どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年11月26日(火)新発売のカップ麺、明星食品「RIZAP 醤油豚骨ラーメン」の実食レビューです。
ダイエット中でも食べられる “ファミマでライザップ。” の低糖質カップラーメンに「ノンフライ麺」が復活!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
RIZAP 醤油豚骨ラーメン 2019
「ファミマでライザップ」とは、おいしさと糖質量にこだわったファミリーマート×ライザップの共同開発ブランドで、初めて発足したのは2016年11月。RIZAP監修商品の中でも累計売上No.1のサラダチキンバーをはじめ、糖質0g麺を使用したチルド麺や機能性チルド飲料、好調に推移している低糖質コンビニスーツなど、さまざまなジャンルから商品を展開しています。
今回の新商品「RIZAP 醤油豚骨ラーメーン」は、糖質OFFカップ麺シリーズ第11弾の新作で、 “食物繊維を練り込んだ麺に、ニンニクがきいたパンチのある豚骨スープ、2種類の肉具材を使用した満足感のある低糖質カップ麺” とのこと。実は同じ商品名のカップ麺が2年と4ヶ月ほど前の2017年7月18日にも発売されているため、RIZAPとしては2度目の醤油豚骨ラーメン。
「ファミマでライザップ」の即席カップめん類における第1弾は、2017年1月10日に発売された「RIZAP 辛味噌ラーメン」及び「RIZAP 生姜醤油ラーメン」の2品で、どんぶり型の「辛味噌ラーメン」は明星食品の低糖質麺シリーズ「はじめ屋」をベースに開発。タテ型の「生姜醤油ラーメン」は、当時まだ洋風フレーバーしかなかった「ローカーボヌードル」をベースに開発されました。
以降、RIZAPシリーズ第3弾「辛豚骨ラーメン」(2017.06.27)、第4弾『豚骨醤油ラーメン』(2017.07.18)、第5弾「濃厚味噌ラーメン」(2017.10.03)とコンスタントに新商品を展開しているのですが、そのうち丼型は初版・第3弾・第5弾の3品のみ。また、第6弾「スパイシーカレーメン」(2018.01.30)からノンフライ麺を油揚げ麺に変更し、容器は縦型カップに統一されます。
引き続き第7弾「旨辛豆腐ラーメン」(2018.06.05)、第8弾「辛口チキンカレーラーメン」(2018.10.16)、第9弾「生姜香る鶏白湯ラーメン」(2019.02.05)、そして第10弾「麻辣湯麺」(2019.05.14)まで縦型カップ・油揚げ麺が主流となっていたのですが、今回およそ2年ぶりにノンフライ麺が復活。
ちなみに低糖質麺というコンセプトは共通しているのですが、第9弾まで日本食品標準成分表2015年版(七訂)より、中華スタイル即席カップめん(油揚げ)と比較して糖質50%オフを主張していたところ、前回の第10弾から「糖質50%」の文字がパッケージから消え、今回は歴代もっともシンプルなモノトーンデザインのパッケージとなっています。
とはいえ今回の糖質量は、1食当たり19.9gと明星食品の縦型BIG・中華スタイル即席カップ麺における平均的な炭水化物の量(50〜60g ※当ブログ調べ)よりも圧倒的に低く、ガチのライザッパー並みに糖質を制限している方にとっては言語道断かもしれないけれど、カップ麺としては圧倒的に低い数値。
たとえば同社が製造するノンフライ麺を使用した縦型BIGのカップラーメン「セブンプレミアム 銘店紀行 博多だるま」を引き合いに出すと、博多だるまのカップ麺は炭水化物60.2g(糖質57.0g、食物繊維3.2g)なのに対し、今回の「醤油豚骨ラーメン」は炭水化物44.5g(糖質19.9g、食物繊維24.6g)なので、いかにて糖質が低いのか一目瞭然です。
開封
別添の小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「液体スープ」が1袋。ファミリーマートのRIZAP監修商品は、あくまで糖質のみを敵対視しているため、たとえば減塩や低カロリーなど、いわゆる機能系カップ麺で制限されがちなカロリーや食塩相当量に縛りがありません。つまり、ダイエット系でも薄味じゃないのがポイント。
さらに今回は「2種類の具材を使用した——」とパッケージの製品説明にもあったように、「かやく」はダイス状の “味付豚肉” とチップ状の “チャーシュー” を搭載しています。実は2017年7月18日に発売された、RIZAPシリーズ第4弾の「醤油豚骨ラーメン」にもWの肉具材を使用していたので、まさに立ち位置としては再販に近い状態。
ファミリーマート標準価格は税別220円(税込237円)と地味に高く、ここ最近ずっと縦型レギュラー(標準サイズ)だった製品スタイルを縦型ビッグ(大盛りサイズ)に変更。2019年11月現在の縦型ビッグ製品をファミリーマートで買った場合、平均価格215円(税込232円)が相場なので、5円高い値段設定です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:RIZAP 醤油豚骨ラーメン 販売者:明星食品株式会社 製造所:西日本明星 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2) 内容量:84g(めん60g) 商品コード:4902881472791(JANコード) 規格サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm 発売日:2019年11月26日(火) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、卵粉、大豆加工品、食塩、香辛料)、スープ(ポークエキス、難消化性デキストリン、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、豚脂、香辛料、デキストリン、香味油、粉末油脂、酵母エキス、香味調味料)、かやく(味付豚肉、チャーシュー、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、炭酸カルシウム、カラメル色素、環状オリゴ糖、かんすい、乳化剤、香料、酸味料、微粒二酸化ケイ素、酒精、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ、ステビア)、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は博多とんこつラーメンの再現カップ麺にも使えそうな細いノンフライ麺で、しかしながら湯戻し時間は長めの熱湯4分。商品パッケージに明星食品の特許技術「スチームノンフライ製法」のアピールはないけれど、同社の縦型カップ×ノンフライ麺は基本的にスチームノンフライ製法の麺が使用されているので、その流れを汲んでいるかもしれません。
