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元祖豚キムチがキムチに全集中!? スーパーカップ1.5倍「キムキムラーメン」降臨!! いつもの豚キムチと比較してみた

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月16日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ1.5倍 キムキムラーメン」の実食レビューです。

今度はキムチに全集中!? 元祖豚キムチ系カップめん「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」に “キムチを極めた” キムキム降臨!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ1.5倍 キムキムラーメン

スーパーカップ1.5倍とは、エースコックを代表する大盛りサイズのカップ麺で、1988年(昭和63年)7月25日に“業界初の大盛りカップ麺” として「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」「スーパーみそラーメン生みそ仕立て」「スーパーとんこつラーメン博多味」を市場に投下。以来、学生などの若者を中心に愛され続け、現在も大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めています。

某漫画を彷彿とさせるキャッチフレーズ

今回の新商品「スーパーカップ1.5倍 キムキムラーメン」は、同ブランドで不動の人気を誇る「ブタキム(豚キムチ)ラーメン」をベースにした変わり種で、既存の魅力を踏襲しつつ、徹底的にキムチパワーを体現した “キムチ全集中” の「キムキムラーメン」として商品化。筆舌に尽くしがたいネーミングセンスは扨措き、とても分かりやすいコンセプトなのですが、それだけにインパクトが問われるところ。

業界初の大盛りカップ麺「スーパーカップ1.5倍」に初めて「豚キムチ」が登場したのは、現在を遡ること28年以上、1993年(平成5年)3月の話。即席カップめん業界初の “キムチラーメン” は、1986年(昭和61年)発売の「元祖キムチラーメン」なので、ニュータッチのブランドで知られるヤマダイがパイオニアなのですが、そこに豚肉を組み合わせた “豚キムチラーメン” のパイオニアはエースコック。

現在は “ぶた” が漢字表記の「豚キムチラーメン」を全チャネル販売のNB(ナショナルブランド)商品とし、カタカナ表記の「ブタキムラーメン」はコンビニ限定商品と棲み分けを図っているのですが、どちらも1993年(平成5年)3月発売の元祖豚キムチ「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン とんこつしょうゆ味」をルーツに持つ商品。

豚キムチ / ブタキム(コンビニ限定)

1996年(平成8年)11月発売の「スーパーカップ増刊号 ガーリックスペシャルしょうゆ」及び「同 回鍋肉みそ」以降、CVS(コンビニエンスストア)専用の商品にも力を入れ始めたスーパーカップ。そこに元祖「豚キムチラーメン」が参入したのは、2012年(平成24年)4月2日発売の「スーパーカップ1.5倍 燃えろ! 豚キムチラーメン」からなので、ブランドの歴史的には中盤の話。

コンビニ限定版も当初は漢字表記の「豚キムチラーメン」でしたが、それ以前よりファンの間では “ブタキム” の愛称で親しまれていたことを受け、2013年(平成25年)10月14日に初めて「(コンビニ限定)スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」を新発売。かくして「豚キムチ」は販路を問わないNB商品として、姉妹品の「ブタキム」はコンビニ限定発売と区別するようになりました。

今回の「キムキムラーメン」は “元祖豚キムチラーメン「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」の味わいをベースにした” とエースコックのニュースリリースには記載されているのですが、コンビニ限定品ではありません。たとえば当社商品対比○○%増量! といったパーセンテージなどの表示はないけれど、キムチを極めた「キムチ全集中」ということで、それなりのボリューム感に期待したいところ。

いつもの「豚キムチ」もキムチ50%増量中(2021年8月現在)

ちなみに既存の「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」は、2021年2月22日に実施されたリニューアル以降 “2020年2月発売品対比キムチ50%増量” に進化しているため、どのくらいキムチの量が増えているのかについてはもちろん、既存の商品と同じ「THEのどごし麺」なのかどうか、スープの味は違うのかどうかなど、いつもの「豚キムチラーメン」と比較しながらレビューします。

