どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年4月8日(月)リニューアル新発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 東京油そば」の実食レビューです。
ガーリックのパンチが効いた中毒性の高いニュータッチの名作「東京油そば」リニューアル!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ニュータッチ 東京油そば 2019年リニューアル
ニュータッチことヤマダイの「ご当地焼そば」シリーズに属している「東京油そば」――初版発売日は2018年1月15日、まだ今回で1回目のリニューアルになるのですが、より本格感を演出するためにラー油風のアレンジを施し、旨味も強化して前回よりもパンチのある味に仕上げているとのこと。
ジャンキーな味わいで多くの人々を魅了している「油そば」ですが、前回の2018年1月発売品はクラシカルなタイプの油そばを汁なしカップ麺に落とし込んだ一杯で、胡麻油の香りや酢の酸味、辣油の辛さなどは目立っていませんでしたが、だいぶニンニクの主張が強く、記憶に残る仕上がりでした。
「ニュータッチ」はブランド名で、正式な社名は「ヤマダイ」というのですが、 “うまいヌードルニュータッチ” でおなじみのロングセラーブランド「ニュータッチ」(油揚げ麺を使用した手頃な価格のシリーズ)、ノンフライ麺で本格的な味を追求している「凄麺(すごめん)」、ノンフライ麺を使用した和風シリーズの「手緒里庵(ておりあん)」などが代表的なブランド。
さらに「ニュータッチ」の中でも定番のカップラーメン部門「ニュータッチ」シリーズ、焼そばタイプの「ご当地焼そば」シリーズ、さらに「懐かしの」シリーズ、「野菜盛り」シリーズ、「大盛」シリーズなどに細かく分類されているのですが、今回の「東京油そば」は「ご当地焼そば」シリーズで、希望小売価格は税別170円の格安ライン。
全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ドンキホーテなどのディスカウントストアが基本的な取り扱い店舗になるのですが、車で往復3時間以内にある店舗をヤマダイに調べてもらった結果、なんと売っている店が1軒もなかったので(※ど田舎)、イトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」から取り寄せました。
2019年4月29日現在、オムニ7での販売価格は本体価格168円(税込価格181円)。たまたま今回は発見できませんでしたが、スーパーマーケットやドラッグストアなどであれば税別108円(税込116円)、場合によっては税込98円で捕獲することも可能なシリーズなので、ちょっと税込181円は高いですね。
「油そば」とは、茹で上げた中華麺を文字通り油に絡めて食べるスープのないラーメン(汁なしラーメン)の一種で、具材はチャーシューやメンマ、ねぎ、ナルトと中華そば系のシンプルな構成。1952年(昭和28年)創業の「三幸」(国立市)、または1953年(昭和29年)創業の「珍々亭」(武蔵野)が油そば発祥の店とされているのですが、タイトルにも「東京」とあるように関東で生まれた料理です。
「東京油そば」というシンプルな商品名が物語っているように、新進気鋭の「まぜそば」ではなく昔ながらの「油そば」をリスペクトしているようですが、「醤油をからめて食べる汁なしラーメン!」や「ガツンとくる味!」など、リニューアル前のパッケージよりも製品の特徴が力強くアピールされている今回、あの強烈なガーリック臭は健在なのでしょうか——
開封
フルカラーシュリンクの外装フィルムを破ると、その先には油そばの印象と正反対のイメージが強いヘルシーなライムグリーンが出現(笑)。ただ、これについてはリニューアル前と同じカラーリングで、一瞬ちょっとカボスとかスダチが脳裏を掠める色ですが、リニューアル前から酢や柑橘系の酸味は意識されていませんでした。
内容物の構成は先入れの「かやく」、後入れの「液体ソース」と「ふりかけ」の合計3袋。前回も3袋構成で、液体ソースのデザインについてはリニューアル前とまったく変わっていません。ふりかけの小袋はスケルトンから中身が見えなくっているのですが、ふりかけの中に入っている粒状の乾燥にんにくも強烈だったので、そこも今回の注目ポイントですね。
