このページでは、2020年10月26日(月)に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。
コンビニの新商品や新作カップ麺(カップラーメン、カップ焼そば等)の最新情報、話題のニュースが気になる方は(こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので)、よろしければ最後までご覧ください。
今週の新商品 新作カップ麺リスト
▼日清食品
・カップヌードル 鶏白湯 ビッグ / 220円(全国)
▼明星食品
・明星 スタミナ満点らーめんすず鬼監修 スタ満ソバ / 250円(全国)
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛 / 193円(全国)
▼東洋水産(マルちゃん)
・黄色い博多焼ラーメン でか盛 / 220円(全国)
▼サンヨー食品
・みんみん本店監修 八王子醤油ラーメン / 220円(全国)
・サッポロ一番 オタフクお好みソース味焼そば 焼き牡蠣風味 / 193円(全国)
▼エースコック
・MEGA味噌 超濃厚味噌ラーメン / 220円(全国)
・スイッチ!×スーパーカップ1.5倍 海老だし塩ラーメン / 210円(愛知・岐阜・三重中心)
▼ローソン
・六厘舎監修 濃厚中華そば / 211円(全国)*1
▼ファミリーマート
・175°DENO担担麺 / 212円(全国)*1
・ファミコレ 豚骨醤油ラーメン / 165円(全国)*1
・ファミコレ 鶏白湯ラーメン / 165円(全国)*1
・千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)/ 554円(全国)*1 *2
▼セブン&アイ(IYグループ限定)
・セブンプレミアム ごま香るコク旨担々麺 / 98円(全国)
・セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン / 98円(全国)
▼セイコーマート
・辛味噌ラーメン / 110円(北海道・茨城・埼玉)
*1 火曜日(2020年10月27日)以降順次発売
*2 要冷蔵 二郎インスパイア系レンジ麺
日清食品「カップヌードル 鶏白湯 ビッグ」新発売
口の中で羽ばたく旨さ!? 鶏の美味しさ際立つ “こってり濃厚” カップヌードル鶏白湯(とりぱいたん)再び!! カップヌードルとは、1971年(昭和46年)9月18日に発売された日清食品のロングセラーブランドで、大盛りサイズのBIG(ビッグ)が登場したのは1991年(平成3年)1月25日。その発売当初から60年以上の歴史を誇るカップヌードルですが、同ブランドから「鶏白湯」が発売されるのは意外にも2回目の話。
今回の新商品「カップヌードル 鶏白湯 ビッグ」は、深みのある鶏油の香りが特徴の “特製鶏香味油” を別添した罪深き濃さのカップ麺で、2020年4月20日に発売されたスポット商品と同じタイトル。日清食品が公開しているニュースリリースも要約の簡易版ですし、パッケージ正面のデザインも2020年4月発売品と完全に同じなので、もしかするとテコ入れなしの再販かもしれません。
前回の「カップヌードル 鶏白湯 ビッグ」は、濃厚さの指標を履き違えていない硬派な鶏の旨味を軸に、芳ばしい風味の “特製鶏香味油” を合わせ、やや骨っぽさを感じるスープが魅力的な一杯でした。前回は個体差で麺の風味が強すぎる商品に当たってしまったのですが、それを踏まえても記憶に残る良品だったので、気に入っていた方も食べ逃してしまった方も要チェックです。
明星食品「スタミナ満点らーめんすず鬼監修 スタ満ソバ」新発売
衝撃の新ジャンル「スタミナ満点ソバ」を生み出した鬼才が早くもカップ麺を監修!! 元祖スタミナ満点らーめん すず鬼(き)とは、東京都三鷹市にある “がっつり系” のラーメン店で、創業は2019年11月18日。アリラン×二郎系という未踏のジャンルを開拓するや否や、その名を全国に轟かせ、オープンから2ヶ月後(2020年の初め)には各地に “すず鬼インスパイア系” が出現するほど、史上まれに見る大ブレイクを果たしました。
今回の新商品「明星 スタミナ満点らーめんすず鬼(き)監修 スタ満(マン)ソバ」は、明星食品と「すず鬼」店主・鈴木信介(すずき しんすけ)氏の共同開発商品で、同店の看板メニュー「スタ満ソバ」を店主監修のもとカップラーメンにアレンジ。パッケージに大きく “にんにく祭” とあるように、めん・スープ・かやくすべてにニンニクを使用しているらしく、見た目も味わいもハイインパクトな新作に仕上がっているとのこと。