開封

「豚キムチラーメン」の小袋は2種類

まずは「豚キムチラーメン」の開封後、もともとコンビニ限定の「ブタキムラーメン」ほど白菜キムチは多くないので、まぁまぁ50%に増量したところで‥‥といった量ではあるものの、それによって差別化は明確。また「ブタキムラーメン」は “かやくが個包装になっている” のに対し、別添の小袋は先入れの「粉末スープ」と後入れの「ブタキムオイル」だけなので、そこもコンビニ限定版との大きな違い。

「キムキムラーメン」の小袋も2種類だが‥‥

次に「キムキムラーメン」の開封後、こちらも別添の小袋は2種類なのですが、先入れの「粉末スープ」は通常版よりも量が多く、後入れの「調味油」は “ブタキムオイルのデザインではない” というのも大きな違い。そして “キムチ全集中” というだけのことはあり、いつもの「豚キムチラーメン」よりも圧倒的に白菜キムチの量は多いのですが、そこに全集中した結果 “豚肉は省かれた” 様子。

また「豚キムチラーメン」のメーカー希望小売価格は210円(税別)なのに対し、キムチ全集中の「キムキムラーメン」は220円(税別)ということで、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」と同じ値段。しかし、前述のように「キムキムラーメン」はコンビニ限定のカップラーメンではなかったので、比較対象を全チャネル発売の「豚キムチラーメン」に設定しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ1.5倍 キムキムラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:110g(めん90g)
商品コード:4901071235550(JAN)
発売日:2021年08月16日(月)
実食日:2021年08月17日(火)
発売地域:全国
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、植物油脂、豚脂、ポークエキス、でん粉分解物、砂糖、粉末しょうゆ、香辛料、乳化油脂、香味油、でん粉、酵母エキス、魚介エキス、ポークコラーゲン、キムチパウダー、全卵粉)、かやく(白菜キムチ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、香料、かんすい、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、紅麹色素、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

「豚キムチラーメン」の調理後

さて、まずは「豚キムチラーメン」の調理直後。既存の「豚キムチラーメン」に使われている具材もキムチ全集中の「キムキムラーメン」に使われている具材も個包装になっていないので、作り方の手順は同じ。先入れの粉末スープを注いだら、お湯を注いで待つこと3分。時間になったらフタを剥がし、後入れの調味油(ブタキムオイル)を加え、よくかき混ぜたら完成です。

「キムキムラーメン」の調理後

さすがキムチ全集中を謳う「キムキムラーメン」の白菜キムチは量が多く、その代償として豚肉が犠牲になりましたが、白菜キムチの量はパッと見ただけでも4倍くらい。なんかこう、昔の「豚キムチ」にも平均このくらい入っていたような‥‥などと思いつつ、それはさておき清々しいほどにキムチ推しなので、具材が貧弱になりがちなスーパーカップとしては好印象。

ちなみに既存の豚キムチ(ブタキム)とカロリーの違いを比較してみた結果、それぞれ「豚キムチラーメン(465kcal)」「ブタキムラーメン(487kcal)」「キムキムラーメン(485kcal)」だったので、キムキムの熱量はブタキムに近い値となっていました。ほかにも共通点はありそうなので、ブタキムとの違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(110g)あたり
カロリー:485kcal
たん白質:9.6g
脂  質:19.4g
炭水化物:67.9g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.49mg
カルシウム:325mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:485kcal(めん・かやく:398kcal)(スープ:87kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。※今回の総評は「キムキムラーメン」の感想に基づきます。

めん

「豚キムチラーメン」には “THE のどごし麺” を搭載

スーパー向けとコンビニ専用では違う麺を採用しているが‥‥

いつもの「豚キムチラーメン」に使われている油揚げ麺は、2021年2月22日に実施されたリニューアル以降、移り変わるユーザーの嗜好やトレンドの変化に合わせ、スーパーカップらしい “弾力感” と “のどごし” を併せ持つ「THEのどごし麺」に刷新。従来の縮れ麺とは一線を画す、なめらかな喉越しと密度感を両立したストレート麺に変わり、その品質を根底から磨き直しました。

「キムキムラーメン」の麺は「ブタキム」と同じか?

