どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年9月1日(火)新発売の二郎系冷やしまぜそば、セブンイレブン「中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華」の実食レビューです。
中華蕎麦とみ田の “冷やし豚中華” ついにファン待望の販路拡大!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、二郎系冷やし麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
とみ田監修 冷し豚中華
中華蕎麦とみ田(ちゅうかそば とみた)とは、千葉県松戸市に本店を構える日本屈指の名店で、創業は2006年(平成18年)6月5日。昼は大勝軒系・夜は二郎インスパイア系のラーメンを提供していた、二毛作営業の草分け的な存在「大黒屋本舗」の元店長・富田治(とみた おさむ)氏が立ち上げ、いまや生ける伝説といっても過言ではない全国的な知名度を誇る人気店に成長しました。
今回の新商品「中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華(ひやしぶたちゅうか)」は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと中華蕎麦とみ田(富田店主)の共同開発商品で、セブンイレブン限定の二郎インスパイア系レンジ麺「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」(現・中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン)の姉妹品として企画された「豚シリーズ」の一角。
中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)とは、2019年1月22日に千葉県のセブンイレブン先行で発売されたセブンイレブンの二郎インスパイア系ラーメンで、同年1月29日に一部を除く全国のセブンイレブンで販売開始。いつでも手軽に二郎系の雰囲気が楽しめることから “ジェネリック二郎” と騒がれ、TwitterなどのSNSを中心に「やばいレンジ麺が出た」と話題になります。
その後、2019年6月12日に麺の品質向上を目的としたテコ入れがあり、この段階では “脱・うどん” ならずではあったものの、ひとまず「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」は二代目にリニューアル。そして同年10月9日に豚シリーズ初となるファン待望の冷やし麺「中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華」が発売され、またもや大きく話題になったのですが、初代は千葉県限定販売につき、多くのファンが涙を呑みました。
なぜ世間的にも冷やし中華のピークが終了している10月上旬に発売されたのかは分かりませんが、2019年発売品は具材に角切りチャーシュー、水菜、レッドオニオン、もやし、さらにピリ辛仕立てのスナック麺(おやつカンパニーの「ベビースター」みたいなやつ)と鰹節をトッピング。スープは長時間じっくり豚骨を煮込んだ豚骨醤油味の和えスープを採用し、プレーンタイプのマヨネーズも別添。
麺は極太サイズの冷やし専用麺で、実際に食べた方の感想によると夏の定番「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷し焼豚つけ麺」と同じ麺ではないかとのこと。続けて2020年6月16日に二代目「中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華」が販売されたのですが、初版とは仕様が異なり、ピリ辛仕立てのスナック麺が “チリたま” に変わり、マヨネーズが “にんにくマヨ” に置換されました。そして、満を持す2020年9月——
なんの前触れもなく「中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華」が北海道と沖縄を除く全国のセブンイレブンで販売開始ということで、やっとこさファン待望の販路拡大。パッケージのラベルでは “極太麺・チリたま・にんにくマヨ・かつお節・黒胡椒” をアピールしているため、2020年6月発売の二代目と同じデザインなのですが‥‥
