どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年5月21日(月)新発売のカップ麺、明星食品*1 「明星 らーめん颯人監修 濃厚香味焦がし味噌」のレビューです。
ミシュランガイド京都・大阪3年連続掲載店監修!
「らーめん颯人(はやと)」は、ミシュランガイド京都・大阪に3年連続(2016~2018年)で掲載された大阪の南森町にある超有名店で、関西のラヲタ*2 であれば全員が存在を知っていると言っても過言ではないでしょう。
その中でも一番の人気メニュー、「味噌らーめん」がカップ麺で再現されました。
私はラヲタではありませんが、お店の名前は聞いたことがあります。実際に行ったことはないので、何の自慢にもなりませんけどね。
というわけで、再現性は評価いたしかねますが、お値段240円(税別)の高級なカップ麺でございます。今回はコンビニで捕獲したので、購入価格は税込259円でした。正直、高い‥
でも、美味しければいいのです。とは言え、高くて美味しいは最低限満たさなければいけない需要(条件)なので、それ以上の価値、記憶に残る味わいに期待したいですね。
なんかカタい文章に見えますけど、いま鼻息けっこう荒いです。(「焦がし」というフレーズに弱いw)
*1 これはメーカーのホームページではなく、私の書いた「明星食品」カテゴリーに飛ぶ “内部リンク” です。
*2「ラーメンオタク」の略称。なんだか柔らかい響きなので、私は好き。
原材料名:めん(小麦粉、でん粉、食塩、植物油脂、卵粉、オニオン粉末)、スープ(みそ、豚・鶏エキス、豚脂、食塩、糖類、香辛料、香味油、粉末油脂、酵母粉末、酵母エキス、たん白加水分解物、揚げねぎ、醸造酢、植物油脂、塩麹、香味調味料)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、かんすい、ソルビット、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸塩(Na)、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース)、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン
熱量:372kcal
たんぱく質:10.2g
脂質:10.4g
炭水化物:59.9g
食塩相当量:8.4g
(めん・かやく:2.2g)
(スープ:6.2g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:123mg
※参考値:調理直後に分別して分析
熱量:374kcal(めん・かやく:260kcal)(スープ:114kcal)
ミシュランガイド京都・大阪に、大阪では初の3年連続掲載店「らーめん颯人」とのタイアップ商品です。「らーめん颯人」の一番人気メニュー「味噌らーめん」をカップ麺で再現しました。
明星食品の製品情報より引用
めん
濃厚な味噌スープと相性が良い、食べ応えのある中太麺です。
明星食品のプレスリリースより引用
緩やかに縮れた平打ち麺で、しなやかな物腰と確かなコシの両立に完成度の高さを感じるtaka :a水系ノンフr(おまえ違う)多加水系ノンフライ麺です。
どんぶり型のノンフライ麺なので、麺の製法は「スーパーノンフライ製法」* ですね。
店主は北海道出身だそうですが、北海道(札幌)の味噌ラーメンに使われることの多い強く縮れた形状と黄色い見た目が特徴的な多加水麺ほど主張の強い麺ではなく、むしろ今回のスープが相手だと若干ながら麺がスープに負けているようなバランスです。
しかし、スープが濃厚ながらも押し付けがましいタイプではなかったので、麺が潰れるほどアンバランスな取り合わせではありませんでした。
今回のスープにはワイルドでゴワついた太麺も合いそうでしたが、どこか力強さの中にも繊細で洗練された印象を与えてくれたのは、ノンフライ麺の質感だったのかも‥などと思ったり。
実際のラーメンも平打ち状のストレート麺らしいので、再現性は高いのかもしれません。
明星食品のノンフライ麺を採用した製品には法則があり、カップがタテ型だと「スチームノンフライ製法」、どんぶり型だと「スーパーノンフライ製法」と定められています。
通常、「ノンフライめん」と呼ばれる麺は、油で揚げない熱風乾燥が採用されており、油で水分を蒸発させるのではなく、熱風を利用して水分を蒸発させます。
「スーパーノンフライ製法」は、その際に生じる気泡の大きさや数を自在に調節し、麺の質感をコントロールしているそうなんですが、もともと「スーパーノンフライ製法」が先人で、それを進化させたのが「スチームノンフライ製法」になります。
「スチームノンフライ製法」は、麺を高水分状態で高温蒸煮する工程を組み込むことで「油揚げめん」と「スーパーノンフライめん」の中間的な麺線組織を作ることが可能となった麺製法で、文字通り「スチーム」を活用し、「高水分状態で高温蒸煮」するというのがポイントです。
スープ
豚と鶏の旨みをベースに、ロースト感のある味噌と焦がし生姜を加えました。ネギ、生姜、ニンニクの香味野菜をローストしたオイルを合わせて、アクセントに山椒を加えた味噌スープです。
明星食品のプレスリリースより引用
あくまでもイメージですが、東洋水産の「彩未」(カップ麺)と少し雰囲気が似ていますね。
