どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年6月5日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ1.5倍×YOASOBI ikura監修 電光石火のごま香るホッと幸せ塩とんこつラーメン」の実食レビューです。
あの人気音楽ユニットが本気でカップ麺を監修!? スーパーカップ発売35周年で異色のコラボ実現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップ1.5倍×YOASOBI ikuraさんのカップ麺
スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップめんの牽引役として重要な位置を占めているブランドで、エースコックのロングセラー「ワンタンメン」や「わかめラーメン」などと比肩する同社の主力商品。発売35周年の節目に当たる2023年は、新作の開発にも例年以上に気合が入っており、個性的な変わり種が矢継ぎ早にリリースされています。
今回の新商品「YOASOBI×スーパーカップ1.5倍 電光石火のごま香るホッと幸せ塩とんこつラーメン」及び「同 電光石火のにんにく香るビリッとやみつき旨辛醤油ラーメン」は、絶大な人気を誇る音楽ユニット・YOASOBIのikura(幾田りら)さん、Ayaseさん監修による「スーパーカップ1.5倍」の新フレーバーで、YOASOBIの世界観を徹底的に追求した、コラボ感満載のポップなデザインが目印です。
YOASOBI(よあそび)とは、書く・読む・描く・交流するをコンセプトに、ソニーミュージックが運営しているストーリーエンタテインメントプラットフォーム「monogatary.com(モノガタリードットコム)」が主催した “小説を音楽にする” プロジェクト「モノコン2019」にて誕生した音楽ユニットで、2019年(令和元年)10月1日に結成し、同年11月16日公開のデビュー曲『夜に駆ける』が大ヒット。
1stシングルの『夜に駆ける』は、星野舞夜さんの小説『タナトスの誘惑』を原作とした楽曲で、権威ある音楽チャート「Billboard JAPAN」史上初となる9億回のストリーミング再生を突破し、2年連続でNHK紅白歌合戦に出場するなど、もっともブレイクしたアーティストとしての地位を確立。ネットでの評判を見ると “YOASOBIは『夜に駆ける』だけの一発屋” などと指摘する声もありましたが‥‥
直近だと人気アニメ『推しの子』のOP主題歌になっている楽曲『アイドル』が米ビルボード・グローバル・チャート『Billboard Global Excl. US』にて首位を獲得し、日本語で歌われた楽曲としては米ビルボード史上初となる快挙を記録。さらに『Billboard JAPAN Hot 100』でも8週連続で総合首位に輝き、日本史上最速となる5週で1億回のストリーミング再生を突破したとゴリゴリで話題沸騰中。
さらに、2023年は4月6日(木)〜6月4日(日)までの期間中、YOASOBI初となる単独アリーナツアー「YOASOBI ARENA TOUR “電光石火”」を開催。その最終日に追加公演(6月23日・24日に「神奈川 ぴあアリーナMM」で実施)も決定するなど、快進撃を続けているYOASOBIですが、即席カップ麺の監修に携わったのは初めて。
このページでレビューする「YOASOBI×スーパーカップ1.5倍 電光石火のごま香るホッと幸せ塩とんこつラーメン」は、YOASOBIのボーカルを務めるikuraさん監修による一杯で、エースコックの担当者がYOASOBIのファンであったことから、夢のコラボが実現。ライブに向けたリハーサルの合間に試食会を実施し、YOASOBIによるYOASOBIのためのカップ麺が完成しました。
開発の裏側については、エースコックがWEBムービーにて公開済みなので、詳しくは上記の動画をご覧ください。ここから先は、ikuraさんのコメント “私はあっさり系のラーメンが好きなので「塩とんこつラーメン」をつくりました。ごま油をアクセントにしたあっさり系の仕上がりになっていますので、普段カップめんをあまり召し上がらない方にもおすすめです!” を参考に、商品の魅力を掘り下げます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入り粉末スープ」に、後入れ「調味油」の計2種で、フタ裏にはikuraさん直筆のメッセージとサインが印刷されています。フタ裏のデザインは「色んなことがあるけど 今はホッとひと息 幸せを食べよう。」と「さぁ! 塩とんこつの時間だ!!」の計2種なので、ファンの方は要チェック。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。調理前の重量は「スーパーカップ1.5倍」の例に漏れず、大盛りの90gとなっているのですが、スーパーカップに限らずエースコックのフライ麺は揚げ油に由来する特有のニオイを伴うため、それが吉と出るか凶と出るか——。
ちなみにメーカー希望小売価格は240円(税別)なので、人気音楽ユニットとのコラボ商品なのに、通年販売のスーパーカップ1.5倍シリーズ(しょうゆラーメン、みそラーメン、とんこつラーメン、新・豚キムチラーメン、新・野菜タンメン)と同じ値段なのは嬉しいポイント。コンビニでは売ってないとの口コミを多かったので、販売店はスーパーやドラッグストアのほうが有力かもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スーパーカップ1.5倍×YOASOBI ikura監修 電光石火のごま香るホッと幸せ塩とんこつラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175) 内容量:109g(めん90g) 商品コード:4901071401238(JAN) |
