どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年2月19日(水)新発売の二郎系レンジ麺、セブンイレブン「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」の実食レビューです。
野菜マシ+豚マシ+アブラニンニク玉でニンニク重量3.5倍!? セブンイレブンの二郎系ラーメンがパワーアップ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、二郎系コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
とみ田の二郎系ワシワシ食べる豚ラーメン
中華蕎麦とみ田監修「ワシワシ食べる豚ラーメン」とは、2019年6月12日(水)にリニューアルされたセブンイレブン限定レンジ麺「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」の流れを汲む続編で、千葉・松戸の名店「中華蕎麦とみ田」店主・富田 治(とみた おさむ)氏が監修した “二郎系” のコンビニラーメン(通称「ジェネリック二郎」)です。
リニューアル後の商品ラベルは、東京・三田に本店を構える二郎系の総本山「ラーメン二郎」の看板(2019年2月に変更)と同じく黄色い背景に赤文字と黒文字のデザインで、中央に大きく「豚ラーメン」とあり、その横には「ワシワシ麺」「野菜マシ」「豚マシ」「アブラニンニク玉マシ」と、なかなか雰囲気のあるパッケージ。とりわけアブラニンニク玉ってパワーワードですよねw
そんなパッケージの「ワシワシ麺」に加えて正式な商品名が「ワシワシ食べる豚ラーメン」となっているように、まず大きな変更点として注目したいのが麺の食感。2019年6月のリニューアルでも麺の配合が見直されていたのですが、ネット上でも多く囁かれていた “うどんっぽさ” は完全に払拭できておらず、そこだけが気になっていました。
けれども今回は小麦粉の配合だけでなく、製麺方法から見直して、加水率も下げているとのこと。さらに従来の麺は極太でも縮れが弱かったのに対し、株式会社セブン-イレブン・ジャパンのニュースリリースには “極太のちぢれ麺” とあったので、従来の「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」に使用されていた茹で中華麺と真逆に近い印象を受けます。
さらに「野菜マシ」「豚マシ」とあったように、野菜(もやし)の量を増やすだけでなく、具材のチャーシュー(ぶた)も倍の厚みでカット。そして気になる新しいアイテム「アブラニンニク玉」は、もやしを挟んでチャーシューの反対側にトッピングされている “刻んだニンニクと背脂・ラードを合わせたもの” で、結果的にニンニクの重量は従来の約3.5倍になっているのだとか——
ちなみに冒頭で書いた発売日は、中華蕎麦とみ田(本店)の所在地・松戸を中心とした千葉県のセブンイレブン(約300店舗)にて先行販売が始まった日で、その2日後となる2020年2月21日(金)に千葉県全域と東京一部(約600店舗)のセブンイレブンでも取り扱い開始。そして2020年2月第4週、ようやく全国発売が解禁されたのですが、沖縄のセブンイレブンでは購入できません。
取扱店(販売店)は、沖縄を除く全国のセブンイレブン20,964店舗(2020年1月末時点)が対象で、同じセブン&アイグループの中でもセブンイレブンでしか買えないコンビニ限定のカップ入りチルド麺。明確な販売期間は定まっていませんが、2019年6月より「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」は年間契約商品となっているため、すくなくとも2020年6月までは安泰でしょう。
「セブンの豚ラーメンは二郎系じゃない」という声も一部で囁かれていたのですが、うどんっぽい麺はともかく “野菜・豚・にんにく” を強調したスタイルに具材の構成やスープの作り込みなど、いわゆる二郎系・二郎インスパイア系と呼ばれるラーメンジャンルを意識して開発されたのは間違いありません。また、ローソンやファミリーマートを巻き込んだ二郎系レンジ麺ブームのパイオニアが「豚ラーメン」です。
開封
