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サンポー食品の本気「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」が激ウマだった件【コスパ最強】イトーヨーカドー限定発売

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月9日(月)新発売、サンポー食品×イトーヨーカドーのカップ麺「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」の実食レビューです。

絶対的エースを超えるコストパフォーマンスの高さを実現?! 九州名物「屋台仕込み」の “高濃度とんこつラーメン” 本場のメーカーが商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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屋台仕込み風の豚骨ラーメン

サンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置く即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんのメーカーで、創業は1921年(大正10年)1月。当初は「米穀卸大石商店」という米卸業からスタートしましたが、1949年(昭和24年)6月に麺事業の「株式会社旭製粉製麺所」を設立し、現業の礎を築きます。

イメージキャラクターの名前は「ヤカンちゃん」

1959年(昭和34年)4月に棒ラーメンの元祖「三宝(みたから)ラーメン」を発売し、それが “みたから” ではなく “さんぽう” という呼び名で親しまれたことを受け、1965年(昭和40年)12月に社名を現在の「サンポー食品株式会社」に改称。1978年(昭和53年)8月には同社を代表するカップ麺「焼豚(やきぶた)ラーメン 九州とんこつ味」が生まれ、その技術を磨き続けてきました。

今回のカップ麺「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」は、とんこつラーメンの本場・九州の屋台で食べる濃厚なラーメンを再現した一杯で、サンポー食品の粋を集めた濃度の高い豚骨スープに、湯戻り90秒の細麺を使用とのこと。実はイトーヨーカドー専用のカップラーメンで、ほかの店には売ってない、販売店限定のPB(プライベートブランド)商品として企画されました。

現在はセブン&アイ・ホールディングス傘下のGMS(総合スーパー)に位置するイトーヨーカドー(株式会社イトーヨーカ堂)では、ロゴに “ハトのマーク” を採用していることにちなみ、数字の8と10を「ハ(8)」「ト(10)」と読む語呂合わせで、8月10日は「イトーヨーカドーの日」と制定。

出典:サンポー食品【公式】Twitter(@sanpofoods)

さらに今年は、1920年(大正9年)創業の「羊華堂(旧・めうがや)」から数え、イトーヨーカドー100周年という記念すべき節目であり、それにちなんだ100周年企画(100YEARS Ito Yokado)に取り組んでいるイトーヨーカドー。今回のカップ麺「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」の発売日から察するに、その関連商品として開発されたことが推察できます。

これまでカップラーメンや限定セットなど、セブン&アイ限定の企画を何度か担当しているサンポー食品ですが、その都度「ヨークベニマル」や「ヨークマート」といった同グループのGMSも販売店の対象としていたのに対し、今回は “販売対象店舗をイトーヨーカドーに限定している” ため、おそらく間違いありません。

サンポー食品の豚骨ラーメンといえば前述の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」ですが、わざわざ今回は「屋台仕込み風」と名付けているのがポイントで、なかでもスープは糖類や植物油脂に頼ることなく、複数のポーク原料を組み合わせながら、豚骨本来のコクや深みを表現しているとのこと。

モデルは博多とんこつラーメンと思しきトッピング

さらに “九州ならではのトッピング入” ということで、チャーシューのほかにゴマ、ネギ、キクラゲ、紅生姜などを組み合わせていることから、九州の中でも西日本一の繁華街として知られる福岡県福岡市博多区中洲の屋台をイメージしているのかもしれません。

開封

最初に4種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」に、後入れの「調味油」と「紅しょうが」で合計4袋。かやくの中に入っている焼豚は、同社の「焼豚ラーメン」で定番のハート型ではないけれど、生タイプの紅生姜が別添されているのは嬉しく、多めの粉末スープと調味油の組み合わせがサンポー食品らしい構成。

熱湯90秒の油揚げ麺でスピード調理可能

麺は細めに切り出されたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」よりも短く、熱湯60秒の「焼豚ラーメン 長浜とんこつ」よりも長めの設定。同社のNB(ナショナルブランド)商品には熱湯2分の「高菜ラーメン(高菜とんこつラーメン)」もありますが、定番ラインナップの中に熱湯90秒の麺を使用した商品は存在しないため、こだわりを感じるところ。

さらに、今回は別添の小袋を4種類かつ生タイプの紅生姜まで搭載している商品にもかかわらず、イトーヨーカドーでの販売価格は98円(税込105円)ということで、赤字覚悟の格安商品。イトーヨーカドーのPB商品としては珍しい価格ではないけれど、現段階これといって手を抜いた要素は見られないため、並々ならぬ企業努力を感じます。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:屋台仕込み風の豚骨ラーメン
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230)
内容量:89g(めん65g)
商品コード:4901773101108(JAN)
発売日:2021年08月09日(月)
実食日:2021年08月13日(金)
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7
商品購入価格:105円(税込)
希望小売価格:98円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯90秒
小袋構成:4袋(粉末スープ・調味油・かやく・紅しょうが)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、粉末油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料、ホエイパウダー(乳製品)、乳等を主要原料とする食品、植物油脂、魚介エキス)、かやく(紅しょうが、焼豚、きくらげ、ごま、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、かんすい、酸味料、カラメル色素、乳化剤、香料、クチナシ色素、紅麹色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

小袋を入れる順番にも注意

別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」のみ先入れで、スープをよく溶かすために “めんの上に「かやく」をあけてから「粉末スープ」の順に入れる” のがポイント。なかには後入れ粉末スープの商品もありましたが、サンポー食品のカップ麺で粉末スープが先入れの場合、この手順が基本になりますので、調理の際は留意してください。