念のためカロリーを確認してみたところ、二代目・冷し豚中華は678kcalだったのに対し、今回の全国版・冷し豚中華は “679kcal” となっているため、たった1kcalの誤差ではあるものの、完璧に同じレシピではない様子。千葉県限定発売のときには、TwitterなどのSNSを中心に大絶賛されていた中華蕎麦とみ田流の二郎系冷やしまぜそばなので、仕上がりが楽しみです。
開封
さて、フタを開けるとボイルキャベツ、ボイルもやし、生の水菜、生のレッドオニオン、にんにく炒め、角切りチャーシュー、かつお削り節が中皿の上に盛られ、芳ばしい香りのチリたまは小さなプラ容器に。あらためまして「チリたま」とは、原材料名上 “揚げ玉ねぎ辛味油和え” となっているトッピングで、セブンイレブンの公式ウェブサイトでは “唐辛子とラー油を和えた玉ねぎ” と補足してありました。
各種トッピングがのっている中皿を持ち上げると、その下に褐色じみた色合いの太麺と2種類の小袋(スープ・にんにくマヨ)が入っていて、にんにくマヨはセブンイレブンの公式ウェブサイトでガーリックマヨソースと補足。麺用ほぐし水などは別添されていませんが、けっこうスープの量が多めに入っているので、ガッツリ混ぜれば問題なさそうです。
セブンイレブンでの販売価格は税別510円、持ち帰りでの購入であれば税込550円なので、そば・うどん・中華麺の中では他の商品よりも高めの値段設定ですが、初代・二代目と同じ価格。販売地域は東北、関東、甲信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州となっているため、北海道と沖縄では売ってない、もしくは遅れて入荷する予定なのかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:中華蕎麦とみ田監修 冷し豚中華 販売者:セブン-イレブン 製造者:ミツワデイリー株式会社 製造所:兵庫県神戸市灘区深江浜町38番地 内容量:-(記載なし) 商品コード:2091476200542 |
発売日:2020年09月01日(火) 発売地域:全国(北海道・沖縄除く) 取得店舗:セブンイレブン(兵庫県) 商品購入価格:550円(税込) 希望小売価格:510円(税別) |
麺の種類:茹で中華麺 スタイル:中食 保存方法:10℃以下 容器材質:プラ(PET) 小袋構成:2袋(スープ・にんにくマヨ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ゆで中華麺、もやし・キャベツボイル、添付スープ(醤油、ガラスープ、香味油、醸造酢、ポークエキス、にんにく、その他)、豚チャーシュー、添付半固体状ドレッシング(植物油、卵黄、ガーリックペースト、醸造酢、塩、砂糖、香味食用油)、玉ねぎ・にんにく炒め、紫玉ねぎ、水菜、かつお削り節、こしょう / 加工澱粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、大豆多糖類、糊料(加工澱粉、キサンタン)、pH調整剤、着色料(カラメル、カロチノイド)、酸味料、乳化剤、香料、酸化防止剤(V.E)、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産 |
実食開始
今回は豚ラーメンのように電子レンジで温める必要はないので、購入後は外側に巻き付けてある帯状のフィルムを剥がし、2種類の小袋を取り出したら中皿の上にあるトッピングを麺の上に移動させ、その上から添付のスープをかけて出来上がり。にんにくマヨ(ガーリックマヨソース)については、お好みのタイミングでトッピングするのがいいでしょう。
ちなみにコンビニで販売されている消費期限の短いデイリー食品は、通称・日配(ニッパイ)と呼ばれ、企業を問わず複数の工場で製造されています。いま手元にある商品の製造者はミツワデイリー株式会社となっていますが、地域ごとに製造者(メーカー)が変わるので、おもに麺の仕上がりなど、場合によっては今回の感想と大幅な差が生じるかもしれません。
なお先ほどの写真は混ぜる前の状態ですが、帯状のフィルムに記載されている作り方には “めんと具材をよく混ぜてお召し上がりください” とあったので、しっかり混ぜてから召し上がってください。それでは、天下の中華蕎麦とみ田による中毒性の高さに注目しつつ、「めん」「スープ・にんにくマヨ」「具材」の特徴を解説し、二郎系冷やし麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1包装当り |
カロリー:679kcal たん白質:34.4g 脂 質:24.5g 炭水化物:84.8g (糖 質:75.4g) (食物繊維:9.4g) 食塩相当量:6.9g〈推定値〉 |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
とみ田専用粉を使った茹で中華麺
