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家系の絶対王者【寿々㐂家】監修のカップ麺「横浜家系豚骨醤油ラーメン」ファミリーマートに堂々降臨!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年10月19日(火)ファミリーマート限定発売、日清食品のカップ麺「本場の名店 寿々㐂家 横浜家系豚骨醤油ラーメン」の実食レビューです。

横浜家系マニアの間でも “最強の店” と絶賛される名門「寿々㐂家」監修のカップラーメンが数年ぶりに復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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本場の名店 寿々㐂家

家系(いえけい)ラーメンとは、1974年(昭和49年)創業の家系総本山「吉村家(よしむらや)」を源流とするラーメンの総称で、それを提供する専門店が「○○家(や)」という屋号を掲げることにちなみ、いつしか家系ラーメンという呼び名が定着。

当初は知る人ぞ知る “ご当地ラーメン” として横浜の地に根付いていましたが、1994年(平成6年)3月6日に「新横浜ラーメン博物館」がオープン。そこに「吉村家」の流れを汲む「六角家(ろっかくや)」が出店し、家系ラーメンの存在を全国に知らしめ、現在はラーメン業界を代表するジャンルの一つとして認知されています。

撮影協力:ファミリーマート店舗

今回の新商品「寿々㐂家 横浜家系豚骨醤油ラーメン」は、マニアからも屈指の名店と評価される家系ラーメンの名門「寿々㐂家」の味を再現したカップラーメンで、東京都新宿区と大阪府大阪市淀川区に本社を置く日清食品と「寿々㐂家」が共同開発。コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、販路限定のPB(プライベートブランド)商品として企画されました。

寿々㐂家(すずきや)とは、家系総本山「吉村家」の2号店(姉妹店)として知られる「本牧家(ほんもくや)」出身の故・鈴木誠二郎(すずき せいじろう)氏が独立開業した店で、1990年(平成2年)2月2日にオープン。神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川2丁目に「本店」を置き、2016年(平成28年)2月24日には支店の「曙町店」を立ち上げ、今もなお多くの家系ファンを唸らせている名店中の名店。

寿々㐂家という屋号の由来は、創業者である鈴木誠二郎氏の実家が経営する酒屋の名前にちなみ、七が3つの㐂ぶ(よろこ・ぶ)が常用漢字ではないため、旧字の “喜” を当てた「寿々喜家」と表記されることもありますが、新字の「寿々㐂家」と書くのが正しい表記。現在は本店の店長を務める林知幸(はやし ともゆき)氏が味を受け継ぎ、その伝統を守り続けています。

パッケージには本店の外観写真を掲載

店舗のメニューは「らーめん(並・中・大)」を軸に、トッピング用の「チャーシュー(+3枚)」と「のり増(+5枚)」や「味玉」も用意されているのですが、その他に注文できるのは「飲酒運転ダメよ!!ビール」と「ライス」のみ。なかでも「らーめん」の味についてはトップクラスの評判で、屈指の家系マニアからも “文句の付けどころのない” と絶賛されるほど。

そんな味に対する評価も然る事乍ら、店内の清潔感や接客も一流との呼び声が高く、数ある家系ラーメン店の中でも確固たる地位を築き上げた寿々㐂家。そこから巣立った「奥津家(おくつや)」や「甲子家(こうしや)」「清水家(しみずや)」「いずみ家」「楊喜家(ようきや)」など、寿々㐂家の系譜にある店の評判も上々で、家系ラーメンを語る上で欠かせない存在になりました。

実は鈴木誠二郎氏監修のもと、北海道中川郡を拠点にカップ麺を製造していた十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」)が十数年以上前に「横浜 有名ラーメン店の味 寿々㐂家 とんこつしょうゆ味」というカップラーメン(JAN:4904856003795)を製造・発売していたので、今回が「寿々㐂家」初のカップ麺ではないのですが、日清食品とのコラボは過去に例を見ない展開。

「麺NIPPON」との差別化は大丈夫か‥‥

日清食品の家系ラーメンといえば、横浜市も認めた「日清麺NIPPON(めんニッポン)横浜家系とんこつ醤油ラーメン」というNB(ナショナルブランド)のカップ麺があるので、それとの違いにも注目しながらレビューします。

開封

海苔が入っている大きめの小袋が目を引く構成

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体スープ」「粉末スープ」「焼きのり」で合計4袋。かやくの小袋には家系ラーメン業界で鉄の掟とされる “ほうれん草” が入り、大きな海苔の小袋が目立ちます。この海苔については前述の「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」と共通なので、そこから引っ張ってきたのでしょう。

フタの裏にも注目

フタの裏には「寿々㐂家」の文字を大々的に配置して、お店の概要とラーメンの特徴を紹介。その横には厨房に立つ林知幸店長の姿があるので、今回のカップ麺は “店長監修” と思われます。また上記の画像には写っていませんが、下半分に「本店」と「曙町店」の住所や営業時間、定休日が印刷してありました。

ファミリーマート通常価格は258円(税込278円)なので、コンビニPBの中でも比較的に高めの値段設定になりますが、それだけにクオリティの高さにも期待できそうな展開。ちなみに寿がきや食品のファミリーマート先行発売品「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン(二代目)」の値段は260円(税込280円)だったので、それよりも若干ながら安く手に入ります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:本場の名店 寿々㐂家 横浜家系豚骨醤油ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:120g(めん70g)
商品コード:4902105269114(JAN)
発売日:2021年10月19日(火)
実食日:2021年11月05日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
購入価格:278円(税込)
通常価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・焼きのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、植物性たん白、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、豚脂、鶏脂、チキン調味料、糖類、食塩、香辛料、小麦粉、ポーク調味料、ゼラチン、香味調味料)、かやく(のり、チャーシュー、ほうれん草)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)、香料、炭酸Ca、カラメル色素、pH調整剤、カロチノイド色素、ソルビトール、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくは「麺NIPPON」からネギを抜いた感じ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、おそらく丸いチャーシューとFD(フリーズドライ)のホウレン草は「日清麺NIPPON」の「横浜家系とんこつ醤油ラーメン」から引っ張ったものと思われますが、それに使用しているネギは入っていません。麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、これについても「日清麺NIPPON」に似た佇まい。あとは内側の線まで熱湯を注いだら、フタをして待つこと5分。

