セブンイレブン限定「ポテトフライ フライドチキン味焼そば」を食べてみた結果‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年3月5日(火)セブン-イレブン限定発売、エースコックのカップ麺「ポテトフライ フライドチキン味焼そば」(228円+税)の実食レビューです。

今度は東豊製菓(TOHO)と異業種コラボ!? セブンイレブンの駄菓子カップめん化計画に「ポテトフライ・フライドチキン味」初参戦!!

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ポテトフライ フライドチキン味焼そば

ポテトフライとは、1980年(昭和55年)に発売された「カレー味」と「たこ焼味」に端を発する油菓子で、愛知県豊橋市に本社を置く東豊製菓(とうほうせいか)のロングセラー。2024年3月現在は「フライドチキン味」「じゃが塩バター味」「カルビ焼の味」を定番の味として全国展開し、大人から子どもまで幅広い層に支持されています。

「ポテトフライ・フライドチキン味」を焼きそばに!?

今回の新商品「ポテトフライ フライドチキン味焼そば」は、コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるタイプの即席カップめんで、製造者は大阪府吹田市に本社を置くエースコック。東豊製菓の油菓子「ポテトフライ・フライドチキン味」をカップ焼きそばにアレンジした、例の駄菓子カップめん化計画の流れを汲んだ一杯。

駄菓子カップめん化計画とは‥‥そのように私が呼んでいるだけで、まったく正式な企画名ではないんですけど、たとえば2024年2月5日に復活した「東京拉麺 ペペロンチーノBIG」が記憶に新しい、セブン-イレブン・ジャパンとエースコックが “他企業の駄菓子を即席カップめん化” する、あのプロジェクトをカテゴライズするために定めた呼び名です。

この企画における代表的な駄菓子は、おやつカンパニーの「ブタメン」と「ベビースターラーメン」で、それを大盛りサイズのカップラーメンにアレンジしてみたり、湯切りタイプのカップ焼きそばにアレンジしてみたり、いろいろと工夫を凝らしていたのですが、東豊製菓の「ポテトフライ」を題材にした即席カップめんは前例がありません。

バリエーション豊かなパッケージも楽しいポテトフライ

よく似た商品に「ポテトスナック」が存在しますが、そちらは1988年(昭和63年)に “いずみ製菓” が販売を開始し、2013年(平成25年)6月20日に ——同社が製菓事業から完全に撤退することを理由に—— 生産中止が発表され、それはイカンと設備を引き継いだ “かとう製菓” が2016年(平成28年)に復活させたもの。

しかしながら引き継ぎ当初、手違いで生地を焼く機械は譲ってもらえず、またレシピも社外秘ということで、ほとんどゼロからのスタートだったそうですが、みごと復活劇を果たした「ポテトスナック」は駄菓子業界に大きな衝撃を‥‥ポテトフライの話でしたねスミマセン。なんにせよ、歴史的には東豊製菓の「ポテトフライ」が先輩。

そんな「ポテトフライ」と夢のコラボを実現させた本商品は “「ポテトフライ フライドチキン味」の製品を使用した商品ではありません。” ということで、おやつカンパニーの「ベビースターラーメン」コラボと同じように、あくまでも味をイメージしました的なパターンのヤツ。

※「ポテトフライ・フライドチキン味」は別売です。

パッケージでは「ポテトフライ・フライドチキン味」のイメージと共に “砕いて入れても美味しい!” などと訴求していますが、その下に小さく “※「ポテトフライ フライドチキン味」を別途お買い求めください。” との記載があるように、これについても「ベビースターラーメン」コラボと同じ手法。ええ、あなたの思惑通りに買いましたけどもw アレンジなしでも成立しているのかどうか、まずはプレーンの状態でレビューします。

開封

まずは2種の小袋を確認

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「麺ほぐし香味油」と「後入れかやく入りシーズニング」の合計2パックで、前述のように本物の「ポテトフライ・フライドチキン味」は入っていません。しかし、かやく入り添付調味料の原材料名には “味付コーンフレーク” という即席カップめん業界では見慣れない表示があるため、その活躍に期待大。

えっと、ふつうに麺です

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。この時点でエースコックの揚げ油に由来する特有のニオイが強く、これについては不安要素。題材の「ポテトフライ・フライドチキン味」も揚げ油を通過していますが、それとは香りのベクトルが違うため、エースコックの設備が吉と出るか凶と出るか。

ちなみにセブン-イレブン店舗での販売価格は228円(税込246.24円)に設定されているため、2024年3月現在、即席カップめん業界におけるレギュラーサイズ製品のメーカー希望小売価格(236円+税)を思うと手に取りやすい値段。しかし、セブンプレミアムの大盛りカップラーメン「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」220円(税込237.60円)よりも高いので、そう考えるとコスパ的な部分はイマイチでしょうか——。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ポテトフライ フライドチキン味焼そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:99g(めん90g)
商品コード:4901071404314(JAN)
発売日:2024年03月05日(火)
実食日:2024年03月10日(日)
発売地域:全国
取得店舗:セブン-イレブン
小売価格:228円(税別)
購入価格:246.24円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:690ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(後入れかやく入りシーズニング・麺ほぐし香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース)、かやく入り添付調味料(食塩、砂糖、味付コーンフレーク、粉末しょうゆ、でん粉、チキン調味料、ねぎ、香辛料、植物油脂)、添付調味料(植物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、香辛料抽出物、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK、ステビア)、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

