どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年3月9日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「MARUCHAN QTTA(クッタ)フレンチサラダ味」(236円+税)の実食レビューです。
ポテトチップスの人気フレーバー「フレンチサラダ」をカップラーメンにアレンジ!? マルちゃん×カルビーがポテチ発売50周年記念で再コラボ!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
QTTA フレンチサラダ味
カルビー(Calbee)とは、1949年(昭和24年)4月30日に創立した松尾糧食工業にルーツを持ち、現在は日本を代表するスナック菓子メーカーとして知られる大企業で、社名の由来は創業者・松尾孝(まつお たかし)氏の理念「商売は人助け」に基づき、栄養価が高い “カルシウム(カル)とビタミンB1(ビー)を普及させたい„ との思いから、1955年(昭和30年)に命名されたもの。

「堅あげポテト」「かっぱえびせん」「じゃがりこ」「サッポロポテト」「フルグラ」など、誰もが知るブランドを展開していますが、とりわけ「ポテトチップス」は日本のポテチ市場において70%以上のシェア率を維持している絶対的な存在。その中でも熱狂的なファンを抱える人気フレーバー「フレンチサラダ」の味わいをカップラーメンにアレンジした「QTTA」の新作登場ということで、話題性の高さは申し分ありません。
カルビーの「ポテトチップス」が初めて発売されたのは、現在から遡ること50年以上、1975年(昭和50年)9月16日。当時、湖池屋をはじめとする先発企業が約150円でポテトチップスを販売するなか、1964年(昭和39年)から販売を続けていた「かっぱえびせん」の量産技術と流通網を武器に「100円」という驚異の安さで市場に殴り込みをかけたカルビー。
さらに「ポテトチップスは鮮度が命」という鮮度政策のもと、当時の菓子業界では異例となる “製造年月日の印字„ を先駆けて導入し、藤谷美和子さん主演のCMで使われた「100円で『カルビーポテトチップス』は買えますが、ポテトチップスで100円は買えません。あしからず」のキャッチコピーで若者のハートをイーグルキャッチ。それまでに築き上げられた湖池屋の牙城は、カルビーの参入からわずか5年後に崩れ去ります。

それを受けた湖池屋は価格競争では勝てないと判断し、1984年(昭和59年)9月に「カラムーチョ」を市場に投下。第1次激辛ブームを牽引し、独自の路線を確立するのですが、閑話休題。カルビーの「ポテトチップス フレンチサラダ」が初めて登場したのは、湖池屋の「カラムーチョ」が発売される以前、1982年(昭和57年)の話。
ど定番の「うすしお味」や「のりしお」「コンソメパンチ」などと比較して取扱店が少なく、ちょっと影が薄い印象が否めないところもありますが、他のフレーバーにはない “ビネガーの爽やかな酸味が楽しめるフレンチドレッシング味„ の虜になったユーザーは数知れず。カルビーのポテトチップスといえば「フレンチサラダ」一択だろ! そんな声を聞くことも珍しくありません。
このページでレビューする「MARUCHAN QTTA(クッタ)フレンチサラダ味」は、ポテトチップスの発売50周年を記念して開発された新作で、共同開発者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。マルちゃん×カルビーの即席カップめんコラボにおいて、公式の記録に残っている範囲で遡ると、2011年(平成23年)7月11日発売の「やきそば弁当 カルビーポテトチップスのりしお味」が最も古い商品になるのですが‥‥

2023年(令和5年)4月3日に発売(同年8月15日、ローソン限定で再発売)された「QTTA しあわせバタ~味」が記憶に新しいところ。それは及第点(★3)と評価しているのですが、定番の「サワークリームオニオン味」を筆頭に、QTTAはスナック系のフレーバーに強いブランド。過去に “超スナック系„ の変わり種を数多く展開しているため、経験値と親和性の高さは申し分ありません。
開封

