ファミマ限定「中華そば しながわ ABURASSO(アブラッソ)」BASSOドリルマンの油そばを東洋水産が再現!!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年3月24日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、東洋水産「中華そば しながわ ABURASSO(アブラッソ)」の実食レビューです。

東京・池袋の名店「中華そば しながわ」のABURASSOをコンビニ(ファミマ)限定カップ麺で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華そば しながわ ABURASSO

「Japanese Soul Noodl 中華そば しながわ」とは、2018年12月2日に惜しまれながらも閉店したBASSOドリルマン(ばっそどりるまん)のセカンドブランドで、2013年6月25日にオープン。今回のカップ麺「中華そば しながわ ABURASSO」は、東洋水産株式会社(マルちゃん)との共同開発商品で、お店の人気メニュー「ABURASSO(油っそ)」がモデルです。

BASSOドリルマンの後身

「中華そば しながわ」の店主・品川隆一郎(しながわ りゅういちろう)氏は、ラーメンの鬼と呼ばれた故・佐野実(さの みのる)氏の「支那そばや」で食べたラーメンに感動を覚え、ラーメン屋になろうと決意。大勝軒系「七福神」「大塚 大勝軒」「川越 大勝軒」で修行を重ね、株式会社地雷源(JIRAIGEN SYNDICATE)が運営するラーメン店・地雷原(じらいげん)で衝撃を受けたのが当時24歳の頃——

「地雷原」のラーメンから “古いものは大切にしつつ、斬新な方法も取り入れる” という考え方を学び、同店で2年の修行を経てから2007年6月3日にBASSOドリルマンの前身「中華そばゼットン」を開業。地雷原譲りの “どこか懐かしいけど新しい” 中華そば・つけそば(つけBASSO)はマスコミやラーメン通・つけめん通の間で話題になり、瞬く間に大行列のできる人気店になりました。

その後、2008年11月1日に「中華そばゼットン」は心機一転「BASSOドリルマン」として再出発。バッソドリルマン(BASSO DRILL MAN)という名前の由来は、BASSO(そば=麺)をDRILL(鍛錬)するMAN(人)に因み、その流れを汲む「中華そば しながわ」は『ミシュランガイド東京2015-2018』のビブグルマンに4年連続で掲載された実力派。

住所:東京都豊島区西池袋4-19-14

「中華そば しながわ」の実店舗では “昼の部” と “夜の部” でメニューの構成が異なり、昼の部では「しながわ」として看板メニューの中華そばや煮干しそば、つけそば(煮干し・塩)などを展開。夜の部では稲庭中華そば(醤油・塩)や濃厚つけそば、ABURASSO(油そば)、HOT SOBA(辛つけそば)など「BASSO ドリルマン」として濃厚なメニューを提供しています。

実は2012年11月6日、東洋水産と共同開発したノンフライ麺・大判どんぶり型のカップラーメン「マルちゃん BASSOドリルマン 濃厚中華そば」をファミリーマート限定商品として発売。また2013年10月1日には同じ商品名で油揚げ麺・縦型ビッグのカップラーメンを同じくファミリーマート限定商品として発売しているため、けっこう歴史のあるタイアップ。

さらに2015年6月16日と2016年6月14日にも “バッソドリルマン” 監修商品として「マルちゃん バッソドリルマン ABURASSO」を発売しているので、ABURASSO(アブラッソ)がカップ麺になるのは今回が初めてではないのですが、セカンドブランドの「中華そば しながわ」からファミリーマート限定のABURASSOが出るのは今回が初めて。

バッソドリルマン ABURASSO(2015.06)

2016年6月発売のABURASSOは食べ逃してしまったのですが、2015年6月発売品は男気あふれる力強い太麺に奇を衒わない王道を地で行く醤油ダレを合わせ、トッピングは定評のある味付豚肉とシャキシャキとした玉ねぎの食感と風味、さらに刻み海苔のアクセントが絶妙で、高評価を叩き出してくれたのを覚えています。

開封

別添の小袋は3種類

さて、別添の小袋は「液体スープ」「かやく」「きざみのり」で合計3袋。これは初代ABURASSOと同じ構成で、きざみのりの小袋に関しては2015年6月発売品と完全に一致。ちなみにパッケージに書いてあった “唐辛子の辛味とにんにくの旨味が利いた濃厚な油そば!” というキャッチフレーズも色使いも歴代ABURASSOに共通するデザインです。

麺は東洋水産の油そばらしさ全開

麺は鋭利な角刃でカットされた熱湯5分の油揚げ麺で、東洋水産の油そばを代表する「珍々亭(ちんちんてい)」と同じように黒ずんだ見た目が特徴的。スープありのカップラーメンは標準めん量60g・大盛り90g、今回のような汁なしカップ麺は標準めん量90g・大盛り130gとなっているのですが、今回のABURASSOは麺量120gと微妙に少なめ。

けれども2015年6月と2016年6月に発売された「バッソドリルマン アブラッソ」も麺の量は調理前120gだったので、このシリーズでは120gが標準麺量となっている様子。ファミリーマート標準価格は215円(税込232円)、数年前の標準価格(208円)よりも上がっていますが、2020年3月現在の大盛りカップ麺における平均的な値段設定です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華そば しながわ ABURASSO(アブラッソ)
製造者:東洋水産株式会社 関東工場
製造所:群馬県館林市赤生田本町3831-1(M1)
内容量: 153g(めん120g)
商品コード: 4901990365802(JAN)
商品サイズ:縦177mm×横177mm×高さ68mm
発売日:2020年03月24日(火)
実食日:2020年03月25日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:215円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・きざみのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、豚脂、植物油、香味油脂、ポークエキス、香辛料、豆板醤)、かやく及びふりかけ(味付豚肉、たまねぎ、ねぎ、のり)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、増粘多糖類、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・豚肉を含む)

