東洋水産「マルちゃん 麺屋 極鶏 赤だく」京都のラーメン激戦区・一乗寺の名店が監修

東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月29日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 麺屋 極鶏 赤だく」の実食レビューです。

マルちゃんこと東洋水産×「麺屋 極鶏」のカップラーメン第3弾!店主監修のもと “一面赤色になるまで唐辛子を振りかけた” 人気看板メニュー、「極鶏 赤だく」がタテ型カップ麺で再現されました。

極鶏って?どこに売ってるの?辛い?辛くない?ちゃんと濃厚?店主が修行した京都の老舗ラーメン店とは‥実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

マルちゃん 麺屋 極鶏 赤だく

一応、パッケージにも表記されているのですが、読み方は “ごくどり” ではありません。「麺屋 極鶏(ごっけい)」は、2011年5月に京都のラーメン激戦区・一乗寺にオープンしたラーメン屋さんで、スープに “レンゲが立つ” ほど超濃厚な肉濁鶏白湯ラーメンで有名な行列の絶えない人気店です。

「ラーメンWalker関西2019」では、 “京都 総合部門” にて堂々の1位に輝き、新進気鋭とされたデビュー当時の勢いは止まる気配を見せません。

店主・今江公一氏は、京都市北区にある老舗ラーメン店「タンポポ」の出身で、2011年3月30日まで12年間の修行を積んだ後、2011年5月に独立。

基本のメニューは4種類で、おすすめの鶏白湯「極鶏 鶏だく」、厳選した唐辛子を丼一面に広げたクセになる辛さの「極鶏 赤だく」、じっくりとニンニクから抽出した自家製マー油が決め手の「極鶏 黒だく」、魚粉をトッピングした「極鶏 魚だく」があり、今回は唐辛子でアクセントをつけた「赤だく」が再現されました。

店主の出身である「タンポポ」では、鉢一面に粒子の細かい唐辛子を振りかけた真っ赤なラーメンが有名なので、おそらく「赤だく」のルーツはタンポポにあるのでしょう。ちなみに京都府福知山市にある沿国道9号線沿いの「一こく」というラーメン屋さんでも真っ赤なラーメンが食べられるのですが(ぜんぜん見た目ほど辛くない)、おそらく全国的な知名度は低いですよね‥w

先ほど冒頭で東洋水産とのタイアップは3回目と書きましたが、2016年5月23日に看板メニューの「鶏だく」が再現され、翌年の2017年9月11日にも同じく「鶏だく」をカップめん化。そして第3弾となる今回のコラボでシリーズ初の「赤だく」がピックアップされたのですが、2017年9月発売品と比較して鶏の旨味と濃厚感をアップさせ、より店の味に近付けたそうです。

パッケージには「唐辛子の辛さがやみつきになる、極濃鶏白湯ラーメン!」と書かれているのですが、辛いカップ麺では定番の “小さなお子様や辛い食べ物が苦手な方の飲食には‥” という注意事項は見当たりません。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

まずフタの上に貼り付けられている「特製油」を取るのですが、小袋にも書いてあるように後入れです。特にフタの上で温めろ・温めるな等の指示はありませんが、私は温めます。条件反射でw(※稀に “温めないでください” もあるので注意)

かなり粉末スープの量が多く、具材は細切れのものばかり。実際の「赤だく」にはチャーシュー、極太メンマ、白髪葱などがトッピングされているので、具材は完全にカップ麺サイドのタテ型マルちゃん仕様です。しかし、開封した瞬間、真っ先に飛び込んできた唐辛子特有の芳ばしい香りが印象的で、思わず食欲をそそられました。

一応、全国発売品で、販売ルートはCVS(コンビニエンスストア)、量販店、一般小売店その他となっているのですが、 “セブンイレブンでは購入できません” 。東洋水産のホームページではアナウンスされていませんが、「麺屋 極鶏」の公式ツイッターアカウントが取り扱い店舗について “全国のコンビニ(セブンイレブン除く)” と呟いていたので、行き付けや最寄りのコンビニがセブンイレブンという方は留意してください。

