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サッポロ一番で痺れる火鍋の辛さ!? 菰田欣也シェフ監修「みそラーメン」を “四川火鍋風” にアレンジ!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月14日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 みそラーメン 菰田欣也監修 四川火鍋風 タテビッグ」の実食レビューです。

サッポロ一番の中でも不動の人気を誇る「みそラーメン」と “あの有名シェフ” がコラボ!? 超ロングセラーの味わいを痺れる火鍋の辛さでアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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サッポロ一番 みそラーメン 菰田欣也監修 四川火鍋風

サッポロ一番(さっぽろいちばん)とは、東京都港区赤坂に本社を置き “良い味の創造” を企業理念に事業活動を行っているサンヨー食品株式会社のブランドで、同社の代名詞といっても過言ではないロングセラー。1966年(昭和41年)1月5日発売の即席袋めん「サッポロ一番 しょうゆ味」を皮切りに発足し、現在の即座袋めん市場では「みそラーメン」と「塩らーめん」が圧倒的な占有率を誇ります。

「サッポロ一番×有名シェフ」コラボ第1弾

今回の新商品「サッポロ一番 みそラーメン 菰田欣也監修 四川火鍋風」は、しょうゆ味の登場から遅れること2年、1968年(昭和43年)9月1日の発売以来、数ある即席袋めんの中でも売上ランキング首位に位置している「サッポロ一番 みそラーメン」の味わいを “痺れる火鍋の辛さ” でアレンジした一杯で、監修者は「4000 Chinese restaurant」の総料理長を務める菰田欣也(こもだ きんや)シェフ。

4000 Chinese Restaurant(ヨンセン チャイニーズレストラン)とは、日本における四川料理の父と呼ばれた陳建民氏の実子に当たり、料理の鉄人として知られる日本中華の重鎮・陳建一(東建一)その人を師事してきた、火鍋伝道師の異名を持つ菰田欣也シェフの集大成で、2018年(平成30年)12月12日、東京都港区南青山に満を持してオープン。

19歳から四川料理の世界に身を置き、2001年(平成13年)から「スーツァン・レストラン陳」の料理長を、2008年(平成20年)には四川飯店グループの総料理長を務め、2017年(平成29年)に独立。以降は五反田と麻布十番に従来とは異なるスタイルの四川火鍋×宜賓燃麺(イービンランミェン)専門店「ファイヤーホール4000(firewhole4000)」を展開し、現在に至ります。

菰田欣也シェフと「4000 Chinese Restaurant」の紹介

菰田欣也シェフといえば、かなり影響力が強いことで知られる人気番組『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』を筆頭に、超一流の料理人が未知に食材に挑む『ザ・ファーストレシピ』や『ヒルナンデス』『きょうの料理』『あさイチ』など、メディア出演に対しても積極的なため、ご存知の方も多いでしょう。

また2018年12月10日に発売された湯切りタイプの汁なしカップ麺「サッポロ一番 ファイヤーホール4000 四川汁なし担担麺」に、2019年9月23日発売のセブン&アイ限定商品「ファイヤーホール4000 四川火鍋風ラーメン」など、実は以前にも何度かサンヨー食品とコラボしている菰田欣也シェフなのですが、サッポロ一番の「みそラーメン」を監修するのは今回が初めての試み。

以前は「ファイヤーホール4000」の代表としてカップ麺を監修していましたが、じっくりと料理に向き合うために、看板にも “Visiting Old, Learn New(温故知新)” と刻んでいる、満を侍して開業した「4000 Chinese Restaurant」で総料理長を務める一流中国料理人として紹介されるのも初めてなので、ロングセラーの安心感と有名シェフのコラボによる相乗効果が楽しみな展開。

パッケージには辛味についての警告文を表示

「サッポロ一番 みそラーメン」といえば、お子様から年配の方まで幅広い層が楽しめる商品なので、そのイメージを大きく裏切ってくることはないかと思いますが、よく見ると容器側面に小さな文字で “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛みの苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” という注意事項を記載。容器側面の概要にも “痺れる火鍋の辛さ” とあったので、辛さレベルにも注目です。

開封

まずは天面の小袋を取る

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」1袋のみで、名称とデザインはサンヨー食品のタテビッグにおけるテンプレのスタイル。同社の公式ウェブサイトには「サッポロ一番 みそラーメン」の味わいをベースに、牡蠣の旨みと豆板醤、さらに花椒(ホワジャオ)の訴求もあるため、本格的な味わいに期待したいところ。

3年前の「四川火鍋風ラーメン」に通じる構成

かやくは鶏つみれ、キャベツ、チンゲン菜、椎茸、唐辛子の組み合わせで、鶏つみれ・チンゲン菜・椎茸は前述の「ファイヤーホール4000 四川火鍋風ラーメン」と共通の具材。それと比較してフリーズドライ(凍結乾燥)のネギが省かれ、新たにキャベツが追加されています。

メーカー希望小売価格は245円(税別)に設定されているため、2022年11月現在の縦型ビッグにおいて基準となる平均的な値段。たとえばコンビニで購入した場合、もれなく税込価格は264円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれるため、コンビニ以外の店舗であれば、198円(税別)〜218円(税別)前後が販売価格の相場になるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 みそラーメン 菰田欣也監修 四川火鍋風 タテビッグ
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:100g(めん72g)
容器サイズ:φ112×118(mm)
商品コード:4901734048046(JAN)
発売日:2022年11月14日(月)
実食日:2022年11月17日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:245円(税別)
購入価格:213円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、みそ、食塩、香辛料、豚脂、植物油脂、香味油、ポークエキス、たん白加水分解物、かき調味料、豆板醤、ごま、酵母エキス)、かやく(鶏つみれ、キャベツ、チンゲン菜、しいたけ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、トレハロース、香辛料抽出物、レシチン、微粒二酸化ケイ素、クチナシ色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)※かき調味料に魚醤を使用していますので、魚介類が含まれています。