実食開始

味付豚肉・玉ねぎ・ねぎ

「かやく」の小袋のみ先入れで、中に入っている具材は味付豚肉、玉ねぎ、ねぎとシンプルな構成。具材の内容については、前回・前々回から変わっていません。香りは味付豚肉の甘辛い匂いと油揚げ麺から漂う精製ラード特有の芳ばしい香りが重なって、けっこうインスタント感の強い香りが漂います。

刻み玉ねぎがキーマン

あとは熱湯を注いで5分待機、液体スープは量が多いうえに動物油脂が含まれているので、待っている間にフタの上で温めてください。BASSOドリルマン監修時代と比較して、やや味付豚肉と玉ねぎの量が減っているような気がしないでもないのですが、汁なしカップ麺といえば “とりあえずキャベツ” に頼っている商品も多い現在、この2種類が軸なのは素直に嬉しいポイント。

ちなみにカロリーは684kcalと大盛り汁なしカップめん系統の商品にしては珍しい数値ではないのですが、脂質は33.4gとガッツリ油そばらしい値。それでは、パッケージにも書いてあった “唐辛子の辛味” と “にんにくの旨味” にも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(153g)あたり
カロリー:684kcal
たん白質:12.9g
脂  質:33.4g
炭水化物:83.0g
食塩相当量:5.1g
ビタミンB1:0.47mg
ビタミンB2:0.44mg
カルシウム:294mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定の東洋水産クオリティ

5.0

 “麺を鍛錬する男” 品川隆一郎店主の名を屋号に冠した「中華そば しながわ」で提供される「ABURASSO」には、貴重な国産小麦を使用した丸刃の極太自家製麺を採用しているため、カップ麺での形状は異なります。ただ、今回の麺は東洋水産の手掛けるカップ油そばの定番ともいえる太麺で、単純にクオリティは低くありません。

安定の食べ応え

ちょっと加水率の高いモチモチとした粘り気を意識しつつ、ごわごわとしたワイルドな口当たりも兼ね備えている太麺で、歯切れの良さよりもグルテンの結束力を強化しているようなイメージ。というわけで歯切れのいい麺ではないのですが、ふかふかとした太めの油揚げ麺特有の頼りない食感に落ちぶれることなく最後まで歯応えのある弾力が楽しめます。

表面は滑らかな口当たりとなっているのですが、けっこう強めの縮れでタレとの絡みはよく、麺量120gで食べ応えもバッチリ。精製ラードの芳ばしさが常に並行してくるため、上品な生めんタイプではないものの、今回のテーマはABURASSO(油そば)。この芳ばしさもジャンクなイメージをプラスに加速させるように働いていて、スープとの相性もバッチリでした。

スープ

どこか懐かしいのに色褪せないタイプ

5.0

添付調味料(スープ)の原材料は “しょうゆ、豚脂、植物油、香味油脂、ポークエキス、香辛料、豆板醤” と実にシンプルな構成で、実際の味わいも然り。濃口醤油ベースのタレに動物系の豚脂(ラード)と植物油を合わせ、ポークエキスで旨味を強化。けっこうニンニクのエッジは強く、しかも生おろしニンニク系統なので、職種によっては休憩中や出勤前に食べられません。

ほんのり豆板醤のアクセントも感じるのですが、唐辛子の辛さは控えめで、むしろ刺激に関してはニンニクの辛味成分(硫化アリル)を彷彿とさせるベクトルの辛さ。加えて濃口醤油も体感的な塩分濃度が高く、動物油脂が持つ重みも相俟って、クラシックながらに攻めの姿勢を感じる味付けです。

底には余らないけど‥‥

しっかり混ぜた後は容器の底にアブラが溜まるほどではないものの、ふつうに唇がテカテカになるくらいのオイル感は備えていて、なるほど「ABURASSO」というネーミングにも納得。とにもかくにもシンプルに硬派な味付けなのですが、濃口醤油のコクに生にんにく系のキレ、ほんのり豆板醤のアクセントなど、ジャンクでありながら緻密な計算を感じる味わいでした。

具材

シンプルだけど過不足なし

5.0

実店舗の「ABURASSO」は2種類のチャーシュー(スライス・角切り)に青葱、白髪葱、玉ねぎ、メンマ、海苔(刻みではない)と具沢山なのですが、カップ麺ではインスタント食品の限界が否めません。ただ、味付豚肉は東洋水産が誇るリアル系の肉具材で、それ以上に効果的なのがシャッキシャキの玉ねぎ。濃い目のタレに玉ねぎの清涼感が映え、最後まで食べ飽きません。

追い刻み海苔推奨

さらにクラシカルな要素を含むタレと刻み海苔の相性も抜群によかったのですが、麺の量が多かったので、ちょっと刻み海苔の量は少なく感じるかも。刻み海苔については自分で追加アレンジできるので、油そばに海苔が好きな方は事前に用意しておいてください。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

今回も王道を地で行くタイプの仕上がりだったので、先進的な「まぜそば」のように強烈なインパクトを備えているわけではなく、ちょっと面白味に欠けるかもしれませんが、それ以上に総合力の高さを評価できる一杯です。それに普遍的な味わいなので、アレンジの土台としても誂え向き。

たとえばラー油や豆板醤で辛味を追加してみたり、お酢を足して逆にサッパリさせてみたり、定番の温泉卵や卵黄ちょい足しアレンジもオススメ。コンビニで買っても値段は現在における大盛りカップ麺の標準ですし、とりあえず油そばが好きなら試すべき価値のある一杯です。

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