ちなみに私は近畿のローカルスーパーで購入したのですが、税込159円でした。お安い。販売者は東洋水産で、製造所は千葉県長生群にある「株式会社酒悦 房総工場」なんですけど、酒悦は東洋水産のグループ会社です。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん 麺屋 極鶏 赤だく
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:109g(めん80g)
発売日:2018年10月29日(月)
JANコード:4901990361682
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(セブンイレブンを除くCVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:159円(税込)
取得店舗:スーパー(フレシュバザール)

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:紙+プラ
必要湯量:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
原材料:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(チキンエキス、香味油脂、豚脂、植物油、食塩、砂糖、香辛料、たん白加水分解物、かつおエキス)、かやく(味付鶏挽肉、唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

まず熱湯を注ぐ時の注意点なんですけど、ゆ〜‥っくり注いでください。タテ型カップ麺の中身は容器の底まで麺が詰まっているわけではなく、お湯を注ぐ前は下半分くらいが空洞になっているのですが、今回は粉末スープの量が多いため、なかなか熱湯が容器の底まで充填されません。

かなり到達スピードが遅いので、場合によっては内側の線まで注いだつもりが実は2/3くらいしか入っていなかった、みたいなことになる確率が高いです。また、しっかり4分待っても写真のように粉末スープがダマになっているかもしれないので、しっかり溶かすには2分以上かき混ぜ続ける必要がありました。詳しくは後述しますが、フタを開けてから “特製油を入れる前に” 底から徹底的に混ぜてください。

特製油はオレンジ色で、お店の「赤だく」みたいに一面唐辛子で真っ赤というわけではありませんが、開封時に感じた唐辛子特有の芳ばしさは依然として継続していました。それでは、従来品よりも濃厚になったという鶏の指標や唐辛子の辛さに注目しながら食べてみます。

1食(109g)当たり

カロリー:521kcal
たん白質:10.6g
脂  質:26.9g
炭水化物:59.2g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:2.9g)
(スープ:3.0g)
ビタミンB1:0.92mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:207mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:521kcal(めん・かやく:410kcal)(スープ:111kcal)

スープ

鶏肉の旨味と唐辛子の辛味を利かせた濃厚な鶏白湯スープ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

とにかく高粘度どろどろスープw

以前、エースコックが「極どろ」という濃厚どろ系ラーメンを意識したブランドを展開していたのですが、比べ物になりません。なんかこう‥ポタージュw スープを “飲む余裕がなくて” 、完全に “食べるスープの領域” です。事実、麺を持ち上げたら執拗なまでにスープが絡み付いてくるため、麺を食べているだけなのに自然とスープが減ってゆき、意識的に飲まなくても麺を食べ終わる頃にはスープも残っていませんでした。

しかし、度を超えて高粘度なのに実際のテイストは意外とサッパリしていて、よくいえばドロドロなのに食べやすく、ネガティヴに捉えると旨味が追いついていないため粘度の具合が不自然です。ベースは鶏が主役となっているのですが、豚脂の下支えがあって、驚くことに味付けに使われている調味料は食塩と砂糖のみ。その潔さは素晴らしかった反面、やや味がボヤけているような印象が否めません。

特製油の量は多く、一見すると辛そうに見えるかもしれませんが、実際ぜんぜんです。そこそこ私は辛い食べ物が得意ではあるんですけど、おそらく一般的に見てもピリ辛以下でしょう。ラー油というよりも鶏油をパプリカ色素で色付けしているような内容だったので、唐辛子だけの色ではないんですよね。しかし、開封した時に印象的だった具材の唐辛子の芳ばしさは最後まで目立っていたので、そこはポイントです。

とろみ成分で粘度を増していることは明らかだった粘性率から “鶏に溺れる” ような感覚に陥ることはできませんでしたが、麺を持ち上げた時に重さを感じるほどの粘度は大きな特徴。思っていたよりもベースのスープは軽めで骨っぽさも意識されていなかったんですけど、特製油を入れた瞬間に攻めてきた鶏油の芳ばしさは特筆ものでした。

