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「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」辛さ1.7倍の激辛パウダーに進化!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月25日(月)リニューアル新発売のカップ麺、日清食品「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」の実食レビューです。

辛い? 辛くない? 定番うま辛海鮮の「辛さ調節パウダー」が辛さ1.7倍の激辛パウダーに進化!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のとんがらし麺 うま辛海鮮 2019

「日清のとんがらし麺 – Red pepper Noodle」とは、麺にも唐辛子を練り込んだ辛さと旨さを併せ持つ “唐辛子練り込み麺” が特徴的なブランドで、日清食品の辛いカップめん部門を担当しているのですが、2015年4月6日のリニューアル&新発売リリースからメーカー希望小売価格がオープン価格に固定され、気軽に購入できるようになりました。

それから激辛路線は基本的に期間限定のコンビニ向けタテ型BIG「日清のとんがらし麺ビッグ」が担当するようになり、レギュラーサイズ(標準サイズ)のとんがらし麺は「うま辛」の “旨味” を優先していたのですが、ビッグサイズの販売は2016年7月25日(月)に発売された「日清のとんがらし麺ビッグ 激辛アラビアータ味」を最後に新作のリリースが途絶えます(※ちなみに2019年4月13日現在、大盛サイズの新作を開発する予定はないとのこと)。



しかし、もともとは激辛を売りにしていたブランド――『もっと辛いとんがらし麺を食べたい』というファンからの要望が多かったようで、今回のリニューアルから別添の「辛さ調節パウダー」の辛さが従来に比べて1.7倍にアップ。 “今日は何辛?” ということで全部入れたら「辛さレベル5」の「激辛」にブーストできる、「新・辛さ調節パウダー」にリニューアルされました。

今回の「うま辛海鮮」はリニューアル、同じタイミングで「うま辛酸辣湯麺」が新商品として復活しているのですが、前回のリニューアルは2016年3月21日(月)だったので、およそ3年ぶりの刷新。このブログを始める前は別の媒体でカップ麺のブログを更新していたのですが、「本日の一杯 -Cupmen review blog-」に引っ越してから初めてレビューしたのがリニューアル前の「うま辛海鮮」だったので、ちょっと思い入れのあるカップラーメンだったりします。

リニューアル前の辛さ調節パウダーには “入れなかったら495スコビルだよ~” と書いてあったんですけど(ちなみに横のユルいキャラクターは「うま辛ずきん」といいます)、辛さ調節パウダーを全部入れたら780SHU* とされていました。一般的なタバスコが1,500~2,500SHUといわれているので、非常識に激辛というわけではありませんが、オープン価格のカップ麺としては硬派に辛いほうですね。

*「SHU – Scoville heat units」スコヴィル値(またはスコビル値)と呼ばれる唐辛子の辛さを計測するための単位で、トウガラシ属の植物に含まれる辛味成分「カプサイシン」の含有量を数値化した値。このカプサイシンが辛味受容体の神経末端を刺激することで “からい”(または “痛い” ) と感じるのですが、昔は被験者が唐辛子エキスを砂糖水で薄め、その倍率でスコヴィル値を測定していました(※もちろん現在は機械で計測しています)。



2019年4月13日現在のラインナップは、「うま辛海鮮」と「うま辛酸辣湯麺」の2品。「うま辛酸辣湯麺」のスコヴィル値は辛さ調節パウダーを全部入れると796SHUだったので、リニューアル前の「うま辛海鮮」(パウダー全投入後)よりも数値は上でしたが、最初は中辛ちょい上くらい。そこから食べ進めていくうちに辛さが蓄積され、いい感じに辛口でした。

そして、前述した最後のビッグサイズ「激辛アラビアータ味」のスコヴィル値は日清食品の5段階表記で “辛さレベル 5 OVER” となる712SHU、その前に発売されていた「激辛麻婆豆腐味」(2016年2月22日)は821SHU、もひとつ前に発売されていた「激辛ジャークチキン」(2016年1月18日)は886SHUで、いずれもタイトル通り「激辛」とされていたのですが――