「すず鬼」の生み出した「スタ満ソバ」は、千葉県長生郡「八平の食堂」発祥の “アリラン” とラーメン業界のドル箱 “二郎インスパイア系” を融合させた唯一無二のラーメンで、千葉県発祥の “竹岡式ラーメン” もオマージュした、とにかく強烈なインパクトと中毒性の高い味わいで話題になっている新ジャンル。今もっとも注目を集める人気店が監修したカップ麺ということで、期待せずにはいられません。
明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛(だいまじん)」新発売
激辛党も指名買い!? 一平ちゃん夜店の焼そばに “激辛クラス” の新作が登場!!一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日から販売されている明星食品のロングセラーブランドで、1995年(平成7年)2月20日にカップ焼そばの「一平ちゃん夜店の焼そば」を新発売。以前は標準どんぶり型のカップラーメンも展開していましたが、数年前に製造を終了し、現在は焼そばに特化したブランドに切り替わっています。
今回の新商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛」は、爆発的なブームを巻き起こし、2018年から現在も続いている “第4次激辛ブーム” に触発された変わり種で、唐辛子の辛さと花椒(かしょう)の痺れを特徴とする「激辛マーラー味」がテーマ。大魔辛の読み方は “おおまから” ではなく “だいまじん” で、別添とうがらしマヨの辛さにもこだわっているらしく、パッケージの辛さレベルもMAXの5と本気モード。
辛さレベル5の一平ちゃんといえば、2019年7月8日発売の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 辛辛辛カラムーチョ味」が記憶に新しく、しかしながら騒ぐほど辛くはなかったので、今回は期待したいところ。ちなみに漠然と昭和のコミックを彷彿とさせるデザインのキャラクターは、一平ちゃんシリーズ初登場の “大魔辛くん” ということで、これ機に今後も定期的に一平ちゃんオリジナルの激辛焼きそばを展開してくるかもしれません。
東洋水産「黄色い博多焼ラーメン でか盛」新発売
今度の「黄色い博多」は “特製カップスープ付き” の大盛り焼きラーメンを展開!! 黄色い博多とは、マルちゃんの「赤いきつね」と「緑のたぬき」に続く和風麺・色シリーズ(現:和風丼カップ麺シリーズ)の第3弾として開発された歴史のある商品で、1982年(昭和57年)8月に初代「黄色い博多ラーメン」を新発売。以前は通年販売されていたのですが、現在はミニサイズの「黄色いまめ博多ラーメン」のみ定番商品となっています。
今回の新商品「マルちゃん 黄色い博多焼ラーメン でか盛」は、2019年3月4日に発売されたシリーズ初の湯切りタイプ「黄色い博多焼ラーメン」の続編で、前回の製品スタイルはレギュラーサイズのカップ焼そば系統だったのに対し、今度の新作は大盛りサイズ。さらに同社の「やきそば弁当」や「焼そばバゴォーン」のように、戻し湯で作るスープ付きということで、しっかりブラッシュアップしてきました。
麺は前回と同じく熱湯1分の油揚げ麺で、おそらく「俺の塩」シリーズと同じ麺。ソースは豚骨感とガーリックの芳ばしさを特徴とし、具材にはキャベツ、きくらげ、ねぎ、ごま、紅生姜を合わせ、特製のカップスープは豚骨をベースにブラックペッパーを効かせているとのこと。加えてパッケージには “スープにつけて食べてもおいしい” とあるので、相性も問題なさそうですし、麺量130gの大盛りでも最後まで飽きずに食べられそうです。
エースコック「MEGA味噌 超濃厚味噌ラーメン」新発売
MEGAシリーズ最新作は “史上最大の液体スープ重量” を実現したWパック仕様の超濃厚味噌ラーメン!! MEGA(メガ)シリーズとは、素材のウマさを “とことん” 追求したエースコックを代表する特化型ブランドで、2015年7月13日発売の「MEGAニボ ど煮干し中華そば」が第1弾。オリジナルブランドを手広く展開している同社ですが、そのなかでもMEGAには力を入れているようで、コンスタントに新作を開発・販売しています。
今回の新商品「MEGA味噌 超濃厚味噌ラーメン」は、エースコックのタテロングカップ採用商品のうち “史上最大量” となる液体スープを別添した変わり種で、タイトルにも “超濃厚” とあるように、とにかく味噌の濃さを徹底的に追求した様子。しかし、実は現在から遡ること2年前の同時期(2018年10月15日)にも「MEGA味噌」を発売しているため、今回が初登場のテーマではありません。
