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マルちゃん即席めん史上最太を実現「凄太肉南ばんそば」はイメージ通りの太さか、それとも‥‥

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年7月8日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 凄太肉南ばんそば」(271円+税)の実食レビューです。

東洋水産の即席めん史上もっとも太い蕎麦!? つゆにこだわるマルちゃんの和風カップめんシリーズに “前代未聞の硬さと歯応えの凄太蕎麦„ 登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん 凄太肉南ばんそば

マルちゃんの和風カップめんシリーズとは、1978年(昭和53年)8月10日発売の「赤いきつねうどん」を筆頭に「緑のたぬき天そば」や「黒い豚カレーうどん」「白い力もちうどん」「紺のきつねそば」「おそば屋さんの鴨だしそば」などが属している、こだわりの “つゆ„ が特徴的な商品群で、直近だと夏の「冷し」など、数量・季節限定のスポット商品にも力を入れているのですが‥‥

マルちゃんの即席めん史上最太!?

今回の新商品「凄太(すごぶと)肉南ばんそば」は、かつおと昆布をベースに、豚の旨みを効かせた甘辛い濃厚蕎麦つゆと、硬くて噛み応えのある凄太蕎麦を特徴とする変わり種で、縦型ビッグの容器を採用していますが、和風カップめんシリーズの派生品として開発された一杯。奇抜な商品が矢継ぎ早に現れては消えている即席カップめん市場なので、一見して受ける印象からすると、ぶっちゃけインパクト不足。

しかし、東洋水産のニュースリリースに記載されていた “マルちゃんの即席麺史上で最も太いそば„ という商品コンセプトを読んだ瞬間、これは見逃しちゃいかんと。ほかにも商品の特徴について記載されていますが、なかでも注目すべきは「マルちゃんの即席麺史上で最も」と訴求している部分。

「凄太肉南ばんそば」新発売のお知らせ

この表現をストレートに受け取ると、マルちゃんの即席カップ麺に限定していない、つまり袋麺も込みでブランド史上もっとも太い蕎麦であることを意味した表現。もしかすると近い将来、まだ中華麺しか展開していない「ZUBAAAN!(ズバーン)」に塗り替えられる可能性もありますが、その前に確かめておかなければとレビューに至った次第です。

開封

まずは別添の「特製スープ」を引っ剥がす

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」1パックのみで、名称が特製油ではないことから、カエシに該当する成分も入っている様子。シリーズ的に出汁(だし)の強さはもちろん、豚の旨みについても訴求しているため、パワフルな要素にも期待。

かなりシンプルなラインナップ

かやくは味付豚肉、ネギと驚くほどにシンプルな組み合わせですが、この見慣れた味付豚肉は東洋水産の十八番。そのため新鮮味こそないけれど、かなりリアルな肉具材なので、入ってるだけで単純に嬉しくなっちゃうアイテム。

また蕎麦における南蛮(なんばん)はネギを指し、その由来については諸説あるけれど、江戸時代に来日した南蛮人が殺菌、健康保持などを理由にネギを好んで食べていたから、というのが有力説。今回の「凄太肉南ばんそば」は、文字通り肉とネギが入った蕎麦を意味しているため、それをシンプルかつ実直に体現しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 凄太肉南ばんそば
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901990378338(JAN)
発売日:2024年07月08日(月)
実食日:2024年07月23日(火)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
小売価格:246円(税別)
購入価格:271円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、添付調味料(しょうゆ、砂糖、植物油、ポークエキス、食塩、魚介エキス、乳糖、豚脂、香辛料、発酵調味料、たん白加水分解物、こんぶエキス、香味油脂)、かやく(味付豚肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む)

実食開始

想像以上に平打ちだった件

麺は油で揚げたフライ蕎麦で、マルちゃんの即席めん史上もっとも太い蕎麦を訴求していますが、湯戻し時間は4分と若干ながら短め。サイズは‥‥正直、たしかに太いのは太いけど、度肝を抜かれるような太さではありません。たとえばエースコックの「厚切太麺(あつぎりふとめん)」を引き合いに出すと、すくなくとも厚みに関しては太刀打ちできない形状です。