開封

“うま辛海鮮専用” と書かれた「NEW! 辛さ調節パウダー」では “全部入れたら辛さレベル5の激辛950スコビルだよ~” と、うま辛ずきんがユルい口調で解説しているのですが、950SHUということは辛さレベル5オーバーとされていた歴代の激辛BIGシリーズを超える辛さですし、同時発売品の「うま辛酸辣湯麺」と比較しても約1.19倍‥‥この例えは分かりにくいですねw



ちなみに辛さが1.7倍になったのは本体ではなく別添の「辛さ調節パウダー」なので、リニューアル前の辛さ調節パウダーを285SHUとすると(パウダー投入後780SHU – 投入前495SHUで算出)、あくまでも単純計算の目安ですが “辛さ調節パウダー単体のスコヴィル値” は285SHU×1.7倍=「484.5SHU」ということになります。

もちろん麺はブランドのアイデンティティである「唐辛子練り込み麺」が実装されているのですが、カップヌードルのように具材たっぷりではありません。しかし、現在の「とんがらし麺」はオープン価格の安売り用カップ麺——それにリニューアル前と比較して特に具材が増えていなくとも減ったような印象も受けないため、それだけでもヨシとすべきでしょう。

メーカー希望小売価格はオープンプライスなので、おそらくスーパーマーケットやドラッグストアでは税込108円、場合によっては税込100円以下で販売されていると思うのですが、日進食品の公式オンラインストアで購入すると、配送料及び支払手数料を除く本体価格は税込116円になります。地域差もありますが、「とんがらし麺」は “ドラッグストアでのエンカウント率が高い” ので、近所のスーパーに売ってない! という場合はカップ麺の品揃えがある薬局を探してみてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のとんがらし麺 うま辛海鮮
製造者:日清食品株式会社
製造所:下関工場(製造所固有記号 B)
内容量:64g(めん50g)
商品コード:4902105235522(JANコード)
  〃  :14902105235529(ITFコード)
規格サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年03月25日(月)
実食日:2019年03月13日(土)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:オープン価格(オープンプライス)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・唐辛子練り込み麺)
スタイル:縦型レギュラー(標準サイズ)
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(辛さ調節パウダー)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料(唐辛子))、スープ(香辛料(唐辛子、ガーリック、ジンジャー)、糖類、ビーフ調味料、魚醤、豚脂、いか粉末、ポーク調味料、香味調味料、食塩、酵母エキス)、かやく(キャベツ、いか、味付卵、魚肉練り製品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、炭酸Ca、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、酸味料、乳化剤、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・いか・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・かに・豚肉・鶏肉・牛肉・いか・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

フタの上に掲載されている「辛さレベルの目安」は5段階で、ピリ辛(1)、中辛(2)、辛口(3)、大辛(4)、激辛(5)となっているのですが、4の「大辛」が強調されています。ただ、これは「辛さ調節パウダー」を入れなかった場合の辛さレベルで、リニューアル前の「うま辛海鮮」も辛さレベルは4の大辛でした(※でも実際は中辛~辛口くらい)。



そして「辛さレベルの目安」と反対に位置するフタ上の左側には、 “辛みが強いので注意してお召し上がりください” という激辛カップ麺・辛いカップ麺で定番の警告文(注意事項)が記載されているのですが、まずは別添の辛さ調節パウダーを入れる前の状態で実食、それから2食目を新たに作って辛さ調節パウダー全投入後(950SHU)の威力をレビューします。

調理後もカップヌードルほどの具材量ではありませんが、とんがらし麺独自の唐辛子練り込み麺が個性的で、カニ風味かまぼことスクランブルエッグの膨張効果で意外と寂しくありません(ただ、個体差でカニ風味かまぼこ・スクランブルエッグの比率が低いと寂しいかも‥‥)。それでは、前回との違いやパワーアップした辛さレベル、コスパの良し悪しも意識しながら「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(64g)当たり