スチームノンフライ製法とは、植物油脂を生地に練り込み、高水分状態(スチーム)で高温蒸煮する工程を組み込むことで、ノンフライ麺と油揚げ麺の中間的な麺線組織を作ることが可能となった明星食品の独自製法を指します。麺の表面や内部にある気泡の数・大きさを自在にコントロールすることにより、様々なタイプの食感を作り出せるようになりました。
さて、熱湯を注いでから4分後——とろみ成分が粉末スープに仕込んであったので、食べる前に容器の底から念入りにかき混ぜてください。それでは、豚骨と醤油のバランスやニンニクの効き目、湯戻し時間にも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(84g)当たり
カロリー:310kcal |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:310kcal(めん・かやく:255kcal)(スープ:55kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
質感は加水率の低い低加水麺で、サイズは熱湯4分も待って大丈夫‥‥? と、心配になるくらいの極細サイズ。ええ、1分くらいならフライングして食べ始めても問題ありません。熱湯4分ジャストでフタを剥がすとヤワ麺ですが、3分くらいでフタを剥がし、液体スープを入れてから念入りに混ぜ、3分30秒くらいから食べ始めると、プツンッとした歯切れのいい弾力が楽しめます。
小刻みにウェーブがかっているため、完全なストレート麺ではないのですが、イメージとしては明星食品が得意とする博多とんこつ系・バリカタ極細ストレート麺の流れを汲んでいるような質感。前述した植物油脂の他に植物性たん白や卵粉、大豆加工品、食塩、香辛料などを練り込んでいて、おそらく香辛料はガーリックパウダーでしょう。
低糖質めん特有の風味が皆無とはいえないですし、どうしても小麦の風味は弱くなってしまうものの、スープとの一体感は高く、一つの低糖質ノンフライ麺としてクオリティは低くありません。縦型ビッグの麺量は70〜80gが平均のところ、今回はレギュラーサイズの標準と同じ60gですが、これで糖質オフなら上等です。
スープ
低糖質麺から滲み出る風味だったり、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)による人工的な粘性率だったり、加えて機能性食品御用達の難消化性デキストリンが多く含まれるなど、専門的の醤油豚骨スープを忠実に再現! みたいなタイプではありませんが、糖質制限に配慮したスープにしては頼りなくありません。
液体スープを入れる前の段階から醤油の風味は強めにあって、なるほど豚骨寄りの豚骨醤油ではなく、醤油寄りの醤油豚骨だなといったバランス。しかし、豚骨系のポークエキスも丁寧で、ガーリックパウダーのアクセントもあり、やや強めの塩気で健康志向なカップラーメンに懸念されがちな薄味感を払拭しています。
液体スープの中身は醤油ダレと豚脂(ラード)、さらに粉末状では出せない生おろしニンニク系のガーリックで構成されていて、これを加えるとイッキに臨場感アップ。フタの上で温めずに入れると白く濁っていた動物油脂がコクを深め、粉末しょうゆでは出せない液体しょうゆ特有のフレッシュな風味、そしてガツンと効いたガーリックでハッキリと「にんにく醤油豚骨味」のスープに進化。
流行りのニンニクマシマシほど強烈ではありませんが、仕事の休憩中に食べるのはヤメておいたほうがいいかも——くらいのガーリック感だったので、なかなかのインパクトでした。実店舗でもラーメンは基本的に麺さえ抜けば糖質の低い食べ物ですし、スープに気を使わなくていいのがRIZAP監修商品の強みですね。
かやく
具材はダイスミンチ、チャーシューチップ、大きめカットのネギとシンプルで、いずれも(特に肉具材は)インスタント感の強い内容ですが、大切りのネギは加熱した長ネギが持つ特有の甘みと風味を再現(でもヌルッとするほどではありません)。加えて多めに入ってた四角いダイスミンチがワイルドに主張してきて、スープにおける豚骨の背中を押します。
チャーシューチップは明星食品の縦型カップ麺で頻繁に遭遇する甘辛い味付けのチャーシューかと思いきや、ちょっと色が普段よりも濃いめになっていて、スカスカした食感ではありません。とはいえベクトルはカップラーメンの枠を出ませんし、ダイスミンチと比べて圧倒的に量も多くないけれど、脂身がジューシーで意外と悪くありませんでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
およそ2年と1ヶ月、縦型に関していえば2年と4ヶ月ぶりに復活したファミマでライザップのノンフライ麺ですが、熱湯4分だと柔らかめに仕上がってしまうのと、食感における耐久力のなさが今後の課題だと思います。しかし、一般的なカップラーメンを食べることを思えば圧倒的に糖質が少ないですし、こんにゃくで作った糖質ゼロ麺よりも麺を食べた実感が得らるのは利点。
極端な糖質制限も含んでしまう概念「ローカーボ」に則り、ストイックな糖質制限を自らに課している方にはオススメできませんが、食・楽・健康協会推奨の緩い糖質制限「ロカボ」ダイエット中の方なら1食これに置き換えても問題ありません。たまにカップ麺を食べたくらいで人間そう簡単には太らないので、ラーメンロスに陥った時、月に2〜3回程度なら “置き換える” のもアリだと思います。