麺はリニューアル前と同じような熱湯4分の太い油揚げ麺で、量も100gとリニューアル前から変更なし。業界全体の価格改定によって2019年6月1日(土)出荷分から現在のメーカー希望小売価格よりも105.8%アップする(税別180円になる)予定なのですが、それでも平均的な販売価格は税込100円〜130円だと思うので、そのラインを基準に評価します。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ニュータッチ 東京油そば 製造者:ヤマダイ 内容量:135g(めん100g) 商品コード:4903088014166(JANコード) 規格サイズ:縦175mm×横158mm×高さ60mm 発売日:2019年04月08日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:角型レギュラー・カップ焼そばタイプ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:540ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(液体ソース・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩)、ソース(しょうゆ、動物油脂、植物油脂、食塩、糖類、食用風味油、ガラスープ、ポークエキス、ニンニクペースト)、かやく(キャベツ、ニンニク、メンマ、ナルト、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタン)、カロチノイド色素、紅麹色素、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(本品原材料でアレルギー物質の表示が義務付け及び推奨されているもの 27品目中) |
実食開始
お、俺のナルトがぁーww と、まぁよくある大きめナルトの真っ二つ事件です。ちょっと切ない(笑)。などとセンチメンタルな気持ちを覚えつつ、それはさておきメンマの量がすこし減っているような気がしないでもありませんが、具材の構成としてはリニューアル前から大きく変更ありません。また、液体ソースは油脂が多く、小袋にもフタの上で温めてくださいと記載されているため、お湯を注いでから待っている間に温めましょう。
さて、完成です。麺にはラードが練り込まれているため調理前や湯切り中は油揚げ麺特有のニオイが気になったりもしたのですが、それを凌駕する液体ソースのガーリック臭たるやw リニューアル前もニンニクの力強さが印象的だったんですけど、あいかわらず気合が入っていて、ふりかけで見た目も賑やかですし、好印象なスタートですね。
ちなみに前回からカロリーは620kcalから590kcalに減少、脂質も32.3gから28.3gに下がっているのですが、 “旨味を強化” して “パンチのある味に仕上げた” というのが今回のリニューアルポイントなので、そこに注目しながら「めん」「たれ」「かやく・ふりかけ」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(135g)当たり
熱 量:590kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
モッチリとした弾力のある油揚げ麺です。麺重量100gで食べ応えがあります。
(出典:ヤマダイ株式会社オフィシャルWEBサイト「トップページ > ニュース一覧 > ニュータッチのヤマダイよりガツンと旨い汁なしラーメン!『東京油そば』4月リニューアル発売」)
丸刃でカットされている断面の丸い縮れた丸麺で、けっこうソフトな口当たりなんですが、噛むと食感はモッチモチ。やや油揚げ麺らしい跳ね返りではあるものの、食べ終わる頃まで楽しめる弾力と100gの麺量が相俟って食べ応えがあります。ラードを使用した麺なので風味は芳ばしいのですが、今回のジャンクなタレと相性バッチリでネガティブさはありません。
というか油揚げ麺特有のニオイは後述する「タレ」と「ふりかけ」の強烈なガーリックで気にならないと思いますw もちろん実食中の風味に関しては油揚げ麺特有の芳ばしさが常に並行している状態ですが、油揚げ麺臭などと揶揄したくなるようなタイプでなく、むしろ強めのニンニクと共犯でジャンクな魅力をブーストするポジティブなアイテム。
通常、一部の看板レギュラー商品を除くメーカー希望小売価格が税別180円の汁なしカップ麺(レギュラーサイズ)は麺量90gが平均的な値となっているのですが、それよりも10円低い希望小売価格170円で麺量100gは嬉しいですね。油そばにしては細め、カップ焼そばにしては太めのサイズ感になるのですが、今回の「東京油そば」に対して適切な太さでした。
たれ
