ニュータッチ 凄麺 尾道中華そば@ヤマダイ

ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年6月25日(月)新発売のカップ麺、ヤマダイニュータッチ 凄麺 尾道中華そば」のレビューです。

尾道の‥中華そば?ラーメン?

こちら先月発売分のカップ麺になるのですが、「凄麺」の「ご当地シリーズ」なので、数量・期間限定品ではなく、いきなり新発売からレギュラー陣(通年商品)に参戦したカップ麺になると思います。もはや尾道のラーメンといえば全国的に有名なラーメンですから、普通に既存のラインナップにありそうなイメージだったんですけど、ニュータッチのヤマダイいわく、「凄麺のご当地シリーズに新たな味が仲間入り」だそうなので、おそらく今回が初めてなのでしょう。もしかしたら過去に有名店とのコラボでカップ麺化されたことがあるかもしれませんが、ヤマダイ発のノンフライ麺製品で尾道の名を冠したカップ麺を食べるのは今回が初めてです。

広島県東部(尾道から福山まで)で提供されている「尾道」のラーメンは、古くから親しまれている「中華そば」と「尾道ラーメン」の2種類に分類されるようで、尾道の「中華そば」とは、1947年「朱華園」を開業した台湾出身の朱阿俊が提供したラーメンが起源とされています。「尾道ラーメン」とは、1990年代に福山市の珍味メーカー「阿藻珍味(あもちんみ)」が鶏ガラスープに平子いわしを使った「お土産用尾道ラーメン」を販売し、以降それに似た系統のラーメンを提供する店舗が増え、そちらが今では一般的な “尾道のラーメン” を指す単語になっているのだとか。ええ、もれなく私は後者のイメージでした。つまり、尾道にあるラーメンには “朱華園をルーツとるする「中華そば」” と “阿藻珍味をルーツとるする「尾道ラーメン」” の二通りあるわけです。

豚の背脂を浮かべた醤油ベースのスープに平打ち麺が基本のスタイルとして挙げられますが、豚骨と海産物をベースにしたスープにストレート細麺のラーメンを提供する店があったり、豚骨や鶏ガラ、野菜や昆布からスープを取るなど、お店によって個性は様々だそうです。市内に古くからある店の中には豚の背脂を使用しないラーメンを「中華そば」として提供しているところも多いそうなので、私の中にある “鶏ガラ醤油スープに多めの背脂+いりこ” という雛形は、カップ麺(日清食品「麺ニッポン 尾道ラーメン」、東洋水産「マルちゃん でかまる 尾道ラーメン」、エースコック「飲み干す一杯 尾道 背脂醤油ラーメン」)に刷り込まれたイメージが強いのかもしれません。以前、それらのカップ麺をブログで紹介した際、広島を知るブログ仲間に「昔から尾道にあるラーメン屋では魚粉を使ったラーメンなんか提供していなかった」と教えていただいたことがありました。ノンフライ麺に加えてレトルト調理品を使っているそうなので、もちろん本格さも然る事乍ら、「朱華園」と「阿藻珍味」どちらの系統に寄っているのかにも注目です。

名称:即席カップめん

原材料名:めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(たん白加水分解物、動物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料、煮干粉末)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタン)、クチナシ色素、(原料の一部にゼラチンを含む)

アレルゲン情報:小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

1食(115g)当たり

エネルギー:329kcal
たん白質:10.2g
脂質:8.1g
炭水化物:53.9g
ナトリウム:2.8g
(めん・かやく:0.7g)
(スープ:2.1g)
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:5.3g)

ニュータッチのヤマダイより凄麺のご当地シリーズに新たな味が仲間入り

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)




めん

尾道中華そばの特徴である平打風の麺を再現した、独自製法のノンフライ麺です。表面はツルツル、中はモチモチとした食感が特徴です。

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

しっとり平打ち多加水麺

おそらく「凄麺 喜多方ラーメン」に使われていたノンフライ麺と同じ麺だと思います。

ニュータッチ 凄麺 喜多方ラーメン@ヤマダイ
蔵のまち喜多方老麺会推奨カップ麺「ニュータッチ 凄麺 喜多方ラーメン」の実食レビューです。「坂内食堂」のカップラーメンを食べ、やはりノンフライ麺が定石と感じ、定番品のヤマダイ「凄麺 喜多方ラーメン」と完成度を比較してみました。

尾道ラーメンに使われる麺は、やや加水率の低い平打ち麺が定番となっているそうですが、冒頭でも触れたようにストレート中細麺を提供する店もあるそうですし、ちょいとヤマダイの製造ライン的な都合もあるんでしょうけれども、単純に今回のスープとの相性は良好です。けっこう醤油の輪郭が立っていたので、逆に低加水麺だったらスープに喰われていたかもしれません。