実食開始

袋麺とは異なる雰囲気の油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。サンヨー食品の縦型ビッグ製品に使われる油揚げ麺は、往々にしてスナック的なタイプが多く、今回のように有名シェフ監修のカップラーメンでは不利に働く傾向があります。それでも公式ウェブサイトに “当社独自製法で-・” などの記載があれば、逆に期待できる側面を備えてはいるものの、今回そういった記載はありません。

モチーフが鍋だけあって具沢山

別添の小袋は後入れなので、熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「仕上げの小袋」を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。味噌の香りには袋麺の粉末スープに通じる個性を感じるけれど、そこに花椒をはじめとする “四川火鍋風” のエッセンスが加わって、いつもの香りとは一線を画している調理直後。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き唐辛子の辛さと花椒の痺れにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:457kcal
たん白質:9.7g
脂  質:20.5g
炭水化物:58.3g
食塩相当量:5.7g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:197mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:457kcal(めん・かやく:362kcal)(スープ:95kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

袋麺の再現度は低いけど高品質

5.0

サッポロ一番の袋麺を例に挙げると、しょうゆ味の麺は断面が四角いのに対し、みそラーメンの麺は断面が楕円形で、塩らーめんの麺は断面が丸く、それぞれのスープに合うように、しょうゆ味の麺には醤油を、みそラーメンの麺には味噌を、塩らーめんの麺には山芋の粉を練り込んでいるのですが、今回の油揚げ麺は完全に別物。

とはいえ味噌ラーメンに合う質感であることは確か

袋麺の「みそラーメン」と比較して黄色みが強く、太めの平打ち縮れ麺と大きく形状も異なり、スープとの一体感を図るための味噌も練り込んでいません。どちらかといえばサッポロ一番の「みそラーメン」というよりも “札幌の味噌ラーメン” に寄せているようなイメージなので、袋麺の質感を忠実に再現しているわけではないけれど、後述するスープとの相性は悪くない。

もしもスープの構成が通常の「みそラーメン」と同じだった場合、自己主張が強い熱湯5分の油揚げ麺は浮いていたと思うのですが、火鍋風のスープを相手にするには程よいパワーバランス。油揚げ麺ならではの風味も並行しますけど、食感の密度は高く、サンヨー食品の縦型ビッグにしては悪くない‥‥いや、それどころか味噌ラーメン専門店監修のカップ麺にも問題なく使えるクオリティの高さです。

スープ

屋台骨は「みそラーメン」

5.0

袋麺の「みそラーメン」に別添されている粉末スープは、発売45周年を迎える直前、2020年7月のリニューアルで味噌のブレンドを7種類から8種類に増やし、その味噌を麺にも練り込むようになったのですが、前述のように今回の油揚げ麺に味噌は練り込まれておらず、しかしながら漠然と「サッポロ一番 みそラーメン」を彷彿とさせる味のベクトルは印象的。

しかし、この時点で花椒の痺れを感じるため、慣れ親しんだ「みそラーメン」の味わいを継承しつつも個性は明確。さらに「仕上げの小袋」を加えることで、より個性的かつ複雑な味わいに仕上がる変化が菰田欣也シェフ監修ならではの見どころ。

小袋の中身は丁寧に絞り出してください

かなり辛そうな色合いのオイルが出てくるのですが、唐辛子の辛さレベルは見た目ほど強くありません。しかし、花椒の痺れは “苦手だと厳しいかも” くらいには到達しているため、あの舌がビリビリする刺激が得意でない方は注意したほうが安全です。ただ、もちろん単純に痺れだけが特徴のスープではなく、いつもの「みそラーメン」にはない複雑な旨みが印象的。

火鍋ならではの薬膳感は控えめですが、牡蠣(かき調味料)の旨みだったり、豆板醤に由来する奥行きのあるコクだったり、具材の椎茸から滲み出る風味だったり、一見すると力強いテイストでありながら、ただの力業ではない、その丁寧な仕事ぶりに菰田欣也シェフの繊細さが垣間見えました。

かやく

上等です

5.0

メインの鶏つみれは、よくある肉そぼろ(ひき肉)ほどではないけれど、けっこうジャンクな味わいで、インスタント感は強いです。ただ、スープの花椒が明確なので、そのジャンクさもネガティブではありません。多めのキャベツは食べ応えに寄与し、チンゲン菜は火鍋風のスープと相性がよく、好みによって椎茸は人を選ぶアイテムになりますけど、鍋らしさを表現する上で効果的でした。

総評

5.0

粉末みその個性は慣れ親しみのある「みそラーメン」と同じベクトルにあり、しかしながら花椒のアクセントをはじめ、牡蠣の旨みや豆板醤のコクなど、いつもの「みそラーメン」とは完全に別物。たとえば火鍋特有の薬膳感を筆頭に、ごりごりの火鍋マニアには物足りない仕上がりになるかとは思いますけど、ぎりぎり万人ウケする花椒の効かせ方(個性)と安心感の両立は一見の価値あり。

袋麺の「サッポロ一番 みそラーメン」と比較して麺の仕様は大幅に異なりますが、結果的にスープとの相性に違和感を覚えなかったことが功を奏し、密度の高い質感は素直にハイクオリティと評価すべきポイント。万人ウケを狙った路線でありながら、それを中途半端とは思わせない、その落とし所が絶妙な良品だったので、花椒が大丈夫なら試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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