麺は「中華蕎麦とみ田 本店」と同じ専用粉(「心の味」と「鳳麟」かな?)を使用しているらしく、麺用ほぐし水がなくても添付のスープで難なくほぐれ、キンキンに冷えた状態だと若干の粉っぽさが気になりましたが、すぐに馴染んで自然な食感に。形状は断面の四角い太めのストレート麺で、乾麺にはない重量感が茹で中華麺ならではのステータス。
既存の「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」は、2020年2月19日に「ワシワシ食べる豚ラーメン」に刷新され、文字通り二郎インスパイア系の極太麺で特徴的な “わしわし” とした食感が強調されたのに対し、今回それとは別の麺を使用しています。加水率は低めの設定ですが、どちらかというと洗練された印象で、同店監修の「冷しつけ麺」よりも若干ながら細身でしょうか(とはいえ太い)
出荷前に茹で置きされた麺なので、どうしても茹で上げ直後の臨場感こそ得られないものの、ぶちぶちと千切れることはなく、適度なコシと鼻を抜ける小麦感が心地よい麺でした。ちなみにパッケージのラベルに麺の量は記載されていませんが、実食前にデジタルスケールにのせてみたところ “252g” だったので、実際けっこう食べ応えありますよ。
スープ・にんにくマヨ
洗練されたスープにジャンクなマヨ
スープはニンニクのエッジが効いた豚骨醤油味で、前述の人気商品「中華蕎麦とみ田監修 ワシワシ食べる豚ラーメン」と同じカエシ(醤油だれ)を使用とのこと。その「豚ラーメン」では濃口醤油のエッジが効いた非乳化系の二郎インスパイア系スープをイメージしているのに対し、今回の「冷し豚中華」に別添されているスープは乳化感が強く、比率は醤油よりも豚骨が優勢。
そこそこ味は濃いめに付けられていますが、スープだけ舐めてみても舌を突き刺してくるような塩味はなく、豚骨ベースのガラスープを軸に、ガーリックペーストのエッジと醸造酢のアクセントを効かせ、節系の魚介スープが「中華蕎麦とみ田」のアイデンティティを表現。立ち位置としては「豚シリーズ」ですが、どちらかというと「冷しつけ麺」の流れを汲んだフレームワークといえるかもしれません。
にんにくマヨは10gほど入っていて、見た目は白っぽいマヨネーズなのですが、こいつのガーリック感がハンパない。卵黄のコクがスープの厚みを増幅させてくれるだけでなく、ガーリックペーストに由来する生おろしニンニク特有の攻撃性と醸造酢の酸味が実に効果的で、スープだけで食べると洗練された印象も並行していたのに対し、いい意味で洗練さを吹っ飛ばしてくれる、かなり背徳的なアイテムでした。にんにくマヨ万歳w
具材
豚ラーメンに負けず劣らず具沢山
ボイルキャベツの量は14gと多くありませんでしたが、意外にも芯はシャキシャキとした食感で、にんにくマヨとの相性抜群。対してボイルもやしはの量は106gと多く、なかなか茹で加減も絶妙で、すべてのボイルもやしがシャッキシャキ。無論、にんにくマヨとも相性抜群だったのですが、そこに絡む鰹節が中毒性の高さをブースト(にんにく+マヨネーズ+鰹節の組み合わせはヤバい)
角切りチャーシューの量は23gと特別に多いわけではないのですが、側面に焼き目が施され、チャーシュー(叉焼)というよりも蒸し豚のようにソフトな食感と風味。二郎インスパイア系の豚(ぶた)を彷彿とさせるような印象は皆無に等しく、独特の臭みを感じない洗練された味わい。チリたまは辛味こそ弱いのですが、唐辛子特有の芳ばしさがアクセントになるので、にんにくマヨと重ねるのがオススメ。
水菜とレッドオニオンの量は少なめですが、清涼感のある水菜とレッドオニオンの食感と風味がジャンクなスープに対してインターバルになり、にんにく炒めは8gと地味に多く、全体のニンニク感を大幅にブースト。初代・冷し豚中華に入っていた “ピリ辛仕立てのスナック麺” でも食べてみたかったところではあるものの、まったく不足は感じませんでした。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6+)
茹で置きされた中華麺のクオリティだけは妥協しなければいけないポイントになりますが、麺量250gの太麺は食べ応えがあり、加えて100g以上のシャキシャキ野菜にパンチの効いた生おろしニンニクのエッジなど、かなりバランスのとれた総合力の高い仕上がり。二郎インスパイア系としては大人しいテイストですが、にんにくマヨのジャンクさで背徳感は満たされます。
ただし、にんにく入りの添付スープ、にんにくマヨ、ニンニク炒めのジェットストリームアタックが待ち構えているため、基本的に仕事中の喫食は避けたほうが無難。午後に予定がない日や休みの日など、にんにくOKな日にガッツリと楽しんでください。これ、かなり美味しいですよ。