニア「Jカップ(ジェーカップ)」が前身。今回の黄色いラベル「トップバリュベストプライス(BESTPRICE)」は、大きく分けて4種類あるトップバリュの中でも “地域いちばんの低価格” を目指している格安ブランドです。
1974年(昭和49年)といえば、まだイオンがジャスコを名乗っていた時代。メーカーがカップラーメンの値上げを実施したことに対抗すべく、当時の主流だった別添のフォークを省くなどして節約を実現。より良い品を、より安く——そんなプライベートブランド(PB)の根底を築いたのがジャスコの「Jカップ」で、1992年(平成4年)にベストプライスが誕生しました。
続けて1993年に緑のラベル「グリーンアイ」が登場し、それらを経て生まれたのがトップバリュの前身「トップバリュー」で、ベストプライスの誕生から約2年後となる1994年に発足。ブランド名は “TOP=最高” と “VALU=価格” を組み合わせ、どこにも負けない圧倒的な低価格と品質の両立を目指し、ブランド全体の強化を図りました。そう、ここから2000年までが「トップバリュー」時代。
「TOPVALU」という英語のスペルは変わっていませんが、2000年を境にブランドを刷新。カタカナ表記をトップバリューから「トップバリュ」に改め、ブランドマークも “MOTHER FOREST”(生活品質の森)をイメージした新しいデザインに変更。そして「Jカップ」の誕生から40年後となる2014年をトップバリュ40周年とし、現在の「トップバリュベストプライス」が生まれました。
というわけで今回のカップ麺「トップバリュベストプライス 激辛ヌードル(NOODLES 激辛)」は、カップ麺の本体にも “50th anniversary” のロゴがあるように、ジャスコ株式会社設立から数えてイオンの50周年を記念した数量限定の激辛カップラーメン。唐辛子の辛さ×5倍というのは、既存の「トップバリュベストプライス 旨辛ヌードル」と比べての辛さレベルです。
最初の画像でも並べている2020年1月現在販売中の「旨辛ヌードル(唐辛子の辛さ NOODLE 旨辛)」は、2018年3月20日(火)にリニューアルされた定番商品で、埼玉県比企郡にある東日本明星株式会社の埼玉工場(旧:嵐山工場)で製造されています。今回の「激辛ヌードル」も同じ工場で製造されていて、値段も同じく88円(税込95円)と格安価格。
以前のトップバリュ製品は「製造所固有記号」から製造所を特定する必要があって、もともと「旨辛ヌードル」は日清食品の下関工場(J584)で製造されていたのですが、2016年のリニューアルから明星食品の埼玉工場(A960)に変更。2020年現在の商品には製造所固有記号の表示はなく、基本的にはパッケージに製造所が明記してありますので、ご安心ください。
さて、パッケージには “危険 辛さに強い方以外は食べないでください。※お子さまはおひかえください。” といった注意喚起の警告文が記載されているのですが、「突き抜ける辛さの中に魚醤のコクとうまみを感じる激辛スープ」と旨味についてもアピール。どのくらい辛いのか、他にも麺・スープ・具材の違いなど、せっかくなので既存の「旨辛ヌードル」と食べ比べながらレビューします。
開封
というわけで、まずは既存の「唐辛子の辛さ NOODLE 旨辛(うまから)」の開封写真。別添の小袋は付属していませんが、味付卵を筆頭にキャベツ、椎茸、人参、ネギ、唐辛子と具沢山。なお、激辛じゃない旨辛ヌードルの開封口にも「刺激的なスープ 辛いのでご注意ください」という警告文があって、けっこう遠慮なく辛かったと記憶しているのですが——
数量限定「唐辛子の辛さ×5倍 NOODLE 激辛(げきから)」を開封してみたところ、明らかに粉末スープの色が赤く、香りも唐辛子の芳ばしさが強めに漂ってきました。やや既存の「旨辛」と比較して具材の量が少ないような‥‥とも思ったのですが、おおむね誤差の範囲内。具材の内容も味付卵、キャベツ、椎茸、人参、ネギ、唐辛子と共通です。
そういえば2019年に辛さ2倍の「辛ラーメン 激辛カップ」が販売されていて、通常品と比較してみたところ、なかなか思い切った辛さでした。しかし、トップバリュベストプライス「旨辛ヌードル」の辛さレベルはデフォで辛ラーメンと同等かつ今回は唐辛子の辛さ5倍ということで、けっこう本気かもしれません。
