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飲み干す一杯「鶏とん濃厚味噌ラーメン」実食レビュー!! 〜多加水真空仕立て麺を搭載した本気の一杯

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月22日(月)新発売、エースコックのカップ麺「タテロング 飲み干す一杯 鶏とん濃厚味噌ラーメン 大盛り」の実食レビューです。

2024年のトレンドは “まろやか濃厚” 系!? 独自製法の大盛り多加水真空仕立て麺に、丸鶏だし×熟成味噌を効かせたスープが絡む、より本格感を追求したワンランク上の「飲み干す一杯」新開発!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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飲み干す一杯 鶏とん濃厚味噌ラーメン

飲み干す一杯(のみほすいっぱい)とは、2003年(平成15年)の発売以来、最後の一滴まで飲み干したくなる、コク深いスープの美味しさに特化したブランドで、2024年1月現在は標準サイズの「担担麺」「味噌バター味ラーメン」「鴨だし中華そば」を中心に、札幌・函館・仙台・横浜・京都・博多など、津々浦々の味わいをテーマにした「ご当地編」にも力を入れているのですが‥‥

いつもよりワンランク上のTL「飲み干す一杯」

このページでレビューする「タテロング 飲み干す一杯 鶏とん濃厚味噌ラーメン 大盛り」は、標準サイズの「飲み干す一杯」とは一線を画す、より本格感を追求したワンランク上のスポット商品で、味噌ラーメンのトレンドである “まろやか濃厚系” を反映した一杯。私は知りませんでしたけど、いまラーメン業界で流行ってるんですって、まろやか濃厚系。

もともとは “新式” と題し、TL(タテロング※)の「飲み干す一杯」をコンスタントに展開していたエースコックですが、2014年(平成26年)8月11日に発売された「タテロング 新式飲み干す一杯 濃コクトマト味ラーメン」を最後にTL製品のリリースが止まったので、新式の幕引きは9年ほど前の話。

その後、標準サイズのみに注力していた「飲み干す一杯」ですが、2022年(令和4年)3月14日に満を持してのTL製品「タテロング 飲み干す一杯 贅沢担担麺」が現れ、以降は「どこってり背脂豚骨醤油ラーメン」「特まろ鶏白湯麺」「脂だく背脂味噌ラーメン」「ごま贅沢担担麺」「地鶏と鴨だしの芳醇中華そば」と矢継ぎ早に続き、今回の「鶏とん濃厚味噌ラーメン」に至ります。

多加水真空仕立て麺にも注目

前述の「ごま贅沢担担麺」(2023年4月3日発売品)は、TL復活の皮切りとなった「贅沢担担麺」のリニューアルで、2024年1月現在もエースコックの公式ウェブサイトに製品情報が残っていることから、それのみ定番商品に位置付けられた様子。それ以外のTL製品は数量・期間限定だったので、販売計画については「鶏とん濃厚味噌ラーメン」も然りだと思うのですが、注目すべきは “多加水真空仕立て麺” を訴求していること。

先に「飲み干す一杯」は “最後の一滴まで飲み干したくなる、コク深いスープの美味しさに特化した” ブランドと触れましたが、エースコックの独自技術である “多加水真空仕立て麺” を「飲み干す一杯」に導入してきたのは初めての試み。これは同社の「焼そばモッチッチ」や「ラーメンモッチッチ」(現在終売)で確立された “真空仕立て麺” の流れを汲む技術で、もちもちとした密度の高い食感を特徴としています。

わざわざ “真空仕立て麺” ではなく “多加水真空仕立て麺” と表記しているため、まったく同じレシピに基づいているわけではないようですが、別のブランドを引き合いに出すと、多加水真空仕立て麺は「渾身の逸品 特製中華そば 大盛り」(2023年10月23日発売品)でも訴求されていたワード。

「鶏とん」の説明(そのままだった)

あれこれ検索してみた結果、味噌ラーメンのトレンドが “まろやか濃厚系” である確証は得られなかったんですけど、それはさておき商品名にもなっている「鶏とん」とは、鶏と豚の旨みを合わせた美味しさとのこと。多加水真空仕立て麺の仕上がりも然る事乍ら、ブランドのテーマにもなっているスープのコク深さにも注目しながらレビューします。

※TL=縦型ビッグを意味するエースコックの社内用語

開封

今回はフタ上に小袋を別添

エースコックの縦型カップに小袋が別添されていた場合、最初から容器の中に放り込んである(おかげで小袋の表面が粉末スープまみれになっている)パターンが定番なんですけど、今回はフタの上に後入れの「調味油」を貼り付けています。というわけで、こういったパターンも不可能ではないのですが‥‥

安心してください、入ってますよ

あらかじめ「液体スープ」の小袋を容器の中に放り込んでいるため、それも取り出さなければいけません。案の定、小袋の表面が粉末スープまみれなので、几帳面な方におかれましては小袋を洗う手間を強要されることになるけれど、縦型カップに2つの小袋を、多いときには3つの小袋も別添できる、これについてはエースコックならではの大きな強み。

メーカー希望小売価格は285円(税別)なので、2024年1月現在の縦型ビッグ製品における業界水準(271円+税)よりも高めに設定されているのですが、2023年4月にリニューアルした「ごま贅沢担担麺」と同じ値段。とはいえコンビニで購入した場合、税込価格は307.80円とミドルレンジクラスの商品なので、それも踏まえた上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:タテロング 飲み干す一杯 鶏とん濃厚味噌ラーメン 大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:106g(めん80g)
商品コード:4901071402808(JAN)
発売日:2024年01月22日(月)
実食日:2024年01月28日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:285円(税別)
購入価格:307円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、たん白加水分解物)、スープ(みそ、粉末みそ、植物油脂、ポーク調味料、食塩、豚脂、香辛料、おからパウダー、糖類、チキンエキス、酵母エキス、ポークエキス、魚介エキス、オニオンパウダー、でん粉、魚介調味料、全卵粉)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘多糖類、酒精、重曹、かんすい、乳化剤、ソルビット、香料、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)、カラメル色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

