どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年2月5日(火)ローソン新商品のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 凄麺 ねぎみその逸品」の実食レビューです。
「凄麺」シリーズでトップの売上を誇る「ねぎみその逸品」がローソンの新商品として登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ニュータッチ 凄麺 ねぎみその逸品
「凄麺」(すごめん)とは、ニュータッチことヤマダイの主要ノンフライ即席麺ブランドで、平成13年(2001年)10月に発足。大企業には創造できない価値を消費者に提供し続けるために高い製造コストと手間を惜しまず、「損して得取れ」という合言葉を掲げ、常に攻めの姿勢で柔軟な開発に挑み続けてきた結果、厳しい審査を通過して特許を取得しました。
「凄麺」というブランド名は、シリーズ初のカップ麺「これが煮玉子らーめん」(2018年10月22日に復刻版発売)の開発が進められていた当時、海を渡ってメジャーリーグで活躍していたイチロー選手の活躍に感銘を受け、ただただ「凄い」と賞賛する人々の声からヒントを得て「凄麺」と命名したそうです。
2019年2月現在、ご当地ラーメンの再現カップ麺「ご当地シリーズ」20品、ねぎみその逸品も属している「逸品シリーズ」6品、汁なし部門の「THEシリーズ」2品、手緒里庵から移籍した「そばシリーズ」2品の合わせて計30種類の定番品を展開している凄麺ですが、その中でもトップの売上を誇るのが「ねぎみその逸品」。
正確な初代の発売日は特定できなかったのですが、すくなくとも2004年4月には販売されていたようなので(JANコード:4903088003603)、およそ15年近い歴史を重ねています。これまで凄麺シリーズはリニューアルの都度「○代目」とカウントされていたのですが、2015年12月14日発売「ねぎみその逸品(八代目)」以降、「○代目」システムは廃止されました。
というわけで過去のPDFを遡って数えてみたのですが、ねぎみその逸品に関連するニュースは2016年12月5日発売の期間限定商品「凄麺 15周年記念ねぎみその逸品」と2018年11月19日(月)に実施されたリニューアルのみ。この2018年11月19日が最終リニューアルになるので、2019年2月現在に販売されている「ねぎみその逸品」は数えで「九代目」になるのですが‥‥
最終リニューアル時の変更点はパッケージデザインが刷新されただけなので、実は2015年12月14日に発売された「ねぎみその逸品(八代目)」から中身は据え置きで変わっていません。2019年2月5日(火)よりローソンの新商品として取扱開始となりましたが、スーパーやドラッグストアで販売されている「ねぎみその逸品」と同じ商品です。
「ねぎみその逸品」は昔から固定ファンが多く、かくいう私もブログを始める前は「最も好きな味噌ラーメンのカップ麺は何?」と尋ねられたら「ねぎみその逸品!」と即答するくらい大好きな商品だったんですけど、おそらく七代目以降は未食、ちゃんとブログでレビューしたこともなかったので、真剣に向き合ってみることにしました。
開封
別添の小袋は、「後入れ液体スープ」「かやく」「やくみ(おろしにんにく)」の合計3種類。やはり「ねぎみその逸品」といえば、生おろしニンニクという反則級の薬味が別添されていることが最大の強み。これで★の数いくつ稼ぐつもりだ? ってくらい強力なアイテムなので、ちょっと冷静にならなければいけません(※にんにく大好き)。
麺は「凄麺」なので、とうぜん発売当初からノンフライ麺が採用されています。よく見ると薄いフィルムのようなオブラート状の成分が付着しているのですが、麺をほぐれやすくするために施された大豆由来の食物繊維なので、身体に害はありません。そのことについては容器側面にも記載されているので、ご安心ください。
「凄麺」の楽しみといえば、フタの裏にプリントされている「フタの裏ばなし」も魅力的なポイント。今回は「No.ネ-10」となっていたので、ねぎみその逸品・第10話目の裏話。「決め手はおろしにんにく!」という題名で、別添おろしにんにくが担っている役割の重要性、また最初から入れずに途中で加えることで味の変化を味わう楽しみ方の紹介などが書いてありました。
製品情報・購入価格