大判の焼き海苔が嬉しい

別添の「液体スープ」と「粉末スープ」は “両方とも後入れ” なので、お湯を注いでから液体スープの小袋をフタの上で温めながら待ち、5分経ったらノンフライ麺をほぐすのもポイント。それから粉末スープを完全に溶かし、液体スープの順に馴染ませて、仕上げに「焼きのり」をトッピングしたら出来上がり。

チャーシューとホウレン草については値段に釣り合わない量感ですが、大判の焼き海苔が3枚トッピングされているのは素直に嬉しく、芳ばしい鶏油(ちーゆ)の香りが食欲を刺激してくる実食前。引き続き「日清麺NIPPON」との差別化やコストパフォーマンスにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:411kcal
たん白質:12.3g
脂  質:14.1g
炭水化物:58.7g
食塩相当量:8.2g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:6.3g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:214mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:411kcal(めん・かやく:281kcal)(スープ:130kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん「日清麺NIPPON」と同じノンフライ麺

3.0

「寿々㐂家」の店舗で提供されている麺は、家系総本山「吉村家」の特注麺とは仕様が異なるものの、家系ラーメン御用達として名高い製麺所「酒井製麺」から取り寄せた太麺で、この麺を茹でさせたら右に出る者がいないとの評判。やや加水率を下げながら、締まりと粘りを同居させた質感で、家系総本山よりもクリーミーに仕上げたスープとの調和を計算しています。

やや調理後の解れにくさが気になる

それを再現している今回のノンフライ麺は、角刃で切り出された平打ち麺で、強めのコシに魅力を感じると同時に解れにくさがマイナス要素。現在は即席カップめん事業から手を引いている「行列のできる店のラーメン」の晩年ほど頑固な戻り具合ではないけれど、麺の端と端が癒着したまま離れない部分が多く、粉末スープを溶かして‥‥液体スープを馴染ませて‥‥と混ぜている間にも完全には解れません。

すべてのスープを馴染ませた後、さらに3分ほど放置すれば、しっかりとコシの強いノンフライ麺に仕上がるので、その段階に入ると大きく印象も変わってくるのですが、けっこう待たなければいけないのが玉に瑕。その感想と原材料名の構成も踏まえると、おそらく「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」と同じノンフライ麺だと思うので、もっとこだわってほしかったです。

スープ

上品で洗練された感じ

5.0

最初に馴染ませた粉末スープには、とろみ成分や人工的な旨み成分が仕込んであったので、あまりナチュラルなアイテムではなく、土台を支えることに徹しているような骨組み。ただ、その中に “とんこつの骨っぽさを演出してくれる成分” も含まれ、家系総本山「吉村家」及びその直系とされる店舗のスープよりも背ガラを多く使っている「寿々㐂家」の個性を表現することに寄与。

こってりだけど下品じゃない

そこに別添の液体スープを加えると、濃口しょうゆベースのタレが全体にキレを与え、それを包み込むような動物系のコクも印象深く、華やかに香る鶏油の芳ばしさも印象的。たとえば “直系” のスープよりもマイルドで、しかしながら壱系総本山「壱六家」をはじめとする “亜流” ほど乳化感が強いわけではなく、家系図としては “分家” に位置する味のバランスを再現しているようなイメージ。

おそらく一部に「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」と同じ原料を使用しているのだと思いますが、それには含まれないポーク調味料やゼラチン、小麦粉、香味調味料などを使い、豚脂と鶏脂のバランスも見直すなど、スープに関しては既存の商品と明確な違いを感じました。もちろん店舗のスープとは違いますけど、カップラーメンとしては素直に美味しいと思えるスープです。

具材

チャーシュー・ほうれん草はイマイチだけど‥‥

4.0

日清食品が誇る厚切焼豚の足元にも及ばないクオリティですが、そこそこチャーシューの質感はジューシーで、カップラーメンの肉具材としては比較的にマシなタイプ。ほうれん草もフリーズドライなので、そこそこ味も本物に近く、質としては悪くないものの、如何せん量が少なすぎるのが玉に瑕。対して大判の焼き海苔は風味・サイズともに上出来で、ここだけは値段に相応しい存在感。

海苔はスープに沈めるのがベスト

どうやって海苔を食べるかについて、もちろん各位のセオリーに従っていただければと思いますが、とりあえずスープに浸してフニャフニャにするのが基本。あとは麺を巻くようにして食べるのはもちろん、たっぷりとスープを染み込ませてから白ご飯と一緒に‥‥など、お好みの方法で楽しんでください。

総評

4.0

ノンフライ麺と具材が既存の「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」からの使い回しに思えたこと、加えてファミリーマート通常価格も258円(税込278円)と高額な部類なので、もうすこし「寿々㐂家」監修ならではの特別感を表現してほしかった‥‥というのが正直な感想です。しかし、単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者。

あの「寿々㐂家」が再び即席カップめん業界に舞い戻ってきた、ある意味ちょっと歴史的な展開にも価値が見出せるコラボだったので、第2弾も簡便性を重視した縦型カップに逃げることなく‥‥いや、それはそれで気になりますけどw 今後も定期的にカップ麺を監修してもらいたいです【author・taka :a(大石敬之)】

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