発売日:2023年06月05日(月) 実食日:2023年06月09日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:240円(税別) 購入価格:149円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛りバケツ型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:500ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(かやく入り粉末スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ)、かやく入りスープ(ごま、食塩、ポーク調味料、乳化油脂、ポークエキス、大豆加工品、卵、粉末しょうゆ、ねぎ、たん白加水分解物、砂糖、カツオブシパウダー、オニオンパウダー、香辛料)、調味油(植物油脂、豚脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、カラメル色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ先入れで、ちょっと上記の画像では分かりにくいのですが、ネギとゴマのほかに、タマゴと大豆そぼろ(大豆加工品)も紛れています。つまり、本物の肉具材は入っていないわけなんですけれども、エースコックの肉そぼろは当たり外れの差が激しいので、大豆そぼろのほうが安心に感じている今日この頃。
別添の「調味油」は後入れなので、やく入り粉末スープを溶かしながら熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なんですけど‥‥想像以上にゴマの量が多かった件w さすがに「MEGAゴマ」や「EDGE×わかめラーメン ごまごまごま○○ごま4倍」ほどではないですけど、充分に特筆すべきレベル。
スーパーカップは基本的に具材がショボいので、なかなか好調なファーストインプレッションではあるものの、はたして “単なる企画モノ” に終わらない魅力を備えているのかどうか「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(109g)あたり |
カロリー:503kcal たん白質:12.5g 脂 質:23.1g 炭水化物:61.3g 食塩相当量:7.0g (めん・かやく:2.2g) (スープ:4.8g) ビタミンB1:0.29mg ビタミンB2:0.50mg カルシウム:502mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:503kcal(めん・かやく:424kcal)(スープ:79kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
お、ハイレベル
ピンと真っ直ぐなストレート麺ではないけれど、いわゆる縮れ麺ほど強いウェーブが施されているわけではない形状は、とんこつラーメンのイメージにもピッタリで、するすると入ってくる啜り心地が印象的。めん90gの大盛り仕様でありながら、軽めの口当たりで重たくない、そこもikuraさん監修ならではの “こだわり” あるいはエースコック側からの配慮なのかなと。
想像以上にゴマの量が多かったので、うっかり勢いよく啜ってしまったが最後、喉に盛大なゴマのダイレクトアタックを喰らい、ゲッホゲホむせてビックリしたんですけどw それはさておき加水率は低めの設定から、とんこつラーメンに寄せたプツッと歯切れのいい食感で、エースコックが保有している油揚げ麺の中ではハイレベルなタイプ。
加水率の低さと麺の量が相俟って、ちょっと早めに食べないと中盤から柔らかくなってくるのですが、いわゆる “ずんだれ” じゃないですけど、後述するスープが優しいテイストだったことも功を奏し、柔らかめの食感も悪くありません。揚げ油に由来するニオイが皆無とはいえないけれど、ほとんど気にならなかったので、そこにもレベルの高さを感じました。
スープ
豚骨+魚介のハイブリッド
まずは「調味油」を入れずに食べてみたところ、たしかに豚骨の中では “あっさり” としたテイストに分類される味わいで、しかしながら各パーツの密度は高く、あっさりでも薄味だとか物足りない印象は与えません。ポークエキスは丁寧に乳化させながら、一般的にネガティブとされるクセは抑えた豚骨エキスを中心に、ふわっと粉末状の鰹節を加えているのがポイントで、なかなかに後引く味わい。
炊き出し感が強いわけではないけれど、ふんわり味蕾を包み込んでくるような、やさしい豚骨の旨みが印象的。ブランドは「スーパーカップ1.5倍」でも特有の力強さにはステ振りしていない、ふんわりとした印象から、なるほど商品名にもあるように “ホッと幸せ” になれるスープです。
そこに加える「調味油」は、すこしクセを持たせた豚脂とゴマ油のミックスで、そのオイルが粉末スープでは出せないワイルドな表情を醸してくれるのですが、あくまでも土台の魚介豚骨に溶け込むようなバランス感。ややゴマ油は強めに主張してきますけど、豚脂の香ばしさも相俟って、豚骨のポジティブな部分だけが強調されるようなフレームワークでした。これ、じわじわキますよ。
かやく
ゴマめっちゃイイ
大豆そぼろはグニッとした食感なので、本物の肉具材と掛け離れたアイテムではあるものの、結果的に良くも悪くも気になりません。それ以上に注目すべきは、ikuraさんの “こだわり” でもあるゴマの芳ばしさ。前述のダイレクトアタックは扨措きw やわらかめの大盛り麺でも飽きなかったのは、ゴマのプチプチした食感が常に楽しめたからこそ。
ふわふわとした口当たりのタマゴも前述のスープにフィットしていたし、ネギの主張も程よく、目立った不満を感じることはありませんでした。
総評
スーパーカップ1.5倍らしいバケツ型の容器に身を包み、きちんと大盛り仕様(めん90g)ではあるものの、いい意味で味はスーパーカップらしからぬといいますか、このブランドに抱かれがちな大味の印象は皆無に等しく、むしろポップで軽やかなイメージを抱いたほど。それでいて大盛りでも最後まで食べ飽きない、丁寧なコクと強い引きがある、じんわりと奥深い一杯でした。
油揚げ麺の風味だったり、ポークエキスのベクトルだったり、もちろんエースコックらしい部分はありますけど、スーパーカップのイメージは二の次で、ikuraさんの好みを第1に尊重しているような、まさにホッと幸せになれるカップラーメンですよ【author・taka :a(大石敬之)】