熱  量:288kcal(カロリー)
たん白質:7.6g
脂  質:11.6g
炭水化物:38.4g
食塩相当量:3.8g
(めん・かやく:1.1g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.17mg
ビタミンB2:0.24mg
カルシウム:73mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:288kcal(めん・かやく:244kcal)(スープ:44kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

辛さとうまさを併せ持つ唐辛子練りこみ麺。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のとんがらし麺』2品」)

シリーズ共通のオリジナル唐辛子練り込み麺

全粒粉入り麺じゃないけれど、麺に練り込まれた粒子の細かい唐辛子によるザラついた歯触りが独特で、じっくり噛んでいると後半じわじわ辛く、きちんと唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの効果を感じます。形状は「カップヌードル」と似ていますが、サイズはレギュラーよりも1mmほど幅が広くて厚みのある「カップヌードル カレー」や「チリトマトヌードル」と同じくらい。

以前は唐辛子の辣味よりも芳ばしい風味に価値を見出していたのですが、今回のリニューアルから麺の辛さもアップしたような――とにかく麺を食べている時にもちゃんと辛いので、伊達に赤いわけではありません。練り込まれた唐辛子によって小麦の結束力は衰えますが、加水率の低いポソッとした歯切れの良さも魅力と思える個性的な油揚げ麺で、もしカップヌードルの麺だったら大幅に印象は異なるでしょう。



「日清のとんがらし麺 旨辛牛白湯」(2012年9月18日発売)では新開発のミスト・エアードライ製法を採用したノンフライ唐辛子練り込み麺が実装されたことがあり、それ以前にもノンフライ麺に唐辛子が練り込まれていたことが何度かあって、2013年11月25日発売「日清のとんがらし麺 激辛海鮮味」から油揚げ麺に統一されているのですが、唐辛子特有の芳ばしさと辛味は油揚げ麺の風味と相性がいいんですよね。

練り込まれた唐辛子によって油脂が辛さをマスキングする効果も抑えられているので、油で揚げられていることが致命的に思える要因はありません。ちなみに余談ですが、うどんに唐辛子を練り込んだ味覚刺激系どん兵衛「日清のどん兵衛 とんがらしうどん」が発売されたこともありました(2001年1月29日リリース)。

スープ・辛さ調節パウダー

ポークベースに海鮮とビーフのうまみ、ローストした唐辛子の風味を加えた“うま辛”な海鮮スープ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のとんがらし麺』2品」)

ベースはリニューアル前から大幅な変化なし

辛さ調節パウダーの辛さは強化されましたが、だからといってベースの「うま辛」は衰えていません。パウダー投入前の辛さレベルは中辛以上~大辛未満・ふつうに辛口といったところですが、いか粉末による海鮮の旨味成分と魚醤のアクセントが印象的で、それらを引き立てるニンニクと生姜のアクセントで味に奥行きがあり、端的に味のイメージを例えると “韓国の海鮮チゲ風” が適切でしょうか。

そして製品説明にはポークベースと書いてあるように、スープの原材料には豚脂やポーク調味料も使用されているのですが、注目したいのは “ビーフのうまみ” 。ポークやチキンとは違うベクトルのビーフが個性的なポイントになっていて、この旨味が “韓国の” 海鮮チゲっぽいと思える連想の大きな要因の一つかもしれません。焙煎唐辛子の芳ばしさも心地よく、程よい辛さと後引く旨味が絶妙な中毒性は劣化することなく踏襲されています。

お好みの辛さに調節できる「辛さ調節パウダー」。辛さを従来に比べて1.7倍にアップさせ、より辛い「とんがらし麺」がお楽しみいただけるようになりました。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のとんがらし麺』2品」)

