記事内に広告が含まれています

認めたくないものだな、日清の “最強どん兵衛” ゆえの完成度を——。すべてが主役「鬼かき揚げそば」の迫力に刮目!!

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月28日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清の最強どん兵衛 かき揚げそば」の実食レビューです。

ぜ、ぜんぶ主役だと!? これまでの「どん兵衛」を覆す太そば、サクサク旨い鬼かき揚げ、6種の合わせだし、浅草やげん堀の特製七味唐辛子を付けた “すべてが主役の最強どん兵衛” 登場!!

いつもの「天ぷらそば」と何が違う? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

日清の最強どん兵衛 かき揚げそば

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇るブランドで、定番の「きつね」が発売されたのは1976年(昭和51年)8月9日。その約3ヶ月後、1976年11月15日に「天そば」が現れ、どちらも西日本と東日本の味覚差に配慮し、発売当初から粉末スープ使い分けていました。

この「どん兵衛」すべてが主役

今回の新商品「日清の最強どん兵衛 かき揚げそば」は、自ら最&強を謳う “すべてが主役” の「どん兵衛」で、華やぐ香りを特徴とする6種の合わせ出汁(だし)を新規に開発。そこに圧倒的な弾力と喉越しが楽しめる熱湯5分の太そばを合わせ、厚さをアップさせた鬼かき揚げと浅草の老舗「やげん堀」で特別に調合した特製七味唐辛子を別添するなど、並々ならぬ気合いを感じる一杯です。

どん兵衛における「太そば」といえば、2011年1月24日に発売された「日清のどん兵衛 ぶっとリッチ 天ぷらそば」(熱湯4分)を皮切りに、当時は “どん兵衛史上最太” をアピールしていましたが、2016年11月7日に発売された「日清のどん兵衛 旨辛 鶏だし太そば」でシリーズ初となる “熱湯5分の真っ直ぐな蕎麦” が登場。

そこで “どん兵衛史上もっとも太い蕎麦” が更新され、吉岡里帆さん考案のアイディアレシピ「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨だしねぎ太そば」(2017年11月20日発売)と「日清のどん兵衛 和山椒香る旨辛ラー油太そば」(2018年11月26日発売)にも同じサイズの太そばを採用するなど、熱湯5分の和そば自体は初めての試みではありません。

驚きの食感まで調理5分

しかし、今回の「最強どん兵衛 かき揚げそば」には “新太そば採用” ということで、従来の油揚げ麺とは仕様が異なる様子。さらにメインの具材として「日清のどん兵衛 かき揚げ天ぷらうどん」を超える鬼かき揚げを搭載し、6種の合わせ出汁には鰹節・昆布・サバ・煮干し・干し椎茸・あご(飛魚)をブレンドすることで、うま味の相乗効果を図っています。

ひとつ前のページで評価した「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」には長野県長野市の老舗「根元 八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」で特別に調合した “特製ゆず七味唐辛子” を別添していましたが、こちらの「かき揚げそば」では「やげん堀(やげんぼり)七味唐辛子本舗」に協力を仰ぎ、こだわりの度合いを強めました。しかし、ひとつだけ引っ掛かるのがメーカー希望小売価格と実売価格について。

通年販売されている「日清のどん兵衛 天ぷらそば」(レギュラーサイズ)のメーカー希望小売価格は193円(税別)なのに対し、数量限定の「最強どん兵衛 きつねうどん」と「同 かき揚げそば」では248円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は268円(2022年3月現在)が相場。

スーパーでの販売価格も最強クラスだった‥‥

私の住んでいる地域のローカルスーパーを例に挙げると、レギュラーサイズの「どん兵衛」は148円(税込159円)で販売されているのですが、今回の「最強どん兵衛」は2品とも228円(税込246円)で、87円もの差が生じていました。しかし、先にレビューした「きつねうどん」は値段相応のクオリティだと感じたので、こちらにも期待したいところ。

開封

かき揚げが笑っちゃいくらいデカいw

今回のカップ麺に別添されている小袋は「七味付き粉末スープ」に、個包装された「かき揚げ」の組み合わせで、粉末スープ側では6種の素材を強調し、七味唐辛子側には「やげん堀」のロゴを印刷することで特別感を演出。いつもの「かき揚げ天ぷらうどん」に入っている鬼かき揚げも大概デカいので、ちょっと違いを感じにくいのですが、その厚みを上回るサイズと日清食品は公表しています。

いつもの「天ぷらそば」より太い

通年販売されている「天ぷらそば」は熱湯3分なのに対し、今回の「最強どん兵衛」は熱湯5分の太そばで、劇的に幅が違うわけではないものの、厚みについては一見して明確に違いが分かるほどの太さ。いつもより2分も長めに待たなければいけないけれど、同時発売品の「きつねうどん」は熱湯8分だったので、それよりは早く食べられます。あらためて、調理8分は長かったw

前述のようにメーカー希望小売価格は248円(税別)なので、即席カップめん類としては高めの部類に位置する商品。ただ、どん兵衛というネームバリューの高さもあり、初日からコンビニでの売れ行きも好調で、さすがと感じざるを得ませんでした。強い、あまりにも強い。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清の最強どん兵衛 かき揚げそば
製造者:日清食品株式会社
製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:101g(めん66g)
商品コード:4902105271490(JAN)
発売日:2022年03月28日(月)
実食日:2022年03月30日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:246円(税込)
希望小売価格:248円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(七味付き粉末スープ・かき揚げ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ、大豆食物繊維)、かやく(かき揚げ)、スープ(食塩、糖類、かつおぶし調味料、魚粉(かつお、さば、あご)、粉末しょうゆ、七味唐辛子、ねぎ、たん白加水分解物、こんぶ調味料、しいたけ調味料、にぼし調味料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、乳化剤、酸味料、香料、増粘剤(グァーガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、チャ抽出物、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・ごま・さば・大豆を含む)

