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仙台民オコ!? 牛たん炭焼「利久」監修、セブン限定のカップ麺「牛テールスープ風ラーメン」に感じた疑問

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年10月29日(火)セブンイレブン限定発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」(248円+税)の実食レビューです。

1988年(昭和63年)創業の人気店「牛たん炭焼 利久」監修、お店で人気のテールスープをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン

利久(りきゅう)とは、1988年(昭和63年)2月に創業した牛たん炭焼き専門店で、宮城県仙台市泉区上谷刈に第1号店(現「泉本店」)を開業以来、現在は87店舗を展開している大所帯。さらに「仙臺ホルモンガッツ」や「京乃北」「菓匠 撰 利久」「田所商店」「しゃぶしゃぶ但馬屋」など、いくつかのブランドを展開しています。

利休じゃないよ、利久だよ。

このページでレビューする「サッポロ一番 牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」は、コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるポジションのカップラーメンで、共同開発者はサンヨー食品。スープは利久の店舗で提供されている「テールスープ」の味わいをイメージしているらしく、牛たん肉具材入りも見逃せないポイント。

実店舗で提供されているテールスープは、牛テールと牛骨を長時間じっくりと煮込み、たっぷりの白髪葱を添えた逸品で、それを忠実に再現した家庭用の「牛テールスープ」(冷凍は牛たん入り)も絶賛販売中。などと書いている私は「牛たん炭焼 利久」の店舗に足を運んだことがなく、家庭用に販売されている「牛たん入り牛テールスープ」も食べたことはないんですけど‥‥

「牛たん炭焼 利久 泉本店」外観

数年前に仙台牛タン発祥の店「味太助」に連れて行っていただいたことがあり、牛テールから取った出汁(だし)の味と本場の魅力は舌に叩き込んであるので、それを意識しながらレビューします。

開封

小袋は最初から容器の中に

サンヨー食品の縦型ビッグに小袋が別添されていた場合、フタ上に「仕上げの小袋」が貼り付けてあるのですが、今回の小袋は仕上げの-・ではなく「調味油」の名称で、最初から容器の中に放り込まれているエースコック流の別添方式。これ稀にあるんですけど、詳しい理由は定かでありません。

これ、牛タンなんです。

かやくはチップ状の肉具材とネギの計2種で、前者は味付牛たん加工品。後者は白髪葱ではないけれど、FD(フリーズドライ、凍結乾燥)を採用しているところは素直に嬉しい点。以前に「和ラー 宮城 仙台牛使用 テールスープ風」や「ご当地×御出汁 仙台牛粉末仕立て 塩ラーメン」などを販売しているサンヨー食品ですが、味付牛たん加工品は珍しいアイテム。

2024年11月現在、縦型ビッグのメーカー希望小売価格は271円(税別)を基準にしているメーカーが多く、それはサンヨー食品も例外ではないけれど、今回の販売価格はセブン-イレブン限定でも1食あたり248円(税込267.84円)ということで、事実上の標準を下回る値。これはNB(ナショナルブランド)だと難しいため、留型ならではの強みを感じるポイントです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業 本社工場
内容量:90g(めん70g)
商品コード:4901734055358(JAN)
発売日:2024年10月29日(火)
実食日:2024年11月02日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:248円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵)、スープ(食塩、ビーフ調味料、デキストリン、植物油脂、砂糖、ねぎエキス、牛脂、たん白加水分解物、酵母エキス、にんにく調味料、香辛料)、かやく(味付牛たん加工品、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちょっと揚げ油のニオイが気になるか‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は3分と標準的。セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトに掲載されていた画像をチェックしたとき「和ラー」の流れを汲んでいるように見えたんですけど、いざ目の前にしたら違いますね。

牛テールスープ風?

別添の小袋は後入れなので、それを取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを開け「調味油」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。商品名は「牛テールスープ風」となっていますが、それよりもオニオン系の香りが強く、仙台のテールスープとは異なる香りのファーストインプレッション。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純にサッポロ一番の工場という認識で問題ありません。それでは、引き続き牛テールスープ風の魅力に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(90g)あたり
カロリー:413kcal
たん白質:11.4g
脂  質:17.8g
炭水化物:51.7g
食塩相当量:5.5g
(めん・かやく:1.4g)
   (スープ:4.1g)
カルシウム:154mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:413kcal(めん・かやく:327kcal)(スープ:86kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ハイクオリティ

5.5

「牛たん炭焼 利久」のテールスープは、宮城県白石市の郷土料理として知られる白石温麺(うーめん)との相性も良いらしく、それは公式も訴求しているのですが、こちらは中華麺。そのため再現度などは度外視して評価しますけど、いやぁ‥‥これはクオリティ高いですよ。

スープとの相性もバッチリ

けっこう細めに切り出されていますが、熱湯3分きちんと守ってフタを開けると中心部に適度な弾力と歯応えを残し、それなりに押し返してくるんだなと思いきや、プツンと小気味よい歯切れの良さも兼ね備えた質感。最初は揚げ油に由来するニオイが気になったのですが、それが気になるのも最初だけ。

しばらくすると油揚げ麺臭は徐々に減少するのと、細さのわりに耐久力があったので、時間の経過に伴うネガティブな要素も気になりません。むしろ後半にかけて “しなやかさ„ が増してくるため、あえて2〜3分ほど休ませるのもアリ。和ラーとは異なるタイプになりますが、これで248円(税別)かつ大盛り仕様は素晴らしいですよ。

スープ

テールスープか‥‥?

2.5

まずは別添の小袋を入れずに味を確認してみたところ、牛の旨みはハッキリとしていたのですが、牛テールから滲み出たエキスというよりも、牛骨や牛肉を沸騰させずに炊き出したようなベクトル。例えるならダシダっぽいというか、テールスープ風と言われたら疑問符が浮かぶテイスト。コショウのアクセントも控えめで、仙台のテールスープには結び付きません。

たまねぎ強い

続けて加えた「調味油」には牛脂が含まれていたのですが、それよりも玉ねぎ由来の甘さが強く、フライドオニオンやローストオニオンに通じる芳ばしさが印象的。実店舗のテールスープもソテーオニオンオイルが強めに主張してくるのであれば、再現度を高く評価すべきポイントになりますけど、引き続きテールスープらしさは伝わってこなかったので、別物と割り切ったほうが安全かも‥‥。

かやく

それっぽさは無きにしも非ず

2.5

チップ状の味付牛たん加工品は、例えるなら牛タンジャーキーを彷彿とさせる味わいで、じっくり噛んでいると “それっぽさ„ は無きにしも非ず。ネギはカップラーメンで定番の資材を使っているけれど、熱風乾燥ではなく凍結乾燥なので、ジャキジャキとした繊維質を残さない上品なトッピングでした。

総評

2.5

というわけで、麺のクオリティは値段以上の水準に達していたのですが、これ本当に「利久」監修のテールスープ風で大丈夫なんですかね。私の最も身近な人が仙台出身かつ「利久」のテールスープも経験済みだったので、念のため感想を尋ねてみたところ「こんなのテールスープじゃない」「テールスープ風でもない」「なにこれ‥‥本気?」などと散々なコメントが返ってきたんですけど‥‥w

しかし、ひとつのカップラーメンとしての美味しさは、けっして残念な仕上がりではありません。テールスープらしさに期待しなければ‥‥というアドバイスもアレなんですけど、単純に「おいしい」「まずい」の二択でいえば前者。テールの個性を添加するのは難しいので、白髪葱とコショーを追加すれば、それっぽい雰囲気に近付くと思います。【author・taka :a(大石敬之)】

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