とはいえ仕上がりの印象は悪くない

しかしながら幅の広さはカップうどんに匹敵するレベルに到達しているため、そこが「凄太」たる所以。調理後の香りに特筆すべきインパクトは備わっておらず、むしろ漠然とした安心を感じるタイプの湯気が漂っているのですが、後入れ「特製スープ」に含まれる豚脂により、真面目さと力強さが両立されたファーストインプレッション。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社で、東洋水産の縦型ビッグ製品を担当しています。つまり、酒悦の房総工場については “マルちゃんの工場„ という認識で問題ありません。それでは、ブランド史上最太蕎麦の衝撃に期待しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:443kcal
たん白質:12.9g
脂  質:20.2g
炭水化物:52.4g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.83mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:158mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:443kcal(めん・かやく:357kcal)(スープ:86kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

職人気質というか、気取らない質感が良き

5.0

パッと思い浮かんだので「うどん」を例えに使いますけど、商品名の「凄太」という表現から「讃岐うどん」を想像していた場合、フタを開けたら「きしめん」が出てきた的な。たしかに細麺ではないけれど、それなら “マルちゃんの即席めん史上もっとも幅の広い蕎麦„ と表現してほしかった、みたいな気持ちになるかもしれません。ただ、これ面白いですよ。

二郎インスパイア系の麺に通じる魅力あり

あえて粘りは最小限に抑えているような、だいぶボソボソとした食感で、ご覧の通り厚みこそ控えめですが、なかなかに野生的。ラーメン二郎の極太麺ほどではないけれど、その無骨さはカップそば界の二郎インスパイア系とでもいいましょうか。さらに、ピロピロとランダムな口当たりも個性的で、そこも面白いと感じたポイント。

加水率の低さと厚みのなさが相乗し、やや耐久力に乏しいところは今後の課題になるかもしれないけれど、田舎そばライクな食感も然る事乍ら、そば粉の風味も強く、結果的なイメージとしては悪くありません。ちなみに「小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白」という原材料名の表示は、冒頭で挙げた「緑のたぬき天そば」と完全に一致します。

スープ

きちんとカツオ、しっかりブタ

5.0

まずは「特製スープ」を入れずに味わってみたところ、出汁の組み方はマルちゃんの和風カップめんシリーズらしく上品で、えぐみや雑味などは抑えられていたのですが、カツオの存在感は絶大。少量の七味唐辛子も入っていましたけど、きわめて繊細な使い方だったので、もうちょっと強くても‥‥などと思った節もありますが、やさしい昆布の効かせ方も含め、いい意味でマルちゃんらしい優等生な味わい。

ここでブタがイッキに加速

しかし、そこに別添の「特製スープ」を加えると、液体しょうゆ特有のフレッシュなキレとコク、さらに豚脂が加わることで、動物系の旨みも明確に。それでも奇を衒ったような個性は皆無に等しく、前述のように漠然と安心感を覚えるようなバランスを誇っているのですが、想像していた以上に豚の旨みが強かったのはサプライズ。

けっこう濃いめの味わいに仕上げてありますが、猛暑日が続いている今現在において、ショッパさよりもコクが勝るような塩梅でした。これ、セルフでラー油とか揚げ玉、刻み海苔なんかを追加しても間違いないでしょうね。

かやく

これぞシンプルイズベスト

5.0

味付豚肉は、直近にレビューした商品を例に挙げると「裏飯田商店 セアブラニンニク豚骨醤油」にも使われていた豚肉で、醤油と砂糖で甘辛く炊いた例の具材。その噛み応えはもちろん、ちょっと獣臭を伴う部分まで、そんじょそこらの成型チャーシューとは比べ物にならないリアルさ。極端に量が多いわけではないけれど、その存在感から物足りなさを覚えることはありません。

さらにネギもフリーズドライ(凍結乾燥)なので、エアドライ(熱風乾燥)のネギよりも上品ですし、なおかつ大きめのカットも嬉しく、きちんと肉南蛮してました。

総評

5.0

というわけで、凄太の指標が麺の厚みに向いているとイメージしていた場合、ペラッペラやんけw みたいな感想を高確率で抱くことになるかと思いますが、うどんに見紛うほどの幅は冷静に考えるとインパクト大。また田舎そば風の無骨な食感も面白く、カツオと豚が力強いスープも丁寧に「凄太」なテイストで、肉南蛮をシンプルに体現した具材の構成も含めて手堅い一杯だなと。

はたして次は無難に「ラー油そば」を展開してくるのか、それとも湯切りタイプの汁なしカップ麺にアレンジするのか、あるいは来年の夏にリリースする「冷し」の布石なのか、はたまた二郎インスパイア系のスープに合わせて “脱そば化„ を狙ってくるか、まだ今後の展開までは掴めていませんけど、使い道は多そうなので、ぜひ続編の登場にも期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】

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