製品名:ニュータッチ 凄麺 ねぎみその逸品 製造者:ヤマダイ 内容量:133g(めん65g) 発売日:2018年11月19日(月)※製品リニューアル 発売日:2019年02月05日(火)※ローソン取扱開始 実食日:2019年02月09日(土) JANコード:4903088004679 希望小売価格:210円(税抜) 発売地域:全国 |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋〔液体スープ・かやく・やくみ(おろしにんにく)〕 |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】スープ(味噌、動物油脂、たん白加水分解物、ポークエキス、ねりごま、糖類、食塩、ニンニクペースト、ショウガペースト、植物油脂、発酵調味料、タマネギペースト、香辛料)、めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、かやく(ねぎ、糖類、唐辛子、でん粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、ソルビトール、カラメル色素、環状オリゴ糖、酸化防止剤(ビタミンE)、ミョウバン、香辛料抽出物、酸味料、増粘多糖類、クチナシ色素、香料、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※最終生産は日本国内で行い、原材料は安全性が確認されたものだけを使用 |
【アレルゲン情報】小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(本品原材料でアレルギー物質の表示が義務付け及び推奨されているもの27品目中) |
実食開始
液体スープ・やくみ(おろしにんにく)は後入れ、かやくのみ先入れになるのですが、小袋の中にはフリーズドライのネギと輪切り唐辛子を固めたブロックが入っています。あとはFDねぎブロックめがけて熱湯を注ぎ、5分待ってから液体スープを投入するのがセオリーなんですけど、ヤマダイが公式で提唱している作り方「アツアツの『ねぎみその逸品』を食べる裏ワザ!」をご存知でしょうか。
これはヤマダイのコーポレートサイトで紹介されているのですが、まずは “かやくを入れずに” なみなみと熱湯を注ぎ、液体スープの小袋は別の容器に入れて温め、4分30秒待ったら “湯切り” します。その後、かやくを麺の上に開け、内側の線まで熱湯を注いだら30秒待機。あとは素早く麺をほぐし、温めておいた液体スープを入れたらアッツアツの逸品が完成! というもの。たった30秒でも戻るFD具材だからこそ可能な調理方法ですね。
ちなみに通常調理だと完成時の温度は70℃前後、調理環境にもよりますが「アツアツの『ねぎみその逸品』を食べる裏ワザ!」を実行すると85℃前後に仕上がるそうです(※ヤマダイ調べ)。残念ながら私は猫舌につき、あまりスープが熱すぎると味を察知できないので、今回は普通に調理しました。
それでは、実際に食べてみましょう。新商品のレビューに追われて数年ぶりの実食なのと、あまりにファンの多い人気商品なので、ちょっと緊張しているのですが‥w 本日も公正な判断を心がけ、「めん」「スープ」「かやく」の各項目を丁寧に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(133g)当たり
カロリー:439kcal |
めん
モチモチとした生麺に近い食感を再現した当社独自製法のノンフライ麺です。時間が経ってものびにくいのが特徴です。
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」pdf)
数年前の凄麺が手掛けるノンフライ太麺は、いずれも例に漏れずゴリゴリとした不自然な食感で、いかにもゴムっぽいノンフライ麺特有の悪い癖が目立っていたのですが、ずいぶんと自然な質感になりました。どうしても熱湯5分ではコシが強すぎるため、ノンフライ麺サイドの質感ではあるものの、日本最大規模となるノンフライ麺の専用工場を新たに建設中なので、近々さらなる進化を遂げることでしょう。
個人的に熱湯7〜8分以降が食べ頃だと思っているのですが、このノンフライ麺は適切に吸水させることで麺の密度を取り戻すため、いくらカタ麺が好きでもフライングするのはオススメできません。さすがに熱湯7分は長いかもしれませんし、スープもアツアツではなくなってしまいますが、スープの温度問題については前述した「裏ワザ」を実行すれば解決です。
別添おろしにんにくを攪拌(かくはん)する前はノンフライ麺の主張を強く感じるのですが、おろしにんにく攪拌後は適切なバランスで、コシの強い太めの手揉み風ちぢれ麺という形状と質感も味噌ラーメンのイメージにピッタリ。事前にコーティングしてある大豆食物繊維によって熱湯5分でもスムーズにほぐれますが、液体スープを入れる前に忘れず麺をほぐしておきましょう。