税込105円のカップ麺とは思えない調理直後

あとは粉末スープの上を狙いながら熱湯を内側の線まで注ぎ、90秒(1分30秒)待っている間にフタの上で「調味油」の小袋を温めて、時間になったら「調味油」を加えて粉末スープを完全に溶かし、お好みで「紅しょうが」をトッピングしたら完成です。繰り返しになりますが、これホントに税込105円なんですかね‥‥? ってくらい、この時点で価格破壊のコストパフォーマンス感じる調理直後。

ちなみに数量限定品のため無くなり次第終了なのですが、イトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも1個単位で販売されていたので、近くにイトーヨーカドーの店舗がない方は、販売店の参考にしてください。それでは、コストパフォーマンスの高さと屋台の臨場感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(89g)あたり
カロリー:437kcal
たん白質:8.9g
脂  質:23.8g
炭水化物:46.7g
食塩相当量:5.1g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:164mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

コリッとした歯応えとラードの風味がクセになる

5.0

熱湯90秒で仕上がる今回の油揚げ麺は、丸刃で切り出された断面の丸い極細ちぢれ麺で、サンポー食品が製造する油揚げ麺の例に漏れず、麺を揚げる際の油にラードを使用しているのがポイント。そのため風味には独特の芳ばしさが伴うため、お店の生麺やノンフライ麺とは大幅にベクトルが異なるものの、それらでは味わえないスナック感が最大の魅力。

90秒で食べごろなのでフライングはしないほうが安全

博多の屋台で定番の低加水麺は、文字通り加水率(小麦粉に加えられる水分の割合)が低く、ちぢれのない極細ストレートが基本なので、形状の再現度が高いとはいえないけれど、食べ始めは麺の中心部にコリッとした歯応えを感じる低加水麺を採用しています。そのためスープとの親和性が高く、ちぢれの強さも功を奏し、スープの持ち上げも悪くありません。

本物さながらの小麦感だったり、雑味のなさだったり、そういった部分に期待していると肩透かしを食いますが、サンポー食品のカップラーメンに使われる油揚げ麺はスナック感こそが正義。ラード特有の芳ばしい風味とコクがスープに対してプラスに作用する、カップラーメンならではのメリットが素直に楽しめる作りになっており、その魅力が今回も最大限に活かされていました。

スープ

これで税込105円はヤバい

6.0

スープの原材料名を確認すると、ホエイパウダー(乳製品)や乳等を主要原料とする食品を使い、コクを底上げしていることが読み取れるのですが、前述のように糖類や植物油脂に頼ったフレームワークではありません。あくまでも粉末スープを基調としていることから、炊き出し感の強い純豚骨スープとはタイプが異なるものの、ふわっと後味に残る骨っぽさが印象的。

一般的にネガティブとされる豚骨臭などは抑えつつ、厳選されたポークエキスを基本軸に、それを壊さない程度に香辛料(ホワイトペッパー、ブラックペッパー)のアクセントを添え、香味野菜もポークエキスを引き立てることに徹しているような効かせ方。

そうそうこれこれ‥‥って感じの獣臭がたまらん

そこに別添の「調味油」を加えると、いい意味でクセのある獣臭がプラスされ、いっきに全体の臨場感が加速。いわゆる豚骨臭とは異なるベクトルにありますが、豚脂(ラード)に由来する動物系の芳ばしさが味わい深く、それは同社の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」に別添されている例の調味油よりも強いと感じたくらい。

どことなく “昔の焼豚ラーメン” に通じるような、古き良きタイプの獣臭だったので、おもわずハッとしました。これ、昔ながらの豚骨味が好きな方は確実にストライクゾーンですよ。

具材

具材のラインナップも値段以上

6.0

胡麻は煎り胡麻(いりごま)と擂り胡麻(すりごま)の2種類を合わせ、ふつうに調理するとスープの一部になりますが、特に擂り胡麻の芳ばしさはスープに寄与する部分が大きく、ときおり感じる煎り胡麻の食感もアクセントに効果的。ネギは風化した感じの色合いだったので、すこし気になったのですが、食べる分には問題ありません。

生タイプの紅生姜は「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」に別添されている紅生姜と同じもので、ある意味ここだけカップラーメンらしからぬ本物感を漂わせているのですが、今回のスープにも違和感なくフィット。とてつもない勢いで自己主張を放ってくるものの、これだけ個包装になっているので、好きなタイミングで入れるもよし、苦手なら省けばよし、別の食べ物に使うもよし。

ふつうに美味しい

丸い焼豚は加工感が強く、これ単体で評価すると値段相応の‥‥いやいや、今回は税込105円のカップ麺。この価格帯で販売される商品に本物の肉が入っているだけでも評価できますし、たとえば同社の「焼豚ラーメン」など、全体的にメーカー希望小売価格が193円(税別)の商品と遜色ない仕上がりだったので、十二分の内容だと思います。

総評

6.0

筆者はサンポー食品の商品が無条件で好きなので、ある種の補正が働いていることは認めますが、それを差し引いても素晴らしいカップ麺であることは間違いありません。イトーヨーカドー限定かつ数量限定というハードルの高さはあるけれど、だからこそ実現したコストパフォーマンスの高さは凄まじく、値段以上の満足感が得られた良品でした。※個人的な好みだけで評価するなら余裕で「★7」以上。

サンポー食品らしさが色濃く反映された商品だったので、昔ながらのカップラーメンらしい豚骨味が苦手だったり、そもそも同社のカップ麺が口に合わなかったり、そういった方にはオススメできない商品になりますが、逆にサンポー食品のファンであれば必食の展開。最寄りにイトーヨーカドーがない方も「オムニ7」で購入できるので、ぜひ試していただきたい一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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