どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年9月9日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「MARUCHAN QTTA(クッタ)トマトチーズくりーむ味」の実食レビューです。
第5の定番QTTA「MARUCHAN QTTA TOMATO CREAM」が約1年ぶりに復活&新作「トマトチーズくりーむ味」が初登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
QTTA トマトチーズくりーむ味
「MARUCHAN QTTA TOMATO CREAM(クッタ トマトクリーム)ラーメン」とは、「SHO-YU(しょうゆ)」「SEAFOOD(シーフード)」「TONKOTSU(とんこつ)」「CURRY(カレー)」に続く “第5の定番商品” として開発されたフレーバーで、初めて発売されたのは2018年9月24日。当時のニュースリリースにも、新たな定番商品として開発されたことが明記してあります。
「QTTA(クッタ)」は基本的に味を表すサブタイトルが “英語表記” なら通年販売される「定番商品」の位置付け、 “ひらがな表記” だと数に限りがある「スポット商品(期間限定)」と棲み分けが図られており、その例に漏れず「TOMATO CREAM」も英語表記。けれども2019年3月25日、QTTA初の激辛「EXTRA HOT(トテモカライ)」の登場に合わせ、しれっと姿を消しました。
今回の復活を機にレギュラー化されるのか、それとも再び数ヶ月後には店頭から姿を消してしまうのか、はたまた入れ替わり立ち替わりで「EXTRA HOT」が終売になってしまうのか——とりあえず前回の2018年9月発売品の「TOMATO CREAM」と2019年9月発売品を比較してみたところ、カロリーなどの栄養成分表示や添付調味料及び具材の原材料名は “まったく” 変わっていません。
なので、ほぼほぼ前回と同じ味(再販)という認識で問題ありませんが、前回の油揚げ麺には練り込まれていた「たん白加水分解物」と「発酵調味料」はカットされているため、100%まったく同じ再販ではなく微妙に麺をマイナーチェンジ。そして、同時にシリーズ初の新フレーバー「トマトチーズくりーむ味」が登場しました。
「トマトチーズくりーむ味」は、東洋水産の公式ウェブサイト上でもカップ麺のパッケージでもタイトルが日本語表示なので、QTTAの法則上 “期間限定” なのは間違いありません。ニュースリリースでは、どちらの商品も “麺から染み出るラードの旨味” が強調されており、これについては定番商品や歴代の変わり種を含め、このシリーズ共通の特徴です。
復活した「TOMATO CREAMラーメン」(以下「トマトクリーム味」)は、トマトの爽やかな酸味により、最後まで飽きずに食べることができるとアピール。新フレーバーの「トマトチーズくりーむ味」は、トマトクリーム味に “チーズを入れて食べる” というユーザーのアレンジレシピを東洋水産が取り入れて商品化したもの。
前回も今回も「トマトクリーム味」のスープには乳等を主要原料とする食品を使用し、具材にもチーズ加工品が入るなど、もとよりチーズの要素を含んでいました。「トマトチーズくりーむ味」は単純にチーズを特化させたような雰囲気の今回、せっかくなのでチーズ増量に伴う味の変化と違いに注目しながら食べ比べてみます。
2018年9月24日発売品の「トマトクリーム味」は、定番カップ麺の中でも期間限定の変わり種でも類を見ない、クリームとチーズに特化したトマト味という個性的な内容で、かなり高く評価しました。詳細につきましては、「MARUCHAN QTTA TOMATO CREAMラーメン(2018)」の記事をご参考ください。
開封
どちらの商品にも別添の小袋は付属しておらず、「トマトクリーム味」は前回と同じくチリパウダーっぽい色合いで、唐辛子が入っているわけではないのですが、トマトとチーズに加えて精製ラードによる芳ばしさから、ピザ味のスナック菓子に近い系統の香り。具材は味付挽肉、チーズ加工品、たまねぎ、トマト加工品、そしてアクセントにパセリと具沢山。
対する新作の「トマトチーズくりーむ味」は——あれ、思いのほか具材が少ない。トマト加工品とチーズ加工品、それからアクセントのパセリもトマトクリーム味と共通のポイントになりますが、味付挽肉と変わり種QTTAに必須の玉ねぎは不在。粉末スープの色はクリーム寄りで、香りもトマト感が弱く、チーズとクリームに傾倒しているようなイメージどおりの印象。
どちらも「マルちゃんの! LINEポイントプレゼントキャンペーン!」対象商品で、2019年9月10日10時〜2020年1月17日17時までの期間中、告知パッケージ付きの「QTTA」と「麺づくり」を購入すると、対象商品1個につきLINEポイントが “かならず5Pもらえる” キャンペーン開催中。興味のある方は、フタ裏に印刷されている概要とQRコード・シリアルナンバーをチェックしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:MARUCHAN QTTA トマトチーズくりーむ味 販売者:東洋水産株式会社 製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8) 内容量:77g(めん61g) 商品コード:4901990364171(JANコード) 商品サイズ:縦102mm×横102mm×高さ109mm 発売日:2019年09月09日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:280ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、でん粉、植物性たん白、チキンエキス、しょうゆ、卵白)、添付調味料(乳等を主要原料とする食品、粉末野菜、砂糖、豚脂、食塩、チキンエキス、香辛料、チキン風味パウダー、植物油、発酵調味料、パセリ)、かやく(チーズ加工品、トマト加工品)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、パプリカ色素、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