さて、まずは「QTTA」の開封後。パッケージには “「カルビーポテトチップスフレンチサラダ」を使用した商品ではありません„ との注意書きがありまして、これ系の例に漏れず砕いたポテチなどが入っているわけではないけれど、ごろごろと放り込まれている大きな皮付きポテトは圧巻の一言。ただ、これは前述の「サワークリームオニオン味」や「でかまる」などにも使われるため、新開発の具材ではありません。

せっかくなので、再現度を評価するためにカルビーの「ポテトチップス フレンチサラダ」も購入してきたのですが、これホントに売ってないw もちろん地域や仕入れ担当のクセにも左右されますけど、コンビニやスーパーをハシゴしまくった結果、スギ薬局で捕獲。本家の香りは特にポテトとビネガーの存在感が大きく、なかでもビネガーは「QTTA」を開封したときにも強く感じられました。
しかし、ポテトチップスの香りはポテト+ビネガー+ガーリック、片や「QTTA」は麺の揚げ油に配合されているラード+ビネガー+ガーリックが主体。ラードの芳ばしさは「QTTA」の特性なので、それでも「フレンチサラダ」らしさが楽しめるのかどうか、東洋水産の手腕が問われるところ。

ちなみに2026年3月16日(月)までの期間中、全国のローソン店舗にて「MARUCHAN QTTA フレンチサラダ味」及び同時発売品「汁なしうどん コンソメパンチ味」を2つ同時に購入すると100円(税込)引きのキャンペーンを実施。コンビニでの購入を検討されている方はご参考ください。※コンビニ以外の販売店では128円(税込138円)前後が相場になると思います。最寄りのライフは謎に高かった‥‥。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:MARUCHAN QTTA フレンチサラダ味 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8) 内容量:79g(めん61g) 商品コード:4901990383400(JAN) |
| 発売日:2026年03月09日(月) 実食日:2026年03月15日(日) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー(ライフ) 小売価格:236円(税別) 購入価格:171円(税込) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)、添付調味料(粉末野菜、食塩、砂糖、乳等を主要原料とする食品、香辛料、醸造酢、酵母エキス、植物油、マヨネーズ風味調味料、パセリ)、かやく(ポテト、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、酸味料、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、こいつが開封直後から主張してくる独特の芳ばしさの源泉。揚げ油にラードを使っている理由は、スープに “甘さ・コク・香ばしさ„ を加えるため。それが先発の「カップヌードル」や「カップスター」にはない食べ応えにも繋がり、アイデンティティの確立と明確な区別化に成功したといっても過言ではありません。

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを半分まで開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。カップヌードルも真っ青の皮付きポテトも然る事乍ら、赤ピーマンとパセリの彩りも目を引く調理直後。ただ、開封時に印象的だったビネガーの主張は穏やかになり、それ以上にラードの芳ばしさが目立っています。
その芳ばしさが「QTTA」らしい要素ではあるものの、今回はポテトチップスとのコラボレーション。はたして “それっぽい„ と思える仕上がりなのかどうか、ここから先は「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(79g)あたり |
| カロリー:349kcal たん白質:5.8g 脂 質:13.3g 炭水化物:51.6g 食塩相当量:4.3g (めん・かやく:1.5g) (スープ:2.8g) ビタミンB1:0.32mg ビタミンB2:0.28mg カルシウム:134mg |
| 参考値(調理直後に分別した値) 熱量:349kcal(めん・かやく:287kcal)(スープ:62kcal) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


QTTAらしさ全開
このブランドに使われるフライ麺には、大きく分けて「レギュラー麺」と「もちっと幅広麺」の2パターンあり、今回は既存の「しょうゆ味」「ミルキーシーフード味」「コク味噌味」「シビレ麻辣湯味」などと同じサイズ。ただ、どちらの太さも “もちっと製法„ という東洋水産の独自技術が使われており、先輩の「カップヌードル」や「カップスター」にはない食べ応えが楽しめます。