さて、これが加熱前のアブラニンニク玉。リニューアル前の「豚ラーメン」にもニンニク玉がトッピングされていたのですが、すべてがニンニクではなく “玉ねぎにんにく炒め” だったので、見た目ほど強烈な存在ではありませんでした。しかし、今回のアブラニンニク玉(にんにく入り風味油脂)は調理前の見た目からして強烈で、しっかりと臭いww
そして2020年2月現在、セブンイレブンのレンジ麺といえば業界初の中皿付き新容器を採用することでスープのストレート化を実現、加熱前の麺と具材をスープから完全に隔てることに成功しました。しかし、今回の「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」は、従来のようにゼラチンスープと大きな豚脂(ラード)の塊が入っていて、その上に茹で中華麺と具材がのっています。
2019年10月以降のリニューアルで「豚ラーメン」も中皿付きの新しい容器に変わると思っていたのですが、その新容器は加熱中にスープから発生する湯気で “麺を蒸らす” 構造になっているので、二郎系レンジ麺だと極太麺や具材を温めるのに都合が悪いのかもしれません。なお、コンビニの電子レンジ専用カップ入りチルド麺は “調理前に開封しない” のが正しい作り方なので、基本的に加熱前に開けないでください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン 製造者:(株)武蔵野 京都工場 製造所:京都府八幡市戸津水戸城55 内容量:677g(めん200g) 商品コード:2091871200536 |
発売日:2020年02月19日(水) 実食日:2020年02月27日(木) 発売地域:全国(沖縄除く) 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:594円(税込) 希望小売価格:550円(税別) |
麺の種類:茹で中華麺 スタイル:レンジ麺 容器材質:プラ(PS) 保存方法:要冷蔵(10℃以下) 加熱時間:500W 7分30秒 / 1500W 2分20秒 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ゼラチンスープ(豚骨風味醤油たれ、ゼラチン)、ゆで中華麺(小麦粉、小麦たん白、食塩、卵加工品)、もやしキャベツ和え、豚肉チャーシュー醤油たれ和え、にんにく入り風味油脂、ラード / 加工澱粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、酸味料、酢酸Na、糊料(加工澱粉)、グリシン、カラメル色素、pH調整剤、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
電子レンジ加熱の目安時間は、家庭用の電子レンジ(500W)だとリニューアル前の7分20秒から7分30秒に伸びていて、セブンイレブン(1500W)での加熱時間は2分20秒から変わっていません。麺の量は200gのまま、全体の内容量は640gから677gに増え、気になるカロリーは717kcalから822kcalに上がっていました。ガチの二郎系ほどではないものの、けっこうカロリーいきますね。
さて、電子レンジで加熱している間からニンニクの匂いが漏れてくるのですが、とうぜん開封後も容赦無く、しっかりと食欲をそそってくれる実食前。もし電子レンジのワット数が表示と違う場合は、600W=6分15秒、700W=5分20秒、800W=4分40秒、900W=4分10秒、1000W=3分45秒を加熱時間の目安にしてください。
ちなみにコンビニのジェネリック二郎は “コンビニ3社すべて税込550円で統一” されていたのですが、今回のワシワシ食べる豚ラーメンのセブンイレブン標準価格は税別550円(税込594円)となっているため、コスパ云々よりも本格さで勝負といったところ——というわけで、麺を筆頭に従来品との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(667g)あたり |
カロリー:822kcal たん白質:38.8g 脂 質:38.8g 炭水化物:83.0g (糖質:76.2g) (食物繊維:6.8g) 食塩相当量:8.3g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ついに脱うどん!!