しっとりとした口当たりと喉越しのよさが印象的な優しいタッチのノンフライ麺で、小麦の香りが豊か。テクスチャーは柔らかい印象ですが、れっきとした小麦の香りと加水率の高さから、浮いた様子も埋没する様子も見せず、程よい位置に落ち着いていました。熱湯5分経った時点で食べ頃を迎え、その後は自然に食感を緩めていきますが、劣化ではなく食感の変化を素直に楽しめるような流れだったので、ナチュラルな移り変わりがプラスに働いていたように思います。指定の5分ちゃんと待って、じっくり焦らず変化を楽しみながら食べるのもオツですよ。

スープ

尾道で昔から親しまれている中華そばのスープを再現しました。本醸造濃口醤油とチキンをベースに背脂のコクが利いたスープです。風味豊かな出汁と香味野菜を使用し、味わい深いスープに仕上げました。

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

こ、これは‥

かなりシンプルな味わいで、ほんと昔ながらの中華そばというか、古きよき味を忠実に守ってきたかのような歴史を感じる硬派な動物系醤油清湯です。最近のハイカラなオシャレ系ラーメンとは真逆を行くような、派手さや奇抜なんか微塵も感じらず、まるで昭和初期から時計の針が止まったような味‥でも、たぶん今回のスープに強く締め付けられるほど心を掴まれる方は多いのではないでしょうか。

鶏ガラがメインの醤油清湯で、その醤油も輪郭が鋭く、濃口醤油特有の癖と酸味を若干ながら感じるほど。かなりベースはシャープに仕上がっていて、スープ単体だと私には塩気が厳しいテイストだったりもしたのですが、豚を中心とした動物系の旨味も厚く、単なる醤油辛いスープでは終わりません。それも植物油脂で伸ばしたようなタイプではなく、がっつり動物油脂がメインとなっていたので、シャープな路線にありながらも旨味に対する一切の余念を感じませんでした。原材料には煮干粉末も使用されていますが、あくまでも下支えに過ぎず、かなり硬派で素朴なオールドスタイルです。

拡大写真では脂っこく見える表面の油脂ですが、実際はクドさよりも芳醇な印象を強く感じさせるポジティブな油脂感で、背脂の粒も拾って食べるとマイルドに甘く、自然にコクを深めてくれていました。若い世代の方や日々先進的な味を求めている方からすると地味でフツーなイメージが先行してしまうかもしれませんが、シンプルだからこそ誤魔化しのきかないジャンルを正々堂々と攻めてきた姿勢にはメーカーの心意気を感じました。

かやく

レトルト具材:チャーシュー、メンマ
乾燥かやく:ねぎ

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

ねぎは食べる直前に!

本来であればレトルト具材を褒め称えるべきなんでしょうけれども(もちろん後で褒め称えますけど)、先に “ねぎの後入れ” について解説させてください。今回、調理方法では “かやくを先に入れる” ように指示されているのですが、キクラゲやナルトなどの熱湯でケアしなければいけない具材は入っていないので、別に先入れする必要はないんです。ねぎが嫌いな方は、もちろん後にも先にも入れなくてオッケーなんですけど、後入れすることで香り立ちが数倍に跳ね上がり、なおかつ特有のシャープな香味が引き立って、それが今回のノスタルジックなスープと絶妙にマッチしていたんですよね。他にも乾燥の小ねぎを後のせかやくとしているカップ麺は珍しくありませんし、私は勝手に後のせしましたが、ぜひオススメしたい食べ方です。なにも難しいことはありません。食べる直前に開封して入れるだけです。ねぎが好きな方は、無条件で後入れを推奨します。

さて、こっちが具材の本丸レトルト調理品ですが、チャーシューは丁寧に巻かれたバラチャーシュー系‥なんですけど、えっと‥肉系の缶詰?とかあるじゃないですか。あんな感じ(笑)でも、やはり乾燥具材とは大幅に異なる肉質には特別を感じます。缶詰の肉やスーパーに真空パックされて並んでいるトッピング用のチャーシューがダメならコレもアウトになりますが、他のカップ麺と差別化が図られると同時に高級感の演出にも繋がっていました。それよりも高い満足感が得られたのは大きなメンマで、レトルト調理品に強い東洋水産(マルちゃん)のレトルトメンマよりも存在感があります。ご覧の通りカップ麺としては極太仕様のメンマが4本、かなりコストパフォーマンスに優れた印象を受けました。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)

冒頭で「尾道ラーメン」と「中華そば」の違いについて触れましたが、これこそが本来 “「尾道」で愛されてきた「中華そば」” なんだと思います。私を含め「尾道ラーメン」と聞けばイリコが効いた背脂醤油を思い浮かべられる方は少なくないと思うのですが、なるほど「中華そば」というタイトルには大きな意味があったんだなと深く納得しました。

