どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年11月18日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」の実食レビューです。
かきたま・にんにく・唐辛子に豚ガラしお味のタンタンメン!? 横浜・川崎のソウルフード “川崎溶き卵系” ついにカップラーメンで再現!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
元祖ニュータンタンメン監修カップ麺
「元祖ニュータンタンメン本舗」とは、神奈川県川崎市を発祥とする中華系チェーンストアで、創業は昭和39年(1964年)と半世紀以上の老舗。2019年で創業55年を迎えた現在、川崎市を中心に直営店・フランチャイズあわせて39店舗(神奈川27店舗、東京8店舗、埼玉1店舗、長野2店舗、宮城1店舗)を展開する大所帯です。
創業者の名前は五十嵐源吉(いがらし げんきち)といい、元祖ニュータンタンメン本舗は彼の名に因んで「イソゲン(五十源)」とも呼ばれ、直営店の旗艦・京町本店はレストラン風の形式で中華料理と豊富な焼肉メニューを展開。その中でも横浜と川崎のソウルフードとして定着しつつある「タンタンメン」が一番人気で、今回その看板メニューがカップ麺で再現されました。
日本における担担麺(たんたんめん)とは、中国・四川省を発祥とする汁なし麺料理を “四川料理の父” こと陳建民が日本人向けにアレンジした汁ありが一般的で、ラー油と芝麻醤(ねりごま)を効かせたラーメンスタイルが定着していますが、今回の「ニュータンタンメン」に担々麺で定番の芝麻醤やラー油は使用されていません。
千葉県勝浦市の「勝浦タンタンメン」や神奈川県小田原市の「小田原タンタン麺(小田原系担々麺)」と同じく独自の進化を遂げた “ご当地タンタンメン” の一角で、中国の担担麺を創業者が日本人向けに改良。それは大量のニンニクと挽肉を大きな中華鍋で炒めてから、スープを入れて溶き卵を流し込み、茹で上げた麺の上にかけるという一般的な担担麺とは一線を画したもの。
カップラーメンの本体には “にんにく・唐辛子がきいた豚ガラ塩味” とあり、しかしながら「元祖ニュータンタンメン本舗」の公式ウェブサイト及び天下のWikipedia(ウィキペディア)には “鶏ガラ” と記載されているのですが、本店(京町店)には焼肉系のメニューもあると触れたように、たしか動物系の出汁(だし)には「牛骨」を使用していたはず——
実際、ネット上に投稿されている評判・口コミをチェックしても “牛骨” の文字が多く、確かなソースに基づく情報の中に豚骨の文字は見当たらなかったのですが、以前に京町本店の関係者から “基本の味は専用の工場で作り、その統一された素を各店の「鶏ガラスープ」で割る” と聞いたことがあるので、直営店とフランチャイズでは仕様が違うのかもしれません。
いずれにせよ豚ガラは違うような気がするものの、それはさておきニュータンタンメンは「川崎溶き卵系*」に分類され、いずれの店舗も例に漏れず “ニンニクのパンチが強烈” というのが特徴的なポイント。また、類似品との差別化を図るために直営店の丼底にのみイソゲン(五十源)のロゴがあって、異様に巨大なレンゲがセットで出てきます(*ラーメン王・石神秀幸による分類)。
「タンタンメン」の辛さレベルは、辛さひかえめ・普通・中辛・大辛・メチャ辛(メチャ辛以上は1辛上がるごとに30円増し)となっていて、唐辛子の品種は基本的に辛味の弱い韓国産の赤唐辛子を使用しており、また溶き卵が入ることから意外と見た目ほど辛くないとの評判。ちなみにカップ麺のパッケージには、辛さに関連する警告文や辛さレベルの表示はありません。
開封
もともとは高度経済成長を支えた京浜工業地帯において、労働者の方が手軽に栄養を取れるようにと考え出された “スタミナ食” という説もあり、そういった用途からニンニクのパンチと濃いめの味付けも特徴となっているのですが、カップ麺を開封直後そこまで強烈にニンニク臭が漂ってくるわけでもなく、かといって弱いわけでもなく、それよりも醤油の香りが強め。
小袋は別添されていないので、フタを半分まで開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。販売者はサッポロ一番ことサンヨー食品株式会社、製造は太平食品工業株式会社(サンヨー食品の製造部)、ひとまずニュータンタンメンに必須の掻き玉と挽肉、さらに粗挽き唐辛子は押さえているのですが、開封直後の雰囲気は同社の製造する「宮崎辛麺」のカップ麺を想起させる雰囲気です。
いま手元にある商品の購入店舗はドンキホーテ(MEGAドン・キホーテ)で、値段は税込181円。スーパーやドラッグストアなどでも販売されているのですが、製品スタイルはコンビニ向けの縦型ビッグで、実際に立ち寄ったコンビニの中では「ローソン」「ミニストップ」での販売を確認。他、「セブンイレブン」でも販売している、という情報もありました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:太平食品工業株式会社 関西工場(W)奈良県大和郡山市額田部北町944 内容量:92g(めん70g) 商品コード:4901734038689(JANコード) 商品サイズ:φ112×118(mm) 発売日:2019年11月18日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:小袋なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、やまいも粉)、スープ(糖類、食塩、香辛料、ポークエキス、しょうゆ、チキンエキス、粉末ごま油、酵母エキス、豚脂)、かやく(味付卵、唐辛子、味付鶏肉そぼろ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、香辛料抽出物、微粒二酸化ケイ素、香料、酸味料、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、乳化剤、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・やまいもを含む) |