超特選こいくち醤油をベースにポークエキスやガラスープを配合して味の厚みをつけ、そこへガーリックペーストを配合して香味野菜の風味をつけました。油部には後引く辛味を若干つけ、ローストガーリックの香りで風味豊かに仕上げた油そばのたれです。
(出典:ヤマダイ株式会社オフィシャルWEBサイト「トップページ > ニュース一覧 > ニュータッチのヤマダイよりガツンと旨い汁なしラーメン!『東京油そば』4月リニューアル発売」)
いやいやいや‥‥ガーリックぜんぜんリニューアル前から衰えていませんねw ふりかけにもニンニクが入っているのですが、そもそもタレの中にガッツリにんにくが仕込んであって、しかもガーリックパウダーではなく生おろしニンニク系統のガーリックペースト、加えてローストガーリックの香りも付与した2段仕込みのガーリック感。
前回のニュースリリースにも “油部には後引く辛味を若干つけ” という解説があり、実際ほんのちょっと辣油の辛さが後口にピリッときますが、ほんと軽いアクセントに過ぎないので、おそらく唐辛子の辛さが苦手な方でも大丈夫。また胡麻油の香りは弱く、酢のアクセントも意識されていないため純クラシックな路線からは外れるものの、これはウマいです。
ちょっとアブラの量は減りましたが、油そばらしく念入りに混ぜ終えた後でも軽くタレとアブラが底に残るくらいの量はキープ。そしてニンニクペーストのキレと輪郭のある超特選濃口醤油で大量のオイルでもピンボケするような嫌いを見せず、それでいて全体の食塩相当量も4.3gと汁なしカップ麺にしては非常識な値ではないですし、カップ油そばタイプの中では食べやすい味ですね(※あくまで比較的に)。
かなりシンプルな内容ですが、強烈なニンニクでインパクトはバッチリ。それでいて丁寧なガラスープの旨味や適切なタレの配分でインパクト任せの仕上がりに終わることはない、塩気のキレよりもコクと旨味で食わせてくれる絶妙なタレに仕上がっていました。ベースがシンプルなので、「お酢」ちょい足しアレンジかなりオススメです。
かやく・ふりかけ
かやく(キャベツ、メンマ、ナルト)
(出典:ヤマダイ株式会社オフィシャルWEBサイト「トップページ > ニュース一覧 > ニュータッチのヤマダイよりガツンと旨い汁なしラーメン!『東京油そば』4月リニューアル発売」)
哀しいかなナルトは割れていましたが、物自体はリニューアル前と同じ個体。そのビジュアル効果は昔ながらの油そば感を強め、雰囲気の向上に大きく貢献しています。ややメンマの量は減りましたが、自然な歯触りと素朴な風味が心地よく、これも王道の油そばらしさを印象付けてくれるポイント。キャベツはカップ焼そば的な具材になりますが、何気に分厚くて箸休めに嬉しい存在でした。
ふりかけ(ニンニク、ねぎ)
(出典:ヤマダイ株式会社オフィシャルWEBサイト「トップページ > ニュース一覧 > ニュータッチのヤマダイよりガツンと旨い汁なしラーメン!『東京油そば』4月リニューアル発売」)
さて、ふりかけの中には砕いたローストガーリック系のニンニクが入っているのですが、ただでさえ強かったタレのニンニクが霞むほどのインパクトで粒状のニンニクがダイレクトに攻め込んできます。ええ、もう食後に人とは会えません諦めてくださいw パッケージに「ガツンとくる味!」と書いてありますが、その指標はエッジの効いたタレではなくニンニクに向いていて、それはもうガツンときますよ。
もちろん業種にもよりますが、基本的に仕事中はNGです。ただ、この人を選ぶほど強烈なニンニクの潔さが素晴らしく、まったく遠慮がないので喫食の際はTPOをわきまえなければいけませんが、それでもアブラの旨味が楽しめるバランスは絶妙。リニューアル前と比較してアブラの量が減ったと書きましたが、それを補うかのように、ふりかけのニンニクは増えたように感じました。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6)
「※たいへんニンニクの強い商品です。勤務中に喫食された場合、他のお客様や取引先の方にご迷惑をおかけするかもしれません。また、デート前や商談を控えている方は相手様との関係が悪化する恐れがあるため、お召し上がりの際は充分ご注意ください」くらいの注意事項があってもおかしくないくらいニンニクが強烈なのでw かなり人を選ぶカップ麺になりますが、これは名作ですよ。
コストの関係か油脂の量を減らし、その分にんにくを強化したようなリニューアルとなっていましたが、辣油の辛さ(カプサイシン)よりもニンニクの辛さ(アリシン)が前に出るほどニンニクのインパクトは強烈で、 “油そばなのに比較的しょっぱくない” 旨味重視のタレも魅力。ベースがシンプルなのでアレンジの土台にも誂え向きですし、自信を持ってオススメできるコストパフォーマンスと中毒性の高い油そばです(※ただし食後のブレスケア必須)。