スープ・別添おろしにんにく
3種類の味噌をベースに、赤唐辛子で味を引き締めた味噌ラーメンスープです。豚の旨みを中心に香味野菜を加えベースのコクを出しました。さらに、練りごまを配合して厚みを強化しました。オイルにはごま油を隠し味に加え、香り立ち豊かなスープに仕上げました。別添:おろしにんにく
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」pdf)
「七代目」の頃は2種類の味噌を使用していたのですが、「八代目」からブレンドしている味噌が3種類に増え、やや芝麻醤(ねりごま)の含有量が減っています。さらにホタテエキスもカットされているのですが、新たにショウガペーストが追加され、以前よりも比較的すっきりとした印象を受けました。
増えた味噌のタイプは白味噌なのか、味噌の輪郭を残しながらも全体の表情は穏やかになり、しかしながらコク深い味噌の旨味に芝麻醤のサポート、丁寧な豚の旨味、おろしにんにくを溶かす前から感じる適度なニンニクとオニオンの香味にショウガのキレが相俟って、穏やかながらに滋味深く、十数年もの間に培われてきたノウハウと完成度の高さは伊達じゃないですね。
しかし、忘れてはいけない別添おろしニンニクの強烈なインパクト。穏やかで優しく包み込んでくれるような味噌スープは途端に表情を変え、お口のエチケットを容赦なく乱してきますw 仕事中はダメ、ゼッタイ。だけど、これこそが「ねぎみその逸品」の真価なので、こちらがスケジュールを調整しましょう。
ベースのスープは以前よりも比較的すっきりとした印象を受けたと書きましたが、それだけに生おろしニンニクのキレが際立っています。これによって存在感の強い太麺とスープが対等の位置関係になり、ニンニクのキレは具材のネギとも相性抜群で、量も多過ぎず少な過ぎず適切でした。
かやく
FD ネギブロック(ネギ、唐辛子)
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」pdf)
「FD」はフリーズドライ(凍結乾燥)の略称で、真空凍結乾燥技術(凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華させて乾燥させる技術)が採用されていることを意味しています。およそ15年前はネギの他に鶏肉、豚肉、玉ねぎ、赤ピーマンなども入っていたようですが、現在はシンプルにネギと唐辛子。
私は唐辛子の辛さに鈍感なので、この程度の量では飾りとしか思えなかったんですけど、さすが「ねぎみその逸品」というだけあってネギの存在感は凄まじく、シャッキシャキの食感に加えて内部は加熱したネギ特有のトロッ‥とした成分まで再現しているリアリティの高さ。かなり量も多く、サイズも特筆して大きいので、まさにネギが主役の味噌ラーメンを体現しています。
あまりに定番品ということもあり、さも当たり前のように慣れ親しみのあるスタイルですが、あらためて真剣に食べるとインパクトのある具材ですね。食べ応えのある主役級のネギにスープもガツンとニンニクのパンチが効いているので、肉がなくても寂しくありませんでした。さすがFDブロック、おそるべし。
総評
★★★★★★★★☆☆(★8)
もっと赤味噌が強いほうが好き、凄麺のノンフライ麺は苦手、肉具材がないと物足りないなど、もちろん好みによる異論は認めますが、さすが凄麺でトップの売上を誇るエースなだけあって、私には文句の付け所が見当たりませんでした。うますぎる。おろしニンニクを加える前のスープも味わい深いので、メーカーの言う通り最初はそのまま、途中でニンニクを追加してインパクトのあるギャップを楽しむのがオススメです。
その際、ぜんぶスープに溶かしても問題ないですし、半分だけ入れてみる、または麺にチビッと付けて食べるなど、いろいろ試してみてください。ただ、もろでチューブタイプの生おろしニンニクと遜色ないやつが入っているので、口臭によるトラブルを招かないシチュエーションで楽しみましょう。
2019年2月現在、ローソンで新商品と書いてある商品はコンビニ以外の店舗でも購入できる「ねぎみその逸品」と同じなので、よほど緊急性のある場合や突発的な衝動に駆られて勝てない場合を除き、わざわざローソンで購入するメリットはありませんが、最寄りに取扱店舗が無かった方には朗報ですし、販売エリアと取扱店舗の拡大という意味では価値のある展開だと感じました。久しぶりに食べましたが、とても素晴らしい逸品です。