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何の前触れもなく俺たちの「スーパーカップ豚キムチラーメン」が転生して焼そばになったから転生前と比較してみた。

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年4月18日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」の実食レビューです。

不動の人気を誇る “元祖豚キムチ” が湯切りタイプのカップ焼きそばに転生!? 本家(オリジナル)との違いを徹底比較!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった

スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日に “業界初の大盛りカップめん” として発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めるエースコックのブランドで、学生を中心とする若者向けのプロモーションを積極的に展開。かなり企画力が高いことでも知られ、エースコックならではの遊び心と斬新なアイディアを商品に落とし込み、市場の活性化に貢献しています。

こぶたも驚愕「スーパーカップ」が転生した件

今回の新商品「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」は、ライトノベルやアニメで人気を博す昨今の異世界転生ブームを背景に、既存の人気商品「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」をカップ焼きそばに転生させた変わり種で、なんとも遊び心あふれた企画。同時に「しょうゆラーメンが転生したら焼そばになった」も発売し、スーパーやコンビニの棚を賑わせていました。

「スーパーカップ」に初めて「豚キムチラーメン(とんこつしょうゆ味)」が登場したのは、現在を遡ること29年以上、1993年(平成5年)3月23日の話。即席カップめん業界で誰よりも早く “豚キムチ炒め” に着目したエースコックは、それを “大盛りカップ麺のパイオニア” に落とし込み、業界初の「元祖豚キムチ系カップめん」発売という大きな金字塔を打ち立てます。

当初は “ぶた” が漢字表記の「豚キムチラーメン」だけを定番のラインナップに数えていましたが、ファンの間では “ブタキム” の愛称で親しまれていたことを受け、2013年(平成25年)10月14日に「ブタキムラーメン」の販売を開始。以降、漢字表記の「豚キムチラーメン」は一般の量販店や小売店をメインに、カタカナ表記の「ブタキムラーメン」はコンビニ限定と棲み分けを図るようになりました。

どこぞのトラックにでもはねられたのだろうか‥‥

今回の「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」は “豚キムチ” なので、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどをメインに販売している「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」(2022年3月21日発売品)が転生前の姿。

2017年2月27日にカップ焼きそばタイプの「ブタキム油そば」を発売して以来、ブタキムの汁なしアレンジ(油そば)は毎年恒例になっているのですが、今回は「豚キムチラーメン」の焼きそばアレンジかつ大盛りバケツ型での汁なし化は初めての試みです。

一見すると遊び心を優先したキワモノにも思えますが、エースコックのカップ焼きそばタイプでは初となる “THE のどごし麺” を搭載し、ブタキムオイルの量を「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」対比1.5倍に増量して本家(オリジナル)超えを訴求するなど、きちんと作り込んできた様子。

厨二病likeな言い回しの台詞も印象的(嫌いじゃないw)

ちなみに同時発売品の「スーパーカップしょうゆラーメンが転生したら焼そばになった」についてはレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「即席カップめん業界にも転生ブーム到来!? スーパーカップしょうゆラーメンが転生したら焼そばになった件。」をご覧ください。

以下、このページでは本家「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」の内容物から確認し、転生後の「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」と食べ比べながら違いと共通点を解説します。

開封

転生前は粉末スープ+ブタキムオイル

本家の「豚キムチラーメン」に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れ「絶品ブタキムオイル」の計2袋。スーパーカップMAX(マックス)シリーズでは紙製の容器を使用していますが、PS(ポリスチレン)樹脂製のプラ容器で、サイズは140×140×105mmの大盛りバケツ型。かやくは最初から中に入っている状態につき、個包装ではありません。

転生後は麺ほぐし香味油+仕上げシーズニング

転生後の小袋も計2種の構成ですが、どちらも後入れで、多めの「麺ほぐし香味油」に「仕上げシーズニング」の合わせ技。容器は材質・サイズともに本家と完全に同じ仕様となっており、しかしながらフタに湯切り口を付けることで湯切りに対応しています。ただ、この容器は底がフラットではないため、ちょっと混ぜにくいのが玉に瑕。