揚げ油のラードに由来する香りは、前述のように食べ応えを押し上げることにも機能しており、これこそが「QTTA」らしいアイデンティティにもなっているわけなんですけれども、ポテトチップスのフレンチサラダをイメージしたスープとの相性は可も無く不可も無し‥‥というか、むしろそれを阻害してくるような働きが気になる組み合わせ。
この麺からラードの風味を取り除いてしまったら「QTTA」ではなくなってしまうので、それを理解した上で割り切る必要があることを念頭に置きながら食べ進めましたが、スープとの相性は可も無く不可も無し。これに関しては、スープの設計に問題があるように感じます。
スープ


フレンチドレッシング味ではない
調理前の香りからは「ポテトチップス フレンチサラダ」を意識していることが伝わってきたのと、ひとくち目はビネガー(醸造酢)の酸味を明確に感じたのですが、食べ進めるごとにラードのマスキング効果が目立ち、最終的にはピンボケしているような印象が否めないテイストに。
| 原材料名:じゃがいも(国産又はアメリカ)、パーム油、米油、食塩、乳糖、粉末加工油脂、オニオン、でん粉、ぶどう糖、食物繊維、砂糖、赤ピーマン、コーン油、パセリ、粉末酢、ガーリックパウダー、ブラックペッパー、セロリ、オリーブ油、トマトパウダー、マスタードパウダー【ポテトチップス フレンチサラダ】 |
| 原材料名:粉末野菜、食塩、砂糖、乳等を主要原料とする食品、香辛料、醸造酢、酵母エキス、植物油、マヨネーズ風味調味料、パセリ【QTTA フレンチサラダ味(添付調味料)】 |
粉末野菜(じゃがいも)でポテトチップスらしさを表現しようとしていたり、きちんと醸造酢を使っていたり、2年前の「REDガーリックマヨ味」や「GREENスモーキーマヨ味」などに使っていたマヨネーズ風味調味料でコクを深めようとしていたり、即席カップめんでは珍しいほど思い切ってパセリのアクセントを効かせていたり、とても個性的なフレームワークなのですが、そのすべてがラードに飲まれてしまっています。
オリジナルの特色といっても過言ではないビネガーに対するリスペクトが弱かったので、はるか彼方の銀河系に「ポテトチップス フレンチサラダ」が見えるかどうか。醸造酢の酸味は人を選ぶ項目になりますけど、題材が題材なので、もっと思い切ってほしかったです。
かやく


この皮付きポテトほんとに素晴らしい
ごろごろ入っている皮付きポテトは、カップ麺に使われるフライドポテトの中でも最高峰に位置するクオリティで、ホクホクとした食感と皮付きならではの芳ばしさが実に美味。しかも、でかい。そして、たっぷり。もはやスープの残念さが払拭されるくらい——というのは言い過ぎになりますけど、このポテトを体感するためだけに‥‥それなら「サワークリームオニオン味」を買ったほうが幸せか。
加えて赤ピーマンの量も多く、きちんと特有の甘さが楽しめるので、シンプルながらも高い満足感が得られると思います。ただ、カルビーの「ポテトチップス フレンチサラダ」における赤ピーマンは隠し味なので、再現度の貢献には結びつかないかもしれません。
総評
おいしい or まずいの二択を迫られたら “どちらでもない„ と答えますけど、それについては好みの問題。ただ、かなり再現度は低いです。ところどころカルビーの「ポテトチップス フレンチサラダ」に寄せようとしている工夫は見られたものの、はたしてフレンチドレッシング味なのかと聞かれたら、そうじゃないといわざるを得ない着地点。
スープありのカップラーメンなので、どのくらい酸味を効かせても大丈夫か、それについての調整は何度も重ねたと思います。それでも題材が “フレンチドレッシング味„ なので、もっと振り切ってもよかったんじゃないのかなと。そんなこんなで総評は及第点以下としましたが、この皮付きポテトは絶品です。ほんとうに。【author・taka :a(大石敬之)】


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