これが多加水真空仕立て麺

このブランドでは初となる “多加水真空仕立て麺” は、種別的に油揚げ麺なので、エースコックの揚げ油に由来する特有のニオイが漂ってくるのですが、そんじょそこらの油揚げ麺とは異なる佇まいが印象的。また「飲み干す一杯」といえば、スープにステータスを振った分、どうしても具材が二の次になる傾向があるので、そこそこ大きめの肉そぼろは嬉しいチョイス。

調理後の香りも良好

とはいえ具沢山というわけでもないんですけど、それはさておき別添の「液体スープ」と「調味油」は後入れなので、それぞれ救出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で2つの小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」と「調味油」を入れ、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

熱湯を注ぐ前は揚げ油に由来するニオイが気になったので、ちょっとドキドキしながらの調理だったんですけど、穏やかでありながらも芳醇な味噌の包容力に、野菜を炒めたような香りも印象的な調理直後。はたして期待を裏切らない仕上がりなのか、引き続き “多加水真空仕立て麺” の仕上がりや鶏とんのコク、そして味噌の熟成感にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(106g)あたり
カロリー:433kcal
たん白質:11.6g
脂  質:14.9g
炭水化物:63.0g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.6g)
カルシウム:276mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:433kcal(めん・かやく:327kcal)(スープ:106kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

値段以上と思えるクオリティ

6.0

もしかすると配合は微妙に変えているのかもしれないけれど、原材料の “小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、たん白加水分解物” という構成は、途中で引き合いに出した「渾身の逸品 特製中華そば 大盛り」と完全に一致する内容で、実際のクオリティも然り。また、こだわりの指標が質に向いている場合、調理前の麺重量が70gに設定されている縦型ビッグ製品も珍しくないけれど、しっかり80gなのが嬉しいポイント。

エースコックの本気

調理前は揚げ油に由来するニオイが気になると触れたように、それが完全に消えているわけではないけれど、しなやかさとコシを両立しつつ、麺を揚げ油に通過させた際に発生する気泡を限界まで外に押し出したような、密度感のある噛み応えはノンフライ麺に匹敵するレベル。縮れの弱さも高級感を演出することに一役買っているステータスで、これが縦型カップでも実現できるのかと、あらためて感心させられました。

とろみ成分が粉末スープに含まれている関係で、熱湯5分ジャストでフタを開けると部分的に硬いところが残っていたのですが、それが気になるのも最初だけ。別添の「液体スープ」や「調味油」を馴染ませた後、追加で1分30秒ほどケアすれば、ほとんど戻りムラは解消されますし、最初から適切に戻っていた部分にも違和感なく溶け込んでくれるので、ほんのちょっと長めに待ってみてください。

スープ

なるほど “まろやか濃厚系”

5.5

まずは粉末スープだけの状態を味わってみたところ、まだ値段相応の味とは評価できない内容で、とろみ成分の加減も人工的に思えたのですが、おからパウダーの舌触りだったり、粉末みそのコクだったり、丁寧な動物系の下支えだったり、ちょっとプレミアムな価格設定を度外視できるのであれば、このままでも最後まで抵抗なく食べ進められそうな勢い。

分かりにくいですが「液体スープ」投入後

続けて「液体スープ」を加えると、粉末みそでは出せない味噌のコクに、フレッシュな香味野菜のアクセント、さらに “鶏とん” の旨みも大幅にグレードアップ。まったく薄味ではないけれど、赤味噌のエッジを効かせたキレッキレのタイプではなく、まろやかさを絵に描いたような白味噌ベースのテイストで、縦型カップとは思えないほど上品な味わい。

さらに発酵感を伴う熟成した味噌のコクが舌全体に広がるため、ぽってりとした口当たりも不自然に思わせない、この段階で「★5」を付けるに値する水準には充分に達しているのですが‥‥

「調味油」で臨場感アップ

フタの上に貼り付けてあった「調味油」には、中華鍋で野菜を炒めたような風味が仕込んであるため、全体の調理感がイッキに加速。炒め野菜はトッピングされていないのに——という部分を冷静に捉えると違和感に繋がってしまうのですがw なるほど “まろやか濃厚系” という表現にも納得の味わいで、ワンランク上の「飲み干す一杯」に相応しいスープでした。

かやく

めん・スープの出来を思えば

3.0

エースコックのカップ麺に使われる “程良く味付けした肉そぼろ” といえば、スポンジみたいな食感のハズレが多いので、実は期待していなかったんですけど、今回はアタリ。

とはいえ味や食感もカップラーメンらしいジャンクなタイプになりますし、ネギもジャキジャキとした歯触りが気になる熱風乾燥の具材だったので、スープの系統的にキャベツが欲しかったなと。そんなことを思いつつ、多加水真空仕立て麺のクオリティとスープから得られる満足度が高いので、そこまで気にならないと思います。

総評

5.0

というわけで、具材にコストを費やした形跡が見られない仕上がりですが、文字通り「飲み干す一杯」はスープに特化したブランド。しかも今回はワンランク上のTL製品に相応しく、いつも以上に高級感あふれるスープを実現し、なおかつ “多加水真空仕立て麺” の完成度も印象に残る、なかなか手堅い一杯でした。

メーカー希望小売価格は現在の業界水準よりも高めに設定されていますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗でも取り扱いがあるので、麺とスープにウェイトを置いている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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