メーカー希望小売価格は本家・転生後ともに210円(税別)で、全チャネル販売のNB(ナショナルブランド)商品。私の行動圏内にあるローカルスーパーでの販売価格(税込)を例に挙げると、本家は159円だったのに対し、新作の「転生したら焼そばになった」は変わり種のため149円と若干ながら安めの設定でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:106g(めん90g)
商品コード:4901071235673(JAN)
発売日:2022年04月18日(月)
実食日:2022年04月22日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:149円(税込)
希望小売価格:210円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(仕上げシーズニング・麺ほぐし香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、添付調味料(植物油脂、豚脂、香味油、ポークエキス、砂糖、粉末しょうゆ、乳化油脂、食塩、香辛料、魚介エキス、酵母エキス、全卵粉)、かやく(味付豚肉、白菜キムチ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、微粒二酸化ケイ素、甘味料(アドバンテーム)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・豚肉を含む)

実食開始

『スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン』栄養成分表示[1食(107g)あたり]カロリー 465kcal(めん・かやく 404kcal / スープ 61kcal)、たんぱく質 9.1g、脂質 17.1g、炭水化物 68.6g、食塩相当量 6.7g(めん・かやく 1.7g / スープ 5.0g)、ビタミンB1 0.38mg、ビタミンB2 0.43mg、カルシウム 315mg(製造所:東京工場)

まずは転生前の調理直後、最終リニューアルは2022年3月21日と比較的に最近の出来事で、豚とキムチを炒めたような風味を追求し、より食欲を刺激する中毒性の高い味わいに進化。それ以前はパッケージの天面で “キムチ50%増量” をアピールしていましたが、スープの改良に伴いサービス期間は終わってしまった様子。

『スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった』栄養成分表示[1食(106g)あたり]カロリー 506kcal、たんぱく質 8.4g、脂質 23.5g、炭水化物 65.3g、食塩相当量 4.1g、ビタミンB1 0.34mg、ビタミンB2 0.42mg、カルシウム 322mg(製造所:関西滝野工場)

続いて転生後の調理直後、湯切りしてから加える「麺ほぐし香味油」の香りには、たしかに “絶品ブタキムオイル” に通じる個性が備わり、なおかつ「仕上げシーズニング」の香りもオリジナルに近く、けっこう期待できそうな展開。ただ、ご覧の通り具材の量は転生前と同じく頼りないので、よくも悪くもスーパーカップらしい雰囲気。

ちなみに転生後の仕上げシーズニングはダマになりやすかったので、底面に凹凸がある容器の形状的に混ぜにくいと思いますが、手早く全体に広げるように注意しながら調理してください。それでは、引き続き転生前後の違いや共通点に注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」の感想に基づきます。

めん

転生前の「THEのどごし麺」

まさかの弾力は本家超え

5.0

転生前の “THEのどごし麺” は、断面の丸い中太麺で、摩擦抵抗の少ない滑らかな喉越しが印象的。2021年2月22日のリニューアルを機に採用された最初の “THEのどごし麺” と比較して、やや弾力が弱く、後半はフカフカとした軽めの食感に変わってきますが、スープとの相性は悪くありません(※ちなみにコンビニ限定の「ブタキム」に搭載されている “THEのどごし麺” とは仕様が異なります)。

転生後の「THEのどごし麺」

対して転生後の “THEのどごし麺” は、転生前よりも若干ながらスリムな形状で、いざ食べてみると食感は別物。オリジナルよりもコシが強く、粘りのある弾力の持ち主で、もちもち感が最後まで楽しめました。転生前とは製造所が違うため、その影響による差も否定できないポイントになりますが、いずれにせよ違いを感じます。

ちなみに調理前の麺量は転生前・転生後ともに「スーパーカップ1.5倍」の標準量(大盛り90g)となっているのですが、ちょっと気をつけたいのが “汁あり” と “汁なし” における基準の違い。湯切りタイプで麺量90gはレギュラーサイズ、麺量130gから大盛りサイズというのが現在のディファクトスタンダードなので、今回の「転生したら焼そばになった」はレギュラーサイズの商品になります。

たれ

転生前の粉末スープ+絶品ブタキムオイル

香りは近いけど味の再現度は可もなく不可もなし‥‥?