なんとなくノリで温めちゃったの図

別添の小袋は2つとも後入れなので、それらを取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「麺ほぐし香味油」を温めながら(※あらためて調理方法を確認してみたところ、別に温める必要はないみたいなので、それについてはご自由にw)待つこと3分。その間に漂ってくるのは、揚げたてのフライドチキンを彷彿とさせる香りではなく、エースコックの油揚げ麺といえばの芳ばしさで、そこに不安を覚えながら湯切りを行い——

すげぇシンプル

フタの上で(別に温めなければいけないわけでもないのに)温めておいた「麺ほぐし香味油」を絡めた後、味付け用の「後入れかやく入りシーズニング」を馴染ませたら出来上がり。なるほど調理後はポテトフライに通じる香りも重なってはくるけれど、ラーメン屋さんの匂いとカップラーメンの匂いは違うよね、くらいのギャップを感じるファーストインプレッション。

具材らしい具材は入っていませんが、シーズニングの中にコーンフレークと、カップ焼きそばのプライドかネギも入っていたので、それが “かやく入り” たる所以。はたして麺類に転生しても「ポテトフライ・フライドチキン味」の魅力は伝わってくるのかどうか、引き続き「めん」「麺ほぐし香味油」「後入れかやく入りシーズニング」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:454kcal
たん白質:7.4g
脂  質:18.7g
炭水化物:64.1g
食塩相当量:5.2g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:297mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は低いけど油揚げ麺としてのクオリティは高い

ポテトフライの食感は、小麦粉ベースの煎餅を馬鈴薯(じゃがいも)粉末でコーティングすることで、あのサクサクと軽快なリズムを生み出しているのですが、同じく小麦粉がベースでも、こちらは分類的に中華麺。さらに湯戻しの工程を経ていることから、サクサク食感は皆無に等しく、再現度の高さについては微塵も評価できません。

繰り返しますが、基礎クオリティは高い

しかし、表面は比較的にソフトな口当たりでありながら、噛むと中心部にかけて密度が高く、さらに噛み込むと内側から弾けるように切れる様は、ひとつの油揚げ麺としてハイクオリティな着地点。味としては目立っていませんが、しょうゆとウスターソースを練り込むなど、香味油やシーズニングとの一体感にも配慮していることが伝わってきます。

ただ、後述する「麺ほぐし香味油」や「後入れかやく入りシーズニング」を絡めてもなお、エースコックの揚げ油に由来するニオイが気になるため、そこがネックといえばネック。エースコックが製造を担当している以上、こればかりは仕方ない項目ともいえるため、それが苦手な方にとっては厳しいタイプになるかもしれないけれど、同社の「スーパーカップ」や「わかめラーメン」の油揚げ麺に抵抗さえなければ、そこまで気にならないかもしれません。

麺ほぐし香味油

芳ばしい風味を添加

ちょっと上記の画像では視認しづらいように、麺ほぐし香味油の色は薄く、ほぼ透明に近い見た目ですが、ほんのりポテトフライっぽい香り。ほんのりですよw そのため麺に絡めた途端、だいぶ揚げ油のニオイに引っ張られちゃいますけど、単なる潤滑油ではありませんでした。そして、味の決め手となる「後入れかやく入りシーズニング」を加えると‥‥

後入れかやく入りシーズニング

コーンフレークのアイディアは面白い

「ポテトフライ・フライドチキン味」の味わいを再現するため、チキン調味料を使っていたり、コショウ・ニンニク・ショウガなどの香辛料でスパイシーさを演出していたり、それっぽい雰囲気は無きにしも非ず。ただ、中らずと雖も遠からず-・ほどの再現度には到達していないため、厳密には別物といわざるを得ません。

たとえばポテトパウダーを使用するなど、もうすこし寄せる方法もあったと思うのですが、それよりもカップ焼きそばとしての美味しさを優先しているようなイメージ。おかげで「おいしい」あるいは「まずい」の二択で感想を述べるなら、ひとまず前者ではあるものの、なんというか惜しかったです。ただ、効果的だったのが “味付コーンフレーク” で、サクサクとした食感が最後まで持続。

フライドチキンの衣とかにも重宝されますよね

ベーグルとクロワッサン、あるいはビスケットとクラッカーなど、そこまでのギャップとはいいませんが、ある種それに近い差が生じていたので、突き詰めると違和感を覚える項目になるかもしれません。ただ、油揚げ麺にはない食感のアクセントが面白く、そこは印象に残りました。

総評

3.0

というわけで、おいしい・まずいの二択でいえば前者になりますが、油菓子の「ポテトフライ・フライドチキン味」をイメージすると再現度は低く、コスパ的にも “ふつう” といわざるを得ません。たとえば「ポテトフライ・フライドチキン味」1袋分の販売価格を上乗せし、きちんと本物を別添してくれていたら、そう思い別売の「ポテトフライ・フライドチキン味」を砕いてトッピングしてみたところ——

んー、くどいw

「ポテトフライ・フライドチキン味」は標準4枚入ですが、パッケージのイメージ画像では3枚だったので、1枚抜いてから細かめに砕いて使用してみた結果、コーンフレークとは異なる軽さの食感が加わって賑やかに。ただ、油揚げ麺に油菓子の組み合わせなので、天ぷらにパン粉をまぶしてフライにした感じといいますか、これはこれで美味しかったけど、まぁまぁくどかったですw

おそらく今後も駄菓子コーナーの常連を即席カップめん化する企画は続くと思いますが、次のアイディアが楽しみであると同時に、越えなければいけない壁も多いので、引き続きセブン-イレブンとエースコックの挑戦に期待しましょう【author・taka :a(大石敬之)】

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