セブンイレブンの公式ウェブサイトに掲載されていたイメージ写真では、これぞ二郎系と言わんばかりの極太ちぢれ麺をリフトしていたのに対し、北近畿エリアのセブンイレブンを担当している「武蔵野 京都工場」の麺はストレートで、ほぼ縮れは見られません。また茹で置き感も否めないのですが、従来の “うどんっぽい” 印象は控えめになり、ずいぶんと印象が変わりました。
幅はリニューアル前と同じくらいなのですが、明らかに麺の厚みは抑えられていて、なるほど加水率が低くなっているのも一見して明白に分かるほど。さすがに日清製粉のオーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)100%で打ったガチの二郎麺ほど小麦の香りはムワッと攻めてきませんし、縦切りでもないのですが、なるほど “ワシワシ” という表現に近付いています。
ただし、コンビニのレンジ麺は通称・日配(ニッパイ)と呼ばれている消費期限の短いデイリー食品なので、だいたい陳列期間は搬入から2日前後。そのため一つの企業が全国のセブンイレブンをカバーするのは不可能に近く、各セブンイレブンに近い最寄りの工場(企業)が担当しているため、もしかするとガッツリちぢれた極太麺も存在するかもしれません。
スープ
とみ田の豚ラーメンはブレない
たとえばローソンとファミリーマートの二郎系レンジ麺は、どちらかというと豚骨寄りの乳化系とんこつ醤油スープとなっているのに対し、セブンのジェネリック二郎は非乳化系~微乳化系の醤油豚骨スープとなっていて、おおむね土台はリニューアル前のスープから変わっていません。いい意味で品のない豚臭さも建材ですし、コンビニ大手3社の中では現状もっとも硬派な作りです。
しかし、今回から新たに導入されたアブラニンニク玉の威力は凄まじく、中に仕込まれていたシャキシャキの刻みニンニクも然る事乍ら、それだけではありません。原材料名では「にんにく入り風味油脂」となっているのがアブラニンニク玉に該当する箇所で、表記上は “風味油脂” と記載されているのですが、実は背脂っぽい粒が大量に仕込まれており、まぁその風味が品のないことw
もちろん二郎系における “品のなさ” は褒め言葉で、上質な背脂だからこそ味わえるコクや甘味は楽しめないものの、某有名店のようなツンとくる酸味や獣臭は気にならない、でもどこか上品さに欠ける風味が二郎系・インスパイア系のアブラに通じる臨場感を演出。あくまで “素人向けのインスパイア系” 的な立ち位置ですが、そのポジションとしては申し分ないでしょう。
具材
しっかり具材もパワーアップ
ヤサイは定番の茹でもやしと茹でキャベツで、もやしの量はリニューアル前と比較して体感的に1.3割増くらい。キャベツはクタクタ、もやしはシャキシャキ、コンビニラーメンにしては盛りも悪くありません。また、リニューアル前に入っていた刻み葱(青葱)はカットされているので、ネギが嫌いな方にとっても嬉しい変化になるのではないでしょうか。
豚(チャーシュー)の部位や味付けはリニューアル前と変わっていなかったので、おそらく同じ豚を2倍に切り出しているのだと思います。実際に従来の豚と比較して厚みは倍ほどありますし、ほんのり生姜の風味を効かせた醤油ベースのチャーシューダレで周りをコーティングしているため、レンジ加熱中に表面がカピッと乾きにくいのもポイント。
脂身の部分は溶けるように柔らかく、赤身の部分もホロホロで、かなり食べ応えがアップしていました。しかし、冷めてくると赤身の部分がパサパサになってしまうため、豚は後から食べる派の方はスープに沈めておきましょう。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6)
かなりセブンイレブンがイメージ写真を盛っていたのか、それとも製造所の差によるものか、ぜんぜん麺は縮れていなかったものの、ついに “祝・うどん脱却” を果たしたセブンイレブン×中華蕎麦とみ田のジェネリック二郎。まだガチの “ワシワシ” には到達していませんし、値段もアップしていましたが、あの麺が大幅に改善された今回、素直に改良だと思えました。
あくまでコンビニラーメンの枠を逸脱するレベルではないものの、それっぽい雰囲気を感じるには充分ですし、暗黙の了解的なリミッター(税込550円)も外れたので、ローソンとファミリーマートの追撃にも期待大。もしかすると年内に「豚ラーメン」のマイナーチェンジがあるかもしれませんし、夏に千里眼インスパイア的な冷やし中華(冷し中華)が出る可能もあるので、引き続き注目ですよ。