実食開始
さて、サンヨー食品の縦型カップ麺といえば、一部のブランド(「和ラー」等)を除いて麺が頼りない——というのが持論。サンヨー食品の公式ウェブサイト内にある製品情報によると、麺の特徴は “なめらかさとつるみがあり、しっかりとしたコシのある食感で食べ応えのあるめんです” と記載されているのですが、見るからにスナック的でインスタント感の強そうな油揚げ麺が採用されています。
「元祖ニュータンタンメン本舗 イソゲン」の創業は昭和39年(1964年)といわれていますが、ニュータンタンメンが正式に発表されたのは昭和42年(1967年)のこと。その当時から自家製麺を採用しており、現在の実店舗でもモチモチ感を追及した自家製の中太麺を使用しているのですが、麺の再現度は諦めたほうがいいかもしれません。
さて、容器の材質はPS樹脂(ポリスチレン)ではなくPP樹脂(ポリプロピレン)。一般的なカップ麺のプラ容器よりも硬く、熱湯を注いだ後も熱くなりにくいのは嬉しいところですね。それでは、一面に広がる卵と粗挽き唐辛子で調理直後のイメージは悪くない実食前の現在、どのくらい辛いのかにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(92g)当たり
カロリー:400kcal |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:400kcal(めん・かやく:322kcal)(スープ:78kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
丸刃でカットされた白っぽい見た目の油揚げ麺で、やはり実食前のイメージどおりというか、食べ始め直後は部分的にサクッとした戻りムラが目立ち、けっこう油揚げ麺臭を強めに感じます。1分ほどして馴染んでくると、戻りムラは気にならなくなりますが、スープがスッキリとしている分、すするたびに鼻を抜ける油っぽい臭いは最後まで気になりました。
おそらく「元祖ニュータンタンメン本舗」監修カップめん専用に新規開発された麺ではなく、別の縦型ビッグにも使われているタイプの汎用的な麺で、サイズは中細。スープに馴染んで戻りムラが解消された後は、スパッと歯切れのいい食感ではなく、適度に弾力が楽しめるタイプではあるものの、ニュータンタンメンのモチモチとは違うように思います。
個人的にインスタント感の強いカップラーメンならではの油揚げ麺にも魅力を感じているため、この手は嫌いじゃないどころか定期的に食べたくなるくらい好きなんですけど、如何せん今回のスープに合っていませんでした。もし粘り気のあるノンフライ麺を使用していたらイメージは変わっていたと思うのですが、サンヨー食品の縦型なので、目を瞑るべきかもしれません。
スープ
前述の油揚げ麺臭がスープにも干渉してくるため、どうしても油っぽい風味が気になったのですが、意外と調理前は目立っていなかったニンニクが強くて好印象。お店のようにランダムな粗切りニンニクは入っていませんし、ペースト状の生おろしニンニクでもないけれど、けっこう遠慮なくガーリックパウダーが効いてます。
動物系は清湯系の鶏ガラと豚ガラのミックスで、牛骨の旨味は意識されていませんが、ほんのり粉末ごま油のアクセントが中華料理店出身の雰囲気を表現。薄口醤油で風味が付けてあるものの、何味かといわれたら塩味で、あっさりとしたフレームワークなのに旨味の重心は低く、やや味(塩気)は強めに仕上げてありました。
果たして地元民も納得の再現度なのかどうかについては怪しいところがあるものの、スープに仕込んであるパウダー状の粉末唐辛子と具材の粗挽き唐辛子で辛さレベルはピリ辛以上、辛い食べ物が苦手な方にとっては中辛〜辛口。コクのある塩気と強めのガーリック感は中毒性が高く、けっこう癖になる味わいでした。いいですね、かなり後を引く味ですよ。
具材
かき卵は混ぜると散り散りになってしまうので、具材というよりもスープの一部として楽しむ感じになりますが、ちょいちょい玉子のコクが辛いスープの間でワンクッション。もうちょっと量が多いと言うことなしなんですけど、なめらかな舌触りが雰囲気の向上に貢献しています。で、地味に美味しい鶏肉そぼろ。
牛・豚の合挽き肉よりも肉の旨味はサッパリで、これまた数は多くないのが寂しいところではあるものの、スパイシーな味付けから1個単位の存在感は大きく、ふと口の中に飛び込んできた時の主張は無視できません。それにスープの項目でも触れた粗挽き唐辛子は見た目だけのギミックではなく、きちんと適度に辛い唐辛子で、これに関しては量が多くて好印象でした。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)
麺がイマイチと言わざるを得なかったので、総評は各項目の評価を足してから3で割った平均値[(2+5+4)÷3=3.6]に基づき「及第点」としましたが、及第点なのでイマイチというわけではありません。特にニンニク強めのスタミナ感あふれるスープは素直に美味しくて、税込232円必至のコンビニで買っても納得できる味だと思います。
それだけに麺の安っぽさが勿体無いなと——ただ、それとニンニクさえ許容できたら悪い商品ではないので、スタミナ感の強いカップラーメンが食べたい気分の時に試してみてください。なお、サンヨー食品はノンフライ麺を使わせたら強いので、今度はノンフライ麺で再現したコラボ第2弾の発売に期待しましょう。