2018年10月発売品も “史上最大量の液体スープ重量” をアピールしたWパック仕様のカップ麺で、実際の味わいも味噌の濃さを強調していたのですが、それと同時に酒精が原因と思われるアルコール臭のような風味と化学調味料の雑味も強く、ちょっと想像していた硬派な味とは違いました。はたして2年越しとなる2020年の仕上がりやいかに——。
ローソン「六厘舎監修 濃厚中華そば」新発売
六厘舎のカップラーメンがノンフライ麺に進化!! 六厘舎(ろくりんしゃ)とは、東京都品川区大崎を発祥とする行列の絶えない人気店で、2005年4月18日に本店をオープン。その後、何度もメディアに取り上げられた結果、天井知らずの行列が続くようになり、2010年8月29日の営業をもって一時的に閉店。2014年4月18日に大崎ウィズシティ(現:大崎店)で新規出店を果たし、現在も濃厚つけめんブームを牽引しています。
出典:ローソン > Home > 商品・おトク情報 > オリジナル商品 > 明星食品 六厘舎監修 濃厚中華そば
今回の新商品「六厘舎監修 濃厚中華そば」は、明星食品と「六厘舎」の共同開発商品で、コンビニのなかでもローソンでしか買えない販路限定のPBカップ麺として企画。2018年10月16日に「六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」というローソン先行商品を発売しているため、2020年が初のタイアップではないのですが、前回は油揚げ麺を使っていたのに対し、今度はノンフライ麺にバージョンアップと仕様を変更してきました。
明星食品の縦型カップ麺におけるノンフライ麺といえば、つい先日「女神(めがみ)」という型破りな新ブランドにて、常識を超えたクオリティの多加水麺を打ち出してきたばかり。おそらく麺の出来栄えについては間違いないと思うので、具材のボリューム感はどうか、またスープにおける濃厚さの指標など、業界トップの知名度を誇る「六厘舎」監修の恩恵に注目です。
ファミコレ「豚骨醤油ラーメン / 鶏白湯ラーメン」新発売
高コスパ「ファミコレ」のレギュラーラインに新フレーバー参戦!! ファミコレとは、ファミリーマートが展開するプライベートブランド「ファミリーマートコレクション(FamilyMart Collection)」の略称で、2012年10月下旬に複数あった既存のブランドを統一するかたちで発足。コストパフォーマンスの高い “レギュラーライン” を軸に、素材や製法のグレードを上げた品質重視の “プラチナライン” も展開しています。
出典:ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 豚骨醤油ラーメン / 鶏白湯ラーメン
今回の新商品「豚骨醤油ラーメン」及び「鶏白湯ラーメン」は、ファミコレのレギュラーラインに追加された新作で、ノンフライ麺を採用した “満足の一杯” というコンセプトから、おそらく東洋水産(マルちゃん)との共同開発商品。標準サイズの縦型カップ麺は日清食品と共同開発しているのですが、2019年10月29日に追加された “満足の一杯” は東洋水産の担当で、ファミコレ史上初のノンフライめん商品として企画されたもの。
2020年4月21日発売の第3弾「濃厚タンメン」に続く新作で、商品名から「豚骨醤油ラーメン」は第1弾に酷似した雰囲気ですが、もう片方の「鶏白湯ラーメン」はシリーズ初となるフレーバー。満足の一杯はファミリーマート限定の「麺づくり」的な立ち位置で、もしかするとノンフライ麺は汎用かもしれないけれど、既存の商品と同じように安定の高評価を叩き出してくれそうな気がします。
ファミリーマート「175°DENO担担麺」新発売
北海道・札幌発祥の担担麺専門店「175°DENO担担麺」で人気の “担担麺(汁あり)” をカップラーメンにアレンジ!! 175°DENO担担麺(ひゃくななじゅうごど での たんたんめん)とは、北海道札幌市中央区に本店を構えるシビれ系担担麺の専門店で、創業は2013年4月2日。店主のDENOミツヒロ(出野光浩)氏は、東京・湯島の名門「四川担担麺 阿吽(あうん)」出身の経歴を持ち、本店は食べログの百名店にも選出されています。
出典:ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 175°DENO担担麺
今回の新商品「175°DENO担担麺」は、明星食品と「175°DENO担担麺」の共同開発商品で、コンビニのなかでもファミリーマートでしか買えない販路限定のカップ麺として企画。ラー油と花椒の痺れ・香り・辛味を特徴とする同店の看板メニュー “担担麺(汁あり)” を再現したもので、2019年11月5日にも同じ条件のカップラーメンを発売していました。