対して「キムキムラーメン」のパッケージやニュースリリースの文面に “THEのどごし麺” の表記はなく、いつもの「豚キムチラーメン」よりも平打ち気味で、やや摩擦抵抗を感じる口当たり。ただ、2021年2月22日のリニューアル以降、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」にも “THEのどごし麺” を採用しており、それとの形状や原材料名の構成は一致するので、ブタキムの麺を使い回している可能性大。

麺の中心部までギュッと詰まったカタさと歯切れのよさは「豚キムチラーメン」に軍配ですが、スープとの一体感や粘りの強さについては「キムキムラーメン」に軍配で、真横に並べてみると印象は別物。後述する粉末スープや調味油の味も違うため、それぞれに合った麺を採用していました。ちなみに調理前の麺量は両方とも90gだったので、そこに違いはありません。

スープ

「豚キムチラーメン」の粉末スープとブタキムオイル

真横に並べると別物

いつもの「豚キムチラーメン」に添付されている粉末スープは、白湯(ぱいたん)系のポークエキスを中心に、ガーリックのアクセントを強めに効かせているジャンクな味わいで、そっと隠し味に魚介の旨みを忍ばせているのもポイント。かなりスナック感あふれるテイストですが、ブタキムオイルは全量使っても辛味は弱く、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」よりも丸みを帯びた味わい。

「キムキムラーメン」のスープとオイルは「ブタキム」寄り

対して「キムキムラーメン」に添付されている粉末スープは、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」に近いシャープなテイストで、比較的に辛味も強く、濃いめの味わい。別添の調味油も「豚キムチラーメン」よりキムチの風味が強く、コンビニ用のストロングな味付けに匹敵する‥‥というか、ほとんど体感的には「ブタキムラーメン」のスープと変わりません。

「豚キムチラーメン」「ブタキムラーメン」「キムキムラーメン」の原材料名を比較してみた結果、やはり「キムキムラーメン」のスープは「ブタキムラーメン」の構成に近く、それと完全に同じではないけれど、タイプとしてはコンビニ向け。つまり、きわめて「ブタキムラーメン」に近い味が楽しめるということは、コンビニ以外の店舗で購入した場合——。

具材

「豚キムチラーメン」は豚肉と白菜キムチがメイン具材

キムキムには豚肉が入っていないけれど‥‥

いつもの「豚キムチラーメン」に使われている具材は、歯応えのある四角い豚肉と白菜キムチを主体とし、ちらほらと輪切り唐辛子やネギも入っているのですが、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」に入っているチゲン菜は未使用で、具材のボリューム感は「ブタキムラーメン」が圧倒的。

「キムキムラーメン」は振り切った

対して「キムキムラーメン」は豚肉さえも入っていませんが、ご覧の通り白菜キムチの量は凄まじく、体感的に「豚キムチラーメン」の5倍以上。また「ブタキムラーメン」と比較しても多かったので、キムチ全集中は伊達じゃありません。そのためジャンルとしては “キムチラーメン” になってしまうわけなんですけど、味は紛うことなく「スーパーカップ1.5倍」なので、物足りなさは感じませんでした。

総評

5.0

いつもの「豚キムチラーメン」と「キムキムラーメン」を食べ比べてみた結果、一見して明白に白菜キムチの量が多く、麺の食感とスープの味は「ブタキムラーメン」の流れを汲んだ仕上がり。そのため系譜としては「ブタキムラーメン」の姉妹品といった雰囲気なのですが、それだけに “コンビニ以外の店舗でも購入できる” というのが大きなステータス。

もちろんコンビニでも「ブタキムラーメン」と同じ値段で取り扱われているのですが、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外の店舗であれば「豚キムチラーメン」と同じ値段、もしくは「豚キムチラーメン」よりも安い値段で購入可能かと思いますので、スーパーカップが好きな方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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