どちらの商品も熱湯3分、必要なお湯の目安量280ml、製造所は東洋水産の関西工場と一致。容器のサイズも材質も同じですし、調理に関する基本条件に差はありませんが、上記の写真は「トマトクリーム味」の調理後。カロリーは357kcalなので、トマトチーズくりーむ味(341kcal)よりも13kcalほど高く、麺が見えないくらい具材たっぷりです。
対する「トマトチーズくりーむ味」の調理後は‥‥た、頼りないですね。とりあえず具材を集めてはみたものの、麺が隠れるほどの量とは言えず、変わり種QTTAで個性的だった細長い玉ねぎが入っていないのもの寂しいポイント。それから両方とも熱湯3分ですが、トマトチーズくりーむ味は熱湯3分後に “しっかり混ぜてから+30秒くらい休ませたほうがいい” かもしれません。
購入店舗は両方ともドンキホーテで、値段は128円+税。おそらくスーパーやドラッグストアでも税込120円〜150円くらいが相場、コンビニでの実売価格は一律税込198円ですね(2019年9月現在)。それでは、両者の違いを比較しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します(※以下、「トマトチーズくりーむ味」の評価です)。
栄養成分表示:1食(77g)当たり
カロリー:341kcal |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:341kcal(めん・かやく:268kcal)(スープ:73kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「トマトクリーム味」の麺は、定番のSHO-YU、SEAFOOD、CURRYと同じ「つやもち製法」(※TONKOTSUのみ「ノンスチーム製法」)で、比較的に幅が狭く、なめらかでモチモチとした食感が特徴的な油揚げ麺。ライバル関係にある日清食品の「カップヌードル」はスナック的な軽食感が強いのに対し、「QTTA」は風味こそスナック的でも食べ応えのある弾力で差別化を図ります。
「トマトチーズくりーむ味」の麺は、トマトクリーム味と同じく「つやもち製法」の油揚げ麺で、なおかつマルちゃんらしい精製ラードのコクが特徴的な共通点ではあるものの、パッと見で2倍以上の幅に切り出されているのが大きな違い。これは、2018年1月29日発売「サワークリームオニオン味」から続いている変わり種 “超スナック系QTTA” の汎用幅広麺で、スープとの一体感バッチリ。
ただ、前回の変わり種「ガーリック&ペッパー味」まで、期間限定QTTAは麺量66gに統一されていたのに対し(※今回の「トマトクリーム味」も麺量66g)、「トマトチーズくりーむ味」は麺量61gと5gも少なくなっています。その数字さえ見なければ——いや、その変化に気が付いたところで体感的な差は気になりませんでしたが、地味なコスト調整が見られました。
スープ
「トマトクリーム味」のスープは、乳等を主要原料とする食品を軸にしていることに加え、具材のチーズ加工品による効果もあり、今年もクリーム感とチーズのコクが土台。見た目ほどトマトは主張してきませんが、それなりにトマトの酸味はあり、スナック的なトマト味がクリーミーなスープに対して絶妙にフィット。前回の印象と比較しても、特に変わった様子は目立ちません。
「トマトチーズくりーむ味」のスープは、トマトクリーム味よりも粘度が高く、さらにトマトの存在感が奥に行き、その分だけクリーム感が大幅にアップ。あくまで土台は乳等を主要原料とする食品が軸なので、純粋なチーズ味ではありませんが、どちらも具材のチーズ加工品が溶け込むことでチーズのコクが明白に。
おそらく粉末野菜は体感的にポテトやオニオンが主体、トマトがメインではありませんが、意外とトマトの風味もあり、トマトクリーム味からクリーム感とチーズのコクを実直にアップさせたような状態です。さらにパセリのアクセントなど、ベクトルは完全に洋風ですが、豚脂やチキンなどの動物系にガーリックも適度に効いていて、ポタージュほど軽いスープではありません。
具材
「トマトクリーム味」のチーズキューブは7個、トマトキューブは10個、どちらも最初に混ぜる段階でスープの一部になりますが、それで正解。乳等を主要原料とする食品では出せないチーズのコク、粉末とは一味違ったトマトのフレッシュな風味が好印象。さらに味付挽肉と玉ねぎは数えるのが面倒になるほど大量に入っていて、さすが当初は第5の定番として現れた先発、容赦ありません。
対する新作「トマトチーズくりーむ味」の具材はチーズキューブ8個、トマトキューブは増えたように見えますが、実際のところ砕けただけなので、調理前の5個から変わっておらず、どちらも念入りに混ぜた後はスープと一体化。もちろんスープの濃度を高めてくれる点においては秀逸な具材ではあるものの、せめて玉ねぎは入れてほしかったなぁ‥‥
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)
復活した「QTTA TOMATO CREAMラーメン」は、すくなくとも軽く★5(上出来)以上は堅いです。新作の「トマトチーズくりーむ味」も味だけでいえば★5でもいいかな——と、最後まで悩んだのですが、これまで定番かつ満足度の高かったシャキシャキたまねぎ廃止、麺量5gカットなど、コスト調整が否めなかったので、ちょっと差し引きました。
とはいえ単純に美味しいか不味いかでいえば前者、「QTTA」が好きなら食べておいて損はありません。総評は客観的に見て評価しましたが、発売日から2ヶ月後には100円前後のワゴン入りするのが定番のパターンなので、その頃に狙ってみるのもいいでしょう。クリーム系のカップラーメンが好きで、QTTAのスナック感に理解のある方であれば、きちんと満足できると思います。