どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年6月3日(月)リニューアル新発売のカップ麺、サンヨー食品「セブンプレミアム たっぷり具材 カレーヌードル」の実食レビューです。
セブンイレブンの高コスパ格安カップ麺「カレーヌードル」の何が変わったのか徹底比較!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
セブン限定 カレーヌードル 2019
セブンイレブンの公式ウェブサイトなどで大々的な発表があったわけではありませんが、実は2019年6月3日に定番商品の「たっぷり具材 カレーヌードル」がリニューアルしています。ただ、商品名は同じく「たっぷり具材 カレーヌードル」のままですし、商品名も変わっていなかったので、しばらく気が付きませんでした。
(リニューアル前)
リニューアル実施日より約1ヶ月半ほど経過してから知ったのですが、偶然にもリニューアル前の商品が残っている店舗があって、他店のカレーヌードルと微妙に違うデザインが紛れ込んでいる——と思ったら、そっちが旧商品。私が行ける範囲のセブンイレブンでは、ほぼ6月上旬に新旧入れ替え作業をイッキに済ませていたようです。気が付かないもんですねw
いや、気が付かなかったのは私の注意力が不足していただけかもしれませんが‥‥それはさておきパッケージデザインの違いです。何が変わったのかというと、リニューアル前の商品は正面に麺リフト(麺を箸で持ち上げている様子)の写真が掲載されていたのに対し、リニューアル後の商品では箸さえ写っていません。新旧比較してみると、かなり大きな違いです。
また、リニューアル前に記載されていた英文 “Seven Premium-Always evolving. always affordable, supporting modern life styles.” が消え、 “Curry ramen” とシンプルな表記に刷新されました。ちなみに英文を翻訳(直訳)すると、 “セブンプレミアムは常に進化しています。常に手頃な価格で、現代のライフスタイルを支えています” ですね。
しかし、2019年6月1日(土)に施工されたカップ麺の値上げ(価格改定)に影響され、2019年7月18日現在、セブンイレブンでの店頭表示価格は118円(税込127円)に値上がりしています。充分お安い値段ではあるものの、リニューアル前は113円(税込121円)だったので、実売価格6円の値上げとまりました。
「たっぷり具材カレーヌードル」がリニューアルされた1週間前の2019年5月27日、同シリーズの「醤油ヌードル(しょうゆヌードル)」と「シーフードヌードル」のスープも改良されているのですが、そちらは1週間遅れのタイミングで入荷したところを捕獲していたので、新旧比較レビューしています。
いつからセブンイレブンでPBカップ麺が発売されているのか、もちろんリニューアル前と後の違いについても詳しく書いているので、カップ麺の歴史や感想・評価が気になる方は、「セブンプレミアム たっぷり具材 醤油ヌードル」と「セブンプレミアム たっぷり具材 シーフードヌードル」の記事をご参考ください。
開封
別添の小袋は付属していないため、コンビニで嬉しい熱湯を注ぐだけの簡単調理。ちなみに写真の向かって左がリニューアル前のカレーヌードルで、右がリニューアル後のカレーヌードルです。たとえばポテトが多い、肉そぼろが少ないなど、具材の比率は製造時の重量判定に左右されるため、まったく同じ個数ではありませんが、ほぼ具材の量は変わっていません。
しかし、容器の底に記載されている製造所固有記号はリニューアル前「W」、リニューアル後「A」となっています。セブンプレミアムの「たっぷり具材」シリーズは、セブン&アイグループとサンヨー食品の共同開発商品で、「W」は「太平食品工業株式会社 関西工場」(奈良県大和郡山市額田部北町944)、「A」は「太平食品工業株式会社 本社工場」(群馬県前橋市朝倉町555-4)のこと。
「太平食品工業」とは、サンヨー食品(サッポロ一番のメーカー)が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、株式上の立ち位置としてはサンヨー食品のグループ企業となっているのですが、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。また、同じ製品でも同時に複数の工場で生産していることは珍しくないそうです。
製品詳細情報・購入価格等
同じ縦型レギュラーサイズのPBカップ麺に “たっぷり具材じゃない”「セブンプレミアム カレーヌードル」もあるのですが、「たっぷり具材」シリーズはコンビニの「セブンイレブン限定」で、そうでないものはイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークベニマル、オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)で販売されている「スーパーマーケット限定」商品。
どちらもサンヨー食品が製造しているのですが、販売価格はコンビニ限定118円(税込127円)、スーパー限定88円(税込95円)、たっぷり具材か否かの違いで実売価格32円の値段差が生じています(※2019年7月18日現在 / 以下の製品情報は「リニューアル後」のセブンイレブン限定商品です)。
製品名:セブンプレミアム たっぷり具材 カレーヌードル 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(A) 内容量:90g(めん60g) 商品コード:4901734037705(JANコード) 発売日:2019年06月03日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、チキンエキス、糖類、しょうゆ、たん白加水分解物)、スープ(香辛料、糖類、食塩、豚脂、粉末ポテト、小麦粉、クリーミングパウダー、酵母エキス、ビーフエキス、ポークエキス、香味調味料、しょうゆ、デキストリン、調味油脂、発酵調味料、乳等を主要原料とする食品、植物油脂)、かやく(フライドポテト、鶏・豚肉味付肉そぼろ、人参、玉ねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、クチナシ色素、カロチン色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるものを表示) |