実食開始

いつもより魚粉が強め

別添の小袋は七味と切り離した「粉末スープ」のみ先入れで、香りは西日本向けの「天ぷらそば」よりも強く、太そばのインパクトを余裕綽々に受け止めてくれそうな雰囲気。ちなみに私は “鬼かき揚げ先入れ派” なんですけど、今回はパッケージの調理方法に従います。

鬼かき揚げの存在感たるや

たかが5分、されど5分。なにかに集中していたらアッという間なのに、ボーッとしていたら長く感じる時間。かのスティーブ・ジョブズは、自らのスピーチ時間を5分に限定し、そのリハーサルに丸2日を費やしていたそうです。いつも話が長くて退屈される校長先生や社長、上司各位は参考にしてください。などと関係ないネタを考えている間に5分が経過‥‥

調理後の香りも魚粉の存在感が強く、それを鮮やかに彩る七味唐辛子の香りも印象的。通常の「天ぷらそば」とは明らかに異なるオーラを放っているため、いつもとは違う特別感に期待しながら「めん」「つゆ・七味唐辛子」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:494kcal
たん白質:10.0g
脂  質:25.7g
炭水化物:55.7g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:154mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:494kcal(めん・かやく:485kcal)(スープ:9kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

通常品よりも明らかに厚みがある

4.0

2022年3月現在の「どん兵衛」そばシリーズにおける油揚げ麺には、つゆとの一体感を高めるために “かつおぶし粉末” や “糖類” を練り込んでいるのに対し、それらはカット。代わりに通常品の蕎麦には使用していない大豆食物繊維を練り込むことで、コシの強さや耐久性を強化しています。

いつもよりワイルドな印象

調理環境(室温など)にも左右されますが、熱湯5分ぴったり守っても、食べ始めは端の部分などに戻りムラが生じているかもしれません。ただ、そこまで致命的な戻りムラではなかったので、ちょっと硬いかな? くらい。熱湯3分の油揚げ蕎麦よりもコシが強いので、通常品との違いは明確に感じられるでしょう。

そば粉よりも小麦粉の含有量が多いので、小麦に由来する粘りはオリジナルよりも強く、蕎麦としての完成度は通常品のほうが上に思えるのですが、ちょっと田舎蕎麦ライクな無骨さが魅力的。あえて待ち時間を長めに取る必要はないけれど、早めに食べ始めると戻りムラが目立つと思うので、ひとまず5分は守ったほうが安全です。

つゆ・七味唐辛子

東日本向けの味わいをベースに魚粉マシ

5.0

粉末スープの原材料は「最強どん兵衛 きつねうどん」と近い内容で、実は “たん白加水分解物” を抜いて “こんぶ粉末” を足すと使っている原材料は一致するのですが、まったく同じ配合ではありません。6種の混合だしによる重厚感は共通の項目になりますけど、こちらのほうが力強く、関西風の味付けを軸にしていた「きつねうどん」よりも醤油が明確で、キリッとした味わい。

すでに製造を終了している「液体つゆ仕上げ」ほどではないですが、東日本向けの味付けで、しかしながら出汁‥‥というか魚粉のパンチが強く、醤油で押し切る系の攻撃的な味ではありません。やや化学調味料特有のピリピリとした刺激も並行しますが、それ以上に魚粉が強く主張してきます。

東日本向けの配合を意識

それを彩る「やげん堀」の特製七味唐辛子も東日本向けの「彩り七味」に近い配合で、ピリッとした唐辛子のアクセントを中心にしつつ、焙煎唐辛子に由来する芳ばしさと黒胡麻のアクセントが印象的。柑橘系のアクセントは控えめですが、つゆの方向性にマッチしていたので、さすがの采配でした。

具材

鬼かき揚げの存在感がハンパないw

7.0

粉末スープに入っているネギは通常の「天ぷらそば」と同じだったので、まったく特別感はないのですが、メインの鬼かき揚げは圧巻のサイズ。日清食品独自の真空フライかき揚げ製法で実現した分厚さも然る事乍ら、2015年10月19日のリニューアルを機に増量された玉ねぎの甘みが凄まじく、248円(税別)のメーカー希望小売価格にも納得できる満足感を実現。ちょっと卑怯かもしれないw

どどーん

食べ始めはサクサクとした食感ですが、後半にかけて下半分が柔らかくなってくるので、途中から下層はフワフワ、中層はモチモチ、上層はサクサクの三重奏が楽しめます。また時間の経過に伴い、天ぷら特有の旨味が全体に滲み出すことで、つゆのコクもアップする、いいこと尽くしの鬼かき揚げ。たまに感じる小海老の芳ばしさもバイプレイヤーになり、とても高い満足感が得られました。

総評

5.0

通常品と比較して割高なので、コストパフォーマンスだけで評価すると「日清のどん兵衛 天ぷらそば」に劣りますが、最強クラスの食べ応えを実現した鬼かき揚げのインパクトは圧巻。つゆの魚粉も通常品より濃密で、いつもの「どん兵衛」とは一線を画すリッチな仕上がりから、それ相応の満足感が得られると思います。

値段については切っても切れない項目になりますが、この「最強どん兵衛」に対してコストパフォーマンス云々を論ずると無粋な感じになる気もしますし、太そば+鬼かき揚げの組み合わせも珍しかったので、良品だと感じました【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました