日清ラ王 “プチ贅沢” 第4弾は牛の圧が凄いw カップめん業界でも珍しい牛骨味噌!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年6月5日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清ラ王 牛骨味噌」の実食レビューです。

これは絶対COW(買う)しかない!? 日清ラ王の「プチ贅沢」第4弾は “牛の圧が凄い” 牛骨と濃厚味噌の骨太な旨さに期待大!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清ラ王 牛骨味噌

日清ラ王(にっしんらおう)とは、1992年(平成4年)9月21日の発売以来、変化の大きいラーメン業界において “その時代の王道とされる味” に進化し続けてきたブランドで、名前の由来はーメンの様。当初はカップ入り生タイプめんのフラッグシップモデルとして生まれ、物議を醸した2010年の生産終了と復活のプロセスを経てノンフライの “次世代めん” に切り替わり、現在に至ります。

牛の圧が凄い

今回の新商品「日清ラ王 牛骨味噌」は、2023年1月発売の「濃香トリュフ醤油」を皮切りに「鯛パイタン」「HOTATE鶏白湯」と続いた “プチ贅沢” シリーズの第4弾に該当するフレーバーで、牛骨と濃厚味噌による骨太な旨さがコンセプト。パッケージの牛が異様にリアルで、なんというかミノタウロスよろしく圧が凄いんですけどw おかげで牛の力強いテイストに期待できそうな雰囲気を漂わせております。

牛骨の出汁(だし)を特徴とする味噌ラーメンといえば、亀山商工会議所(三重県亀山市)と三重県が企画した「亀山ラーメン」という “ご当地ラーメン” があり、その存在はサンヨー食品のカップラーメン「サッポロ一番 三重亀山ラーメン 牛骨味噌味」(2015年1月19日発売品)をレビューした際に知ったんですけど、日清食品のニュースリリースには “鳥取県のご当地ラーメンとして-・” の文字。

鳥取の牛骨ラーメンを再現した商品といえば、2017年5月22日の発売以来、現在も寿がきや食品が製造・販売している「全国麺めぐり 銀座香味徳(かみとく)監修 鳥取ゴールド牛骨ラーメン」が台頭で、各方面でも高い評価を得ているのですが、牛骨+味噌は即席カップめん業界でも珍しい組み合わせ。

それにしても圧が凄い

私はカップ麺のレビューを生業としているため、やはり「鳥取ゴールド」の印象が強く、牛骨味噌は前述の「サッポロ一番 三重亀山ラーメン 牛骨味噌味」しかパッと思い付かなかったのですが、調べてみると「お食事処 香味徳 鳥取本店」のメニューに “味噌ラーメン” が名を連ねており、ほかにも「満洲味(ますみ)」や「いのよし」など、味噌ラーメンを提供している店が何軒かヒットしました。

あくまでも今回の「日清ラ王 牛骨味噌」は “鳥取県のご当地ラーメンとして長年愛され、全国のラーメンファンからも人気が高い「牛骨ラーメン」を、「日清ラ王」流にアレンジした商品です。” とのことなので、そもそもモデルにしている店はないのかもしれませんが、注目すべきはスープにおける牛骨だしならではの上質な甘みと香り。

ビーフ調味料中のビーフエキスに牛骨原料を使用(製品中0.06%配合)とのことなので、なんというか開示されているパーセンテージは思いのほか低かったんですけど、牛脂のインパクトで誤魔化したスープではない様子。それに合わせる麺は “まるで、生めん。” のようなノンフライの中太ちぢれ麺で、具材には炙りコロチャーシューを搭載とのこと。

牛骨原料の使用割合

ただ、日清食品の “牛系” は異様に牛脂を強調して分かりやすい爪痕を残そうとしたり、人工甘味料の甘さが強かったり、そういう傾向があったりするので、そこが現段階での不安要素。それと詳しくは後述しますが、メーカー希望小売価格も「プチ贅沢」な設定なので、評価の際にはコストパフォーマンス的な部分も言及しなければいけません。