※辛ラーメンの食べ比べについては、関連記事「辛ラーメン 激辛カップ」どのくらい辛い? をご参考ください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:トップバリュベストプライス 激辛ヌードル 販売者:イオン株式会社 製造者:東日本明星株式会社 埼玉工場 製造所:埼玉県比企郡嵐山町川島2360 内容量:79g(めん62g) 商品コード:4549741906302(JAN) |
発売日:2020年01月20日(月) 実食日:2020年01月20日(月) 発売地域:全国(イオングループ限定) 取得店舗:イオンリテール 商品購入価格:95円(税込) 希望小売価格:88円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:270ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん[小麦粉、パーム油、食塩、酵母エキス]、スープ[香辛料、デキストリン、砂糖、豚・鶏エキス(大豆・小麦を含む)、魚醤(魚介類)、食塩、粉末油脂、キムチ風味調味料(乳成分を含む)、白菜エキス、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、魚介エキス(いか・大豆・小麦を含む)、たん白加水分解物(大豆を含む)、ローストオニオン粉末、コチュジャン(小麦・大豆を含む)、香味調味料(豚肉・小麦・大豆・鶏肉・乳成分・さけ・さば・ゼラチン・卵・えび・ごま・牛肉を含む)、なたね油]、かやく[キャベツ(乳成分を含む)、鶏卵加工品(豚肉・たん白加水分解物(魚介類)・鶏肉・大豆を含む)、にんじん、味付しいたけ(大豆・小麦を含む)、ねぎ、香辛料]/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、pH調整剤、カロテノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香料(小麦・大豆を含む)、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1 ※同じ生産工程で「かに・そば・落花生・りんご」を含んだ食品を扱っています。 |
遺伝子組換え情報
鶏・豚エキス(とうもろこし、大豆)・キムチ風味調味料(とうもろこし)・コチュジャン(大豆)・鶏卵加工品(ばれいしょ):遺伝子組換えではありません。 |
実食開始
先ほど農心ジャパンの「辛ラーメン」を例に挙げたように、トップバリュベストプライス「旨辛ヌードル」の方向性も辛ラーメンに近いところがあって、しかしながらグッと日本人向けというか、辛ラーメンにインスパイアされながらも旨味やコクが深い印象。イメージとしてはチゲっぽい味わいで、かなりコストパフォーマンスの高い一杯と過去に評価しています。
そして今回の新商品、トップバリュベストプライス「激辛ヌードル」の調理後も具沢山に仕上がったのですが、明らかに唐辛子の香りが強いw しかしながら原材料の構成は似通ったポイントが多く、期待できそうな実食前の現在。ちなみに「旨辛」のカロリーは313kcalとなっているのに対し、「激辛」のカロリーは323kcalと微妙に上がっていました。
とはいえ栄養成分表示の数値は誤差の範囲内なので、あとは辛さがアップしている分のトレードオフが生じていないかどうか。引き続き両者の違いや辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、激辛カップ麺としての総合力を判定します。※以下、各項目の評価と総評は「唐辛子の辛さ5倍 激辛ヌードル」に対する評価です。
栄養成分表示:1食(79g)あたり |
カロリー:323kcal たん白質:7.4g 脂 質:10.0g 炭水化物:52.3g (糖 質:49.2g) (食物繊維:3.1g) 食塩相当量:4.9g (めん・かやく:2.2g) (スープ:2.7g) ビタミンB1:110mg ビタミンB2:0.19mg カルシウム:0.22mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:323kcal(めん・かやく:280kcal)(スープ:43kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく麺は共通 ※熱湯4分推奨