実食開始
上の写真左がリニューアル前で、右がリニューアル後のカレーヌードルです。どちらも待ち時間は熱湯3分、必要なお湯の目安量は310mlと変わりませんし、調理前の麺も同じに見えますが、真横に並べて比較すると微妙に “香り” が違っていて、リニューアル後のほう香りを濃いめに感じました。
内容量は両方とも90gで、カロリーはリニューアル前の392kcalから411kcalにアップ。たんぱく質や脂質、糖質、食塩相当量の数値もリニューアル後のほうが高くなっているのですが、食物繊維の量は下がっています。「醤油ヌードル」と「シーフードヌードル」は麺と具材の内容据え置いたまま、スープを中心に変更されていたので、そこが今回の要点になるかもしれません。
さて、完成です。リニューアル前後どちらも熱湯が容器の底まで “かなり” 浸透しにくかったので、3回くらいに分けて注湯した後、粉末スープの溶け残りがないよう念入りに掻き混ぜてください。それでは、リニューアル前後の違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(90g)当たり
熱 量:411kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。上記の栄養成分表示は、リニューアル後の数値になります。 |
めん
リニューアル前も後も日清食品の「カップヌードル カレー」と同じくらいの幅と厚みで、吸水スピードも互角。けれども表面のキメ(つるみ)はカップヌードルに負けていて、「たっぷり具材」は軽くザラついた口当たりとなっています。しかし、おかげでスープとの一体感は高く、それについてはカップヌードルを凌ぐかもしれません。
そしてリニューアル前後の比較なんですけど、明らかに縮れが弱くなっています。最初に掲載している麺の写真はリニューアル後、真上にある写真はリニューアル前の麺を撮影したものになるのですが、ほとんど伸びるスピードは変わりませんし、加水率の低いザラついた表面の口当たりも同じで、しかしながら縮れの違いを明白に感じました。
麺の原材料名も「小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、チキンエキス、糖類、しょうゆ、たん白加水分解物」と完璧に同じですが、今回の比較で使用したカップ麺は “製造所が違う” ので、それが縮れに変化を生じさせている要因かもしれません。けれども油揚げ麺特有の風味や食感などに目立った違いはなかったですし、それが総評に大きく響くか否かで言えば後者です。
スープ
どちらもトロミがつけられている粘性率の高いスープで、麺を食べていると自然にスープが減っていく高粘度な仕上がり。カレーの色は玉ねぎを飴色に炒めたような茶色で、ほぼ目視ではリニューアル前後の違いなど見分けがつきません。ちなみに上の小見出し直下にある写真は「リニューアル後」のスープを撮影したもので、両方とも同じ色合いです。
カレーの辛さレベルはピリ辛以下で、マイルドな旨味重視。けれどもカレーらしい香辛料の複雑なスパイス感はバッチリで、なんとも安心できる “これぞカレー味のカップラーメン” と言わんばかりのカレー味は、リニューアル前も後も同じベクトルを歩んでいます。しかし、スパイスの配合が変わっているようなイメージで、より味に深みが出ているように感じました。
どちらも体感的な辛さレベルは変わりませんし、使っている原材料自体に大幅な変更も見られませんが、リニューアル前よりも野菜の旨味(主として粉末ポテト)が強くなっていて、その結果 “コクが増した” ような印象を受けます。スープの動物系はポークとビーフが基盤でチキンは不使用、乳成分よりも野菜のコクを重視することで家庭的な雰囲気を感じるのですが、もともと攻撃的なスープではないですし、これならリピーターの期待を裏切ることもないでしょう。
たっぷり具材
具材はフライドポテト、鶏・豚味付肉そぼろ、人参、玉ねぎ、ネギとなっていて、それぞれリニューアル前と変わりません。フライドポテトは東洋水産(マルちゃん)のホクホクした皮付きポテト系ではなく、日清食品のカップヌードル(カレー)に入っているタイプに近いスナック的な軽めの食感で、サイズが大きく食べ応えあり。
鶏・豚味付肉そぼろはスパイシーな味付けで、こちらも量が多く、そこそこサイズも大きめで好印象。食べ始めは大きなものだと中心部がサクッとしますけど、それはそれでネガティブではありません。ネギは極めて普通のネギ、人参はコリッコリ、でもって小さな玉ねぎがバイプレイヤーで、玉ねぎのシャキッとした食感とフレッシュな香味がマイルドなカレースープにベストマッチでした。
左はリニューアル前、右はリニューアル後の俯瞰写真なんですけど、リニューアル前は比較的に肉そぼろが多く、リニューアル後はフライドポテトが多めに入っています。しかし、別の個体もチェックしてみたところ具材の比率にバラつきがありました。具材は個数ではなく “重量” で振り分けられているため、どうしても量にバラつきは生じますが、平均これだけ入っていたら量・質ともに文句の付け所が見当たりません。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
リニューアル前と後の商品を食べ比べてみた結果、商品のセールスポイントである「たっぷり具材」は据え置きです。変化としては麺の縮れが明らかに弱くなっていたこと、それからスープがマイルドになっていたことに違いを感じましたが、結果的な満足度は大差なく、むしろ “リニューアル後の方が美味しかった” ので、引き続きコストパフォーマンスの高い良品だと感じました。
突き抜けたインパクトはなく、総じて「カップヌードル」を追いかけているような仕上がりではあるものの、比較して芳ばしさは穏やか。それに2019年7月18日現在、セブンイレブンで購入すると「たっぷり具材(セブンプレミアム)」は税込127円、「カップヌードル」は税込198円と実売価格に71円もの差が生じているのですが、その味は引けを取りません。けっこう脅威的な高コスパ商品です。