ファーストインプレッションでは、まず山椒のアクセントが舌を通じて真っ先に脳内へと飛び込んできたので、味噌らーめん+山椒という組み合わせから、思わず別の店名が脳裏を過ぎったのですが、結果的な印象は違いました。
味噌のタイプは赤味噌に寄った輪郭のある面持ちで、生姜を中心とした香味野菜と山椒のアクセントが強めに効かされており、「彩未」のスープよりもキレのある力強い男気を感じます。
そして、力強い男気の裏には程よい甘みによる優しさが見られ、グッと喝を入れた後に優しく包み込んでくれるような威厳と包容力を兼ね備えており、どっしりと濃いめの味でありながらも攻撃的ではありません。
動物系の旨味にも余念がなく、鶏・豚エキスと豚脂で重心を落とし、動物系の厚みが味噌を尖り過ぎないように、それでいて重たくなり過ぎないように味噌と香味野菜キレ、そして山椒の麻味が支え合う‥しっかりと濃厚で、取得価格にも余裕で納得できる本格さです。
スープの粘度は高く、かなりトロミの強い仕上がりでしたが、まったく不自然ではありませんでした。まぁ増粘多糖類系のトロミですけどね‥w
さらに塩麹なども加えられており、特有の発酵感は目立っていませんでしたが、旨味増幅効果には寄与しているのだろうなと。(思い込めるようなスープです、ハイ)
ただ、焦がしイマイチ‥たしかにロースト感が意識されていないわけではなかったし、揚げネギなども加えられていましたが、そんなに目立って主張しているわけではありませんでした。
そこが個人的に大きなネックとなってしまったんですが、実店舗の「味噌らーめん」を取り上げているラヲタさんのブログや口コミサイトを検索してみると、多めのネギ油も特徴だと書かれている感想が多く、そういった個性は目立って感じられなかったです。
かやく
チャーシュー、メンマ、ネギを組み合わせました。
明星食品のプレスリリースより引用
かなりシンプルな構成ですが、チャーシューは厚みがあって食べ応えがあり、最近よくあるチープな薄っぺらいヤツではありません。さすがに日清食品の「ラ王」に入っているスーパー厚切焼豚には劣りますが、このレベルであれば定価購入でも納得できました。
メンマは明星食品特有の質感で、これ少し面白いんですけど、熱湯を注ぐ前からフニャン‥ってw 通常、乾燥メンマって当たり前のように乾燥しててカッチカチじゃないですか。でも、これフニャン‥ってw 熱湯を注ぐ前に、ちょっと触ってみてください。
さて、このメンマは明星食品の高価格帯カップ麺で見られる具材で、かなりナチュラルな質感と自然な発酵感がリアリティを高めてくれます。
セブンプレミアムの「地域の名店シリーズ もちもちの木」(どんぶり型)では驚異の穂先メンマで驚かせてくれましたが、もしかしたらメンマに強いメーカーなのかもしれませんね。
そんなにインパクトの強いメンマではありませんが、ナチュラルです。
ネギは大きめにカットされた具材系で、青ネギや生の白ネギが持つ香味(刺激)よりも軸を加熱したような甘さが味わえる、少量ながらも意識的に拾って食べると美味しいネギでした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
正直、かなり評価に迷いました。
あくまでも個人の情報から得た味の推測ですが、スープの特徴とされていたネギ油を彷彿とさせるような風味は特筆して感じられず、また表題にもあった「焦がし」も目立っていなかったので、たしかに定価240円という価格に見合った美味しさではあったものの、ちょっと思ってたほどの個性ではなかったかなぁ‥というのが個人的な感想。
でも、そのような不満など度外視とさせてくれるような仕上がりは、ひとつのカップ麺としてのクオリティが高く、単純にカップ麺目線での評価は上出来の★5です。
しかし、タイトルに「焦がし」を冠している割に焦がしの個性が弱い、というのは再現度抜きにしてイメージとのギャップが強かったので、★ひとつマイナスしました。
とは言え、ロースト感が皆無というわけではなかったし、どっしり濃厚な味噌スープに山椒の清涼感が個性的で、スープに雑味を与えないハイクオリティなノンフライ麺に、きちんと個々の主張が得られる具材のラインナップなど、きちんと定価に見合った良品だと思います。
私はコンビニで入手しましたが、コンビニ限定のカップ麺というわけではありませんし、この仕上がりであれば200円をオーバーしても納得できるでしょう。
焦がしのインパクトには期待せず、レベルの高いノンフライ麺と濃厚味噌スープ with 山椒のアクセントを楽しんでやろう、みたいなスタンスで挑まれるとよいかもしれません。
もし再び製品化されることがあれば、今度はネギ油をガツンと効かせてほしいですね。
販売者:明星食品
内容量:101g(めん65g)
発売日:2018年5月21日(月)
発売地区:全国新発売(全チャンネル)
取得店舗:ローソン
取得価格:259円(税込)
希望小売価格:240円(税別)
JANコード:4902881421973
麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・かやく)
コンタミネーション:かに
明星食品株式会社:〒151-8507 東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目50番11号
お客様窓口:0120-585-328