前回のスープは「175°DENO担担麺」を象徴する花椒の痺れを強めに効かせた硬派な味わいで、激痺クラスではなかったものの、やや人を選ぶくらいには痺れが強く、練り胡麻のコクも明確で、具材も上出来のボリューム感。反してクオリティの低かった油揚げ麺が足を引っ張る結果となり、このブログでは及第点以上・上出来未満と評価しました。はたして麺は改良されているのかどうか、その仕上がりがキーマンになりそうです。
ファミリーマート「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン」新発売
東京・駒場東大前に本店を構える二郎インスパイア系の名門「千里眼」がコンビニラーメンを監修!! 千里眼(せんりがん)とは、神保町の人気インスパイア店「用心棒(ようじんぼう)」出身の新田祐三氏が開業し、2020年現在は同じく用心棒出身の安川隆司氏が店長を務め、二郎インスパイア系の中でも最高峰とされる名店の一つ。明星食品と共同開発したカップ麺を定期的に発売しているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
出典:ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 中華めん > 千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)
しかし、今回の新商品「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」は、電子レンジで温めるタイプのコンビニラーメン(通称:レンジ麺)で、ファミリーマート限定商品として開発されたもの。実は2013年8月6日に「千里眼監修 ネオ冷し中華(醤油豚骨)」を全国のファミリーマートで順次発売していたので、史上初のタイアップではないのですが、同店監修のレンジ麺は記憶にありません。
ファミリーマートにおける二郎インスパイア系のレンジ麺といえば、2019年10月22日発売の「大盛にんにく醤油」シリーズがあり、何度かバージョンを変えながら定期的に販売を繰り返しているのですが、新作のイメージ写真には歴代のオリジナル商品よりも分厚い豚をはじめ、千里眼を象徴する辛い揚玉(辛揚げ)もトッピング。常温商品ではないけれど、今週注目したい新製品の一つです。
今週注目のカップ麺と展望
さて、今週もっとも注目したいカップ麺は、今を時めく元祖スタミナ満点らーめん「すず鬼」監修「スタ満ソバ」を筆頭に、ローソン限定「六厘舎監修 濃厚中華そば」や明星食品の激辛カップ麺「一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛」ほか、ファミリーマート限定の二郎インスパイア系レンジ麺「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」も見逃せません。
以前にも発売された商品の焼き直しも目立ちますが、カップヌードルの「鶏白湯」や「黄色い博多焼ラーメン」など、このあたりは安心して楽しめそうですし、ファミコレのニューカマー「鶏白湯ラーメン」もコストパフォーマンスの高さに期待できそうな予感。あとは詳細に触れなかった「みんみん本店」のカップ麺も睨みつつ、新商品のレビューを優先しながらブログを更新する予定なので、今週も一緒に楽しんでいけたらなと思います。
メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト
それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。
2020年11月02日
・カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル
・明星 東京デザイン専門学校コラボ メキシカンナチョスヌードル / メキシカンナチョス焼そば
・麺づくり 鴨だし醤油 / あごあごだし塩
・カレーハウスCoCo壱番屋監修 濃旨カレーラーメン / スパイスカレーラーメン
・凄麺 冬の塩らーめん
・ホームラン軒 海老塩ラーメン / しじみ出汁ラーメン
2020年11月09日
・明星 麺神カップ 神太麺×旨 味噌
・ニュータッチ 名代富士そば紅生姜天そば
2020年11月16日
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 超わさび 醤油味 / ストロングガーリック
・ニュータッチ 大盛大阪かすうどん
・セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 チーズの一撃
2020年11月23日
・明星 乳酸菌が400億個入ったにんにくみそラーメン / キムチラーメン
2020年11月30日
・明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