開封

天面の縁を飾ってる牛さんカワイイ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「特製香味牛オイル」1パックのみで、日清食品のニュースリリースには “牛脂の甘みが際立つ” とあります。もちろんリッチ感を演出する上で牛脂のインパクトも必要不可欠な要素になりますが、それで牛骨だしがグーンと後ろに隠れちゃったら本末転倒なので、そのバランスも問われるところ。

ちょっと少ないけど炙りコロチャーが嬉しい

かやくは AFURI(阿夫利)のコラボでも定番の炙りコロチャーシューを筆頭に、煎り胡麻、ネギ、赤唐辛子の組み合わせで、炙りコロチャーシューの原材料が牛肉だと面白かったんですけど、原材料名の表記では味付豚肉となっています。しかし、もれなく満足度が高い炙りコロチャーシューですから、これは素直に嬉しいトッピング。

——で、評価の指標に欠かせないメーカー希望小売価格なんですけど、まずは現在の相場から。2023年6月1日に適用された価格改定により、縦型ビッグ製品における希望小売価格の基準は、従来の245円(税別)から271円(税別)に値上がりしています。対して「日清ラ王 牛骨味噌」の希望小売価格は307円(税別)と地味に高いので、其れ相応の仕上がりでなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清ラ王 牛骨味噌
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4902105279304(JAN)
発売日:2023年06月05日(月)
実食日:2023年06月07日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:307円(税別)
購入価格:257円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製香味牛オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維、植物油脂、チキン調味料)、スープ(豚脂、糖類、食塩、小麦粉、でん粉、脱脂大豆粉、みそ調味料、香辛料、粉末みそ、牛脂、植物油脂、酵母エキス、ポーク調味料、たん白加水分解物、ビーフ調味料)、かやく(味付豚肉、ねぎ、ごま、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、カラメル色素、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

湯戻し5分のノンフライ麺を搭載

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、スープとの相性を考慮してか、ランダムな縮れが施されています。日清食品のノンフライ麺でストレートだった場合、けっこう高確率で戻りムラが発生するのですが、これだけ隙間が空いていたら素直に戻ってくれそうな予感。とはいえ湯戻し時間の設定は5分、これはフライングせずに守ったほうがいいでしょう。

炙りってズルいですよね、炙りって

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製香味牛オイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製香味牛オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なるほど湯気から漂ってくる濃密な味噌の香りも然る事乍ら、主張し過ぎずに明確な自己主張を放っている牛脂の香りも心地好い、想像していたよりも上品なファーストインプレッション。

ちなみにスープのトロミ成分が強力だったので、調理の際は容器の底から念入りに混ぜ合わせでください。それでは、引き続き “牛骨だし” の存在感と費用対効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:382kcal
たん白質:10.2g
脂  質:9.1g
炭水化物:64.8g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:172mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:382kcal(めん・かやく:290kcal)(スープ:92kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと放置するのがオススメ

4.0

(これは余談なんですけど、数日前に新しい撮影ブースを設け、その環境に慣れておらず、以前よりも)撮影に手間取った結果、ちょっと伸びてしまったので、実際の縮れは上記の画像よりも強いのですが、あらためて2食目を調理し、今度は撮影を挟まずに食べてみたところ、食べ始めの強靭過ぎるコシにビックリ。

もうちょっと縮れてます

しっかり沸騰させた熱湯で調理した場合、おそらく致命的な戻りムラなどは発生しないと思いますが、それでも食べ始めは部分的に固く、全体的にゴムっぽい質感に、どうしてもノンフライ麺の限界を感じます。しかし、熱湯5分+かき混ぜ1分後に5分ほど放置(計11分ほど経過)すると、ゴムっぽさが軽減され、ずいぶんとナチュラルな質感に。

さらに5分、つまり計16分ほど経過した段階に入ると、表面がプルップルの超多加水めん風に仕上がるため、ここからが本番なんじゃない? みたいな。さすがに計16分待ちの状態を軸に評価することはできないので、ふつうに調理して食べた感想と値段も踏まえて「★4」が妥当だと判断したんですけど、小麦の香り立ちや食感をワンランク上の段階に押し上げたいのであれば、気長にケアしてみてください。

※あえて長めに待つ場合、ただ放置するだけだとスープがダマになりやすいので、まずは熱湯5分きちんと待ち “しっかり混ぜてから休ませるのがポイント” です。

スープ

上品に濃厚だけど牛骨だしが上質すぎて味噌と香味野菜に負けてる感

4.0

まずは「特製香味牛オイル」を入れずに味を確認してみたところ、味噌は攻撃性が控えめなブレンドで、例えるなら赤味噌の荒々しさよりも麦味噌や白味噌のコクを重視しているようなイメージ。かなりトロミが強い、ぽってりとした口当たりなので、ちょっとワザとらしく思えたのですが、人工甘味料の野暮ったさが気になることはなく、リッチ感の演出や麺との絡みを思うとトロミも悪くありません。

——で、肝心の “牛骨だし” なんですけど‥‥なんというか、とても繊細。意識して探せば鶏や豚とは違う、牛骨ならではの表情は見えてくるものの、それ以上に味噌の厚みや香味野菜のアクセントが強いので、どちらかというと “牛骨だし” はサブ的なボジションに位置しています。

牛脂の甘さとコクそのものは悪くない

次に「特製香味牛オイル」を加えてみたところ、なんとも分かりやすく、それでいて一辺倒ではない、牛脂のコクと甘みがスープに浸透して、なるほど牛の存在感が全体的にグッと強くなります。ただ、結果的に牛骨よりも牛脂のほうが幅を利かせているので、もうちょっとベースの “牛骨だし” にも頑張ってもらいたかったなと。——いや、そう感じたのは味噌と香味野菜の強さですかね。

味噌ではなく塩、あるいは淡口しょうゆベースの味付けだったら、もっと牛骨が目立っていたかもしれません。とかなんとか書いてますけど美味しいですよw しっかり味噌、ふわっと牛、とろっと濃厚な味わいで、縦型ビッグのスープとしては充分にリッチだと思います。

かやく

シンプルに攻めたのは正解だと思うけど‥‥

4.0

炙りコロチャーシュー(味付豚肉)は、前述したAFURIコラボでも猛威を振るっている肉具材で、2019年10月21日(「ビッグ」は2020年1月13日)に実施された「カップヌードル」のリニューアルを機に消えた “コロ・チャー” を炙った代物。その一手間で驚くほどジューシーに、そして芳ばしい風味にグレードアップするため、少量でも侮れない存在感。

唐辛子は辛さも風味も控えめだったので、飾りの枠を出ることはなかったけれど、ネギは凍結乾燥(FD)と熱風乾燥(AD)の2種を併用していたのが印象深く、煎り胡麻の芳ばしいアクセントもスープの引き立て役として実際の量以上に機能していました。しかし、価格改定後とはいえ307円(税別)の縦型ビッグ製品であることを考慮すると、もうすこしフックが欲しかったです。

総評

4.0

単純に「おいしい」「まずい」の二択で聞かれたら “おいしい” と答えますし、なるほどリッチな味わいのスープにも価値は見出せたのですが、パッケージで “牛骨と濃厚味噌の骨太なうまさ” を訴求しているわりに牛骨だしが細かった‥‥というのが星ひとつマイナスした理由です。しかし、繰り返しになりますけど、けっして「まずい」わけではありません。

割高に感じるセグメントが無きにしも非ずではあるものの、甘めの牛脂さえ大丈夫なら試す価値あり。コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり331.56円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店の対象となっているので、プチ贅沢を味わいたい気分のときに試してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】

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