4.0

転生前の粉末スープは、白湯(ぱいたん)寄りのポークエキスを中心に、ガーリックのアクセントを強めに効かせた中毒性の高いテイストで、そっと隠し味に魚介の旨みを仕込んでいるのもポイント。コンビニ限定の「ブタキム」よりも甘みが強いため、それとは土台からしてフレームワークが違います。

別添されている「絶品ブタキムオイル」の辛さはピリ辛の範囲内で、それよりもキムチを炒めたような風味がクセになるアイテム。なるほど従来品と比較して芳ばしい風味が増し、以前よりも中毒性の高い味にブラッシュアップされていました。

転生後の麺ほぐし香味油

転生後に別添されている「麺ほぐし香味油」は、転生前の “絶品ブタキムオイル” をベースにしていることは間違いなく、内訳は100%ブタキムオイルではなさそうですが、間違いなく本家にルーツを持っている味わい。豚脂(ラード)にブタキムオイルをブレンドしたような内容で、こってり感が増しています。

転生後の仕上げシーズニング

さらに「仕上げシーズニング」を加えると、香りの再現度は一瞬で「豚キムチラーメン」を思い出すほど高いのですが、転生前よりも豚骨の旨みが弱く、胡椒も控えめで、もったりとしたテクスチャーが気になるところ。ちょっと豚脂がオリジナルの要素をマスキングしている部分もあり、いざ食べてみると “それっぽいが忠実ではない” 着地点。

オリジナルよりも強い豚脂の存在感に対してアクセントになるキーマンが少ないというか、後半にかけて味のピントがボケてきたので、もうすこし胡椒を中心とするスパイス感、あるいは唐辛子の辛味を強めたほうが安定したかもしれません。ちなみに体感的な辛さレベルは転生前よりも弱かったので、よほど辛い食べ物が苦手でなければ大丈夫だと思います。

かやく

転生前の具材

よくも悪くもスーパーカップ

3.0

転生前の具材は歯応えのある四角い豚肉と白菜キムチを主体とし、輪切り唐辛子とネギを合わせているのですが、コンビニ限定の「ブタキム」に入っているチンゲン菜は省かれた状態。そこまで全体の量は多くないけれど、結果的にはスープの満足度が高いので、それほど量については気になりません。

転生後も同じラインナップ

転生後の具材もラインナップは変わっていませんが、転生前と違ってスープがないこともあり、ちょっと具材の貧弱さが‥‥あれ? よく見ると輪切り唐辛子が入っていません。特別に辛い品種ではないので、飾り程度の存在感ではあるものの、それだけに飾り気がないのは寂しいですね。

総評

3.5

香りの再現度は高く、麺については転生前の本家(オリジナル)よりも好感が抱けたのですが、実際に食べてみるとデフォルメされている部分が多かったので、似ているようで違うような‥‥と、ギャップが否めない仕上がり。真横に並べて比較しなければ “それっぽい” 感じではあるものの、後半は “もったり” した感じが気になったので、胡椒や唐辛子、ニンニクなどでアレンジするといいかもしれません。

この流れで次は既存の「熟成味噌」と「濃コクとんこつ」が転生する可能性もありますが、現在を遡ること2017年(平成29年)6月5日、当時の「いか焼そば」をカップラーメンに落とし込んだ「スーパーカップ1.5倍 いか焼そば味ラーメン」を発売していたエースコック。それが冗談抜きで美味しかったので、今度は斜め上の転生にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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