しかし、がっつり混ぜるとせっかくの香りがボヤけてしまったので、まずは “特製油を入れる前に” 徹底して混ぜる。それから特製油を浮かべ、 “あまり混ぜずに” 食べるほうが楽しめるかもしれません。

めん

スープとの相性がいい、食べごたえのある角麺。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

もはやスープを運ぶ媒体に過ぎない

熱湯4分の油揚げ麺なんですけど、かなり細いです。サイズでいうと、それこそ日清食品の「カップヌードル」と大差ありません。しっとりとした滑らかな口当たりで、同社の「本気盛」みたいに無骨な印象は皆無に等しく、食べ始めこそ適度なコシが感じられたものの、どちらかというとラーメンよりも “ヌードル” という表現が誂え向きな主張の弱い平打ち麺です。

これまでのコラボでは「本気盛」系の麺を合わせていたのですが、完全に埋没させる方向性にシフトしたようですね。本格的なタイプではないものの、前述した異様にドロドロのスープを運ぶ媒体としては申し分なく、スープを最重要視する姿勢で見るとバランスは悪くありませんでした。

同社の「本気盛」なら麺量80g、そうでない再現カップ麺は70gという場合も珍しくありませんが、今回は80gとタテ型ビッグサイズらしく少し大盛り。思っていたよりもスープにキレがなかったので、どうしても油揚げ麺特有の風味がピンボケの要因にもなっていたのですが、スープを蹴散らすようなタイプではなく、むしろ真逆の完全寄り添い型です。

かやく

味付鶏挽肉、唐辛子、ねぎ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

具材は食べ終わる頃に真価を発揮

しっかり混ぜると散り散りになってしまうのですが、超高粘度スープが麺に絡み付く時に具材も一緒に絡め取り、ふとした拍子にくるネギの食感や味付鶏挽肉の旨味、そして唐辛子特有の焙煎したような芳ばしさが効果的で、それぞれ何気に仕事してます。特に目立っていたのは唐辛子の芳ばしい香りだったんですけど、まったりとしたスープとの関係か辛くありませんでした。

さて、ひとつずつ拾って食べるようなタイプの具材ではないこともあり、麺を食べ終わる頃になると必然的に容器の底に溜まっていると思います。おそらく、その頃に残っているスープの量は、せいぜい多くても底から2cm弱といったところでしょうか。意外と味付鶏挽肉の量は多く、またネギが食感シャッキシャキなので、最後の一口がウマいw

スープの濃さ的にライスを投入するには頼りないかもしれませんが、もし炭水化物が不足していたら塩むすびなんかを入れると味のバランスがいいかもしれません。いや、もちろん無理に入れる必要はないんですけどね。普段から健康のためにカップ麺のスープを残している方にとっては、具材が物足りない印象で終わるかもしれません。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)

尋常じゃないほどの高粘度どろ系スープに極鶏の特徴を感じた反面、実際そこまで鶏は主張してこないので、カップ麺の限界を見ることになると思います。麺も完全にインスタント仕様ですし、具材も援護射撃的なものばかり。唐辛子の辛さも有って無いようなものだったので、超濃厚な鶏白湯やクセになるような刺激に期待していると肩透かしを食うことになるでしょう。

しかし、特製油の使い方に気を付けてみてください。投入した瞬間、うっかり忘れていた東洋水産が鶏油に強かったことを思い出させてくれたんですけど、かなり芳ばしかったんです。ただ、せっかくの風味も高粘度スープに馴染ませてしまったらボヤけてしまったので、特製油を入れる前に徹底的に混ぜる、それから特製油を入れて少し箸先でスープの表面に馴染ませる、そのくらいがベストだと思います。

刺激の弱さと旨味のピンボケが気になったのですが、ここまで思い切ってドロドロなのも珍しいですし、鶏の濃度にさえ期待しなければ‥って、そこが最も重要なポイントなんですけどw とりあえず中盤から味に締まりがなかったので、アレンジ用に自前の一味唐辛子を用意しておくと安全かもしれません。まだカップ麺では「極鶏 黒だく」と「極鶏 魚だく」が残っているので、次回のコラボに期待したいですね。