日本のカップラーメンでタイトルが “ヌードル” となっている場合、日清食品のカップヌードルよろしく平打ちでスナック的な食感の麺が多かったりするのですが、タテ型レギュラーの麺としては中太で、食べ始めはモチモチとした弾力が楽しめます。ただし、熱湯3分ジャストで食べ始めると、やや部分的に戻りムラが気になるかもしれません。
麺そのものから受ける印象は旨辛・激辛ともに大差なく、熱湯3分だと部分的にパキッ、熱湯4分だと全体的にモチッ、そして後半はプリッとした歯切れの良さが目立ってきます。原材料名(小麦粉、パーム油、食塩、酵母エキス)も共通ですし、麺の量も 同じく62gなので、辛さを強化したから麺の量でコストを——みたいなこともなく好印象。
昨今、明星食品のカップラーメンは油揚げ麺・ノンフライ麺ともにレベルがアップしているため、現代の水準としては安売り用のカップ麺らしい食感と風味ではあるものの、実際に安い。すこぶる安い。2020年1月現在、税込100円以下で買える商品の油揚げ麺としては上出来で、しっかりと辛いスープに負けないよう踏ん張っていました。
スープ
厄介な遅効性の蓄積型
あれ? そんなに辛くないかも——というのは、既存の「旨辛ヌードル」を食べて感じたファーストインプレッション。旨辛ヌードルを最後に食べたのは2018年10月、当時けっこう辛かったと記憶していたので、時間の流れとともに “辛い” という記憶が拡大していたのかもしれません。でも、やっぱり唐辛子の辛さは大人しくなったような‥‥
などと思いながら、それでもピリ辛以上なのは間違いなく、より旨辛の「旨味」が強く感じられたのは好印象。魚醤やキムチの風味にコチュジャンのコク、魚介エキスの旨み、ローストオニオンの芳ばしいアクセントなど、そこまで海鮮は強いわけではないのですが、魚介系も動物系の出汁も丁寧で、あいかわらず税込100円以下とは思えない作り込み(星6以上)。
続いて新商品の「激辛ヌードル」を食べ始めた時も、最初は “あれ? そんなに辛くないかも——” で、そこからの追い上げが凄い。たとえばセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」ほどではないものの、税込100円以下で買える商品の辛さではありません。そして瞬発力のある辛さではなく、じりじり後から辛くなってくる遅効性かつ蓄積型なのが厄介(いい意味で)。
この傾向はハバネロの特徴でもあるのですが、特有のコクというか癖は強くなかったので、おそらく入っていても微量。かなり唐辛子の粒子は細かく、口いっぱいに辛味が広がって、「旨辛」よりもシャープなテイスト。スープの食塩相当量は2.7gと旨辛(3.1g)よりも少なくなっていたのですが、比較して後者のほうが魚醤とコチュジャンを強めに感じました。
具材
卵の甘味に中毒性がある
具材の体積はスクランブルエッグ(たまご)が多くを占め、次にキャベツとなっているのですが、このスクランブルエッグがフワッと甘い味付けで、旨辛・激辛どちらのスープとも相性抜群。加工感の強い具材ではあるものの、独特な甘さが中毒性を高めてくれる重要なポジションにあり、椎茸の旨味もバイプレイヤー。
ちょっと激辛版のほうが少ないかも‥‥? と思ったのですが、きもちスクランブルエッグが少なめで、その分すこしキャベツが多く、単純にバランスの問題と思える差。膨張率の高い具材を駆使していますが、それを踏まえても破格のボリュームですよ。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
正直、旨さと辛さのバランスを重視するのであれば、圧倒的に既存の「旨辛ヌードル」に軍配を上げます。しかし、きちんとオリジナルの特徴を押さえつつ、ご年配の方から小さなお子様まで手に取れるカップ麺コーナーに置いていいような辛さレベルではなかったのでw パッケージの注意書き通り辛味が強い食べ物が苦手な方は注意してください。
とりあえず明星食品(営業の方)に販売店の確認をとったところ、コンビニのミニストップや薬局のウエルシアでは売ってないらしく、イオンリテールやマックスバリュなどであれば全国区で登録されているとのことでした。トップバリュベストプライスらしくコストパフォーマンスも上々だったので、辛いカップ麺が食べたい気分の時にオススメです。