どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月29日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 ラーメンぴあ 蝋燭屋(ろうそくや)監修 麻婆麺」の実食レビューです。
ぴあMOOK「ラーメンぴあ」コラボ企画!2019年度新店部門No.1「SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋」で1番人気の看板メニュー、「麻婆麺(マーボーメン)」を再現したカップラーメンがリリースされました。
蝋燭屋って?カップ麺は辛い?辛くない?「刺激の極み」って書いてあるけど痺れは強いの‥?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
蝋燭屋のカップ麺 麻婆麺
「SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋」(シビレヌードルロウソクヤ)は、2017年10月11日に銀座の一等地・ガス灯通りにオープンした新進気鋭の人気行列店で、特に人気が高いのはカップめん化された「麻婆麺」らしいのですが、「酸辣湯麺」や「担々麺」「汁なし担々麺」も高い評価を得ているようですね。
中国料理一筋20年という店主の片桐豊さんは、国内外の香辛料を試しているうちに “痺れ” の世界観に魅了され、気が付いたら山椒を使った料理ばかり作っていたことから、いっそ専門店にしてしまおうと「蝋燭屋」をオープン。「辛さ増し」「痺れ増し」「辣油増し」など、辛さのオーダーメイドも可能だそうです。
屋号の由来は、開店前に店を出す場所が “ガス灯通り”と呼ばれていることを知り、今は電気、その前はガス、さらに前は蝋燭(ろうそく)‥そんな雰囲気を再現したいという気持ちから、お店の名前を「蝋燭屋」に決めたそうです。昭和レトロ風の店内には軽快なジャズが流れているらしく、私は本店に行ったことがないんですけど、ブログ仲間がアップしていた写真から趣が伝わってきました。
オープンから瞬く間に人気を集め、今では雑誌やテレビなど多数のメディアにも取り上げられる行列の絶えない人気店に成長し、ぴあMOOK「ラーメンぴあ 首都圏版」の新店部門にて堂々の1位を獲得。店主曰く『あの味を限りなく再現』しているとのことなので、ますます期待が高まります。
もうひとつのタイアップ先である「ラーメンぴあ2019首都圏版」は、東京・神奈川・千葉・埼玉をカバーした首都圏版のラーメンガイドブックで、全掲載数400軒、そのうち新店が200軒という情報量の多さ。誌面の中でもコラボしているらしく、「蝋燭屋」カップ麺の商品化について見開き2ページ目に掲載されているそうです。
そういえば昨年、「明星 ラーメンぴあ 麺LABOひろ監修 鶏そば醤油」(2017年10月23日発売)というコラボカップ麺がありましたね。これから毎年10月末の定番企画になるかも?
パッケージには「花椒オイルで仕上げる刺激の極み」というキャッチーなフレーズと同時に、激辛系のカップ麺では定番の「※小さなお子様や辛味が苦手な方は十分ご注意ください。」との注意書きも記されています。今年の明星食品は各メーカーの中でも特に花椒の痺れと唐辛子の辛さにスポットを当てた「麻辣」系のカップ麺に力を注いでいるので、なおさら楽しみですね。
お店のレベルとしては「普通辛」らしいのですが、けっこうデフォルトでも刺激は強いそうなので、市販のカップ麺としてコーション必至のレベルなのかに注目です。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
まずフタの上に貼り付けられている別添の「調味油」を剥がさなければいけないのですが、これが “刺激の極み” とされている「花椒オイル」ですね。お店では山椒や花椒の種類や産地を使い分けているそうなんですけど、「麻婆麺」には四川から取り寄せた花椒を使っているそうです。
豆腐はセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本」(日清食品)ほど大きくありませんが、そこそこの数が入っていますね。そういえば最近、「明星 中華三昧タテ型 重慶飯店 麻婆麺」というカップ麺がリリースされたばかりなんですけど、それに入っていた豆腐と同じでしょう。
あとは大きめの挽肉とニラが目立っているのですが、けっこう粉末スープの香りが強いですね。まだ花椒が明白に主張してくるレベルではないものの、よく見ると少し粗挽きの細長い花椒がチラホラと粉末スープの中に入っていて、少し薬膳チックな独特の芳香と甘味を帯びている、なかなか面白い香り。
私の購入価格は近畿のローカルスーパーで税込192円だったんですけど、その店舗に並ぶ新作カップ麺(タテ型ビッグ)は基本的にメーカー希望小売価格が税別205円だと税込159円、税別210円だと税込192円になるので、わずか5円の差が及ぼす影響力が地味にデカいんですよね‥w
製品情報・購入価格
製品名:明星 ラーメンぴあ 蝋燭屋監修 麻婆麺 販売者:明星食品 製造所:R(埼玉工場) 内容量:98g(めん75g) 発売日:2018年10月29日(月) JANコード:4902881435468 希望小売価格:210円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:紙 必要湯量:350ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(デキストリン、香辛料、豚脂、食塩、たん白加水分解物、みそ、香味油、しょうゆ、糖類、酵母粉末、豚・鶏エキス、酵母エキス、植物油脂、香味調味料)、かやく(豚・鶏味付肉、豆腐、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、セルロース、かんすい、リン酸塩(Na)、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、香料、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン |
実食開始
麻婆麺(麻婆豆腐)のイメージから、とろみの強いスープを想像していたので、これは “かき混ぜ2分コース” か‥?などと構えていたんですけど、1分前後で粉末スープは完全に溶け、それ以上かき混ぜても粘性率がアップすることはありませんでした。
しかし、まったくトロミがないわけではないので、容器の底(隅っこ)に溜まっているかもしれない粉末スープを見逃さないように気を付けてください。
おそらく普通に調理したら、こんな感じに仕上がると思います。それでは、実際に食べてみましょう。そこそこ筆者は辛い食べ物が得意なほうになるのですが、市販の “麻婆豆腐の素” あたりを基準にして、辛さと痺れのレベルを判定します。
1食(98g)当たり
カロリー:440kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:440kcal(めん・かやく:365kcal)(スープ:75kcal) |
めん
お店の麺をイメージした、もちもちとした食感の中太麺です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
比較的に加水率の高い、もちもちとした弾力が楽しめる断面の丸い中太麺です。丸刃でカットされた口当たりのいい麺ですが、軽くトロミの付けられたスープと麺の適度な縮れが相俟って、孤立する嫌いは見せません。明星食品はタテ型のカップ麺でも “スチームノンフライ製法” というノンフライ麺を意欲的に採用してくれるのですが、今回は油揚げ麺。
どうしてもノンフライ麺のようにクリアな印象ではありませんが、そこまで油揚げ麺特有の風味は不躾なタイプではなかったことと、刺激の強いスープと油揚げ麺の相性は悪くありませんし、乾燥状態の麺量は75gだったので、およそタテ型ビッグの平均値です。もちもちとした弾力の中にも適度な歯切れのよさを兼ね備え、スープとの力関係も対等でした。
個人的には加水率の低い中細ストレート麺でも食べてみたいと感じたのですが、実際の麻婆麺も三河屋製麺の中太麺を採用しているようですし、中華料理店としての麻婆麺ではなく、 “ラーメン専門店に寄せた仕上がり” というのも高い評価を得ているポイントとなっているようなので、再現度は高いのかもしれません。
スープ
豚の旨みと甘味をしっかり効かせ、数種類の香味野菜や香辛料 (花椒・赤唐辛子・胡椒) で仕上げた麻婆スープです。ラー油に花椒を加えることでさらに辛味としびれを強めた別添調味油でパンチのあるスープに仕上げました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
比較して唐辛子よりも花椒の刺激が目立っているのですが、唐辛子は唐辛子で身体がポカポカと熱くなってくるレベルにあり、一般のスーパーに並んでいるような麻婆豆腐の素と比較すると、明らかに花椒の刺激は辛口以上です。まだ激辛(激痺)クラスではありませんし、辛い食べ物が好きなら難なく完食可能なレベルかとは思いますが、唐辛子の辛さや花椒(山椒)のビリビリとした痺れに慣れていない場合、辛口以上かもしれません。
テイストの方向性としては同社が製造している「中華三昧」シリーズ「重慶飯店」の麻婆麺に近く、しかしながら比較して粘性率は低めに設定されていて、動物系のコクを深かめて厚みを増しているような印象でしょうか。日本人好みの麻婆豆腐というよりも、中華料理店で提供されるタイプの本格的な路線です。
豆板醤などの中華調味料は使用されていませんし、味噌や醤油などで味が整えられているんですけど、適度なトロミと香辛料の複雑味は本格的。調味油を入れる前から適度に花椒の痺れを感じたのですが、調味油の中にもザラッとした粉末の花椒と思われる粒が仕込まれ、直接舐めるとイイ感じにビリッとキます。
オイルが薄くなってくると同時に刺激も緩やかに減速してゆきますが、オイルではない花椒が残っていますし、だんだんとベースにあるコクが鮮明になってくる変化が楽しかったので、まったく寂しくありませんでした。
かやく
挽肉、豆腐、ニラを組み合わせました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
ちょっと大きめの挽肉、小さいけど多めの豆腐、パンチのあるニラも量が多く、しっかり混ぜても存在感が埋没することはありません。実際の挽肉も旨味を凝縮するため粗挽きにされているそうですが、カップ麺の挽肉としては大きめのサイズですし、味付け濃いめの旨味凝縮系。
豆腐は麻辣スープと対比を描く優しい口当たりと風味が心地よく、このギャップも麻婆系の醍醐味ですよね。乾燥された豆腐に有り勝ちな酸味も気になりませんし、口当たりも風味もナチュラルに豆腐らしい良品です。ニラのパンチもスープと相性がよく、挽肉の旨味ブースト機能も効果的で、シンプルながらも満足感の高い内容でした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
麺の仕様、具材の種類、スープのテイストなど、まったく同じではありませんが、「明星 中華三昧タテ型 重慶飯店 麻婆麺」にルーツを感じる味だったので、それを食べたことがある方にとっては新鮮味が得られないカップ麺かもしれません。しかし、唐辛子の辣味も花椒の麻味もイイ感じにビシッと効いていたので、本格的な味わいであることは確かです。
味としてはカップ麺のレベル超える感動が得られるようなタイプではありませんでしたが、店主のお墨付きですし、特徴は掴んでいるのではないかと感じました。もともと「中華三昧」シリーズを持っている明星食品は、この手のテイストに強いので、引き続き「酸辣湯麺」「担々麺」「汁無し担々麺」の再現にも期待したいですね。卓上の “ぶどう山椒オイル” を別添した担担麺とか食べてみたいなぁ‥
カップ麺の発売を記念して、10月29日(月)〜10月31日(水)のランチ営業時のみ、お店で麻婆麺を注文して器に “ラッキーアイテム” を発見したらカップ麺がもらえるそうです。目印は橙色のハート、各1日12名様限定なので、お近くの方はチェックしてみてください。
Special thanks:ツレヅレ食ナルモノ(SHIBIRE NOODLE 蝋燭屋 @銀座 行列のできる麻婆麺)