ノンフライ麺は汎用ですが、そのクオリティは「凄麺」らしく約束された高品質で、すでに確保されている製造ラインを用いることで麺のコストを削減し、スープもシンプルだったからこそ具材にメインとなるレトルト調理品を2種類も採用できたのでしょう。それでいて硬派な印象とコンセプト背景から、このシンプルな素朴さが安っぽいだの浅はかだのという印象を抱かせず、いろいろ深読みしていたらヤマダイの手腕が恐ろしいとさえ思えてきました。いや、勝手な推測(憶測?)なんですけどね。

最近のオシャレなラーメンや奇抜な味、先進的な味覚を求めている方にとっては面白味に欠けるテイストになるかもしれません。しかし、「瀬戸内の港町で愛されてきた素朴な味」というフタのキャッチフレーズを見て奇抜さや目新しさを求めるのはナンセンスですし、「尾道ラーメン」を思い描いている方にとってもイメージと異なるギャップを感じてしまうかもしれませんが、こんな「中華そば」が尾道にある、それが体験できる一杯です。なんて偉そうに言いながら私taka :aは本場尾道でラーメンを食べ歩いてきたわけではないのでw ほんと知識だけで勝手に紐付けているだけなんですけど、それを差し引いても一つのカップ麺として完成度の高い一杯だったので、それに関しては自信を持って断言します。

このカップ麺を購入・喫食する前に注意すべきは、 “他県で一般に知られている「尾道ラーメン」とは違う” こと、 “派手さのない味である” こと、 “食塩の摂取量に注意してスープは残す” こと、でもって “ねぎは後入れする” こと ←これ特に重要です!発売日より日数が経過してから行動圏内のスーパーに流れてきたので、ちょっと紹介するのが遅れてしまったんですけど、「尾道の中華そば」と「尾道ラーメン」の違いが学べたり、かなり有意義な実食でした。素朴で硬派な昭和テイストのラーメンが好きな方は、とりあえず買って損のない逸品です。

製品名:ニュータッチ 凄麺 尾道中華そば
製造者:ヤマダイ
内容量:115g(めん62g)
発売日:2018年6月25日(月)
発売地区:-
取得店舗:スーパー
取得価格:170円(税込)
希望小売価格:210円(税抜)
JANコード:4903088013428

麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(レトルト調理品・液体スープ・かやく)

ヤマダイ株式会社:〒300-3598 茨城県結城郡八千代町平塚 4828
お客様相談室:0296-48-0133

ヤマダイ
プロフィール

カップ麺ブロガーなのに塩気の強い食べ物が苦手で、激辛好きなのに猫舌。実際のラーメンでは専ら豚骨派で、豚骨臭フルスロットルが好み。

ジャンルを問わず食のストライクゾーンは広いが、基本的に揚げ物は苦手。アボカドと馬肉、きのこ、セロリが好き。

趣味はブログ・執筆、ワードプレス、食べること、料理、ギター。

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本日の一杯 -Cupmen review blog-

  1. たうい より:

    尾道ラーメンと中華そばの違い?

    むずかしいな~ww、でも魚介系が弱かったですね。
    なんかフツーのオーソドックスな背脂醤油ラーメンって感じ。
    それは尾道中華そばなのかわかりませんが・・・。

    ちょっとおとなしすぎる印象を受けたスープでした。

    ネギの後入れは以前気にしてませんでした?
    博多系の豚骨とかで。
    自分は今回は後入れで気になったな~。

  2. NickNick より:

    おー、尾道の隣の三原出身の私としては、この高ポイントはなんだか田舎が褒められてるようで嬉しい。

    なかなかしっかりした、チャラチャラしてないラーメンみたいですね。

  3. ビー玉 より:

    ええ・・もう奇抜なラーメンが苦手な人間としては、こんなオーソドックでレトロ感のただようラーメンを求めているんですよぉ(ノД`)シクシク やっと来た!!かやくもなんとも本格的で懐かしい感じだし、ノンフライ麺が泣ける!!これは買いでしょう(๑•̀.•́ฅ✧
    ネギの後入れ了解です!!

  4. 坂田 より:

    尾道系~・・・これは私も好きですね~!・・・
    たまに、山口へ帰省する時途中で食べる事も・・・
    尾道ラーメンはカップ麺でもかなりウマウマだと思います~

  5. ねぎの説明が( ̄ー ̄)bグッ!        ( ̄ー ̄)bグッ!
    パッケージに瀬戸内と書いていてもダマされはせんぞ~。
    ε=ε=ε=(┌ ^ω^)┘