さて、 “新・辛さ調節パウダー” に進化した別添のパウダーですが、粗挽ではなく文字通りパウダー状の細かさで、そんなに量は多くないものの、しっかり辛さはブーストします。最初は普通に辛口ですが、3口目くらいから大辛に到達。非常識な辛さではありませんが、食べ終わる頃には市販品として激辛を名乗っても差し支えないレベルに達するので、激辛フリークでなければ “まったく辛くない” ということはないでしょう。

そして明らかにリニューアル前よりも辛くなっているのですが、もうひとつ大きな違いを感じたのは「旨味」の感じ方。リニューアル前は辛さ調節パウダーを入れる前のほうが美味しいと感じたのに対し、リニューアル後は辛さ調節パウダーを全投入した後のほうが海鮮のミルキーな旨味やビーフのニュアンスが引き立っていたんです。もちろん辛口以上が大丈夫じゃない場合は辣味が先行するかもしれませんが、ビーフ基調のスープと激辛は基本的に相性抜群ですからね。

ちなみに辛さ調節パウダー単体のスコヴィル値を先ほど書いた484.5SHUと仮定して算出すると、 “辛さ調節パウダーを入れる前のスープ” は単純計算で464.5SHU(950SHU-484.5SHU)。リニューアル前の小袋には “入れなかったら495スコビルだよ~” と書いてあったので、数値上は以前よりも辛くないことになりますが、体感的には同レベルです。

具材

イカ、カニ風味かまぼこ、キャベツ、たまご、ネギ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のとんがらし麺』2品」)

具材は大幅に変更なし

数年前はエビも入っていたのですが、現在の海鮮具材はイカとカニ風味かまぼこの2種類でキャベツは少なめ。あとはスクランブルエッグ(たまご)、ネギとリニューアル前から変更ありません。イカは「カップヌードル シーフードヌードル」に入っている個体よりも小さく、部位が違うのか品種が違うのかリニューアル前と同じく周りのフチが紫色ではない真っ白な板状で、シーフードヌードルのイカよりも弾力や風味は劣ります。

というわけでイカの主な原産国と最終加工地を調べてみたところ、「シーフードヌードル」のイカは「ペルー、チリ、メキシコ、中国、日本」が主な原産国、最終加工地は「中国、日本、タイ」となっているのですが、「とんがらし麺」のイカは「ペルー」が主な原産国、最終加工地は「中国、タイ」となっていました。ペルー産のイカといえばアメリカオオアカイカですが、ムラサキイカ(アカイカ / バカイカ)と比較して半値なので、それが採用されているのかも――

▼「カップヌードル シーフードヌードル」のイカ

と、イカの品種については憶測ですがw 天下のシーフードヌードルに入っているイカに劣るとはいえオープン価格の格安カップ麺ですし、なんやかんやで本物のイカ。そして海鮮具材に負けず劣らずの存在がスクランブルエッグで、ほんのり甘い味付けが辛いスープに映えている、これも中毒性を増している大きな要因ですね。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6+)

約3年ぶりの刷新となった今回のリニューアルから辛さ1.7倍の「新・辛さ調節パウダー」が実装された「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」ですが、非常識な激辛カップ麺と比較した場合まだ入門レベルではあるものの、オープン価格の安売り用カップ麺としては突き抜けた辛さなので、このブログでは高評価でも辛い食べ物が苦手な方は注意してください。文字通り辛さはパウダーの量で調節できますが、 “入れなくても普通に辛口” です。

それに具材はオープン価格らしく廉価(れんか)的な内容で、激辛フリークからすると物足りない辛さかもしれませんが、辛さがアップしたことによって旨味の増幅効果を感じる好印象なリニューアル。いずれノンフライ唐辛子練り込み麺の復活、さらなる激辛を極めた “ジョロキア練り込み麺” の開発などにも期待したいところですが、今回は素直に「改良」と思えるコストパフォーマンスの高い激辛カップ麺に仕上がっていました。

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